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第7章 王家主催のパーティー
第六十七話 魔術師塔へ参る
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長い長い大理石の渡り廊下を突き抜けた先に大きな石壁の建物が見える。建物はまるで塔のようになっていて、高層ビルを想わせるほどの高さを誇っていた。
渡り廊下からは、広く取られた演習場でたくさんの魔術師が魔法の演習を行っているのが見える。魔法を使うという、ゲームでのあの憧れの光景がそこにはあった。
そう。やって来たのは魔術師塔である。せめて侍女達が諦めるまで、ここで少し時間を潰そうと結菜は考えていた。
大きな木の扉を開けて中に入り、所在なさげにぶらぶら歩く。ワンピース風の服にレギンスという出で立ちだが、風の耳で気配を消しているのであまり注目されない。真っ黒のローブの魔術師達の間を結菜はすり抜けていく。
「ん~。これからどうしよ。あの変な魔術師さんをこの人達の中から探すのもな~」
よっこいせと近くに置いてあった木製の丸椅子に座りながら結菜はぼやいた。少し古いのか、丸椅子はギシリと音をたてる。
『主。ここはどこなのだ?』
「ロンはここに来たことなかったね。魔術師塔だよ」
『魔術師塔?』
「うん、ここなら何となく大丈夫な気がしてさ。ほら。侍女さん達も流石にここに私がいるとは思わないでしょ」
『確かにな』
「それで、ここで出会った変な魔術師さんに会えればいいかなって思っていたんだけど、意外と見つからなさそうなんだよね~」
その変な魔術師とは例の宮廷魔術師長なのだが、そうとは知らない結菜であった。
彼とは王城に来た翌日に自分の魔法に関する測定のために出会った。測定の後、あの魔術師はいつでもここに来ていいと言ってくれたのだ。まぁ、興奮冷めきらぬ様子ではあったが……。
しかし、魔法が大好きっぽい彼ならば、自分の課題にも付き合ってくれるかもしれない。結菜はそう睨んでいた。
先の魔物との戦いで鑑定さんの手を離れて魔法を使ってようやくわかった。自分には魔力の制御ができていない。鑑定さんに手伝ってもらって何とかというレベルである。たぶん必要以上に魔力を大量放出していたに違いない。
魔力が無尽蔵にあるとはいえ、魔力の使いすぎには精神力が削られるのだ。そのためか、あの戦闘の後は眠気に襲われて、騎士団に帰ったらすぐに寝てしまった。
まぁ、魔力の量は鑑定さんにある程度は任せるとしても、やはりこの世界での魔法の知識がないのは大問題である。しかも自分が持っているのはゲームとかでの知識のみ。
定期的に魔物の発生があるとは勇者達からも聞いている。今度の魔物発生時までにはこの問題をどうにかしなくてはならない。
ゲーマーとしてはこの世界の魔法にもとても興味があった。いや、むしろ知りたい。だって魔法なんて現代人からしてみれば憧れの的ではないか!
結菜が即決で魔術師塔を逃走場所に決定したのにはそういう理由も兼ねていた。
それに、あの大量のドレスもほとんど着終わっていたのだからもう大丈夫だろう。侍女達もだいたいならこのドレスだと決めていたようだし、問題ないはずである。
結菜は何かないか何かないかとキョロキョロ周りを見渡した。
「?」
うっすらと開いた部屋の扉にふと目が行く。扉を開けてみると、そこは天井高くまである棚いっぱいに無数の本が置かれている部屋であった。大図書然としたその光景に思わず感嘆の声をあげる。
「『うわぁぁ…………‼』」
『すごい‼すごいな、主‼』
「うん‼」
結菜とロンは興奮気味にその圧巻の本の数々を見て回った。
階段もあり、本は二階の方にもたくさんあるのようであった。読書スペースを発見したので、結菜はそこに興味のある本をいくつか持って座る。目の前に人がいるが、他に空いている所がないので仕方がない。
「それにしても、すっごい本‼日本の都立図書館にも負けてないよ、これ‼」
『にほん?とりつとしょかん?』
「日本は私の故郷のことだよ。図書館はこんなふうに本がたくさん置かれている所のこと」
『…主?』
少しだけ儚い空気を纏いながらもえへへと笑う自分の主をロンは心配そうに見つめた。何か思い出したのだろうか?この世界では見られない黒曜石のような色の瞳が、一瞬物憂れげにゆれる。
いつも純粋な笑顔で笑う彼女にとって、それは珍しいことだった。
しかしそれも束の間。すぐに元の様子に戻り、結菜は本を読み始める。少し違和感はあったが、頭の上にいたロンも机の上に飛び乗って仲良く一緒に読み始めた。
だが、すぐに目の前の誰かの呼びかけによって中断される。
「来てくださったんですね、ユーナ様。お待ちしておりましたよ」
「?」
顔をあげると真っ黒のローブを着た魔術師がいた。同じ格好をした魔術師はこの魔術師塔にはいくらでもいる。それにしても、何処かで見覚えのある精悍だが好奇心旺盛そうなその顔は……。
「もしかして、あの時の魔術師さん?」
「はい。一応、宮廷魔術師長です」
自分の測定してくれた時測定の結果にむっちゃ興奮してたこの魔術師が。なるほど、宮廷魔術師長だったのか。
(……ん?この人が?えっ、マジで?)
