高校からの帰り道、錬金術が使えるようになりました。

マーチ・メイ

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第三章 進路とダンジョン攻略

79話目 修学旅行

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そして待ちに待った修学旅行の日がやって来た。


「修学旅行、修学旅行~」

「優奈忘れ物はない?」

「うん!! 大丈夫。 行ってきまーす」

この日の為に買ったレモンイエローのスーツケース。
荷物を詰め込み、学校用の鞄を肩にかけ、いざ参らん。

かさばる衣類やタオル類は圧縮袋に入れておいた。
お菓子なんかは学校用の鞄とスーツケースに分けて入れた。
昼間の服装は制服なので着替えの服が無い分余裕がある。 お土産いっぱい買えるね。
充電器や衛生用品もちゃんと小分けの入れ物に入れて持ってきたし準備は万端だ。
衛生用品は迷った。
だって宿泊施設にアメニティであるって聞くしどうしようかなともおもった。
ただ、姉から水が合わなかったり置いているシャンプーの種類によっては髪がギシギシしちゃうよと助言をもらい小分けにした。

修学旅行のしおりは学校用の鞄に入れた。
メモ帳や筆記用具も入っている。
バインダーを入れるかどうかで迷い、折り畳みの物を購入し鞄に入れた。

ガラガラとスーツケースを引きながら道を歩く。
こうやって荷物を持つとレベルが上がって良かったなと思う。

鞄もスーツケースもどっちも軽く持てちゃう。

体力も付いたし思う存分楽しめるぞ。

秋晴れの中、心も軽く駅へと向かった。



最寄駅から電車で向かい、集合場所の駅へとたどり着く。
そこには私と同じように大荷物を持った同じ学校の子たちが大勢いた。
ターミナル駅の為学生だけではなく、スーツを着たサラリーマンやOLさんも大勢いる。

人込みを縫うようにして駅ナカのコンビニで飲み物や軽食を買い、待ち合わせ場所へ向かう。

「ゆうゆうおはよう」

「すーちゃん、あーちゃんおはよう」

鈴と明日花を発見し笑顔で挨拶。
集合時間より早い。

並んではいないものの、それぞれ組ごとに固まっている。

少し離れた場所では先生たちが集まって打ち合わせをしているようだ。

混む前にトイレを済ませ時間になり点呼を取る。

新幹線の切符は渡されずに改札脇の駅員さんが居る場所を通り、1組ずつ順番に駅のホームへと移動した。

新幹線の席順は名前の番号順だ。
隣に座った子とたわいのないおしゃべりをしつつ新幹線から見える風景を楽しむ。
そんなことをして最初の目的地がある広島のターミナル駅に到着した。

ターミナル駅にはバスがずらりと並んでおりフロントガラスには学校名と組が貼られてある。
乗務員さんに皆スーツケースやらボストンバックやら着替えが入っている大きい荷物を渡し、バスの下のトランクルームに入れてもらい、身軽になってバスに乗り込んだ。
点呼をとって人数が確認されたバスから広島の平和記念公園へと移動する。

移動中のトイレの時間がシビアなんだよね。
女子高だから尚更大変だ。


ガイドさんの案内付きで平和記念公園内を散策、原爆ドームや慰霊碑をめぐり、都度都度説明を聞いた。
宿泊施設へ移動し、荷物をえっちらおっちら部屋へと運ぶと今度は夕食前にホテルの大広間へ移動し講師をお呼びしての講話があった。
プリントを配布され、終わったら感想を提出。

これが終わったら夕ご飯だ。
同じ階の別の部屋へと移動。
移動しなきゃならないんだけど講話を聴いた部屋で少し足止めされた。
何故かというと食事の準備のためだ。
大人数過ぎて一斉に食事がとれない為、講話と食事で学年の生徒が半分づつに区切られた。
最初に夕食を取った人たちの片づけと私たちの分の夕食の準備で時間を要したため、感想を書くための時間と称して足止めとなった。

夕食を取ったら次はお風呂。
大浴場に行くのにもクラス単位で時間が決められた。

その時間になるまでは自由時間。
お土産を見るのでもいいし部屋へ行き来も自由。
私のホテルの部屋割りはすーちゃんとあーちゃんと一緒の為お土産を見に1階のフロアに行くことにした。
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