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第1章 ダンジョン内に放置されたようです……
第十二話 名付けさせていただきます‼
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「じゃあ、狼さんは?」
「「「「「『はっ?』」」」」」
にこにこ笑いながら提案する結菜。
そのまんまじゃん‼全員が心の中でツッコんだ。いや、流石にそれはないだろという空気が流れる。
しかし、はっきり言うわけにはいかない。もしかすると、結菜が大真面目に考えたかもしれないからである。……………実際大真面目なのだが……。
ストレートに結菜にそれを言って傷つけないように、ミリーが何となく他の名前候補を促す。
「え、えっとユーナちゃん。他には名前の候補はないの?」
「はぇ?他の名前?」
『う、うむ。我もちょっと他の名前のほうが嬉しいのだが……』
「え~、そうかな?いい名前だと思ったんだけど」
「いや、それはないな。見たまんますぎだろうが」
アルがズバッと言った。ガーンとなる結菜。
「「「「あ~…………。言っちゃった………………。」」」」
かわいそうだが仕方がないことだ。そう思いながら、一同も激しく同意する。その名前はちょっと悲惨過ぎる。
頷きまくる皆を見て、結菜は改めて名前を考えることにした。
「あっ、じゃあお犬様は?」
「「「「「『論外‼』」」」」」
「え~。じゃあワンちゃん」
「「「「「『却下‼』」」」」」
「うそ……。これもだめなの?じゃあ、ウルトラスーパーウルフちゃんは?」
「「「「「『却……、何それ?』」」」」」
ハテナマークをいくつも頭の上に浮かべながらアル達は怪訝そうな顔をする。
結菜の名付けセンスは壊滅していた。
以前にも何度かそういうことはあったのだ。ゲームでゲットしたスライムをホイップちゃんと名付けたことは知っているだろう。だが、悲劇はまだまだ存在している。
例えば、弟の名前をつけてほしいと両親が言った時、「ホーリーナイト」と名付けようとした。理由は単純。クリスマスイブに彼が生まれたからである。
両親はさすがに思いなおし、「星矢」と名付けた。グッジョブ、お母さん‼お父さん‼ナイスフォローですね‼
余談はさて置き、アル達の非常に微妙そうな反応を見て、結菜はこれもだめだなと思った。空気は読めるよ‼空気はね‼
「うえっ、これもだめか~。ん~、じゃあロンは?ロンって名前はどうかな?」
「「「「「『ロン?』」」」」」
やっと変ではない名前が出てきたとほっとするアル達。変とはなんだ‼失敬な‼明らかにほっとした顔をするアル達を見て結菜は内心むっとした。
自分では名付けセンスが皆無ということはわかっている。わかってはいるが何か納得できない結菜であった。自分では承知していても、他人からそう思われると納得できないのは世の常である。
『うむ‼気に入ったぞ‼我の名はロン、主、そなたに仕えよう』
大きな狼さんは気に入ってくれたみたいだ。結菜はほっとため息をつく。もう名付けはしないと固く決心をする結菜であった。
色々あったがそれも一段落し、和やかムードが漂う。諸々の用事も終わったので、アル達は帰るための支度を始めた。結菜もそれを手伝う。
「じゃあ、そろそろ帰りましょうか」
「えぇ、そうね」
準備も終わり、クリード達がクランに帰ろうとする。結菜も縮小化したロンを腕に抱えて準備万端だった。
ゴゴゴゴゴゴゴッ……………………
……何か嫌な音がした気がしたような……。アル達は恐る恐る上を見る。そこにはパラパラと破片を落としながら、崩壊寸前のダンジョンの姿があった。
アル達とロンの戦闘及び、ロンの思いもよらない破壊活動の数々……。その映像がフラッシュバックした一同の顔がサァァと青くなっていく。
「「「「「「逃げろ‼」」」」」」
