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第1章 ダンジョン内に放置されたようです……
第七話 戦闘終わり‼……バレたかな?……はい。バレてますよね〜。
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……ドォォォ………………
ダンジョンマスターが倒れる音が響く。結菜はほっとしてため息をついた。
ダンジョンマスターの紅く光っていた瞳もだんだん穏やかなエメラルドグリーンに変わっていった。どうやら倒されたことにより、興奮がおさまったらしい。
クリード達はやっと倒せたので喜び合っていた。どの顔にも疲労が伺える。
何気に顔立ちのいい彼らはそれでも絵になっていた。……美系は罪作りだなぁっと改めて結菜は思った。
ミリーは紅色の髪の活発そうな女の人だ。ちょっと釣り目で大きな、髪と同じ色の瞳が元気さを際立たせている。
笑顔が似合いそうな可愛い感じの人だ。何か友達になりやすそうな人である。
サアシャは蒼の瞳に深い海のような色の爽やか美人さんである。汗を拭う姿さへかっこいい。
お姉様だよ‼お姉様‼世の中こんなにかっこいい女の人いたんだ‼結菜は興奮していた。落ち着け。まず一旦落ち着け自分。結菜は深呼吸して、高鳴る鼓動を鎮めた。
壁にはりつくようにしている男の人はコールという名前らしい。茶色の髪と目がくりくりしている。男の人というより男の子っぽい容姿だった。彼は戦闘に参加してないらしく疲れはみえない。
クリードは典型的な金髪碧眼の男の人だ。はい。イケメンです。まさに王子様キャラ‼
クリードがミリー達に駆け寄り怪我をしてないか確認している。優しいね‼萌‼いやぁ、眼福眼福。ついつい結菜は手を合わせて拝んでしまった。
そんな結菜をアルは一旦地面に下ろし、怪訝そうに眺める。
「おい、何したんだ?」
「はぇ?」
まさか話しかけられたのが自分とは思えず、結菜は首を傾げる。
アルは燃えるような赤髪をかきあげながらため息をついた。
「お前…えっと」
「結菜です」
「あぁ、わかった。ユーナからとてつもない魔力を感じた。お前、何かしたんだろ?」
結菜は答えていいものか迷った。目を泳がせる結菜。アルはそんな結菜を金色の瞳でじっと見つめる。
蛇に見つめられたカエル。狼に睨まれているウサギ。猫に追い詰められたハムスター。まさにそんな感じだ。
どんどん小さくなる結菜。見ないで‼そんな追い詰めるような目で見ないで‼無言の圧力が怖いですよ⁉
答えろ答えろ答えろと目で問い詰めるアル。視線をそらしながら小さくなっていく結菜。
(アルさん、ごめんなさい‼言えません‼言ったらヤバイ気がするんです。私はチートよりも普通の自由な生活がしたいんです‼レベル上げはしたいんですけどね‼)
全力で回答を拒否る結菜。
アルはジトリと結菜を見つめる。正直行言って、目怖い……………。
なかなか終わらなさそうな無言の攻防はクリード達が近づいて来たことにより終わった。
「あれ?アル、その子誰?」
「あ?あぁユーナのことか。こいつ俺らが戦っている時にここに来たんだよ。」
「えっ⁉嘘⁉もしかして一人で⁉」
「あぁ、そうらしい」
「嘘~‼」
「このダンジョン、一応高難度ダンジョンよ?それなのに一人でいるって……」
「皆一旦落ち着いてください。アル、それで今さっき何をしていたんですか?何かを尋ねているようでしたが……」
「ユーナがお前らが戦っている時に俺にあのダンジョンマスターの近くまで自分を連れて行けと言ったんだ。」
「「「「はぁ⁉」」」」
クリードが皆をなだめてアルに質問すると、驚くべき回答が帰ってくる。クリード、ミリー、サアシャ、コールが驚きのあまり声をあげた。アルは自分と同じ反応をした四人を見て自分の反応が間違っていなかったことに安心した。
「だろ?普通はしないよな。」
「えっ、それでどうなったの?」
アルは強面だが美丈夫な顔を彼らからそらしながらミリーの問いに答える。
「いや、その……ユーナを抱えて一応近くまで行ったんだよ。そしたらな……………」
言いよどむアル。どうなったのか知りたくて寄る四人。
「……風が吹き出したんだ。凄まじい魔力と一緒にな。正直言って、あそこまで大魔力を感じたことは今までなかった。……とても人間技とは思えないレベルだった。」
クリード達は絶句した。
「それに、ユーナが魔力を放出した直後からお前らの攻撃が決まりやすくなった。な?問い詰めたくもなるだろ?」
結菜が何かをしたことにより自分達が助かった。つまり結菜が何か強力な魔法かスキルを使ったのだ。仮にもここは高難度ダンジョン。並みの能力では無理なのだ。アル達は結菜がとてつもない力を秘めているかのように感じた。
「「「「……………………」」」」
一同は沈黙して結菜を見た。
しかし、当の本人は会話に入れなかったからか、遊んでいた。…………倒れたダンジョンマスターの毛並みのいい毛を触って。
会話に夢中になっていて一同が気付かない間に結菜はとことことダンジョンマスターの方に近づいたのだ。
今現在進行形でダンジョンマスターの頭を撫でている。
そのあり得ない光景にアル達は愕然とした。普通なら、まだ留めを指していないダンジョンマスターに触るなど絶対にしないことなのである。
