異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。

マーチ・メイ

文字の大きさ
上 下
37 / 73

38日目-1

しおりを挟む



38日目


MP395/465

ゴー……。

今日は風が強いな……。

起き上がって火置き場に火を焚く。
欠伸をしながら火置き場の前まで行き暖を取る。

入り口から入ってきた風で火が揺れる。

腹ごしらえするかとインベントリからトマトスープ入りのバケツと器と箸を取り出した。
味わいながらあっという間に飲み干す。

空になったトマトスープのバケツに器と箸と洗っていないトマトを入れた。
ついでにまだ洗っていない野菜たちも取り出しておこう。
トロ箱を取り出してその上にバケツを置く。
横にジャガイモにナスにサツマイモを並べてピュリフィケイションを唱えた。

トマトが入ったバケツをインベントリから取り出し綺麗にしたトマトを移す。
これは後でコンロで焼こう。とそのまま置いておいた。
後の野菜は器や箸と共にインベントリに収納しておいた。

MP400/465

コンロにトマトをゴロゴロと入れ火を焚いた。


インベントリから左官道具とバケツを取り出す。
中を見ないようにバケツの中にライトを唱えた。


今日は唐辛子等が植わっている場所だ。
小脇にライト入りのバケツを抱えて片方に左官道具を持ち移動した。

一番奥の壁にする。
唐辛子や白菜などの脇をすり抜けて水置き場の横にライト入りのバケツを置き作業を始める。
鏝板にインベントリから泥を取り出し壁に塗っていった。




……足りなかった。

奥の壁を2/3補強したところで泥の在庫が切れた。

仕方がないのでピュリフィケイションを唱えて道具を綺麗にしインベントリに収納した。

MP305/465

焼けたトマトを塩用に作ってあったバケツに移していく。

次は焼き石を作るか。
火置き場に石をいくつか置いていき火を焚く。
今はコンロでトマトも焼いている為温度が上がり過ぎないようにコンロを入り口付近へ移動させておいた。


MP317/465

さてとトマトの世話をするか。
インベントリから薪を取り出し火を付けてトマトの苗の場所に移動する。

土に薪を刺して苗の様子を伺う。
収獲出来そうだな。
第一果房が赤く色づいていたのでプチプチと捥ぎインベントリに落としていった。
第二果房は実が中ぐらいの大きさになり、
第三果房は小さな実が付き始め、
第四果房は花が咲き、
第五果房は出来たばかりだ。

成長した部分をサツマイモの蔓で支柱に誘引し緩く結わえておく。
第二果房と第三果房は重さに負けないように同じく支柱へ誘引し余計な脇芽は欠いておいた。

インベントリに魔力水の在庫があまり無いため今日はウォーターを唱え2回水を与えていった。

隣のトマトの苗はどうかな?
こちらの苗も順調に成長している。

第一果房は花が咲き、
第二果房は蕾が出来ており、
第三果房は出来たばかりだ。

こちらも成長した主茎を支柱に誘引し自重に負けないよう結わえておいた。
脇芽を欠いて根元にウォーターを2回唱えて水をやった。

途中で火置き場とコンロの火が消えたので焚きなおしておいた。

MP329/465

焼けたトマトを塩用のバケツに移して新しくトマトをコンロの上に置いておいた。
塩用のバケツの容量足りなくなりそうだな……。

焼きトマトをインベントリに収納し代わりにトロ箱とシャベルを取り出した。
焼けた石をシャベルで掬い取りトロ箱に乗せる。
それをインベントリに収納し新しい石を火置き場に置いておいた。


続いてナスの世話だ。

ちゃんとナスが生っている。
昨日花が咲いていた部分は小さな実が付き始めていた。
この分だと明日にはいくつか収穫出来そうだ。

葉を捲って確認してみる。
今日収穫出来そうなものは無かった。
その代わり小さな脇芽が生えていたので欠いておき根元にウォーターを1回唱えて水をやった。

続いて隣の綿はどうだ?

昨日摘芯したおかげか前回栽培した時より横に枝が広がっていっている。
蕾も順調に出来ていた。
今回はちゃんと花が見れるといいなと根元にウォーターを4回唱え水をやった。

MP329/465

薪を手に持ち唐辛子の苗の元へ移動する。
あんなに奔放に育っていた唐辛子はどうなったかな?

白い花の傍に突き刺したかのように唐辛子っぽいものが出来つつあった。
形は唐辛子だ! まだ緑だけど。
今回はウォーター2回に抑え様子を伺うことにした。

続いて白菜はどうだ?
見てみると昨日は広がりっぱなしだった葉が中心に中心にと纏まりつつあった。
こちらも様子見でウォーターを2回唱えて水をやった。

玉ねぎはどうだ?

……?
少し葉が太くなった?
太くなったのか?
ひょろ長い葉はあまり変わり映えしていなかった。

こちらに葉ウォーターを4回唱えて水をやった。

最後にキャベツだ。
昨日は確か葉が小さく巻き始めていたよな……?

さらに大きくなっている!
ちっちゃなキャベツになっていた。
明日には収穫できるかな?

ウォーターを2回唱えて水をやった。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

巻き込まれて気づけば異世界 ~その配達員器用貧乏にて~

細波
ファンタジー
(3月27日変更) 仕事中に異世界転移へ巻き込まれたオッサン。神様からチートもらってやりたいように生きる… と思ってたけど、人から頼まれる。神から頼まれる。自分から首をつっこむ! 「前の世界より黒くないし、社畜感無いから余裕っすね」 周りの人も神も黒い! 「人なんてそんなもんでしょ? 俺だって黒い方だと思うし」 そんな元オッサンは今日も行く!

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。 意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。 彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。 そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。 これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。 ○○○ 旧版を基に再編集しています。 第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。 旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。 この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

異世界巻き込まれ転移譚~無能の烙印押されましたが、勇者の力持ってます~

影茸
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれ異世界に転移することになった僕、羽島翔。 けれども相手の不手際で異世界に転移することになったにも関わらず、僕は巻き込まれた無能と罵られ勇者に嘲笑され、城から追い出されることになる。 けれども僕の人生は、巻き込まれたはずなのに勇者の力を使えることに気づいたその瞬間大きく変わり始める。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!

あるちゃいる
ファンタジー
 山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。  気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。  不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。  どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。  その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。  『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。  が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。  そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。  そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。   ⚠️超絶不定期更新⚠️

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】

一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。 追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。 無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。 そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード! 異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。 【諸注意】 以前投稿した同名の短編の連載版になります。 連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。 なんでも大丈夫な方向けです。 小説の形をしていないので、読む人を選びます。 以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。 disりに見えてしまう表現があります。 以上の点から気分を害されても責任は負えません。 閲覧は自己責任でお願いします。 小説家になろう、pixivでも投稿しています。

お願いだから俺に構わないで下さい

大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。 17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。 高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。 本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。 折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。 それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。 これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。 有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした

高鉢 健太
ファンタジー
 ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。  ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。  もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。  とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

処理中です...