勇者様の理想の彼女

屋月 トム伽

文字の大きさ
上 下
4 / 34

ジークの感動

しおりを挟む
フィーネはチーズオムライスを手際よく作り、ジークに出した。

ジークは女の子の手作りに感動した。
ジーンと来ていると、フィーネは嫌いだったかなと思った。
「もしかして、嫌いだった?」
「いや、うまそうで、感動した。」

パクッと一口食べると、ジークは益々、感動した。

「うまい!」

(変な物も入れてなかったし、純粋に女の子の手料理だ。)

ジークは、無駄に容姿がいい為か、変に好意を寄せられ、薬を盛られたりした過去があった為、自分は女に好かれないと拗らせていた。

「フィーネは料理が上手いな。」
「そうかな?ずっとお師匠様のご飯作ってたからかな?」
食が進みジークはあっという間に平らげてしまった。
(もっと味わって食べるべきだった。)
「ジーク、おかわりだそうか?」
「いいのか?」
「そんなに食べてくれると作った甲斐があったかな。後で、お風呂も準備するから入ってね。」
ジークはオムライスを二皿キレイに平らげ、お礼を言った。
美味しそうに食べるジークに、フィーネは嬉しくなった。

「ジーク、お風呂どうぞ、」
フィーネは、フワフワのタオルをジークにだすと、ジークはタオルを受けとるも、断った。
「女性より先には入れない。フィーネから入るんだ。」
「えっ、でも薪をいれないと、」
「俺がするから、大丈夫だ。」
ジークは自信ありげに言った。
(大丈夫かな?覗きしないよね?)
フィーネは、じっと、ジークを見た。
「なんだ?」
「…覗かないでね?」
「そんな事しない!」
一応、ジークを信じ、フィーネは先に入った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界治癒術師(ヒーラー)は、こっちの世界で医者になる

卯月 三日
ファンタジー
ある診療所の院長である秦野悠馬は、ある日エルフの女と出会うこととなる。だが、その女の病気が現代医療じゃ治せない!? かつて治癒術師(ヒーラー)で今は医者である悠馬が、二つの世界の知識を活かしてエルフの病に挑み、そして……。 元治癒術師と元天使、エルフや勇者と異世界要素目白押しでおくる、ほのぼのたまにシリアス医療ストーリー。 某新人賞にて二次審査通過、三次審査落選した作品です。

カードクリエイターの魔境ダンジョン帝国

猫の人
ファンタジー
先生やクラスメイトと異世界召喚に巻き込まれた主人公、「四堂 創(しどうはじめ)」。召喚されたのだが、召喚者の不備でゲームのような世界の、魔境と恐れられる森に転移してしまう。 四堂とクラスメイトたちはユニークジョブと専用スキルを与えられていて、その力を使ってなんとか魔境で生き残ることに成功する。 しばらく魔境で生活するが、やはり人のいる所に行きたいと考えたクラスメイトは、体力的に足手まといであまり役に立ちそうにない先生と女子一人を置き去りにして、町への移動を決断する。 それに反対した四堂は、二人とともに別行動を選択。三人で魔境生活を続けることに。 三人で始めた魔境生活は、ダンジョンを手に入れたり、男子に襲われそうになり逃げてきた女子や召喚したモンスターなどを住人として、いつしか誰も手出しできない大帝国へと変貌していくのだった。

神の不祥事に巻き込まれた

お子様
ファンタジー
日本での一般的なサラリーマンな主人公。 生活に変化なんか欲しくない。異世界なんてまっぴらごめん。 なのに何故か神が起こした不祥事に巻き込まれてしまい異世界に送られる。 チートは貰えたけど、個人専用! 強いとか金儲け出来るとかそんな事は一切無し! 現地のサポート要員の力を借りて、帰る時まで生活出来るのか?!

日本国転生

北乃大空
SF
 女神ガイアは神族と呼ばれる宇宙管理者であり、地球を含む太陽系を管理して人類の歴史を見守ってきた。  或る日、ガイアは地球上の人類未来についてのシミュレーションを実施し、その結果は22世紀まで確実に人類が滅亡するシナリオで、何度実施しても滅亡する確率は99.999%であった。  ガイアは人類滅亡シミュレーション結果を中央管理局に提出、事態を重くみた中央管理局はガイアに人類滅亡の回避指令を出した。  その指令内容は地球人類の歴史改変で、現代地球とは別のパラレルワールド上に存在するもう一つの地球に干渉して歴史改変するものであった。  ガイアが取った歴史改変方法は、国家丸ごと転移するもので転移する国家は何と現代日本であり、その転移先は太平洋戦争開戦1年前の日本で、そこに国土ごと上書きするというものであった。  その転移先で日本が世界各国と開戦し、そこで起こる様々な出来事を超人的な能力を持つ女神と天使達の手助けで日本が覇権国家になり、人類滅亡を回避させて行くのであった。

旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします

暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。 いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。 子を身ごもってからでは遅いのです。 あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」 伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。 女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。 妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。 だから恥じた。 「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。 本当に恥ずかしい… 私は潔く身を引くことにしますわ………」 そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。 「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。 私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。 手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。 そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」 こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。 --------------------------------------------- ※架空のお話です。 ※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。 ※現実世界とは異なりますのでご理解ください。

女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?

青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。 そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。 そんなユヅキの逆ハーレムのお話。

オタクおばさん転生する

ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。 天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。 投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)

嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜

𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。 だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。 「もっと早く癒せよ! このグズが!」 「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」 「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」 また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、 「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」 「チッ。あの能無しのせいで……」 頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。 もう我慢ならない! 聖女さんは、とうとう怒った。

処理中です...