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第一部 一章 始まりの物語~噴壊包輝世界編~
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「・・・・・・さて。それでは小僧、貴様の選んだ答えを聞かせてもらおうか」
クロエは真剣な表情で俺を正面から見つめてくる。
俺に選択を迫るクロエの様子は、奇しくもリセをクロードの屋敷から外の世界へと連れ出した時と似たようなものだった。
魔法使いになるということ。それが意味することはつまり・・・・・・リセと共に同じ時間を生きていく――――そうゆうことだ。
一度そうなってしまえば、もう二度と普通の人間の生活には戻れない。
百年や二百年どころではない。それこそ数えるのも馬鹿らしくなる程に、気の遠くなるほどの永い人生を送ることになるかもしれないのだ。
永遠に老化することの無い肉体。
古代の権力者達はそれを得ようと、信憑性のない儀式や生贄を捧げて、自らの崇拝している神や天に祈った。
現代でも医療や化学が発達し、死を遠ざける為の環境を手に入れる事はできたが
――――それにも限界がある。
命には終わりがある。
例外は無い。それがそうゆうものであるからだ。
それが分かっているからこそ、俺は魔法使いになる事の本当の意味を十分に理解していた。
永すぎる時間は俺の心を狂わせるかもしれない。
その結果・・・・・・自ら不慮を選んでしまうという可能性もゼロでは無かった。
それらの事実が俺の心の内で、恐怖の感情となって押し寄せてくる・・・・・・しかし、
(あそこまで一途に想ってくれていたんだ)
リセと一緒なら怖くない。
二人でなら、どれだけ永い道のりでも歩いて行ける。
理屈ではない。半ば直感のような曖昧なものではあるが、その時の俺はそう確信することができた。
もう迷いは無い。後はクロエに俺の選んだ答えを告げるだけだ。
「クロエ、俺は魔法使いになるよ」
「・・・・・・本当に良いんだな?もう後戻りはできないぞ」
俺の答えを聞いたクロエは再度、念押しするかのように問いを投げかける。
これまでの生活を捨て去ることに躊躇いはない。どうせ代わり映えしない普通の人生なんだ。
ただひとつ気掛かりがあるとすれば、自分の家族に別れを告げていないことぐらいだろうか。その辺りの事は後でクロエに相談してみるとして・・・・・・あれ?
そもそも・・・・・・俺の家族って誰のことだ?
両親は?兄弟は?親戚は?住んでいる家は?
全てが思い出せない。知ってて当たり前である自分のことを。幼少の頃の記憶を。故郷や家族を。
あり得ない。ついさっきまでは覚えていた筈なのに。そしてそれとは別に何か大切なことも忘れていたような――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ああ、何故か少しだけ・・・・・・頭が痛いな。
俺はさっきまで何を考えていたんだっけ?確かそう・・・・・・クロエから魔法使いになることに関して、やり直しは出来ないと確認されたんだ。
「ああ、大丈夫だ」
「・・・・・・分かった。では、今からお前に【知識の共有】を行使する。もう一度頭を出せ」
クロエは右手を再度、俺の額へと押し当てる。
先程と違い、クロエの掌からは微弱な振動と共に暖かな風と熱が伝わってきた。
そして――――、
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――。
クロエの掌から膨大な情報の波が、俺の頭の中に直接流れ込んでくる。
見たこともない土地や世界。
多数の種族。
未知の言語の数々。
そして・・・・・・魔法に関する一部の知識。
それらが無理やり頭の中へと、無造作に詰め込まれるような感覚だ。
まるで巨大な洗濯機の中へ放り込まれたかのように――――四方八方から身体中を掻き回されるかのような、不思議な浮遊感を全身に感じながら、途方もない速度で俺の中の何かが書き換えられていく。
そして脳みそが沸騰するかと思うほどの熱量によって、意識が朦朧としてきたその時――――、
「終わったぞ」
そう声と共に、クロエの掌が俺の額から離される。
数百メートルの距離を一気に駆け抜けたかのような疲労感を全身に感じながら、俺は息も絶え絶えに両膝に手を置き、その場で足元に屈んで深く息を吐いた。
「よく耐えたな。適性があるとはいえ、相当な苦痛を感じただろう。本来であれば気を失っていてもおかしくなかったはずだ」
「・・・・・・どうも」
「誉めてやろう」――――そのように偉ぶるクロエに、俺は一言返すだけで精一杯だった。
正直今は声を出すのも辛い。かろうじて情けない姿を見せないようにと、一応強がってはいるが・・・・・・油断すれば何かが口元から出てしまいそうだ。
