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密着! 夏休み旅行!
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しかし喫茶アネラにせっかく来たのだから、まぁ話程度はきちんと聞いてやらなければならない。それがこのゆるい喫茶店の数少ないルールである。
「ウーン、おにーさんイケメンだし、別に本気出せばできると思うけどなぁ~」
「黒縁眼鏡がちょっとダサいよね」
アネラの理念は二人も大切にしているのか、なぜか童貞卒業させよう会議に参加していた。こういうのセクハラになるからあまり来てほしくないのだけれど……
「おっ、女子! ヒィイ……」
「まずそのビビリからじゃね?」
本人がこんな調子なため、ひとまず実力行使に出ることはない。いざとなったら奥からイブキを呼ぶが。
「女子って呼ぶのやめたら?」
「あーそれある。よくないかも!」
「で、では何と呼べば」
「普通に名前で呼びなよ。あたし萌ね。来栖萌」
「ウチかのーん! 花音ちゃんって呼んで!」
タイプは違うが整った顔立ちの女の子に囲まれ、真道はそっと俺を盾にした。おい、卑怯じゃないのかそれは。
「ちょいちょいちょい。隠れんなし」
「女と話せないのに童貞卒業したいん? バッカだねー」
そして二人も酷い。なにが酷いって特に悪意があるとかではなく盾の俺をどかしているところだ。壁のいなくなった真道は情けないくらい顔を青ざめさせていた。
「イケメンに口説かれてみたーい! じゃなくて、ウチがイマドキ女子に通用するかどうか見たげる!」
あーーほらもうまた思いつきで何でも言う。花音さんの隣の萌さんが明らかに焦り始めた。
俺猫撫でてきていいかなぁ。
「分かった……が、とりあえず師匠に見守ってもらっていてもよろしいか」
「は?」
「え笑、いいよーウチもイケメンいっぱいいた方が嬉しっし。んねー萌」
「花音は本当に面食いだね」
べちゃ……と力強く手を握られた。擬音が間違ってないかって? 俺も間違いを願いたかったよ。
すっくと立ち上がった手のひら同士が擦れた拍子にニチャ……と水がなすりつけられてすごく不愉快。こいつ、手汗やばいぞ!
「……花音、どの」
「うん!」
「その…………男児と女児どちらがいぶへっ」
ぱきょっ。
「オワーーーッ!?!? そーちん何してんの!!!!」
「いま人体から鳴っちゃいけない音鳴ったくない?」
「思わず手が出てました。すみません」
まずい。あまりのキモさについ首の良くないところをぱきょっとしてしまった。よく知り合いですらな相手に生まれる子供の性別聞けるよな。
客をどついてしまった、俺店員なのに。
「ぃ……いたたたた……」
「うわ生きてる」
「うわて」
俺の物言いに花音さんが苦笑しているが、萌さんからはサムズアップを送られた。
まぁ萌さんはそうだろうな。ちゃんと俺は見ていたのだ、俺よりも先に尖らせたシャーペンを構える瞬間を。
「すまない、焦りすぎた」
「だいじょぶそ? ウチはいいけど」
「まずは趣味などを伺ってもよいだろうか」
お、硬いけどまぁまぁの出だし。さっきが最悪だったのでプラマイマイナスだが。
心底楽しくやっているらしい花音さんが──ちなみにこの異常に人口密度の高い一角で楽しそうなのは花音さんだけである──素直に質問に答えていく。
「えーとっ、兄ちゃんが好きだったからウチも野球好きだったんだけど、今はチームに所属してなくてぇ~、趣味程度かなー? あとはピアノ! プロ目指してまーす!」
「……ふむ!」
(何の納得だよ)
そういえば花音さんの趣味を聞いたことがなかった。ピアノ弾けるんだ。なんかやっぱりこう言うところはお嬢様だなと思う。
「…………」
「…………」
無言……ッ!
圧倒的無言……ッ!
