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第一章
48話目 反省と依頼4
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「これで後は魔道具に入れます」
そう言うと小型の時間経過の魔道具に入れた。
「どちらから先にやる?」
「先?」
「何をやるんスか?」
「魔力を注いでもらいます」
「魔力…?」
二人は顔を見合わせた。
「じゃあ…俺からやるっス」
「分かった。じゃあこれを手に持ってね」
アレクの前に小型の時間経過の魔道具を置く。両手で挟むように持ってもらい説明をした。
「1日ごとに攪拌したいから、1日進んだら止めてね」
「分かったっス」
魔道具には数字が書いてあって1日進むと数字が増えていく。なので数字が変わったら1日経過完了らしい。
アレクが魔道具に魔力を込める。その様子を興味深そうに眺めるユリナ。
「入れたっス」
「はーい。取り出してみて」
魔道具から保存瓶を取り出す。水分が多いからか氷砂糖が結構溶けていた。
「はー」
口をあんぐり開けて瓶を見つめるユリナ。
「瓶を開けてこれで攪拌してね」
細長いお玉をアレクに渡し混ぜてもらう。
それを20回ほど繰り返した。
その間私は私で時間経過の魔道具を動かした。こっちは一気に3ヶ月。攪拌はしない。まずはそのままでどんな感じのができるか見るためだ。
必要魔力は90000。多分この量だと小型の魔道具で作った方が魔力効率は良さそう。一気に進めたいから大型を使うけどね。
「綺麗…」
出来た物を机の上に並べていくと後ろから声が聞こえた。
「綺麗だよね」
果物から滲み出た色が氷砂糖や焼酎と混ざってグラデーションがかっている。
机の上に乗り切らないので乗り切らないものはアイテムボックスに仕舞った。
「お酒って飲めるんだっけ?」
「15歳になってるので飲めます!」
「ちょっと味見してみる?」
「いいんですか!」
「あ!俺も飲みたいっス!」
「はいはい。どれにする?アルコールキツいから全部は無理だけど」
二人が選んでいるうちに私はアレクが作ってたシロップを確認する。
こちらも色が綺麗に出てる。
蓋を開けてに香りを嗅ぐとメロナの香りがふわっと香った。
「良い香り…」
そして可愛い!
「選びました!」
声が聞こえたので蓋を閉じて振り返った。
「私はスプリングベリーとレモナと蜂蜜入りです」
「俺はブブの実とレモナ氷砂糖入り」
「了解。ちょっと待ってね」
アイテムボックスからコップを取り出し容量の3割ほど入れる。
席を外し魔法で炭酸水を取り出し部屋に戻り注ぐ。
「お待たせ。どうぞ」
二人にコップを渡す。私は何にしようかな?
…確かに目移りする。いや。私は後で灯里と女子会!後で色々飲める!
と言うことで私はレモナの蜂蜜にしよう。
コップに注ぎ炭酸水を注いだ。
二人と顔を見合わせて
「「「かんぱーい」」」
レモナの蜂蜜入り、炭酸割りを飲む。あ、酸味が最初に来て蜂蜜の甘さが後からくる。結構さっぱりしてる。美味しい。レモナ増し増ししても良いかも。
「甘い!」
「ゴホッ!」
ちょびっと舐めたユリナは甘さに驚き、勢いよく飲んだアレクは炭酸でむせた。
「大丈夫?!」
ユリナが背をさすると落ち着いたみたいでアレクはもう一口飲んだ。
「美味い!」
「それは良かった」
二人の口にあったみたいだ。
「甘いお酒初めて飲みました」
「うん。美味しかった」
「じゃあ余ってる果物あるし好きなの作ってきなよ」
そう言うと二人は瞳を輝かせ
「「良いの?!」」
と言った。
「その前にシロップ確認してね。先生にあげるんでしょ」
作業机に置かれてたシロップを指さすと慌てて確認してた。
その後ユリナはウィンターベリーとレモナ、蜂蜜入り、アレクはブブの実とレモナ、氷砂糖で作った。
先に二人の魔力で小型の時間経過の魔道具を使用し足りない分は私が補った。