そんな俺の様子を横目で見ながら、クロエはカウンターの机の上に置かれていたマントを手に取った。
「すぐにリセの後を追いかけるぞ。詳しい状況は確認してはいないが、今回の件はどうやらかなり厄介なものらしい。一人で対処していたら何か月かかるか分からん。男爵、小僧に支度を整えさせろ。準備が終わり次第、出発する」
クロエは無情にも傍に立っていた右肩下がり男爵にそのように指示をして、自分はさっさと二階へと上がっていく。
後に残された俺は深呼吸をするかのように再度、大きく息を吐いた。
「【知識の共有】による拒絶反応がほとんどありませんね。これならば問題ないでしょう。悠人様、こちらに用意した服に着替えて頂けますか」
右肩下がり男爵が俺に上下一式の着替えを手渡してくる。
言われるがままに、受け取ったその服に袖を通してみた。
黒い長ズボンと白地のシャツ。その上から薄手の紺のセーターと上着を着用し、コートを羽織る。
随分と普通の――――シンプルな造りの外出着だ。
コートはかなり大きめのサイズで、襟の部分を立たせれば口元まで隠れるほどの長さがある。
採寸もしていないのに、服のサイズはぴったりで動きに問題はなさそうだ。
それらの着替えが終わる頃には、俺の体調も大分回復してきていた。
俺が自らの手足を動かしながら身体の感覚を確かめていると、続けて右肩下がり男爵が小さな銀色の指輪を渡してくる。
その指輪の側面に彫られている文字は、エドリス語で"内と外"と記されており――――、
「・・・・・・って、俺なんでこの文字が読めるんだ?」
初めて見るはずの文字が理解できる。
その意味と起源。【エドリス】と呼ばれる異世界の国のことまでだ。
目の前の指輪――――収納の魔法が付与されたそれの効果や使用方法までが、即座に頭の中に思い浮かぶ。
まるで脳内で勝手に検索をかけているかのようだ。
「それはクロエ様が行使された【知識の共有】による結果かと。あれによって今の悠人様の脳内には、クロエ様がこれまで訪れたことのある世界の、その一部の情報が記憶されているはずです」
右肩下がり男爵は俺に向かってそのように説明をする。
どうやらこの【知識の共有】とは、想像していたよりも随分と便利なもののようだ。
言葉を用いなくても、相手に対して一瞬で伝えたい情報を伝達できる。
(まあその分、さっきみたいな激痛があるのかもしれないけどな)
先ほど経験した頭が割れるような頭痛を思い出して苦笑いを浮かべながら、俺は右肩下がり男爵から魔道具の指輪を受け取ると、それに刻まれた魔法の術式を展開させた。
俺が魔法使いになってから――――正確には魔道具を介してではあるが、実際に初めて使う魔法。
【知識の共有】で得られた情報通りに、指輪に向かって魔力を注ぐ。
・・・・・・とはいっても、魔力を注ぐという行為そのものが初めてのことであり、適当にやってみたのだが――――おっ!どうやら成功したらしい。
机の上に置かれていた数々の物が、質量を持たない粒子のように淡い光に変化すると、瞬く間に指輪の中に吸い込まれていく。まるで掃除機みたいだな。
「いろいろと助かったよ。じゃあ・・・・・・行ってくる」
「はい、行ってらっしゃいませ」
右肩下がり男爵にお礼を伝えて、俺は真っ直ぐに二階へと向かった。
軋む木造の階段を一段ずつゆっくりと上がる。
二階には長い廊下とその脇に六つの部屋があり、廊下の奥の突き当りには立派な装飾の古めかしい大扉が付いていた。
奥の大扉へ向かう途中で“クロエの部屋 勝手に入るな!”と、可愛らしい丸文字で書かれた札が付いた扉があり、思わず笑ってしまいそうになるが、俺はなんとかそれを堪える。
大扉の前には既にクロエが、壁に寄り掛かるかのようにしながら立っており、
「やっと来たか。ほう、これはなかなか・・・・・・様になっているじゃないか。似合っているぞ」
俺の恰好を見て、にやりと口元を歪めた。
クロエは俺の指に嵌められた魔道具の指輪を目視のみで確認すると、大扉に付いた金属製の取っ手に手を掛ける。
「小僧、一つだけ言っておく。ここから先にあるのは・・・・・・お前のこれまで生きてきた中で得た経験や常識の一切が通用しない世界だ。そこら中に危険が溢れ、簡単な間違いから命を落としてしまう事もあり得る。魔法使いは不老とはいえ、不死ではないからな。
・・・・・・だがな、それらの危険に見合うだけの価値があることも確かだ。まあ、こうしてお前を弟子にした以上は、何が起きようとも師である私が責任を持って守ってやるから・・・・・・とりあえずはそうだな――――これからこの扉の先に足を踏み入れることになるお前に対して、私からこの言葉を送るとしよう」
クロエは背後に立っていた俺に対して、振り返らずにその言葉を告げる。
