伯爵令嬢は狙われている

リリーの報告と囚われのリア

テレーズでは、城に結界が張ってあるためリリーの力では城に転送できず、城外に転送された。
それでも急に現れた事により騒ぎになった。
騒ぎを聞き付けた城の者が、保護の為リリー達護衛隊を回収に行った。

「どういう事だ！」
リヒトは報告を受け、足早にリリーの元へ向かった。
「分かりません。護衛隊は皆魔法で眠り目を覚まさず、メイドは重症です！」
「メイド！？まさかリリーか！？眠っているなら誰が転送したんだ！？」
「おそらくメイドではないかと。」
バンとドアを開けリヒトはズカズカと部屋に入る。
「リリー！」
「リ、リヒト様…。リア様をお助け下さい。私では助けられませんでした。早くリア様を」
泣きながら、リヒトに助けを頼むリリーに勢いあまり腕に触れるとリリーは悲鳴を上げた。
「リヒト様、リリーは左腕を骨折してます！」
「悪い、リリー。だが、誰がリアを？クライスはどうした？」

リリーは痛みに耐え、涙を流しながらリヒトに見た事を話した。

残されたリアは、キースの腕の中にいた。
さっきキースを弾くため、小さな爆発だったが少なからず魔力を使った為か、リリーが転送したあと、気を失っていた。


キースはリアを抱き抱え、自分の部屋に連れて行った。
リアをベッドに寝かせ、リアの服は濡れたリリーを支えた為か濡れており、リアの服を脱がしながら、またキースはリアにキスをした。
ペチコート一枚の下着姿のリアを見て、キースは胸元の痣に気付いた。
キースは何となく、不機嫌になった。