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第二章

86話目 魔道具職人3

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そう言うと菅井さんは魔法を使い魔石を出した。 レッドボアの魔石に似ている。

「菅井さんの魔法ってなんですか?」

「僕? 僕は石を作り出す魔法だよ。 宝石でも普通の石でも魔石でもなんでも作り出せるよ! ただ燃費悪いけどね」

「石ですか」

「うん。1魔力に対して1g。 全て共通してそれが掛かるんだ」

「魔石って魔道具作る時沢山いるんですか?」

「要る。 最初は鋼に出してもらってたんだが……魔力が尽きかけてきてからはカツカツだった。 だから俺らが作って相良が売り素材を仕入れる。 そうやって魔力回復方法を探してたんだ」

菅井さんの代わりに倉敷さんが答えてくれた。

「一番使う大きさってどれくらいですか?」

「どの大きさでも使うが……いつも使う大きさは拳くらいが多いかな?」

「ならば菅井さん温泉入らせる代わりに私に1銭で袋いっぱいの魔石売ってくれませんか?」

「良い……けどなんで?」

「試したいことがあるんです」

「分かった。 なら……またあそこに連れてってもらえるかな?」

「良いですよ」

「じゃあ……よく使う 拳大で1kgくらいかな? 消費魔力100万分使うね。 ここだと狭いから隣の部屋に行こう」

麻っぽい袋を手にして隣の部屋に移動した。

対価が100万の魔力って多くないか? 菅井さんがいいなら良いけど。

「じゃあ行くね」

そう言って麻袋に次々と魔石を作り出す菅井さん。 これはこれで凄い。

「ありゃ……」

消費魔力100万使う前に袋が一杯になった。 でしょうね。

「50個くらいしか入らなかったや」

「それで良いです」

「良いの?」

「はい」

そう言って1銭渡して袋を受け取った。 持ち上がらなかったけどね!

アイテムボックスに収納した。

さて……と、魔法を使う。

魔石魔石……と。

「それが橋沼さんの魔法?」

「そうですよ」

「魔力回復出来るなら取り寄せ放題だね!」

「そうなんですよ」

適当に相槌を打って目的の物を発見した。

「少し離れてくださいね」

「うん? 分かった」

場所を開けて魔法を使った。

ゴンッ。

出てきたのは先ほど購入した魔石入りの麻袋。

「えっ?」

「よし!」

消費魔力は10だ。 確か菅井さんはこれ出すのに一個1000の魔力を使ってたでしょ? 一袋で5万。 

それを10の魔力で出せるようになった。 わーい。

「え?」

あれ? 僕今出したっけ? と首を傾げる菅井さん。

そんな菅井さんを置いて元の部屋に戻った。

倉敷さんは魔法を使用していた。

集中しているようだったのでマッヘンさんに話しかけた。

「倉敷さんは何作ってるんですか?」

「今は作る前の下準備じゃよ」

「下準備ですか?」

「これが魔道具のレシピじゃ」

そう言ってマッヘンさんは紙に書かれた魔道具のレシピを見せてくれた。

「見ても良いんですか?」

「構わんよ。これなら素材があればお前さんも作れるぞ。むしろ魔力が有り余ってるお前さんの方がワシより早く作れるな」

魔道具作れるの?!
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