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息詰まっているリア

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夕食後、クライスはリアを後ろから抱き締めるように二人はソファーに座り話していた。
「クライス、私何かする事ないですか?もう少し出掛けたいんですけど。」
「行きたいところがあるのか?」
「クライスを待つのは嫌じゃないんですけど、もう少し一人で出掛けたり何かをしたいんです。」
「出かけるなら一緒でいいだろ。」
「…魔法の練習もしたいですし、」
「なら今度また一緒にしよう。」
「…自分の時間がほしいんです。」
「リアを一人にさせて他のやつに見せたくない。ここにいてくれ。」
(やっぱりいつも通りになるわ。)

リアは一日中部屋にいて、用意された食事を食べ、クライスを待つだけの1日に少し息が詰まっていた。

翌日、ヒューゴのところならとクライスの許可があった為、ヒューゴのところに行った。
「先生、今度どこか連れて行って下さい。」
リアはため息が出る程息詰まっていた。
「クライスもしょうがないやつだな。だが、私も仕事があるんだ。」
「先生は仕事があっていいですね。何の仕事ですか?」
「見習いの演習だよ。」
「演習?」
「街道の魔除けのシードの取り換えと近くの森の魔物退治だよ。」 
「…それ、私も行って良いですか?」
「クライスは怒るぞ。」
「でも、少しは出たいんです。」
「なら登録はしてくるから、クライスに話しなさい。出発は明日の10時だ。」

(よし、クライスが帰ったら頑張って説得しよう!)

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