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第一章

26話目 商業ギルドと物件紹介1

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商業ギルドは冒険者ギルドよりも横にも縦にも大きな建物だった。

昨日行ったお店のような漆喰のような白壁で出来ている。

そしてなんと言っても人の出入りが激しい。

恐る恐る中に入ってみる。

一階には受付があった。そこに並んでいる人もいれば何人かは素通りして上の階に上がっていく。

どう言う仕組みかわからないので大人しく列に並ぶ。 

しばらく並ぶと次の方どうぞと声がかかった。

「すみません。商業ギルドの登録と住居を探しているのですがどこに行けばいいですか?」

「それでしたら商業ギルド登録はこの階奥で登録しております。不動産でしたら3階になります。奥の階段から上がれますのでそちらからお願い致します」

「分かりました。ありがとうございます」

受付の女性に言われた通りに奥へ進み用紙を受け取り記入する。

「商業ギルドの銀行登録は致しますか?」

「魔力登録でお金の受け渡しができる機能ですか?」

「はい。そうです。いかが致しますか?」

「お願いいたします」

「では登録時間少々頂きます。お昼過ぎの受け取りとなります。受け取りの際はこの魔道具をお持ちください」

「その間上の階に行っても大丈夫ですか?」

「はい。出来ましたらその魔道具がなりますのでこちらに受け取りに来てください。丸2日経ってもこちらにいらっしゃらない場合魔道具を元に警備員が向かいますのでご了承願います」

よく持ち逃げされないなと思ったらGPS機能付きだった。まあ、今日受け取りに来ればいいだけか。

「分かりました。ありがとうございます」

お礼を言い3階へと向かう。

人の流れは主に2階に集中していた。こそっと覗いてみたけどなんか売買も出来るみたい。何売ってるんだろう?

3階にたどり着いてしばらく並ぶと順番が来た。

「こんにちは。今日のご用件をお伺いします」

「住居を探してるんですが…」

「購入ですか?賃貸ですか?」

「賃貸でお願いします」

「ご予算をお伺いしてもよろしいでしょうか?」

予算か…今借りてる宿が1日銀貨3枚で1ヶ月金貨9枚だからそれより安ければいいなぁ。

「金貨5枚でお願いします」

「かしこまりました。場所や間取り等のご要望はございますか?」

「お風呂やトイレが清潔感あればいいなと思ってます。間取りは部屋が2つ以上あればなんでもいいです。場所は西区が良いです。あ、防犯システムは最低限欲しいです」

「かしこまりました…失礼ですが渡り人ですか?」

「?そうです」

「でしたら今からご案内できる物件が3件あります。今からご案内いたしますか?」

「お願いします!」

そう言って西区の物件を案内してくれた。渡り人物件ってなに?

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