「ようこそ――――我々、魔法使いの世界へ」
そして開かれた扉の先には――――
クロエは真剣な表情で俺を正面から見つめてくる。
俺に選択を迫るクロエの様子は、奇しくもリセをクロードの屋敷から外の世界へと連れ出した時と似たようなものだった。
魔法使いになるということ。それが意味することはつまり・・・・・・リセと共に同じ時間を生きていく――――そうゆうことだ。
一度そうなってしまえば、もう二度と普通の人間の生活には戻れない。
百年や二百年どころではない。それこそ数えるのも馬鹿らしくなる程に、気の遠くなるほどの永い人生を送ることになるかもしれないのだ。
永遠に老化することの無い肉体。
古代の権力者達はそれを得ようと、信憑性のない儀式や生贄を捧げて、自らの崇拝している神や天に祈った。
現代でも医療や化学が発達し、死を遠ざける為の環境を手に入れる事はできたが
――――それにも限界がある。
命には終わりがある。
例外は無い。それがそうゆうものであるからだ。
それが分かっているからこそ、俺は魔法使いになる事の本当の意味を十分に理解していた。
永すぎる時間は俺の心を狂わせるかもしれない。
その結果・・・・・・自ら不慮を選んでしまうという可能性もゼロでは無かった。
それらの事実が俺の心の内で、恐怖の感情となって押し寄せてくる・・・・・・しかし、
(あそこまで一途に想ってくれていたんだ)
リセと一緒なら怖くない。
二人でなら、どれだけ永い道のりでも歩いて行ける。
理屈ではない。半ば直感のような曖昧なものではあるが、その時の俺はそう確信することができた。
もう迷いは無い。後はクロエに俺の選んだ答えを告げるだけだ。
「クロエ、俺は魔法使いになるよ」
「・・・・・・本当に良いんだな?もう後戻りはできないぞ」
俺の答えを聞いたクロエは再度、念押しするかのように問いを投げかける。
これまでの生活を捨て去ることに躊躇いはない。どうせ代わり映えしない普通の人生なんだ。
ただひとつ気掛かりがあるとすれば、自分の家族に別れを告げていないことぐらいだろうか。その辺りの事は後でクロエに相談してみるとして・・・・・・あれ?
そもそも・・・・・・俺の家族って誰のことだ?
両親は?兄弟は?親戚は?住んでいる家は?
全てが思い出せない。知ってて当たり前である自分のことを。幼少の頃の記憶を。故郷や家族を。
あり得ない。ついさっきまでは覚えていた筈なのに。そしてそれとは別に何か大切なことも忘れていたような――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――ああ、何故か少しだけ・・・・・・頭が痛いな。
俺はさっきまで何を考えていたんだっけ?確かそう・・・・・・クロエから魔法使いになることに関して、やり直しは出来ないと確認されたんだ。
「ああ、大丈夫だ」
「・・・・・・分かった。では、今からお前に【知識の共有】を行使する。もう一度頭を出せ」
クロエは右手を再度、俺の額へと押し当てる。
先程と違い、クロエの掌からは微弱な振動と共に暖かな風と熱が伝わってきた。
そして――――、
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――。
クロエの掌から膨大な情報の波が、俺の頭の中に直接流れ込んでくる。
見たこともない土地や世界。
多数の種族。
未知の言語の数々。
そして・・・・・・魔法に関する一部の知識。
それらが無理やり頭の中へと、無造作に詰め込まれるような感覚だ。
まるで巨大な洗濯機の中へ放り込まれたかのように――――四方八方から身体中を掻き回されるかのような、不思議な浮遊感を全身に感じながら、途方もない速度で俺の中の何かが書き換えられていく。
そして脳みそが沸騰するかと思うほどの熱量によって、意識が朦朧としてきたその時――――、
「終わったぞ」
そう声と共に、クロエの掌が俺の額から離される。
数百メートルの距離を一気に駆け抜けたかのような疲労感を全身に感じながら、俺は息も絶え絶えに両膝に手を置き、その場で足元に屈んで深く息を吐いた。
「よく耐えたな。適性があるとはいえ、相当な苦痛を感じただろう。本来であれば気を失っていてもおかしくなかったはずだ」
「・・・・・・どうも」
「誉めてやろう」――――そのように偉ぶるクロエに、俺は一言返すだけで精一杯だった。
正直今は声を出すのも辛い。かろうじて情けない姿を見せないようにと、一応強がってはいるが・・・・・・油断すれば何かが口元から出てしまいそうだ。
そんな俺の様子を横目で見ながら、クロエはカウンターの机の上に置かれていたマントを手に取った。
