42 / 53
ティナ視点
しおりを挟む
身体に感じるほど、冷気が来ていた。
ショーン王子達はお酒を飲んでご機嫌だからか、まだわからないようだが、お腹が露になっている踊り子の服の私は寒い!
そして、段々と冷たくなっている私に、私の腕を掴んでいるショーンが気付いた。
「どうした…?冷たいぞ…?温めてやろう」
「いやっ!」
これ以上触られたくなくて、ショーン王子をはたくように拒むと、ショーン王子はプライドを傷つけられたのか、ご機嫌な顔から怒った顔になった。
「何をする!」
「止めて下さい!」
さっきまで、小さな声で話していたが、大きな声を出すとショーン王子は少しだけ気付いた。
「その声…どこかで…」
しまった!?
そう思った瞬間に床が爆発し、氷の塊が縦横無尽に現れた。
その場にいたものは、皆驚き叫んだ。
そして、床から湧き出た氷を見たものは恐怖した。
「ヒィッ…!?」
「し、死体!?」
この混乱に乗じてでも早く逃げないと!
急いで立ち上がろとすると、ショーン王子が逃がさないとでも言うようにまた掴まえて来た。
「女!貴様驚いてないな!?」
「離して!」
「ロニー!この女を連れて行け!!」
「イヤァ!!」
「……………………………………」
連れて行かれたくなくて叫ぶと、ショーン王子は無言だった。
「………あの………」
ショーン王子はキョロキョロしている。
「ロッ…ロニーはどこだ!?」
「知りません!」
私がショーン王子のいうロニーって人を知っているわけがないでしょう!!
「ロニーーー!?」
ショーン王子はロニーと雄叫びのように叫んでいた。
ショーン王子達はお酒を飲んでご機嫌だからか、まだわからないようだが、お腹が露になっている踊り子の服の私は寒い!
そして、段々と冷たくなっている私に、私の腕を掴んでいるショーンが気付いた。
「どうした…?冷たいぞ…?温めてやろう」
「いやっ!」
これ以上触られたくなくて、ショーン王子をはたくように拒むと、ショーン王子はプライドを傷つけられたのか、ご機嫌な顔から怒った顔になった。
「何をする!」
「止めて下さい!」
さっきまで、小さな声で話していたが、大きな声を出すとショーン王子は少しだけ気付いた。
「その声…どこかで…」
しまった!?
そう思った瞬間に床が爆発し、氷の塊が縦横無尽に現れた。
その場にいたものは、皆驚き叫んだ。
そして、床から湧き出た氷を見たものは恐怖した。
「ヒィッ…!?」
「し、死体!?」
この混乱に乗じてでも早く逃げないと!
急いで立ち上がろとすると、ショーン王子が逃がさないとでも言うようにまた掴まえて来た。
「女!貴様驚いてないな!?」
「離して!」
「ロニー!この女を連れて行け!!」
「イヤァ!!」
「……………………………………」
連れて行かれたくなくて叫ぶと、ショーン王子は無言だった。
「………あの………」
ショーン王子はキョロキョロしている。
「ロッ…ロニーはどこだ!?」
「知りません!」
私がショーン王子のいうロニーって人を知っているわけがないでしょう!!
「ロニーーー!?」
ショーン王子はロニーと雄叫びのように叫んでいた。
5
お気に入りに追加
365
あなたにおすすめの小説
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
《完結》転生令嬢の甘い?異世界スローライフ ~神の遣いのもふもふを添えて~
芽生 (メイ)
ファンタジー
ガタガタと揺れる馬車の中、天海ハルは目を覚ます。
案ずるメイドに頭の中の記憶を頼りに会話を続けるハルだが
思うのはただ一つ
「これが異世界転生ならば詰んでいるのでは?」
そう、ハルが転生したエレノア・コールマンは既に断罪後だったのだ。
エレノアが向かう先は正道院、膨大な魔力があるにもかかわらず
攻撃魔法は封じられたエレノアが使えるのは生活魔法のみ。
そんなエレノアだが、正道院に来てあることに気付く。
自給自足で野菜やハーブ、畑を耕し、限られた人々と接する
これは異世界におけるスローライフが出来る?
希望を抱き始めたエレノアに突然現れたのはふわふわもふもふの狐。
だが、メイドが言うにはこれは神の使い、聖女の証?
もふもふと共に過ごすエレノアのお菓子作りと異世界スローライフ!
※場所が正道院で女性中心のお話です
※小説家になろう! カクヨムにも掲載中
えぇ、死ねばいいのにと思ってやりました。それが何か?
真理亜
恋愛
「アリン! 貴様! サーシャを階段から突き落としたと言うのは本当か!?」王太子である婚約者のカインからそう詰問された公爵令嬢のアリンは「えぇ、死ねばいいのにと思ってやりました。それが何か?」とサラッと答えた。その答えにカインは呆然とするが、やがてカインの取り巻き連中の婚約者達も揃ってサーシャを糾弾し始めたことにより、サーシャの本性が暴かれるのだった。
【完結】前世聖女の令嬢は【王太子殺害未遂】の罪で投獄されました~前世勇者な執事は今世こそ彼女を救いたい~
蜜柑
恋愛
エリス=ハウゼンはエルシニア王国の名門ハウゼン侯爵家の長女として何不自由なく育ち、将来を約束された幸福な日々を過ごしていた。婚約者は3歳年上の優しい第2王子オーウェン。エリスは彼との穏やかな未来を信じていた。しかし、第1王子・王太子マーティンの誕生日パーティーで、事件が勃発する。エリスの家から贈られたワインを飲んだマーティンが毒に倒れ、エリスは殺害未遂の罪で捕らえられてしまう。
【王太子殺害未遂】――身に覚えのない罪で投獄されるエリスだったが、実は彼女の前世は魔王を封じた大聖女・マリーネだった。
王宮の地下牢に閉じ込められたエリスは、無実を証明する手段もなく、絶望の淵に立たされる。しかし、エリスの忠実な執事見習いのジェイクが、彼女を救い出し、無実を晴らすために立ち上がる。ジェイクの前世は、マリーネと共に魔王を倒した竜騎士ルーカスであり、エリスと違い、前世の記憶を引き継いでいた。ジェイクはエリスを救うため、今まで隠していた力を開放する決意をする。
転生幼女の怠惰なため息
(◉ɷ◉ )〈ぬこ〉
ファンタジー
ひとり残業中のアラフォー、清水 紗代(しみず さよ)。異世界の神のゴタゴタに巻き込まれ、アッという間に死亡…( ºωº )チーン…
紗世を幼い頃から見守ってきた座敷わらしズがガチギレ⁉💢
座敷わらしズが異世界の神を脅し…ε=o(´ロ`||)ゴホゴホッ説得して異世界での幼女生活スタートっ!!
もう何番煎じかわからない異世界幼女転生のご都合主義なお話です。
全くの初心者となりますので、よろしくお願いします。
作者は極度のとうふメンタルとなっております…
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
逆行令嬢は聖女を辞退します
仲室日月奈
恋愛
――ああ、神様。もしも生まれ変わるなら、人並みの幸せを。
死ぬ間際に転生後の望みを心の中でつぶやき、倒れた後。目を開けると、三年前の自室にいました。しかも、今日は神殿から一行がやってきて「聖女としてお出迎え」する日ですって?
聖女なんてお断りです!
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる