7 / 9
7話
しおりを挟む
数ヶ月後
商業ギルドにて
「猫ちゃんいらっしゃい」
「にゃー」
猫のテリトリーは冒険者ギルドの他、商業ギルドや別のギルドにも及んでいた。
商業ギルドでは招き猫のようにカウンターの一角にスペースが設けられていた。
朝ご飯を貰い専用スペースで毛繕いをしそのまますやすや眠りにつく。
来客者もいつもの光景と捉え微笑ましく眺める。
猫の高待遇になったきっかけはクレーマーの存在がある。
商業ギルドの受付でも冒険者ギルドの受付でも他のギルドでも暴力を見せつけ難癖をつける奴らはいる。
あの日も…
「なんでこれが登録できないんだ!」
「こちらは昔から販売されている品物でして少しの改良では登録できません。」
「はあ?!どこが少しなんだ!!ほら此処少し小さくなってんだろ!!」
「ですから全体を小さくするか10%の軽量か耐久性が向上した物でないと登録できません」
受付の女性に食ってかかる年配の男性。
手に持ってるのはどこにでもある携帯コンロだ。
商業ギルドでは品物を登録するとその品物が購入されるたびロイヤリティが製作者に入る。
それを目的とし大して改良されてもないのに登録しろといってくる輩は多い。
「うるせえ!!良いから登録しやがれ!!」
ガンッカウンターに蹴りを入れる男性。
猫はその音で目を覚ました。
「にゃー」
テクテクと受付の女性の元に行く猫。
危ないからいってはダメよと別の女性が抱えようとする。
スルリと抜けまだ怒鳴ってる男性と受付女性の間に割って入った。
「あ?なんだこの猫」
「猫ちゃんダメだよ出てきちゃ」
男性は邪魔な猫を殴ろうとした。
猫はスルリと避けにゃーと鳴いた。
受付女性を背に男性と対する。
「にゃー」
じっと男性の目を見つめ鳴く猫。
「邪魔「にゃー」」
猫と男性は見つめ合う
「………ち。もう二度とこねーよ!!くそが!!」
異様な猫の姿にたじろいだ男性は持ってきた商品を持つとそそくさと商業ギルドから立ち去った。
こんな事が幾度とあり今では猫がいるだけでクレーマーの数は激減したのだ。
他のギルドでも似たような事をやってのけ猫の立ち位置は盤石なものになっていった。
商業ギルドにて
「猫ちゃんいらっしゃい」
「にゃー」
猫のテリトリーは冒険者ギルドの他、商業ギルドや別のギルドにも及んでいた。
商業ギルドでは招き猫のようにカウンターの一角にスペースが設けられていた。
朝ご飯を貰い専用スペースで毛繕いをしそのまますやすや眠りにつく。
来客者もいつもの光景と捉え微笑ましく眺める。
猫の高待遇になったきっかけはクレーマーの存在がある。
商業ギルドの受付でも冒険者ギルドの受付でも他のギルドでも暴力を見せつけ難癖をつける奴らはいる。
あの日も…
「なんでこれが登録できないんだ!」
「こちらは昔から販売されている品物でして少しの改良では登録できません。」
「はあ?!どこが少しなんだ!!ほら此処少し小さくなってんだろ!!」
「ですから全体を小さくするか10%の軽量か耐久性が向上した物でないと登録できません」
受付の女性に食ってかかる年配の男性。
手に持ってるのはどこにでもある携帯コンロだ。
商業ギルドでは品物を登録するとその品物が購入されるたびロイヤリティが製作者に入る。
それを目的とし大して改良されてもないのに登録しろといってくる輩は多い。
「うるせえ!!良いから登録しやがれ!!」
ガンッカウンターに蹴りを入れる男性。
猫はその音で目を覚ました。
「にゃー」
テクテクと受付の女性の元に行く猫。
危ないからいってはダメよと別の女性が抱えようとする。
スルリと抜けまだ怒鳴ってる男性と受付女性の間に割って入った。
「あ?なんだこの猫」
「猫ちゃんダメだよ出てきちゃ」
男性は邪魔な猫を殴ろうとした。
猫はスルリと避けにゃーと鳴いた。
受付女性を背に男性と対する。
「にゃー」
じっと男性の目を見つめ鳴く猫。
「邪魔「にゃー」」
猫と男性は見つめ合う
「………ち。もう二度とこねーよ!!くそが!!」
異様な猫の姿にたじろいだ男性は持ってきた商品を持つとそそくさと商業ギルドから立ち去った。
こんな事が幾度とあり今では猫がいるだけでクレーマーの数は激減したのだ。
他のギルドでも似たような事をやってのけ猫の立ち位置は盤石なものになっていった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる