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第三章

191話目

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「ここで自動販売機と連動する」

ビールをタップし選択する、登録ボタンをタップすると登録しますかと表示が出た。
はいを押すと登録完了しましたと表示された。

「これで終わりですか?」

「いや、まだじゃ。 今度はここの補充をタップするんじゃ」

言われたとおりにタップすると補充する商品を選んでくださいと表示された。
下の方にビールがあったのでタップする。

「……これってどうやって補充するんですか?」

「こうやるんじゃ」

タブレットの前に先ほど写真を撮るときに使ったビールを近づけた。
するとビールはタブレットに吸い込まれるように消えてしまった。

「これで一つ補充されたの」

「こっちで補充するんですか? あっちの箱型じゃなくて」

「……遠隔で補充できるようにして欲しいって言ったのは誰じゃったかの……」

……私そんなこと言ってた!!

「あはは……あはははは、そうでしたね、失礼しました」

色々欲しい機能言ってたから忘れてたよ、言ってた。 確かに遠隔で補充できるようにしてほしいって言ってた、……よく機能追加できたね、マッヘンさん凄い。

「まったく、それでどこまで説明したかの……、あぁ、そうそう登録は以上じゃ。 今度はこっちの箱じゃの」

マッヘンさんはそう言いながら箱型の魔道具を手に取った。
魔道具には上面に商品が掛かれており、側面には入金額、お金投入口、釣銭受け取り口、商品取り出し口と書かれた場所があった。
商品取り出し口と釣銭受け取り口は手が入るようになっている。

ん? お金入金となってるけど入れる穴が無いよ?
私が不思議そうに見ているとマッヘンさんからの説明があった。

「ここにお金をかざすんじゃ」

そう言いながらマッヘンさんはお金投入口と書かれているところに500円玉をかざした。
500円玉は吸い込まれるように消え、入金額が0から500に変わった。

「転移の応用じゃのう」

商品をタップすると商品取り出し口が光り入金額が500から400に変わった。
中を見るとビールがあった。
マッヘンさんが手を入れビールを取り出す。

「一通り大丈夫そうじゃの、桜はこれで良いか?」

「あ、はい……商品っていくつまで販売できるんですか?」

「それはこれから検証じゃの、素材によって登録できる個数が変わりそうじゃからな……まぁこの容量なら10個くらいは最低行けそうじゃな」

10個か……待てよ? 一台10個でも何台も並べてしまえばいいのか?

「このタブレットと自動販売機は対ですか? それともこのタブレットで何台か自動販売機を操作できますか?」

「今のところは対じゃの、まだ一台に集約するには時間が足らんぞ」

「ぐっ……マッヘンさんの技術が凄いから出来ると思ってました、すみません」

「まあ、そのうちじゃの」

「はい、ありがとうございます」

そう言ってこの日の試作品のテストは終わった。

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