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第四章 それぞれの生活
103話目 初ダンジョン4
しおりを挟む2週間で出来た上級魔力回復薬は4本くらいだけどね。
ちなみに中級魔力回復薬の材料は中級魔力草、マンドラゴラの実、魔石(中)が2個、ココイラの実。
上級魔力回復薬の材料は上級魔力草、妖精草の花、魔石(上)、露草の甘露だった。
マンドラゴラはここでも出るけれど、実は落とさないそう。
Lv4のダンジョンから入手可能らしい。
ココイラの実もLv4、妖精草や露草はLv5のダンジョンに生息らしい。
私のレベルがさらに上がり安定すると父はLv4のダンジョンに潜るようになった。
私はミーリアと一緒にのんびり採取しながら攻略だ。
一応ミーリアはLv3ならダンジョン内でも転移可能らしい。
けれどもいきなり深いところに連れて行かれても困るので、行きはセーフティーゾーンの階段付近に、帰りはその場からダンジョン入り口までお世話になってる。
ダンジョンの外から中へ、中から外への直線的な移動は出来ないそうだ。
それでも転移はとても便利。
ちなみに出来上がった上級魔力回復薬は次から誰に飲ませるか相談中だ。
最初は魔王様一択だったんだけど兆しが一向に見えない。
ミーリアが数本で目覚めたから他の師団長に使うような話になっているらしい。
ではどの師団長から? ってのが目下相談中みたい。
師団長ってどんな人たちなのと質問した。
その質問の答えから師団長達の魔法的特徴を聞き出すことが出来た。
メルディスさんは魔法全般が得意でゾーラさんはルヴァルダン君のお師匠様、ユニラさんは治癒魔法が得意でアウタロトさんは身体強化が得意。
バンビさんは風魔法が得意で探索が得意、リーディーさんは防御魔法のプロフェッサー、ギニスさんが隠密魔法が得意らしい。
私としては接点がある分、ルヴァルダン君のお師匠様に目覚めて欲しいところだけれども今後のことも考えると身体強化が得意なアウタロトさんも気になるところ。
魔法全般が得意なメルディスさんも良いよね、防御魔法や治癒魔法も捨てがたい……ううむ、迷うね。 ただし全員あったことないけど。
そんな私に出来ることは魔力回復薬を作る事くらいだ。
今日も張り切って集めるぞーとダンジョンに繰り出していった。
「ねぇ、ミーリアこのダンジョンって人数制限とかあったりするの?」
「なイ」
ミーリアの転移で6階まで移動する。
階段のところまで来るとミーリアに話しかけた。
「6階に来てるの私達だけでしょ? お城に居る人達もダンジョンに潜ったりしないの?」
「ここには来てないだけだヨ、Lv4のダンジョンに潜ってルそっちの方が効率が良イ」
「そうなんだ、てっきりダンジョンに潜ってるの私達だけなんだと思ってた、人多い方が早く材料集まるのになーとか思ってさ」
「集めてル、優介が会わせないように時間ずらしてル」
「そうなんだ?!」
そう言えば最近部屋から直行で門の前まで転移してるね!!
「ユースケ過保護」
「そんな気する」
笑いながらミーリアに告げられた。
更に2週間ほど経過した。
ダンジョンも14階まで進み、私のレベルも94まで上がった。
そんな私の耳に入った情報は師団長の1人、メルディスさんが目を覚ましたという情報だ。
それで顔合わせをすると言われたので今日は部屋で今まで集めたアイテムの整理をしている。
父から手渡されたマジックバックはとても便利だ。
今まで入手したアイテムは全て入れられるし時間停止もついている。
要するに腐らない。
肝とか肉とか腐らないし、草花も枯れないし腐らない。
鑑定で有用な物を識別し片っ端から鞄に詰め込んだ。
途中宝箱にも何度か遭遇した、中級回復薬や下級快復薬等だった。
魔力回復薬に不必要なアイテムでも喜々として溜めこんでいた私のマジックバックの中は中々カオスなことになっている。
下級回復薬の材料、アマトリスの葉、ルールディーの葉、サモミュエルの花、ソラスレルの葉、下級快復薬の材料、パララカの花、ツキナグサの実、リュウリンの樹液、下級解毒薬の材料、シノジダケ、マツマツナの実、ダークヴァイパーの肝。
これらはいたるところで見られた。
ダークヴァイパーに関してはしょっぱなから出てきたからね。
これらは沢山採れた。
その他にもダークヴァイパーからは皮、肉、牙、血等、
フォレストバードからも嘴、羽、肉等、
フォレストビーからは毒、毒針、羽、足、目等。
トレントからはトレントの木材、実、花、葉。
フォレストベアからは爪、牙、毛皮、肉、熊の胆、血等
ウィンドウルフからは爪、牙、毛皮、肉、ウィンドウルフの瞳、アクセサリー等
アースウルフからは爪、牙、毛皮、肉、アースウルフの瞳、防具等
ウォーターウルフからは爪、牙、毛皮、肉、ウォーターウルフの瞳、アクセサリー等
フォレストコングからは牙、手、毛皮、血、肉等
フォレストモンキーからは牙、毛皮、血、肉、しっぽ等
オークからは肉と豚足
フォレストアントからは蟻酸、触覚、甲殻、蜜等
ジャイアントモスからは鱗粉、羽、触覚、等
アサシンスパイダーからは糸、牙、粘着液、毒液等
マジックバードからは属性がついた宝石、肉、羽、嘴、防具等
色々入手した。
いやー色々遭遇した。
階層によって出てくる魔物が違う、ダークヴァイパーは9階まで出現したし、ウルフ系は共存しないのかどれか一つの種類のウルフが出たら他の種類のウルフは出なかったりした。
多数出てくる魔物はお守りによるカウンターで倒したりしたので経験値やアイテムがバカスカ取れた。
魔物って魔石の他に宝石も落とすんだね。
ごくたまにサファイヤとかルビーとかそんな物も回収できた。
後はアクセサリーとか、これは魔道具とは違うのかな? よくわかんない。
速さを上げる腕輪とかネックレスとか指輪とか、軽量化の腕輪とか、他にも特定の魔法に耐性がつく防具なんかも出た。
耳が良くなるイヤリングとかもあったな。 ただし大きな音を聞くと鼓膜が破れる可能性ありって出てた。
遠目の眼鏡なんてのもあった。 遠くのものが良く見えるそうな。 代わりに近くの物が見えにくくなるそうだ。 ……遠視かな?
一癖ある感じがなんとも魔道具らしくて良い。
そんな感じで出てきたものを片っ端からマジックバックに詰め込んだ。
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