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第一章
45話目 一方冒険者ギルドで
しおりを挟む冒険者ギルドにて
桜が家で二人と作業していた頃の話。
「…やだなぁ」
「ん?灯里どうしたの?」
「いや…もうちょっとでスタンピートだなって…」
「あぁ、ハンスさん達言ってたね。………あ。シリウスさん達戻ってくるね」
「うん…」
そう言って灯里は机へ突っ伏した。
「そんなに嫌?良い人達じゃん。Sランクに守って貰うって貴族でもそうないよ」
「ずっと付き纏われるのは正直しんどい。私そんなに良い子じゃないもん。たまたま傷を治しただけだもん」
「私は羨ましいけどな。だって結構イケメン揃いだよ?」
「そう言う問題じゃないんだよ…」
明るく言う同僚の女性に対し上手く説明できず口籠もった。
たまたまこっちに来た時遭遇したのがSランクのシリウスさんのパーティーだった。当時のランクはA。
メンバーはアタッカーのシリウスさん、盾役のルーカスさん、魔術師のルビーさんと言う三人組。
私が試しに使った回復魔法でシリウスさんとルーカスさんの古傷が治りSランクに昇格出来た。と本人達は思ってるらしい。
だけど元々Sランクに上がる素質があったから今までやってこれたんだし、古傷だって街の教会に所属している渡り人か司祭クラスの人なら回復出来たもの。私だから治せたって訳じゃない。
それなのにそれ以降ずっとどこに行くにも様付けで呼んでくるし逃げても先回りされるし挙げ句の果てには交友関係にも口出ししてこられた。どんなにやめてと言っても聞いてくれないし。もうやだ。
ギルマスのガドラスさんが憔悴し切った私に配慮して、渡り人が来るタイミングで他の街に応援として出してくれた。おかげでこの数週間は天国だった。
けどもう終わるのか。
憂鬱だなと肩を落とした。
桜は良いな…ハンスさん達みたいな人達が初遭遇で。
もう帰ろっかな……そう思いはぁっとため息をついた。
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