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告白 (※微R18描写あり)
しおりを挟む下腹に溜まる熱がどんどん大きくなる。硬くなる
エリオの匂いに、表情に、仕草に、理性が奪われる。
何方からともなく唇を重ねた。
甘い。
柔く、甘い唇だ。
甘い歯、甘い舌、甘い唾液。
貪る事に夢中になる。
だって、こんなに美味しいもの、もっと欲しい、もっと。
舌を絡め合う。指を絡め合う。
互いの唾液を啜り合う。
吐息を奪うほどの激しさにエリオが先に唇を離した。
荒く呼吸を整える様子でさえ、劣情を唆られる。
汗ばんだエリオの額にも頬にも 黒髪が張り付き、それがまた紅潮した頬や伏せられた睫毛と相俟って壮絶に美しい。
ずくん、と痛い程に勃起しているのがわかる。
ーーーエリオを抱きたくて。
エリオに抱かれたくて。
1つの部屋の中で、発情した1組のαとΩ。
する事なんか決まってる。
俺達これから、少なくとも数時間は抱き合う。
体を支配するこの熱が、僅かにでも冷める迄。
白いシーツの上、熱に浮かされて紅色に染まった体で悶えるエリオは綺麗だ。
花のような男だ、と思う。
耳朶を食むと、あぁ…、と肩が揺れた。
首筋も鎖骨も、少し浮き出た肋骨すらも愛おしい。
薄桃色の乳首にくちづける。
舌先で転がすと、小さな突起は俺の唾液に濡れて艶めいた。
薄いけれど、しっかり腹筋がある事も結構、意外。
細い腰…。
これで俺を抱きたいんだね。
堪らなく可愛い、未だ何も知らないエリオ。
きっとこれは俺のαだ。
王太子なんかに好きにさせて良い人じゃない。
これは、俺のもの。
エリオが両腕を伸ばし、俺の首を引き寄せる。
「どうしたの?」
「セス、僕、初めてなんだ…。」
初めてだけど、君が欲しいんだ…。
甘く掠れた声が、そう耳元で俺を誘惑する。
(ああ、もう…!!)
こんな状況で聞くのは卑怯だとわかっているけれど、聞きたい。
「エリオ、俺が…」
「セス、好き…迷惑かもしれないけど、好き…。」
「は…」
嘘でも俺を好きって言葉を聞きたかったから、口にしようと思ったら先に言われてしまった。
熱に浮かされたように、目に涙を溜めながらエリオは続けた。
「セスが、αを好きじゃないの、知ってる。
言ってたもんね。
迫られるのも、嫌なんだよね。なのに、僕 こんな…ごめんなさい、ごめんなさい…。」
「あ、あー…そんな事…」
確かに言った…。
「僕、αだって言われて、殿下から逃げられるの、嬉しいって思ったけど、セスの嫌いなαになったらセスに嫌われるって、怖くて…、」
なのにセスに欲情しちゃって、ごめんなさい
エリオは俺に嫌われるのを恐れてる。
俺が、好きで。
ゾクゾクゾクッと下半身から脳天に痺れが走る。
とろり、と俺の中から何かが流れ出て、早くエリオが欲しいと泣いている。
俺にしがみついている腕を弛めさせて、羞恥と恐れに塗れた顔を見た。
視線を合わせて微笑んでやる。
「エリオ。確かに俺はαが嫌い。だから、俺が好きなαはお前だけ。」
エリオは言葉を咀嚼していたのか、数秒ポカンとして、それから安心したように笑った。
そして、俺達はゆっくりと重なった。
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