83 / 97
連載
116 ランクは上がったが、キノコはまだ遠い
しおりを挟む
煙突掃除は順調に進んだ。
まあ、動いているのは聖と小間使いの土偶であり、春樹は壁に背を預けて座り込んでいる状態ではあるのだが、どんどん下へと掘り進められているので問題はないだろう。
問題があるとすれば、春樹のぎりぎりな状態くらいである。
実は、聖からも小間使いの土偶に魔力が間違いなく流れており使われているのだが、どうやら聖の状態と春樹の回復具合を見つつ、優先的に春樹の魔力を使っているらしい。
よって、春樹の魔力が欠片でも回復したのを感じたら、すぐさままた奪い、じゃなくて貰いに行くという、ある意味春樹にとっては恐怖の現状。
その何とも不憫な状況に、さすがに聖も小間使いの土偶を止めたのだが、何故か返ってきたのは、任せとけ! というような力強い頷きのみ。そのまま春樹の魔力を奪いに行ってしまった。
あれ? 僕のスキルで作られたものだよね? と少しだけ考え込んでしまったのも仕方ないことだろう。
とりあえず、春樹に向かって両手を合わせて拝んでおいた。
ごめん。
そんなこんなで掘り進めること、1時間弱ぐらいだろうか。
開けた穴の先が、青く輝いていた。
「あ、これかな合図」
「……色、変わった、のか?」
「うん、綺麗な青色。もうすぐ終わるみたいだから、待っててね~」
「……わかった……」
恐らく、もう魔力を奪いにいくこともないだろうと、魔力回復薬を渡すと、少しどころではなくほっとした表情を浮かべた春樹に、ついでに体力回復薬も渡す。
「……? 必要か?」
「いや、なんか疲労度がすごいから飲んどいたら?」
「……それって回復するのか? まあ、これならいいか。一応飲んどく……」
渡したのは効力の低い回復薬である。元の世界でいうところの、ドリンク剤的な感覚で飲んでも問題ないだろうと思われる。効くと思えば効く、的な。
そうして、すべての土を除き、仕上げに軽く磨き上げる。
先ほどよりも透明度の高い青色が、うっすらと光り輝いているのを確認したところで、上から声が振ってきた。
「おお! 完璧じゃないか! しかもこの短時間で!」
「今戻りますねー!」
春樹も箒を使う分には問題なく魔力が回復したようなので、先ほどの通路まで戻る。
ちなみに、小間使いの土偶はすでに聖の中へと戻っており、その際に余った魔力は春樹へと戻されたらしい。ほんのちょっとではあったが、今の春樹にはありがたい。
「最初は大丈夫だろうかと思ったが、ここまで完璧とはすばらしい! ああ、もちろんどうやったのかなんて、そんな野暮なことは聞かないとも! 冒険者たる者、奥の手の2つや3つや4つあるのだろうからな!」
それは流石に多すぎるだろう、とは思ったが、若干特殊な方法ではあったので、曖昧にほほ笑んで頷いておく。
「――ああ、それと外に土が何もないのだが、それはどうしたのだろうか?」
「あー、えっと、……時間短縮にアイテム袋に入れてました。余分にあったので」
そういうことにした。
アイテムボックス内【とりあえずボックス】に入っているだなんて、言えない。
「なるほど、大きなものならそういう使い方もできるか……」
納得したように頷き、そして暫し何かを思案するように目を伏せたかと思うと、再び頷いた。
「――よし。すまないが、それはそのまま何処かの森に捨ててもらえないだろうか?」
「森に、ですか?」
「ああ、実は処分するにもそこまで運ぶのが中々に苦でな。もちろん、追加の報酬は支払おう。そうだな……、回復薬を……」
そう言って、腰に下げたポーチから体力回復薬と魔力回復薬を5本、そして状態異常回復薬と傷薬を3本取り出す。
「これでどうだろうか?」
「えっと、春樹どうする? いいかな、と思うんだけど」
「いいんじゃないか? 別に」
はっきり言って、アイテムボックスに放り込みっぱなしで何の問題もないので、こちらにとっては報酬が増えてラッキーな状況である。
「そうか! ありがたい! あ、ならこれもつけようじゃないか! 今売出し中の『これで徹夜もどんと来いDX』だ! 眠気を抑えるもので、効果は保障しよう!」
「「……。……」」
