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第一章
18話目 治療日と登録3
しおりを挟む練習しようと地下に降りたは良いものの治療風景に気を取られていたせいでいつの間にか時間は過ぎていたらしい。
神官の人達や高梨さんは帰り片付け終わった灯里の元にギルド職員がやって来て何かを渡した。
それを見ると灯里は私を手招きした。
「桜!ギルドカード出来たよ!」
灯里から手渡されたカードは名刺サイズの大きさだ。
ギルドNo.と名前、年齢、ギルドランクなんかが記載されていた。右下に不思議な色した四角い紋様があった。
「この紋様がQRコードみたいなものだよ。ここを機械にかざして支払いや入出金が出来るよ。ランクが上がってもカード自体は変わらないから無くさないように気をつけてね。再発行は銀貨5枚だから!」
「ありがとう。そう言われるとデビットカードみたいだね。これ他の人が持ってても使えるんじゃない?」
「この紋様で魔力登録されてるらしい。よく分からないけど。持っている人の魔力と登録されている魔力が合わないと使えないみたい」
「そうなんだ不思議だね」
灯里と話していたら今度はクイナさん達がやってきた。
「ちょうど受け取ったみたいね。待ち合わせにはまだ早いけど来ちゃった」
「クイナさんとイリスさん、こんにちは」
「灯里さんもお疲れ様」
「お疲れ様ー!」
「クイナさん達もいつもありがとうございます。そう言えばまた指名依頼が入ってましたよ!見ていきますか?」
「ほんとに!今度は誰からの依頼かしら?あー…でもこれから桜さんとイリスと食事に行く予定だから明日ハンス達と確認に来るわ。それでも大丈夫?急ぎだった?」
「それで大丈夫ですよ。明日お待ちしてますね」
「ありがとう。ー…そうだ。灯里さん今日夜空いてる?」
「空いてますよ?」
「せっかくだから灯里さんも一緒に食事どう?なんか今まで機会に恵まれなかったし」
「是非!後から合流でいいですか?まだ仕事が残ってるので」
「そうね…どれくらいかかりそう?待ってようか?時間もまだ早いし」
「後1時間くらいですかね?今日の治療会の片付けと備品の確認とまとめなので」
「桜さんはどうかな?イリスは良いわよね」
「私は良いですよ!」
「もちろんいいよー!」
「じゃあ決まりね」
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