少し時間は早いけどやることも無くなったので二人に今日の分の金貨を払い作業を終えた。
そう言うと小型の時間経過の魔道具に入れた。
「どちらから先にやる?」
「先?」
「何をやるんスか?」
「魔力を注いでもらいます」
「魔力…?」
二人は顔を見合わせた。
「じゃあ…俺からやるっス」
「分かった。じゃあこれを手に持ってね」
アレクの前に小型の時間経過の魔道具を置く。両手で挟むように持ってもらい説明をした。
「1日ごとに攪拌したいから、1日進んだら止めてね」
「分かったっス」
魔道具には数字が書いてあって1日進むと数字が増えていく。なので数字が変わったら1日経過完了らしい。
アレクが魔道具に魔力を込める。その様子を興味深そうに眺めるユリナ。
「入れたっス」
「はーい。取り出してみて」
魔道具から保存瓶を取り出す。水分が多いからか氷砂糖が結構溶けていた。
「はー」
口をあんぐり開けて瓶を見つめるユリナ。
「瓶を開けてこれで攪拌してね」
細長いお玉をアレクに渡し混ぜてもらう。
それを20回ほど繰り返した。
その間私は私で時間経過の魔道具を動かした。こっちは一気に3ヶ月。攪拌はしない。まずはそのままでどんな感じのができるか見るためだ。
必要魔力は90000。多分この量だと小型の魔道具で作った方が魔力効率は良さそう。一気に進めたいから大型を使うけどね。
「綺麗…」
出来た物を机の上に並べていくと後ろから声が聞こえた。
「綺麗だよね」
果物から滲み出た色が氷砂糖や焼酎と混ざってグラデーションがかっている。
机の上に乗り切らないので乗り切らないものはアイテムボックスに仕舞った。
「お酒って飲めるんだっけ?」
「15歳になってるので飲めます!」
「ちょっと味見してみる?」
「いいんですか!」
「あ!俺も飲みたいっス!」
「はいはい。どれにする?アルコールキツいから全部は無理だけど」
二人が選んでいるうちに私はアレクが作ってたシロップを確認する。
こちらも色が綺麗に出てる。
蓋を開けてに香りを嗅ぐとメロナの香りがふわっと香った。
「良い香り…」
そして可愛い!
「選びました!」
声が聞こえたので蓋を閉じて振り返った。
「私はスプリングベリーとレモナと蜂蜜入りです」
「俺はブブの実とレモナ氷砂糖入り」
「了解。ちょっと待ってね」
アイテムボックスからコップを取り出し容量の3割ほど入れる。
席を外し魔法で炭酸水を取り出し部屋に戻り注ぐ。
「お待たせ。どうぞ」
二人にコップを渡す。私は何にしようかな?
…確かに目移りする。いや。私は後で灯里と女子会!後で色々飲める!
と言うことで私はレモナの蜂蜜にしよう。
コップに注ぎ炭酸水を注いだ。
二人と顔を見合わせて
「「「かんぱーい」」」
レモナの蜂蜜入り、炭酸割りを飲む。あ、酸味が最初に来て蜂蜜の甘さが後からくる。結構さっぱりしてる。美味しい。レモナ増し増ししても良いかも。
「甘い!」
「ゴホッ!」
ちょびっと舐めたユリナは甘さに驚き、勢いよく飲んだアレクは炭酸でむせた。
「大丈夫?!」
ユリナが背をさすると落ち着いたみたいでアレクはもう一口飲んだ。
「美味い!」
「それは良かった」
二人の口にあったみたいだ。
「甘いお酒初めて飲みました」
「うん。美味しかった」
「じゃあ余ってる果物あるし好きなの作ってきなよ」
そう言うと二人は瞳を輝かせ
「「良いの?!」」
と言った。
「その前にシロップ確認してね。先生にあげるんでしょ」
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その後ユリナはウィンターベリーとレモナ、蜂蜜入り、アレクはブブの実とレモナ、氷砂糖で作った。
先に二人の魔力で小型の時間経過の魔道具を使用し足りない分は私が補った。
少し時間は早いけどやることも無くなったので二人に今日の分の金貨を払い作業を終えた。
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