(((((おい‼何してるんだよ‼)))))
アル達全員のツッコミが炸裂した瞬間であった。
ダンジョンマスターが倒れる音が響く。結菜はほっとしてため息をついた。
ダンジョンマスターの紅く光っていた瞳もだんだん穏やかなエメラルドグリーンに変わっていった。どうやら倒されたことにより、興奮がおさまったらしい。
クリード達はやっと倒せたので喜び合っていた。どの顔にも疲労が伺える。
何気に顔立ちのいい彼らはそれでも絵になっていた。……美系は罪作りだなぁっと改めて結菜は思った。
ミリーは紅色の髪の活発そうな女の人だ。ちょっと釣り目で大きな、髪と同じ色の瞳が元気さを際立たせている。
笑顔が似合いそうな可愛い感じの人だ。何か友達になりやすそうな人である。
サアシャは蒼の瞳に深い海のような色の爽やか美人さんである。汗を拭う姿さへかっこいい。
お姉様だよ‼お姉様‼世の中こんなにかっこいい女の人いたんだ‼結菜は興奮していた。落ち着け。まず一旦落ち着け自分。結菜は深呼吸して、高鳴る鼓動を鎮めた。
壁にはりつくようにしている男の人はコールという名前らしい。茶色の髪と目がくりくりしている。男の人というより男の子っぽい容姿だった。彼は戦闘に参加してないらしく疲れはみえない。
クリードは典型的な金髪碧眼の男の人だ。はい。イケメンです。まさに王子様キャラ‼
クリードがミリー達に駆け寄り怪我をしてないか確認している。優しいね‼萌‼いやぁ、眼福眼福。ついつい結菜は手を合わせて拝んでしまった。
そんな結菜をアルは一旦地面に下ろし、怪訝そうに眺める。
「おい、何したんだ?」
「はぇ?」
まさか話しかけられたのが自分とは思えず、結菜は首を傾げる。
アルは燃えるような赤髪をかきあげながらため息をついた。
「お前…えっと」
「結菜です」
「あぁ、わかった。ユーナからとてつもない魔力を感じた。お前、何かしたんだろ?」
結菜は答えていいものか迷った。目を泳がせる結菜。アルはそんな結菜を金色の瞳でじっと見つめる。
蛇に見つめられたカエル。狼に睨まれているウサギ。猫に追い詰められたハムスター。まさにそんな感じだ。
どんどん小さくなる結菜。見ないで‼そんな追い詰めるような目で見ないで‼無言の圧力が怖いですよ⁉
答えろ答えろ答えろと目で問い詰めるアル。視線をそらしながら小さくなっていく結菜。
(アルさん、ごめんなさい‼言えません‼言ったらヤバイ気がするんです。私はチートよりも普通の自由な生活がしたいんです‼レベル上げはしたいんですけどね‼)
全力で回答を拒否る結菜。
アルはジトリと結菜を見つめる。正直行言って、目怖い……………。
なかなか終わらなさそうな無言の攻防はクリード達が近づいて来たことにより終わった。
「あれ?アル、その子誰?」
「あ?あぁユーナのことか。こいつ俺らが戦っている時にここに来たんだよ。」
「えっ⁉嘘⁉もしかして一人で⁉」
「あぁ、そうらしい」
「嘘~‼」
「このダンジョン、一応高難度ダンジョンよ?それなのに一人でいるって……」
「皆一旦落ち着いてください。アル、それで今さっき何をしていたんですか?何かを尋ねているようでしたが……」
「ユーナがお前らが戦っている時に俺にあのダンジョンマスターの近くまで自分を連れて行けと言ったんだ。」
「「「「はぁ⁉」」」」
クリードが皆をなだめてアルに質問すると、驚くべき回答が帰ってくる。クリード、ミリー、サアシャ、コールが驚きのあまり声をあげた。アルは自分と同じ反応をした四人を見て自分の反応が間違っていなかったことに安心した。
「だろ?普通はしないよな。」
「えっ、それでどうなったの?」
アルは強面だが美丈夫な顔を彼らからそらしながらミリーの問いに答える。
「いや、その……ユーナを抱えて一応近くまで行ったんだよ。そしたらな……………」
言いよどむアル。どうなったのか知りたくて寄る四人。
「……風が吹き出したんだ。凄まじい魔力と一緒にな。正直言って、あそこまで大魔力を感じたことは今までなかった。……とても人間技とは思えないレベルだった。」
クリード達は絶句した。
「それに、ユーナが魔力を放出した直後からお前らの攻撃が決まりやすくなった。な?問い詰めたくもなるだろ?」
結菜が何かをしたことにより自分達が助かった。つまり結菜が何か強力な魔法かスキルを使ったのだ。仮にもここは高難度ダンジョン。並みの能力では無理なのだ。アル達は結菜がとてつもない力を秘めているかのように感じた。
「「「「……………………」」」」
一同は沈黙して結菜を見た。
しかし、当の本人は会話に入れなかったからか、遊んでいた。…………倒れたダンジョンマスターの毛並みのいい毛を触って。
会話に夢中になっていて一同が気付かない間に結菜はとことことダンジョンマスターの方に近づいたのだ。
今現在進行形でダンジョンマスターの頭を撫でている。
そのあり得ない光景にアル達は愕然とした。普通なら、まだ留めを指していないダンジョンマスターに触るなど絶対にしないことなのである。
(((((おい‼何してるんだよ‼)))))
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