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第三章
115話目
しおりを挟むその後1週間かけ森を調査し冒険者ギルドに報告に行ったらガドラスさんに声をかけられた。
「調査は終わったか? 領主様から手紙を預かってるぞ! 領主様街を救った二人に逢いたいと言われてるんだが、相良が戻ってきてから会ってはもらえないか?」
「は?!」
救ったって……あれ? 防御魔法のこと? 私盾しか作ってないけど?
相良さんに至っては滅ぼすとこだった気がするんだけど?
いやいや……そもそもスタンピートの元凶私かもしれないんだけど?
待って考えがまとまらないよ!!
「ア……リガトウ…ゴザイマス」
ぎこちない動きで白い封筒を受け取る。
ひっくり返してみたら蝋でなんかの紋が刻まれていた。 これが封蝋か。
無言で封筒を眺める。
ガドラスさんも無言になる。
「……断ることできますか?」
「は?! 無理に決まってるだろ! 相良が戻ってきたら返事しておくから空いてる日教えてくれ! いいか? いや、頼むからな!! 領主様からの頼みなんだ!!」
そう必死に言うガドラスさんの声を背に自宅に戻った。
洗浄の魔道具を使用して綺麗にすると椅子に座り込んだ。
一旦心を落ち着ける必要があるぞ?
えっとマーカスさんの話と合わせると……カタログギフト使用して通路を開けたら魔力が流れ込んで魔獣が増えた?
私が数えられないくらい使用した結果が今回のスタンピート?
ネーアの街がピンチになって相良さんと共に救った?
原因作って解決した?
……なんていうマッチポンプ!!
頭を抱えた。
死人が出てなくてよかった!! 灯里!! 相良さんありがとう!!
この場にいない二人に感謝をした。
それで……領主様のお呼び出しってなに?!
バレたの?! マッチポンプバレた!?
椅子から立ち上がり右往左往する。
あれ? なんか忘れてないか……?
うーんと腕組みをし考え込む。
「あ……」
待って……待って待って待って。
通信の魔道具であるイヤーカーフを慌てて掴むと声をかけた。
「相良さん!! 倉敷さん!! どっちかいませんか!?」
ヤバい!! 王都にもスタンピートが発生しちゃう!!
あわわわわと慌てるが返答はない。
どうしようどうにかして知らせないと!!
馬……馬に乗って知らせに……って私馬乗れない!!
「相良さん!! 倉敷さん!! どっちか返事を……返事をしてくださいー!!!!」
もはや半泣きだ。
「ん? なんだ? そんなに叫んで?」
倉敷さんのほうから返答があった。
「倉敷さん!!!! 大変なんです!!」
「どうした?」
「王都でスタンピートが発生しちゃうんです!!」
「ああ……それか。 今相良が狩りに行ってるぞ」
「えっ? 狩り?」
「それよりもなんか知ってるのか? これのせいで相良に足止め食らったんだが」
「ってことはまだ王都なんですか?」
「ああ」
「実はですね……」
倉敷さんにマーカスさんの話をした。
その上でカタログギフトが原因かもしれないと伝えると
「つまり素材取り放題ってやつか」
とあっさり言った。
「え?」
「カタログギフトを使えば魔獣が増やせるんだろ? ってことは魔道具作り放題じゃないか」
ん?
そうだけどそれでいいのか?!
「桜は取り寄せ放題、相良は魔獣で魔法の実験、俺は魔獣の素材で魔道具作り放題。 丸く収まるじゃないか」
あれ? 本当だ? ……いや違う。
「ネーアの街で大量発生してみんな大変だったじゃないですか?」
「相良がまとめて倒せるくらいだろ?」
「スタンピート前は魔獣が減るって……そしたら冒険者の人たちにも迷惑がかかるじゃないですか」
もうすでに迷惑をかけてしまっている。
「じゃああれだ。 そっちに行ったらカタログギフトの影響範囲調べるぞ。 そんなに広くないだろうからな」
ネーアの街で使用すればネーアの街の森で、王都で使用すれば王都の森でスタンピートが発生したんだからな。
と倉敷さんに言われやるべきことが見えてきたおかげか少し落ち着いた。
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