なにやら何処かで似たような名前のものを聞いた覚えがあった。
まさかここで作られているのだろうかと思ったが、聞くのが怖かったのでそのまま受け取る。
10本。
「……使う日って、くるのかな……」
「……今度ウィクトにあったら、売るか……」
「……うん、仕舞い込もう……」
使う日は来ないでほしい。
きっとこれも、盛大な副作用がある。
使いたくないとの切実な思いを胸に刻むのだった。
□ □ □
それから暫し、ギルドで依頼を受ける日が続いた。
もちろん、2人が選んだものではなく、ラグイッドによって選ばれたものであり、若干変わった依頼ではあったのだが、それはそれで面白いと思えなくもない内容だったのもあり、勧められるがまま受けていた。
犬の散歩という名の、……犬? と首を傾げてしまうほど巨大で、何故か6本足の顔だけチワワのような動物というか魔物の散歩とか。
冒険者に屋根の修理とか頼んで大丈夫? と思いながら行った先では、何故か屋根の上で足の生えた瓦がストライキを起こしていて、物理的に説得を試みたりとか。
迷子の捜索という依頼を受けたら、魔法陣の一部がどっかに飛んで行ってしまったので探してくれという謎の依頼で、屋敷中探し回った結果、台所の棚の隅っこに、本当に魔法陣が引っ付いて隠れていたという、謎しかないものだったりとか。
その他にもいろいろな、実に印象深い依頼を受け続けた。
そして、その日も、依頼を受けようといつもの様にギルドに来たのだが、そこでついに待ち望んでいた言葉が告げられたのである。
「はーい、おめでとうー。Dランクに昇格しましたー」
「お、マジか! やっとD!」
「そうなると、受けれる依頼が増えるんだねー」
「そうだよな! 目指せCランク!」
春樹がぐっと拳を握る。
目指せCランクというか、キノコダンジョンなのだが。
「あー、残念ながらCランクに上がるにはちょっと時間がかかるかなー?」
「マジか!」
「まあ、そんな簡単にはいかなよね」
「必ず受けないといけない依頼ってのがあるからねー、それに時間がかかる可能性がないとはいえない感じー?」
「参考までに聞きますが、どんな依頼なんですか?」
「護衛の依頼だねー」
「「……なるほど」」
納得した。
それは確かに時間がかかる可能性があるだろう。
「ん? そういや護衛っぽいのは受けたことあるぞ?」
「……ああ! いや、でもあれって護衛、かな?」
思い出したのは、グレンゼンまで炭酸水を届けるときの護衛依頼。護衛、と名前はついたが実際はウィクト『に』守られていたので、聖的にはノーカウントである。
「……あー、これねー。確かに護衛依頼ではあるんだけど、ギルドからの依頼だからダメなんだよねー、残念だねー」
「だめか……」
「まあ、そうですよね」
聖としては納得である。
もちろんこれで問題なければそれに越したことはなかったのだが。
「……でも、護衛依頼って正直まだ無理だと思います」
どう考えても他の人を護衛するとか、無理である。実力的に、というのもあるが、どこまでいろいろと隠さなければならないのかというのが、判断できていないので。
まあ、ロティスを見せちゃだめだというのはわかるが。
「時間的にも、建国祭があるのであまり離れるのはちょっと」
「確かに。護衛依頼は後回しだよな、……となると今まで通り地道に依頼をこなすってことになるか?」
「んー、なるほどなるほどー。となると、これからはちょっと日帰りが基本だけど外の依頼も出そうかなー? となるとー……」
何やらラグイッドがいろいろ資料を引っ張りだし確認を始める。
きっと、最適な依頼を見つけてくれるだろうと、もはや自力で選ぶことを放棄した頭で考える。
「次はどんな依頼かな?」
「ダンジョンもいいけどな、入れるのがあれば」
「確かにねー」
なんてことを話しながら、ラグイッドの作業が終わるのを待っていた、のだが。
「……まさかのスライム強い設定だと!? となるとこれは……」
決して大きな声ではなかったが、確かに聞こえたその声に、ギルド中が静まり返った。
まあ、動いているのは聖と小間使いの土偶であり、春樹は壁に背を預けて座り込んでいる状態ではあるのだが、どんどん下へと掘り進められているので問題はないだろう。
