15 / 22
花を持たせてあげる俺 (※R18描写あり)
しおりを挟む「あ、あン、あっ…!」
「んッ…、エリオ…じょうず…」
喘いでるのはエリオだけど挿入れられてるのは俺…。
…こんな筈じゃなかった…。
俺は最初、エリオを抱く気満々で挑んだ。
けれど…
Ωの性だろうか。
ペニスがガチガチになっていくのと同時に、処女の筈の触られてもいないのに俺の後ろはダダ濡れに濡れて、俺はどっちでイきたいのかわからなくなった。
いやもうどっちでも、とエリオの内股を愛撫して鬱血痕を付けまくって、初めて見る 俺とは違う形のペニスにしゃぶりついてたら、もうダメ…って感じで絞り出すように可愛いエリオが言ったのだ。
こう、うるうるうるっと、股間に頭を埋める俺を見つめて。
「セスぅ…もうイきたいよ…セスにはいりたい…、」
俺はノックアウトされた。
何それ。(逡巡)
…良いでしょう。そんなに言うなら俺もΩだ。
ドンと受けてやろうじゃねーの。
そうだよな。αが童貞卒業より先に処女喪失なんて微妙だよな。
ここはひとつ、エリオに花を持たせてやろう。
俺はエリオを受け入れる為、寝転がって足を開いた。
「いいよ、きて。」
触って確認しなくたって自分でわかる。俺のアソコは潤滑の為の体液でぐちゃぐちゃに濡れている筈だ。
はくはくと物欲しげに、誘うように色づいている筈だ。
案の定、それを見たエリオはゴクリと生唾を飲んだ。
「綺麗だ…。」
途端に羞恥に襲われるけどぐっと耐える。
エリオは初めてなんだ、俺が!俺がリードしないと!!
(自分も初心者)
エリオがじっと俺の後孔を見てる間にも、俺のソコからはダラダラとだらしなく粘液が分泌され続け、俺の奥は益々熱くなる。早く、早く…。
ぺろり。
何故か今度はエリオが俺の足の間に頭を埋め ソコを舐め始めて、俺の腰はその刺激で浮いた。
熱を持ってぬめった温かい舌が俺の大事なとこを舐めてくれてる。綺麗な唇を俺の粘液で汚しながら…。
初めてのΩの体に好奇心が働いたのかと思ったけど、それにしたって普通はとにかく合体を急ぐもの。
早く挿入れたい癖に、俺を感じさせる為にそんな遠回りな事を
するなんて。
(俺、思ってたより愛されてるのかも。)
そう思ったら、尻の奥がきゅうん、となった。
「セス、可愛い…セスのここも、可愛い…液が甘い、美味しい…。」
エリオは箍が外れたように俺を貪り出す。
そんなにほじくられると…、舌をじゅぽじゅぽされると、俺もう…。
「…あ、んっ…」
前を触られもせずに俺はイった。足の爪先迄力が入り、ピンッと伸びる。
放たれた精が自分の腹と胸を汚して、俺の後ろからは更に多量の粘液が溢れた。
エリオは夢中でそれを舐めて、指を差し入れ出した。
ぴくん、と震える俺の尻。
「きゅっと締まって、また少し弛んだ…。」
エリオは指を引き抜き、俺の両足を両肩に乗せた。
「セス、綺麗、可愛い、すき…すき…」
熱に浮かされたエリオの、想像していたよりもずっと凶悪なペニスが俺の後孔に侵入し、自分の形に内壁を押し広げてくる。
圧迫感で息が苦しい。なのに、圧倒的な多幸感。
これが、αとのセックスなんだろうか。それとも、"好きな"α、だから?