「すぐにリセの後を追いかけるぞ。詳しい状況は確認してはいないが、今回の件はどうやらかなり厄介なものらしい。一人で対処していたら何か月かかるか分からん。男爵、小僧に支度を整えさせろ。準備が終わり次第、出発する」
クロエは無情にも傍に立っていた右肩下がり男爵にそのように指示をして、自分はさっさと二階へと上がっていく。
後に残された俺は深呼吸をするかのように再度、大きく息を吐いた。
「【知識の共有】による拒絶反応がほとんどありませんね。これならば問題ないでしょう。悠人様、こちらに用意した服に着替えて頂けますか」
右肩下がり男爵が俺に上下一式の着替えを手渡してくる。
言われるがままに、受け取ったその服に袖を通してみた。
黒い長ズボンと白地のシャツ。その上から薄手の紺のセーターと上着を着用し、コートを羽織る。
随分と普通の――――シンプルな造りの外出着だ。
コートはかなり大きめのサイズで、襟の部分を立たせれば口元まで隠れるほどの長さがある。
採寸もしていないのに、服のサイズはぴったりで動きに問題はなさそうだ。
それらの着替えが終わる頃には、俺の体調も大分回復してきていた。
俺が自らの手足を動かしながら身体の感覚を確かめていると、続けて右肩下がり男爵が小さな銀色の指輪を渡してくる。
その指輪の側面に彫られている文字は、エドリス語で"内と外"と記されており――――、
「・・・・・・って、俺なんでこの文字が読めるんだ?」
初めて見るはずの文字が理解できる。
その意味と起源。【エドリス】と呼ばれる異世界の国のことまでだ。
目の前の指輪――――収納の魔法が付与されたそれの効果や使用方法までが、即座に頭の中に思い浮かぶ。
まるで脳内で勝手に検索をかけているかのようだ。
「それはクロエ様が行使された【知識の共有】による結果かと。あれによって今の悠人様の脳内には、クロエ様がこれまで訪れたことのある世界の、その一部の情報が記憶されているはずです」
右肩下がり男爵は俺に向かってそのように説明をする。
どうやらこの【知識の共有】とは、想像していたよりも随分と便利なもののようだ。
言葉を用いなくても、相手に対して一瞬で伝えたい情報を伝達できる。
(まあその分、さっきみたいな激痛があるのかもしれないけどな)
先ほど経験した頭が割れるような頭痛を思い出して苦笑いを浮かべながら、俺は右肩下がり男爵から魔道具の指輪を受け取ると、それに刻まれた魔法の術式を展開させた。
俺が魔法使いになってから――――正確には魔道具を介してではあるが、実際に初めて使う魔法。
【知識の共有】で得られた情報通りに、指輪に向かって魔力を注ぐ。
・・・・・・とはいっても、魔力を注ぐという行為そのものが初めてのことであり、適当にやってみたのだが――――おっ!どうやら成功したらしい。
机の上に置かれていた数々の物が、質量を持たない粒子のように淡い光に変化すると、瞬く間に指輪の中に吸い込まれていく。まるで掃除機みたいだな。
「いろいろと助かったよ。じゃあ・・・・・・行ってくる」
「はい、行ってらっしゃいませ」
右肩下がり男爵にお礼を伝えて、俺は真っ直ぐに二階へと向かった。
軋む木造の階段を一段ずつゆっくりと上がる。
二階には長い廊下とその脇に六つの部屋があり、廊下の奥の突き当りには立派な装飾の古めかしい大扉が付いていた。
奥の大扉へ向かう途中で“クロエの部屋 勝手に入るな!”と、可愛らしい丸文字で書かれた札が付いた扉があり、思わず笑ってしまいそうになるが、俺はなんとかそれを堪える。
大扉の前には既にクロエが、壁に寄り掛かるかのようにしながら立っており、
「やっと来たか。ほう、これはなかなか・・・・・・様になっているじゃないか。似合っているぞ」
俺の恰好を見て、にやりと口元を歪めた。
クロエは俺の指に嵌められた魔道具の指輪を目視のみで確認すると、大扉に付いた金属製の取っ手に手を掛ける。
「小僧、一つだけ言っておく。ここから先にあるのは・・・・・・お前のこれまで生きてきた中で得た経験や常識の一切が通用しない世界だ。そこら中に危険が溢れ、簡単な間違いから命を落としてしまう事もあり得る。魔法使いは不老とはいえ、不死ではないからな。
・・・・・・だがな、それらの危険に見合うだけの価値があることも確かだ。まあ、こうしてお前を弟子にした以上は、何が起きようとも師である私が責任を持って守ってやるから・・・・・・とりあえずはそうだな――――これからこの扉の先に足を踏み入れることになるお前に対して、私からこの言葉を送るとしよう」
クロエは背後に立っていた俺に対して、振り返らずにその言葉を告げる。
「ようこそ――――我々、魔法使いの世界へ」
そして開かれた扉の先には――――
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