巨大な岩が落ちてきた瞬間、全員ダンジョンの出口に向かって走り出した。連鎖的に崩壊してゆくダンジョン。
ぎゃあぎゃあ騒ぎながら結菜達は走ってゆくのであった。
「「「「「『はっ?』」」」」」
にこにこ笑いながら提案する結菜。
そのまんまじゃん‼全員が心の中でツッコんだ。いや、流石にそれはないだろという空気が流れる。
しかし、はっきり言うわけにはいかない。もしかすると、結菜が大真面目に考えたかもしれないからである。……………実際大真面目なのだが……。
ストレートに結菜にそれを言って傷つけないように、ミリーが何となく他の名前候補を促す。
「え、えっとユーナちゃん。他には名前の候補はないの?」
「はぇ?他の名前?」
『う、うむ。我もちょっと他の名前のほうが嬉しいのだが……』
「え~、そうかな?いい名前だと思ったんだけど」
「いや、それはないな。見たまんますぎだろうが」
アルがズバッと言った。ガーンとなる結菜。
「「「「あ~…………。言っちゃった………………。」」」」
かわいそうだが仕方がないことだ。そう思いながら、一同も激しく同意する。その名前はちょっと悲惨過ぎる。
頷きまくる皆を見て、結菜は改めて名前を考えることにした。
「あっ、じゃあお犬様は?」
「「「「「『論外‼』」」」」」
「え~。じゃあワンちゃん」
「「「「「『却下‼』」」」」」
「うそ……。これもだめなの?じゃあ、ウルトラスーパーウルフちゃんは?」
「「「「「『却……、何それ?』」」」」」
ハテナマークをいくつも頭の上に浮かべながらアル達は怪訝そうな顔をする。
結菜の名付けセンスは壊滅していた。
以前にも何度かそういうことはあったのだ。ゲームでゲットしたスライムをホイップちゃんと名付けたことは知っているだろう。だが、悲劇はまだまだ存在している。
例えば、弟の名前をつけてほしいと両親が言った時、「ホーリーナイト」と名付けようとした。理由は単純。クリスマスイブに彼が生まれたからである。
両親はさすがに思いなおし、「星矢」と名付けた。グッジョブ、お母さん‼お父さん‼ナイスフォローですね‼
余談はさて置き、アル達の非常に微妙そうな反応を見て、結菜はこれもだめだなと思った。空気は読めるよ‼空気はね‼
「うえっ、これもだめか~。ん~、じゃあロンは?ロンって名前はどうかな?」
「「「「「『ロン?』」」」」」
やっと変ではない名前が出てきたとほっとするアル達。変とはなんだ‼失敬な‼明らかにほっとした顔をするアル達を見て結菜は内心むっとした。
自分では名付けセンスが皆無ということはわかっている。わかってはいるが何か納得できない結菜であった。自分では承知していても、他人からそう思われると納得できないのは世の常である。
『うむ‼気に入ったぞ‼我の名はロン、主、そなたに仕えよう』
大きな狼さんは気に入ってくれたみたいだ。結菜はほっとため息をつく。もう名付けはしないと固く決心をする結菜であった。
色々あったがそれも一段落し、和やかムードが漂う。諸々の用事も終わったので、アル達は帰るための支度を始めた。結菜もそれを手伝う。
「じゃあ、そろそろ帰りましょうか」
「えぇ、そうね」
準備も終わり、クリード達がクランに帰ろうとする。結菜も縮小化したロンを腕に抱えて準備万端だった。
ゴゴゴゴゴゴゴッ……………………
……何か嫌な音がした気がしたような……。アル達は恐る恐る上を見る。そこにはパラパラと破片を落としながら、崩壊寸前のダンジョンの姿があった。
アル達とロンの戦闘及び、ロンの思いもよらない破壊活動の数々……。その映像がフラッシュバックした一同の顔がサァァと青くなっていく。
「「「「「「逃げろ‼」」」」」」
巨大な岩が落ちてきた瞬間、全員ダンジョンの出口に向かって走り出した。連鎖的に崩壊してゆくダンジョン。
ぎゃあぎゃあ騒ぎながら結菜達は走ってゆくのであった。
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