俺の中がエリオに作り変えられていくような感覚。
いくらヒート時のΩの体がαを受け入れる為にあらゆる作用が働くとはいえ、初めての交合がこんなにも、悦いなんて。
挿入りきったエリオが、はぁ、と熱い吐息を吐く。
俺はもう、息も絶え絶え。
本当の性交は これから始まるというのに。
「セスの中、気持ち良い…何でこんなに気持ち良いの…?」
俺と同じ事を考えているエリオ、可愛い。
俺は切なくなってエリオを見上げる。
エリオの額から頬、顎を伝った汗が滴ってくる。
舌を伸ばしそれを受け止める。
美味い。
そして、そういう行為がα達には堪らないってのも、あざとい俺は知ってる。
「セス…セス、可愛い、綺麗。大好き、大好き…。」
ぎゅっと抱き締められて、腹の圧迫感が強くなる。
小刻みな抽挿がもどかしい。
でも幸せ、気持ち良い、幸せ。
「俺も好き…」
抱き締め返すと唇を求められた。
深いキスをしながら俺は穿たれて、これからもっと激しく揺さぶられるんだ。
嬉しい、気持ち良い、嬉しい。
とうとう口を衝いて出た。
「噛んで…。」
16
お気に入りに追加
500
あなたにおすすめの小説
王道俺様生徒会長が悪役令嬢の弟に転生しました
むぎはむ
BL
元祖王道BL小説の生徒会長のような人生だった主人公。
転校生を守るのと引き換えに交通事故で命を落とした。
転生した場所は王道少女漫画のようなキラキラとした世界だった。
極悪非道な噂が絶えない伯爵家に生まれてしまい、家族を反面教師にして身分も名前も隠して生きてきた。
ワルプルギスのパーティーの夜、美しい騎士団長と出会う。
その騎士団長もまた、己を隠し生きてきた謎深き人だった。
寵愛執着激重騎士団長×転生俺様悪役令息
捕まったら最後、茨の蔦に絡まり囚われる。
王子様から逃げられない!
白兪
BL
目を覚ますとBLゲームの主人公になっていた恭弥。この世界が受け入れられず、何とかして元の世界に戻りたいと考えるようになる。ゲームをクリアすれば元の世界に戻れるのでは…?そう思い立つが、思わぬ障壁が立ち塞がる。
君と秘密の部屋
325号室の住人
BL
☆全3話 完結致しました。
「いつから知っていたの?」
今、廊下の突き当りにある第3書庫準備室で僕を壁ドンしてる1歳年上の先輩は、乙女ゲームの攻略対象者の1人だ。
対して僕はただのモブ。
この世界があのゲームの舞台であると知ってしまった僕は、この第3書庫準備室の片隅でこっそりと2次創作のBLを書いていた。
それが、この目の前の人に、主人公のモデルが彼であるとバレてしまったのだ。
筆頭攻略対象者第2王子✕モブヲタ腐男子
【完結】婚約破棄された僕はギルドのドSリーダー様に溺愛されています
八神紫音
BL
魔道士はひ弱そうだからいらない。
そういう理由で国の姫から婚約破棄されて追放された僕は、隣国のギルドの町へとたどり着く。
そこでドSなギルドリーダー様に拾われて、
ギルドのみんなに可愛いとちやほやされることに……。
「隠れ有能主人公が勇者パーティから追放される話」(作者:オレ)の無能勇者に転生しました
湖町はの
BL
バスの事故で亡くなった高校生、赤谷蓮。
蓮は自らの理想を詰め込んだ“追放もの“の自作小説『勇者パーティーから追放された俺はチートスキル【皇帝】で全てを手に入れる〜後悔してももう遅い〜』の世界に転生していた。
だが、蓮が転生したのは自分の名前を付けた“隠れチート主人公“グレンではなく、グレンを追放する“無能勇者“ベルンハルト。
しかもなぜかグレンがベルンハルトに執着していて……。
「好きです。命に変えても貴方を守ります。だから、これから先の未来も、ずっと貴方の傍にいさせて」
――オレが書いてたのはBLじゃないんですけど⁈
__________
追放ものチート主人公×当て馬勇者のラブコメ
一部暗いシーンがありますが基本的には頭ゆるゆる
(主人公たちの倫理観もけっこうゆるゆるです)
※R成分薄めです
__________
小説家になろう(ムーンライトノベルズ)にも掲載中です
o,+:。☆.*・+。
お気に入り、ハート、エール、コメントとても嬉しいです\( ´ω` )/
ありがとうございます!!
BL大賞ありがとうございましたm(_ _)m
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。
かーにゅ
BL
「君は死にました」
「…はい?」
「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」
「…てんぷれ」
「てことで転生させます」
「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」
BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる