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第4章 ルーベルト王国王都
第二十七話 決めました‼私、頑張ることにします‼
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ブォン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前: 合田結菜(ユーナ·アイーダ)
レベル: 8→13
体力: 72→83
攻撃力: 32→44
防御力: 45→61
魔力: ∞
魔法攻撃力: 2→3
魔法防御力: ∞
魔法: 風 聖 光
※無→光
敏捷性: 24→36
能力: 家事 物作り 風の耳 a-の眼 鑑定+ 所有者 聖 精霊術
※無→精霊術
称号: 狭間の迷い人 鑑定師 所有者 a-e'vの分身 聖女 精霊の愛し子
※無→聖女 精霊の愛し子
※鑑定士→鑑定師
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「……マジか‼」
自身のステータスを見て叫んでしまった。横から覗き込んでいるロンも驚いている。いい感じに成長できているみたいだ。結菜はさっきまで不安がっていたことも忘れて、にっこにっこしている。
ゲームの自分のお気に入りのキャラが順調に育っていくのを眺めている気分になり、結菜は素直に喜んでいた。にやにや笑いが止まらない。……単純である。
「それにしても、やっぱり魔法攻撃力は全然上がらなかったな…………。まぁなんとなく予想してたからいいんだけどさ」
そう、なんと魔法攻撃力が1しか上がらなかったのだ。もうちょっと上がってほしいと思ってしまうのも無理も無いことである。まぁ、こればかりは仕方がない。
興奮を抑えて、結菜とロンは問題の箇所を見た。そこには『聖女』とはっきり書かれている。
『主、そなた聖女になっておるぞ?』
「うん。なってるねぇ……」
『どうするつもりなのだ?』
どうするつもりって言われても、と結菜は少し困った顔をした。もう聖女になってしまった以上、取り消してくださいとも言い難い。たぶん言っても取り消せないだろうし……。……仕方がない。
しかも、その上、まさか自分が聖女になるとは思ってもみなかったのだ。
「ねぇ、ロン。聖女ってさ、自由でいられると思う?」
『自由か?……微妙だな。状況次第ではないのか?』
「状況次第、か……」
結菜は考えた。もう聖女になったことは仕方がない。そこは置いといて、問題は結菜にとって自分がしたいことが思いっきりできるかどうかであった。
結菜が普通の生活を望むのも、もともとはこれが根底にある。結菜は普段から自分の興味を持ったことをとことんやり尽くすタイプの人間である。合田家ではそれが日常だった。よって、それこそが結菜にとっての普通の生活の水準である。つまり、自由だったのだ。
しかし、この世界でそれをなかなか難しいだろうと結菜は思っていた。アル達のクランであればまだ容易であったにちがいない。しかし、自分は聖女になってしまった。
「ロン、自由でいるためにはどうしたらいいと思う?」
『む?頑張ればなんとかなるであろう』
「いや、もっと詳しく」
大雑把すぎるわ‼と結菜はロンにツッコんだ。
『大丈夫だ‼主なら自由など簡単に手に入る‼我が保証するぞ‼』
………本当に大雑把すぎる。結菜はため息をついた。しかし、こうなった以上本当に頑張るしかないようだ。結菜は覚悟を決めた。自由と自分の好奇心を満たすためなら何でもしようと。
「うん、私決めた‼聖女として頑張りながら自由を手に入れる‼そんで、普通の生活をするの‼」
ガッと拳を握り結菜は誓った。やっと自分のゆくべき方向が定まったように感じる。
『主。そろそろ戻らねば、賢者達が心配するぞ?』
「うん。行こっか」
その顔はどこか晴れやかで、やる気に満ち溢れキラキラしている。
結菜はロンを抱きかかえて、もと来た道へ戻った。
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名前: 合田結菜(ユーナ·アイーダ)
レベル: 8→13
体力: 72→83
攻撃力: 32→44
防御力: 45→61
魔力: ∞
魔法攻撃力: 2→3
魔法防御力: ∞
魔法: 風 聖 光
※無→光
敏捷性: 24→36
能力: 家事 物作り 風の耳 a-の眼 鑑定+ 所有者 聖 精霊術
※無→精霊術
称号: 狭間の迷い人 鑑定師 所有者 a-e'vの分身 聖女 精霊の愛し子
※無→聖女 精霊の愛し子
※鑑定士→鑑定師
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「……マジか‼」
自身のステータスを見て叫んでしまった。横から覗き込んでいるロンも驚いている。いい感じに成長できているみたいだ。結菜はさっきまで不安がっていたことも忘れて、にっこにっこしている。
ゲームの自分のお気に入りのキャラが順調に育っていくのを眺めている気分になり、結菜は素直に喜んでいた。にやにや笑いが止まらない。……単純である。
「それにしても、やっぱり魔法攻撃力は全然上がらなかったな…………。まぁなんとなく予想してたからいいんだけどさ」
そう、なんと魔法攻撃力が1しか上がらなかったのだ。もうちょっと上がってほしいと思ってしまうのも無理も無いことである。まぁ、こればかりは仕方がない。
興奮を抑えて、結菜とロンは問題の箇所を見た。そこには『聖女』とはっきり書かれている。
『主、そなた聖女になっておるぞ?』
「うん。なってるねぇ……」
『どうするつもりなのだ?』
どうするつもりって言われても、と結菜は少し困った顔をした。もう聖女になってしまった以上、取り消してくださいとも言い難い。たぶん言っても取り消せないだろうし……。……仕方がない。
しかも、その上、まさか自分が聖女になるとは思ってもみなかったのだ。
「ねぇ、ロン。聖女ってさ、自由でいられると思う?」
『自由か?……微妙だな。状況次第ではないのか?』
「状況次第、か……」
結菜は考えた。もう聖女になったことは仕方がない。そこは置いといて、問題は結菜にとって自分がしたいことが思いっきりできるかどうかであった。
結菜が普通の生活を望むのも、もともとはこれが根底にある。結菜は普段から自分の興味を持ったことをとことんやり尽くすタイプの人間である。合田家ではそれが日常だった。よって、それこそが結菜にとっての普通の生活の水準である。つまり、自由だったのだ。
しかし、この世界でそれをなかなか難しいだろうと結菜は思っていた。アル達のクランであればまだ容易であったにちがいない。しかし、自分は聖女になってしまった。
「ロン、自由でいるためにはどうしたらいいと思う?」
『む?頑張ればなんとかなるであろう』
「いや、もっと詳しく」
大雑把すぎるわ‼と結菜はロンにツッコんだ。
『大丈夫だ‼主なら自由など簡単に手に入る‼我が保証するぞ‼』
………本当に大雑把すぎる。結菜はため息をついた。しかし、こうなった以上本当に頑張るしかないようだ。結菜は覚悟を決めた。自由と自分の好奇心を満たすためなら何でもしようと。
「うん、私決めた‼聖女として頑張りながら自由を手に入れる‼そんで、普通の生活をするの‼」
ガッと拳を握り結菜は誓った。やっと自分のゆくべき方向が定まったように感じる。
『主。そろそろ戻らねば、賢者達が心配するぞ?』
「うん。行こっか」
その顔はどこか晴れやかで、やる気に満ち溢れキラキラしている。
結菜はロンを抱きかかえて、もと来た道へ戻った。
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