問題があるとすれば、春樹のぎりぎりな状態くらいである。
実は、聖からも小間使いの土偶に魔力が間違いなく流れており使われているのだが、どうやら聖の状態と春樹の回復具合を見つつ、優先的に春樹の魔力を使っているらしい。
よって、春樹の魔力が欠片でも回復したのを感じたら、すぐさままた奪い、じゃなくて貰いに行くという、ある意味春樹にとっては恐怖の現状。
その何とも不憫な状況に、さすがに聖も小間使いの土偶を止めたのだが、何故か返ってきたのは、任せとけ! というような力強い頷きのみ。そのまま春樹の魔力を奪いに行ってしまった。
あれ? 僕のスキルで作られたものだよね? と少しだけ考え込んでしまったのも仕方ないことだろう。
とりあえず、春樹に向かって両手を合わせて拝んでおいた。
ごめん。
そんなこんなで掘り進めること、1時間弱ぐらいだろうか。
開けた穴の先が、青く輝いていた。
「あ、これかな合図」
「……色、変わった、のか?」
「うん、綺麗な青色。もうすぐ終わるみたいだから、待っててね~」
「……わかった……」
恐らく、もう魔力を奪いにいくこともないだろうと、魔力回復薬を渡すと、少しどころではなくほっとした表情を浮かべた春樹に、ついでに体力回復薬も渡す。
「……? 必要か?」
「いや、なんか疲労度がすごいから飲んどいたら?」
「……それって回復するのか? まあ、これならいいか。一応飲んどく……」
渡したのは効力の低い回復薬である。元の世界でいうところの、ドリンク剤的な感覚で飲んでも問題ないだろうと思われる。効くと思えば効く、的な。
そうして、すべての土を除き、仕上げに軽く磨き上げる。
先ほどよりも透明度の高い青色が、うっすらと光り輝いているのを確認したところで、上から声が振ってきた。
「おお! 完璧じゃないか! しかもこの短時間で!」
「今戻りますねー!」
春樹も箒を使う分には問題なく魔力が回復したようなので、先ほどの通路まで戻る。
ちなみに、小間使いの土偶はすでに聖の中へと戻っており、その際に余った魔力は春樹へと戻されたらしい。ほんのちょっとではあったが、今の春樹にはありがたい。
「最初は大丈夫だろうかと思ったが、ここまで完璧とはすばらしい! ああ、もちろんどうやったのかなんて、そんな野暮なことは聞かないとも! 冒険者たる者、奥の手の2つや3つや4つあるのだろうからな!」
それは流石に多すぎるだろう、とは思ったが、若干特殊な方法ではあったので、曖昧にほほ笑んで頷いておく。
「――ああ、それと外に土が何もないのだが、それはどうしたのだろうか?」
「あー、えっと、……時間短縮にアイテム袋に入れてました。余分にあったので」
そういうことにした。
アイテムボックス内【とりあえずボックス】に入っているだなんて、言えない。
「なるほど、大きなものならそういう使い方もできるか……」
納得したように頷き、そして暫し何かを思案するように目を伏せたかと思うと、再び頷いた。
「――よし。すまないが、それはそのまま何処かの森に捨ててもらえないだろうか?」
「森に、ですか?」
「ああ、実は処分するにもそこまで運ぶのが中々に苦でな。もちろん、追加の報酬は支払おう。そうだな……、回復薬を……」
そう言って、腰に下げたポーチから体力回復薬と魔力回復薬を5本、そして状態異常回復薬と傷薬を3本取り出す。
「これでどうだろうか?」
「えっと、春樹どうする? いいかな、と思うんだけど」
「いいんじゃないか? 別に」
はっきり言って、アイテムボックスに放り込みっぱなしで何の問題もないので、こちらにとっては報酬が増えてラッキーな状況である。
「そうか! ありがたい! あ、ならこれもつけようじゃないか! 今売出し中の『これで徹夜もどんと来いDX』だ! 眠気を抑えるもので、効果は保障しよう!」
「「……。……」」
なにやら何処かで似たような名前のものを聞いた覚えがあった。
まさかここで作られているのだろうかと思ったが、聞くのが怖かったのでそのまま受け取る。
10本。
「……使う日って、くるのかな……」
「……今度ウィクトにあったら、売るか……」
「……うん、仕舞い込もう……」
使う日は来ないでほしい。