「……魔術師長?」
ん~?と首を傾ける結菜。測定の際、「ふぉぉぉ‼」と叫んでいたあの姿が思い浮かぶ。威厳とは如何に。てっきり普通の魔術師かと思っていた。
結菜の頭の上にハテナマークがとびかっているのを見て、魔術師長は苦笑した。
「あの時はすいません。あなたの魔法への素質についつい興奮しすぎてしまいました」
「大丈夫。ちょっと驚いただけだからさ」
やはり魔法が好きな人みたいである。彼からは何処か計り知れない雰囲気の中から少し無邪気さが垣間見えた。
雰囲気を切り替えるために魔術師長は軽く咳払いをした。
「それより今日はどうかしたんですか?」
「あのね。実はちょっと魔法のことで悩んでて……」
「ほう」
「この前、魔物の討伐があったんだけど。その時に魔力の操作が加減できなくてその後すぐに寝ちゃったし……。あと、そもそもの魔法のレパートリーを増やしたいんだよね~」
「ほうほう。それでここに来たと」
「うん。そんな所かなぁ」
実はコルセット地獄から逃げ出したのもあるけどね‼まぁ、そこは気にしてはいけないのだ。
ロン白い目をスルーする結菜。幸い、主従のそのやり取りは魔術師長は気づかなかったようである。魔術師長は「それなら」とにこやかに笑いながら話を切り出した。
「本を見て勉強するのもいいですが、魔法は経験です。実際に使用した方がいいでしょう」
確かに。彼の言うとおりである。この後彼が言うことを結菜は想定できなかった。いや、できていなかった。
魔術師長はにっこりと結菜に笑いかける。
「実はですね。今、第一宮廷魔術師団の新人達がそこの演習場で訓練しているんです。どうです?ぜひ、魔術師塔の演習場で訓練していきませんか?」
「ほぇ⁉」
渡り廊下からは、広く取られた演習場でたくさんの魔術師が魔法の演習を行っているのが見える。魔法を使うという、ゲームでのあの憧れの光景がそこにはあった。
そう。やって来たのは魔術師塔である。せめて侍女達が諦めるまで、ここで少し時間を潰そうと結菜は考えていた。
大きな木の扉を開けて中に入り、所在なさげにぶらぶら歩く。ワンピース風の服にレギンスという出で立ちだが、風の耳で気配を消しているのであまり注目されない。真っ黒のローブの魔術師達の間を結菜はすり抜けていく。
「ん~。これからどうしよ。あの変な魔術師さんをこの人達の中から探すのもな~」
よっこいせと近くに置いてあった木製の丸椅子に座りながら結菜はぼやいた。少し古いのか、丸椅子はギシリと音をたてる。
『主。ここはどこなのだ?』
「ロンはここに来たことなかったね。魔術師塔だよ」
『魔術師塔?』
「うん、ここなら何となく大丈夫な気がしてさ。ほら。侍女さん達も流石にここに私がいるとは思わないでしょ」
『確かにな』
「それで、ここで出会った変な魔術師さんに会えればいいかなって思っていたんだけど、意外と見つからなさそうなんだよね~」
その変な魔術師とは例の宮廷魔術師長なのだが、そうとは知らない結菜であった。
彼とは王城に来た翌日に自分の魔法に関する測定のために出会った。測定の後、あの魔術師はいつでもここに来ていいと言ってくれたのだ。まぁ、興奮冷めきらぬ様子ではあったが……。
しかし、魔法が大好きっぽい彼ならば、自分の課題にも付き合ってくれるかもしれない。結菜はそう睨んでいた。
先の魔物との戦いで鑑定さんの手を離れて魔法を使ってようやくわかった。自分には魔力の制御ができていない。鑑定さんに手伝ってもらって何とかというレベルである。たぶん必要以上に魔力を大量放出していたに違いない。
魔力が無尽蔵にあるとはいえ、魔力の使いすぎには精神力が削られるのだ。そのためか、あの戦闘の後は眠気に襲われて、騎士団に帰ったらすぐに寝てしまった。
まぁ、魔力の量は鑑定さんにある程度は任せるとしても、やはりこの世界での魔法の知識がないのは大問題である。しかも自分が持っているのはゲームとかでの知識のみ。
定期的に魔物の発生があるとは勇者達からも聞いている。今度の魔物発生時までにはこの問題をどうにかしなくてはならない。
ゲーマーとしてはこの世界の魔法にもとても興味があった。いや、むしろ知りたい。だって魔法なんて現代人からしてみれば憧れの的ではないか!
