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30日目-1
しおりを挟む30日目
……
……今日は静かだな……。
ぼーっと天井を眺める。
遠くで風の音が聞こえる。まだ降ってるのか。
上半身を起こしてあくびをしながら火を焚く。
はぁ……寒い。
昨日の夜はMPかなり使ったな。
寒くて寒くて火が消えるたびに起きてた気がする。
MP今いくつだろう……。
MP230/316
意外と減ってないな?
火置き場に手をかざし暖を取る。
インベントリから焼きトマトと器と箸を取り出し朝食にする。
寒い時には暖かいものだよな。
串からトマトを外し箸でほぐす。
串をインベントリに仕舞い代わりに塩を取り出し器にかけた。
頂きます。
実を頂きほぉ……と息をつく。
体の中から温まり人心地付いた。
洗い物をしようと外に出ようとした。
白い壁が出来ていた。
……なんだこれ。
いったん器と箸をインベントリに入れる。
触ってみるとひんやり冷たい……って雪だろこれ。
え? こんなに積もったの?
インベントリから園芸用のこてを取り出して刺してみる。
サクッと刺さった。
インベントリを開けっぱなしにしてそこに雪を入れていく。
ほどなくして外の明かりが見えてきた。
深くない! 良かった。
どうやら昨日一昨日の吹雪によって雪が壁に叩きつけられ入り口を塞いだらしい。
吹き溜まりって事か。あーびっくり。
すぐにどかせそうで安心した。
出入り口の新雪をインベントリに収納していく。
今日は曇りか。また青空が見えなかったな。
入り口の雪かきも終わったので器と箸と串を洗いインベントリに仕舞っておいた。
戻ると火が消えていたので焚きなおす。
MP245/316
今日も世話を始めるか。
薪を持ち火をつけトマトの苗のところへ行く。
この苗も今日で終わりかな?
成長速度上昇1が付いていないトマトの苗の前に立つ。
薪を近づけ様子を観察した。
昨日までで第3果房まで収穫が終わっている。
今日は第4果房が見事に熟していた。
プチプチと捥いではインベントリに落としていく。
この第4果房からは10個ミニトマトを収穫することが出来た。
第5果房は実りも大きく色が変わりかけていた。
お昼ごろには収穫できるだろう。
続いて、脇芽から育てたトマトの苗の前に立つ。
こちらは、
第一果房が小さい実が出来、
第二果房は花が散ったところ、
第三果房は蕾が出来ており、
第四果房と第五果房が出来たところ。
今までのトマトの苗に比べ背丈が低い。
摘芯せずにもう少し様子を見るか。
栄養がちゃんと実に行くよう生えていた脇芽を欠いていく。
第一果房が重そうだったのでサツマイモの蔓で誘引しておいた。
最後の仕上げにウォーターを唱えて2回水やりを行った。
MP250/316
次はお隣のナス。
なってるなってる。
薪を近づけ火の灯りでナスを観察する。
一回だけしか魔力水を与えていないのにいくつか収穫できそうだった。
確か第二主枝から生えた側枝に生った場合、
側枝の少し手前の第二主枝から切り取るんだったよな。
……むむ。
収穫できそうな側枝のさらに先に花がついている。
この場合どちらを優先させるべきなのか……悩ましい。
食べる方優先するか。
インベントリからナイフを取り出し、
枝に負担がかからないよう刃を添えて切り取る。
取れたナスは手のひらに収まるくらいのサイズだった。
傷もなく綺麗だ。つやつやしている。
ナスを持った手にちくっとした感覚があった。
見てみるとナスのへたに棘があった。
このまま握ってたら手に刺さってたな。危ない。
そのままインベントリに収納した。
反対側の第二主枝にも取れそうなナスがあったので同じように収穫する。
まだまだ花芽があるし楽しめそうだな。
あ……主枝に脇芽がまた生えている。
実に養分を与えねばと欠いていった。
最後の仕上げにウォーターを1回唱えておいた。
さて、隣の綿はどうかな?
背丈は昨日と変わらず枝が増えていた。
お!
綿の緑色の蕾がいくつか確認できた。
特に作業をする必要もないので根にウォーターで水を4回与えておいた。
MP220/316
壁に刺していた薪を手に取る。
次に向かうはサツマイモ。
今日あたり収穫できるはず。
手に持った薪の灯りで様子を確認していく。
……良さそうだな。
薪を壁に刺し、インベントリからナイフを取り出し腕まくりをする。
まずはこの生い茂った葉を刈る。
一気に苗4つ分やるので手間がかかった。
こんもり山になった。蔓は邪魔なのでいったんインベントリに仕舞っておいた。
何気なく見てみたら蔓の重さ10kgを超えていた。
実の方で欲しかったな。
蔓を刈るのに使ったナイフをインベントリに仕舞い、
代わりに園芸用のこてを取り出す。
苗の周りを大雑把に掘っていく。
今回は何本かな?
あらかた掘り終えた。
インベントリに園芸用のこても仕舞い手で丁寧に土を取り除いていく。
サツマイモの苗A1からだ。
おお!大きい。
手で掘り始めてすぐに見えたサツマイモ。
周りを丁寧に掘っていくが中々終わりが見えない。
サツマイモを両手で掴み左右に揺らしてみる。
グラグラしない。まだ抜けそうにない。
もうちょっと掘ってみる。
また左右に揺らしてみる。
今度は抜けそうだ。
せーの!
抜けた。力を入れ過ぎて腰を打った。痛い。
おお! 今までで一番のサイズじゃないか。
30cmはありそうな立派なサツマイモが採れた。
インベントリに収納する。
他にはないか?
一本ぬけて柔らかくなった土をまさぐる。
あったあった!
全身土まみれになりながらサツマイモを収穫していった。
結果は、
サツマイモの苗A1、5本
サツマイモの苗A2、5本
サツマイモの苗B1、6本
サツマイモの苗B2、4本
計20本! 一日1本として20日分だ。やった。
ふー疲れた。
1
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