きっとこれも、盛大な副作用がある。
使いたくないとの切実な思いを胸に刻むのだった。
□ □ □
それから暫し、ギルドで依頼を受ける日が続いた。
もちろん、2人が選んだものではなく、ラグイッドによって選ばれたものであり、若干変わった依頼ではあったのだが、それはそれで面白いと思えなくもない内容だったのもあり、勧められるがまま受けていた。
犬の散歩という名の、……犬? と首を傾げてしまうほど巨大で、何故か6本足の顔だけチワワのような動物というか魔物の散歩とか。
冒険者に屋根の修理とか頼んで大丈夫? と思いながら行った先では、何故か屋根の上で足の生えた瓦がストライキを起こしていて、物理的に説得を試みたりとか。
迷子の捜索という依頼を受けたら、魔法陣の一部がどっかに飛んで行ってしまったので探してくれという謎の依頼で、屋敷中探し回った結果、台所の棚の隅っこに、本当に魔法陣が引っ付いて隠れていたという、謎しかないものだったりとか。
その他にもいろいろな、実に印象深い依頼を受け続けた。
そして、その日も、依頼を受けようといつもの様にギルドに来たのだが、そこでついに待ち望んでいた言葉が告げられたのである。
「はーい、おめでとうー。Dランクに昇格しましたー」
「お、マジか! やっとD!」
「そうなると、受けれる依頼が増えるんだねー」
「そうだよな! 目指せCランク!」
春樹がぐっと拳を握る。
目指せCランクというか、キノコダンジョンなのだが。
「あー、残念ながらCランクに上がるにはちょっと時間がかかるかなー?」
「マジか!」
「まあ、そんな簡単にはいかなよね」
「必ず受けないといけない依頼ってのがあるからねー、それに時間がかかる可能性がないとはいえない感じー?」
「参考までに聞きますが、どんな依頼なんですか?」
「護衛の依頼だねー」
「「……なるほど」」
納得した。
それは確かに時間がかかる可能性があるだろう。
「ん? そういや護衛っぽいのは受けたことあるぞ?」
「……ああ! いや、でもあれって護衛、かな?」
思い出したのは、グレンゼンまで炭酸水を届けるときの護衛依頼。護衛、と名前はついたが実際はウィクト『に』守られていたので、聖的にはノーカウントである。
「……あー、これねー。確かに護衛依頼ではあるんだけど、ギルドからの依頼だからダメなんだよねー、残念だねー」
「だめか……」
「まあ、そうですよね」
聖としては納得である。
もちろんこれで問題なければそれに越したことはなかったのだが。
「……でも、護衛依頼って正直まだ無理だと思います」
どう考えても他の人を護衛するとか、無理である。実力的に、というのもあるが、どこまでいろいろと隠さなければならないのかというのが、判断できていないので。
まあ、ロティスを見せちゃだめだというのはわかるが。
「時間的にも、建国祭があるのであまり離れるのはちょっと」
「確かに。護衛依頼は後回しだよな、……となると今まで通り地道に依頼をこなすってことになるか?」
「んー、なるほどなるほどー。となると、これからはちょっと日帰りが基本だけど外の依頼も出そうかなー? となるとー……」
何やらラグイッドがいろいろ資料を引っ張りだし確認を始める。
きっと、最適な依頼を見つけてくれるだろうと、もはや自力で選ぶことを放棄した頭で考える。
「次はどんな依頼かな?」
「ダンジョンもいいけどな、入れるのがあれば」
「確かにねー」
なんてことを話しながら、ラグイッドの作業が終わるのを待っていた、のだが。
「……まさかのスライム強い設定だと!? となるとこれは……」
決して大きな声ではなかったが、確かに聞こえたその声に、ギルド中が静まり返った。
113
お気に入りに追加
5,448
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?
水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが…
私が平民だとどこで知ったのですか?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。