結菜が即決で魔術師塔を逃走場所に決定したのにはそういう理由も兼ねていた。
それに、あの大量のドレスもほとんど着終わっていたのだからもう大丈夫だろう。侍女達もだいたいならこのドレスだと決めていたようだし、問題ないはずである。
結菜は何かないか何かないかとキョロキョロ周りを見渡した。
「?」
うっすらと開いた部屋の扉にふと目が行く。扉を開けてみると、そこは天井高くまである棚いっぱいに無数の本が置かれている部屋であった。大図書然としたその光景に思わず感嘆の声をあげる。
「『うわぁぁ…………‼』」
『すごい‼すごいな、主‼』
「うん‼」
結菜とロンは興奮気味にその圧巻の本の数々を見て回った。
階段もあり、本は二階の方にもたくさんあるのようであった。読書スペースを発見したので、結菜はそこに興味のある本をいくつか持って座る。目の前に人がいるが、他に空いている所がないので仕方がない。
「それにしても、すっごい本‼日本の都立図書館にも負けてないよ、これ‼」
『にほん?とりつとしょかん?』
「日本は私の故郷のことだよ。図書館はこんなふうに本がたくさん置かれている所のこと」
『…主?』
少しだけ儚い空気を纏いながらもえへへと笑う自分の主をロンは心配そうに見つめた。何か思い出したのだろうか?この世界では見られない黒曜石のような色の瞳が、一瞬物憂れげにゆれる。
いつも純粋な笑顔で笑う彼女にとって、それは珍しいことだった。
しかしそれも束の間。すぐに元の様子に戻り、結菜は本を読み始める。少し違和感はあったが、頭の上にいたロンも机の上に飛び乗って仲良く一緒に読み始めた。
だが、すぐに目の前の誰かの呼びかけによって中断される。
「来てくださったんですね、ユーナ様。お待ちしておりましたよ」
「?」
顔をあげると真っ黒のローブを着た魔術師がいた。同じ格好をした魔術師はこの魔術師塔にはいくらでもいる。それにしても、何処かで見覚えのある精悍だが好奇心旺盛そうなその顔は……。
「もしかして、あの時の魔術師さん?」
「はい。一応、宮廷魔術師長です」
自分の測定してくれた時測定の結果にむっちゃ興奮してたこの魔術師が。なるほど、宮廷魔術師長だったのか。
(……ん?この人が?えっ、マジで?)
「……魔術師長?」
ん~?と首を傾ける結菜。測定の際、「ふぉぉぉ‼」と叫んでいたあの姿が思い浮かぶ。威厳とは如何に。てっきり普通の魔術師かと思っていた。
結菜の頭の上にハテナマークがとびかっているのを見て、魔術師長は苦笑した。
「あの時はすいません。あなたの魔法への素質についつい興奮しすぎてしまいました」
「大丈夫。ちょっと驚いただけだからさ」
やはり魔法が好きな人みたいである。彼からは何処か計り知れない雰囲気の中から少し無邪気さが垣間見えた。
雰囲気を切り替えるために魔術師長は軽く咳払いをした。
「それより今日はどうかしたんですか?」
「あのね。実はちょっと魔法のことで悩んでて……」
「ほう」
「この前、魔物の討伐があったんだけど。その時に魔力の操作が加減できなくてその後すぐに寝ちゃったし……。あと、そもそもの魔法のレパートリーを増やしたいんだよね~」
「ほうほう。それでここに来たと」
「うん。そんな所かなぁ」
実はコルセット地獄から逃げ出したのもあるけどね‼まぁ、そこは気にしてはいけないのだ。
ロン白い目をスルーする結菜。幸い、主従のそのやり取りは魔術師長は気づかなかったようである。魔術師長は「それなら」とにこやかに笑いながら話を切り出した。
「本を見て勉強するのもいいですが、魔法は経験です。実際に使用した方がいいでしょう」
確かに。彼の言うとおりである。この後彼が言うことを結菜は想定できなかった。いや、できていなかった。
魔術師長はにっこりと結菜に笑いかける。
「実はですね。今、第一宮廷魔術師団の新人達がそこの演習場で訓練しているんです。どうです?ぜひ、魔術師塔の演習場で訓練していきませんか?」
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