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連絡が途絶えたリヒト
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リアは部屋でクライスに演習の話をしていた。
「グレンは立派だわ。弟さんの為に仕事をしたいんですって。」
「真面目なやつか?」
「グレンはとっても真面目ね。クライスと同じ風のシードを使っているわ。」
「マルク不在の間の書類整理と執務室の片づけをするやつが欲しかったんだ。バイトでもしてくれそうか?」
「お城の仕事を探しているとは言ってだけど、」
「頼んでみるか?」
クライスはリアが戻り上機嫌でグレンに手紙を書いた。
「リヒト様はお元気?最近見ないけど。」
「リヒトはレイドール侯爵の邸に三日前から行っている。」
リアはリヒト様がいくのは珍しいと思った。
その時、ケインが、陛下が至急お呼びです、とやってきた。
クライスだけでなく、リアも呼んでいると。
急いで行くと、陛下の話にクライスは動揺した。
昨日からリヒトと連絡が取れないらしい。
レイドール侯爵にも連絡がつかず、リアに行って欲しいと言われた。
「何故リアを?」
クライスの疑問に陛下は申し訳無さそうに行った。
クライスは知らなかったが、レイドール侯爵の領地で呪いのシードが見つかり、シードの消滅の依頼がきたらしい。
クライスのシードでは消滅出来ない為、代わりにリヒトが行くもその後連絡が途絶えたと言うのだ。
「リヒトのシードでも消滅は出来ないのでは?」
「リヒトは消滅出来ないから、ゆっくり時間をかけて封呪すると言っておった。だが、今連絡が取れない為このままには出来ん、もしリヒトに何かあれば次の王位はクライス、お前じゃ、同じ所には行かせられない。それにリアのシードなら呪いのシードを消滅出来るのではないか?」
クライスはリヒトも心配だがリアを危険に合わせたくない為断った。
「俺が必ずリヒトを連れ帰ります、リアを行かすことはできません。」
リアは破滅のシードなら可能だとわかっていたがまだ力を使いこなせていない為不安だった。
だがリヒトを心配する気持ちはクライスと一緒だった。
「陛下、この件お請けします。」
「行ってくれるか。」
「はい。」
クライスは反対したが、リアの気持ちは固まっていた。
「グレンは立派だわ。弟さんの為に仕事をしたいんですって。」
「真面目なやつか?」
「グレンはとっても真面目ね。クライスと同じ風のシードを使っているわ。」
「マルク不在の間の書類整理と執務室の片づけをするやつが欲しかったんだ。バイトでもしてくれそうか?」
「お城の仕事を探しているとは言ってだけど、」
「頼んでみるか?」
クライスはリアが戻り上機嫌でグレンに手紙を書いた。
「リヒト様はお元気?最近見ないけど。」
「リヒトはレイドール侯爵の邸に三日前から行っている。」
リアはリヒト様がいくのは珍しいと思った。
その時、ケインが、陛下が至急お呼びです、とやってきた。
クライスだけでなく、リアも呼んでいると。
急いで行くと、陛下の話にクライスは動揺した。
昨日からリヒトと連絡が取れないらしい。
レイドール侯爵にも連絡がつかず、リアに行って欲しいと言われた。
「何故リアを?」
クライスの疑問に陛下は申し訳無さそうに行った。
クライスは知らなかったが、レイドール侯爵の領地で呪いのシードが見つかり、シードの消滅の依頼がきたらしい。
クライスのシードでは消滅出来ない為、代わりにリヒトが行くもその後連絡が途絶えたと言うのだ。
「リヒトのシードでも消滅は出来ないのでは?」
「リヒトは消滅出来ないから、ゆっくり時間をかけて封呪すると言っておった。だが、今連絡が取れない為このままには出来ん、もしリヒトに何かあれば次の王位はクライス、お前じゃ、同じ所には行かせられない。それにリアのシードなら呪いのシードを消滅出来るのではないか?」
クライスはリヒトも心配だがリアを危険に合わせたくない為断った。
「俺が必ずリヒトを連れ帰ります、リアを行かすことはできません。」
リアは破滅のシードなら可能だとわかっていたがまだ力を使いこなせていない為不安だった。
だがリヒトを心配する気持ちはクライスと一緒だった。
「陛下、この件お請けします。」
「行ってくれるか。」
「はい。」
クライスは反対したが、リアの気持ちは固まっていた。
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