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第二章
62話目 ホテル1
しおりを挟むその後は相良さんに送ってもらいつつ宿を解約し防犯面から家へ拠点を移した。渡り人が残した家はたとえSランクでも侵入出来ず壊れないらしい。カタログギフトがあれば家具は何とかなるし。
オーフェンさんと春子さん、灯里と高梨さんの都合は相良さんが調整役を買って出てくれた。
シリウスさんのせいで出歩くのが危険と判断された為だ。最低限の防御が出来るまでは引きこもり生活になってしまった。
家に入ってリビングに行く。
まだ夕方なので電気をつけた。
カタログギフトでカーテンを出し窓につける。
窓側にレースのカーテンをかけ内側に好みのカーテンをかけた。
かけるところはレールになっておらず固定にされていて動かない。
カーテンを開けるときは左右に結ぶ必要があるみたい。
夕方なので閉めておいた。
アイテムボックスから出してたカタログギフトを出そうとして手が止まる。
……あれ? このカタログギフトって出したっけ?
そこには昨日ネット通販したカタログギフトが入っていた。
む? ……もしかして。
さらにアイテムボックスを漁るとそこにはレトルトパウチが入っていた。
「通販したのアイテムボックスに入ってる!!」
あっちで通販したらネットバンキングからお金が減ってアイテムボックスに入る? そう言うことなの?
そんな嬉しいシステムなの?!
あ、そうだ!お金おろしに行かないと!!
カタログギフトを開き銀行ATMが有るホテルを選択した。
今回は宿泊。申し込み番号と日付と名前を入力しはいを押した。
「いらっしゃいませ。ご予約頂きました橋沼様ですね。お部屋が18階の1805室になります。こちらがカードキーになります。チェックアウトは12:00となります。それではごゆっくりどうぞ」
鍵を受け取り周りを見た。
人の多さにビックリする。
私横入りになってない? 大丈夫?
フロントには数列人の列が出来ていた。その他にもロビーには今から買い物に行く家族連れや部屋に行く荷物を持った人々、団体旅行客や海外から来てると思わしき人々それはもう沢山人が居た。
と……とりあえず部屋に行こう。
その場の雰囲気に呑まれATMに行く前に部屋に行くことにした。
あれ?エレベーターどれに乗れば良いの?これは10階まで……。 こっちは最上階直通……。これは高階層用……。 18階に行けるエレベーターどれ?!
ウロウロと辺りをうろつきようやく見つけたエレベーターに乗り部屋に行った。
ドアに鍵を差し込み鍵を開けドアを開けるとカードキーを抜き取り中の差し込み口に差し込み部屋の明かりをつけた。
ドアに鍵をしドアチェーンを掛けた。
部屋の中はツインベッドで意外と広い。
入ってすぐ左にトイレとバスがあり、その先左奥にベッド、右側に机とテレビがある。
奥にある窓は広く都会の風景が広がった。
ベッドに腰掛けアイテムボックスからお茶を取り出し飲む。
そういえば私あの列並んで無いよね? 突然現れてビックリされなかったんだけど魔法の効果なのかな?
今までは人も少なくて気にならなかった事が急に気になり出した。
でも騒ぎになってないし……普通人が突然現れたら騒ぎになるよね。
それが無いってことは大丈夫って事で良いのかな?
よし。ATM探しに行くか。
気合を入れ直しお茶をアイテムボックスに仕舞い部屋を出た。
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