「あー……だから手、ちゃんと手入れされてるんですね。綺麗だなと思ってたんですよ」
「それだ!!」
「どれだよ」
「流石です師匠!!」
「何がだよ」
仕方ないので口を挟めば、何故か真道が大はしゃぎした。もう何だこいつ本当にあの風紀委員長か? 悪い夢でも見てるんじゃないのか? たまに現実が嫌すぎて起きた時もう一回寝るよね。夢にしたくて。
「え~、でも今のポイントはそーちん。+一億ポイント」
「上限なんなんですか?」
ウキウキとポイントをつける花音さん。嬉しかったらしい。良いことである。
「でもそいつはキモかったので-五億ね」
「なぬっ」
「萌さんも参戦するんですか」
その後も花音さん(と審査役の萌さん)による熾烈な試験は続いていき──本人は試験のつもりはないが──
最終結果
俺:三兆五千億ポイント
真道:-四兆ポイント
数字がデカけりゃ面白いってもんでもねぇぞ。
「不甲斐ないッッッッ!!!!」
「本当に」
項垂れる真道くん。これは童貞卒業の道のりも遠そうである。当の審査員である花音さんは数多の童貞仕草を見てもなおニコニコしていた。肝の太いひとだ。おおらかとも言う。
もうすっかり夕暮れの光が降り注いでおり、室内が橙の光を編み込んだレースに覆われる。
「いやでも、オニーサンイケメンだしさぁ。眼鏡やめれば何とかなるんじゃねー? 野暮ったいよー」
「いや花音、早計っしょ。古来より眼鏡キャラの眼鏡を外すのは犯罪で……」
「えー? 何で? 自分に自信を持つためのイメチェンって男の子もやっていっしょ」
「ぐうの音も出ない」
花音さんは意外と好意的に見てくれているらしい。途中から夜景のことしか言わなくなった童貞男だと言うのに。やはり顔がいいってずるい。
「花音殿……!」
「あっでも一回ヤったら結婚ってクソ重いかも。がっつく割に誠実にしよーってしてるのが性欲に恋愛を絡めようとする童貞クンって感じ! 誠実なのはいいけど、初手で結婚式の相談はドン引き~」
「ヴッッッッッッッ」
おお……オーバーキル。
これを全部何の悪意もなく害意もなく言うのだからもはや怖い。飽きたのか颯爽と自分の席に戻り、帰り支度をし始めた花音さんと萌さんを見送りながら、項垂れた哀れかつ純な童貞の肩をポンと叩いた。
悪い人ではないのだ、悪い人では……キモいけど。
「次俺の目の前でああいうキモ仕草したら、それ以上恥を晒す前に意識を刈り取りますね……」
「…………刈り取るって言葉、何だか卑わッ」
ぱきょっ。
「ウーン、おにーさんイケメンだし、別に本気出せばできると思うけどなぁ~」
「黒縁眼鏡がちょっとダサいよね」
アネラの理念は二人も大切にしているのか、なぜか童貞卒業させよう会議に参加していた。こういうのセクハラになるからあまり来てほしくないのだけれど……
「おっ、女子! ヒィイ……」
「まずそのビビリからじゃね?」
本人がこんな調子なため、ひとまず実力行使に出ることはない。いざとなったら奥からイブキを呼ぶが。
「女子って呼ぶのやめたら?」
「あーそれある。よくないかも!」
「で、では何と呼べば」
「普通に名前で呼びなよ。あたし萌ね。来栖萌」
「ウチかのーん! 花音ちゃんって呼んで!」
タイプは違うが整った顔立ちの女の子に囲まれ、真道はそっと俺を盾にした。おい、卑怯じゃないのかそれは。
「ちょいちょいちょい。隠れんなし」
「女と話せないのに童貞卒業したいん? バッカだねー」
そして二人も酷い。なにが酷いって特に悪意があるとかではなく盾の俺をどかしているところだ。壁のいなくなった真道は情けないくらい顔を青ざめさせていた。
「イケメンに口説かれてみたーい! じゃなくて、ウチがイマドキ女子に通用するかどうか見たげる!」
あーーほらもうまた思いつきで何でも言う。花音さんの隣の萌さんが明らかに焦り始めた。
俺猫撫でてきていいかなぁ。
「分かった……が、とりあえず師匠に見守ってもらっていてもよろしいか」
「は?」
「え笑、いいよーウチもイケメンいっぱいいた方が嬉しっし。んねー萌」
「花音は本当に面食いだね」
べちゃ……と力強く手を握られた。擬音が間違ってないかって? 俺も間違いを願いたかったよ。
すっくと立ち上がった手のひら同士が擦れた拍子にニチャ……と水がなすりつけられてすごく不愉快。こいつ、手汗やばいぞ!
「……花音、どの」
「うん!」
「その…………男児と女児どちらがいぶへっ」
ぱきょっ。
「オワーーーッ!?!? そーちん何してんの!!!!」
「いま人体から鳴っちゃいけない音鳴ったくない?」
「思わず手が出てました。すみません」
まずい。あまりのキモさについ首の良くないところをぱきょっとしてしまった。よく知り合いですらな相手に生まれる子供の性別聞けるよな。
客をどついてしまった、俺店員なのに。
「ぃ……いたたたた……」
「うわ生きてる」
「うわて」
俺の物言いに花音さんが苦笑しているが、萌さんからはサムズアップを送られた。
まぁ萌さんはそうだろうな。ちゃんと俺は見ていたのだ、俺よりも先に尖らせたシャーペンを構える瞬間を。
「すまない、焦りすぎた」
「だいじょぶそ? ウチはいいけど」
「まずは趣味などを伺ってもよいだろうか」
お、硬いけどまぁまぁの出だし。さっきが最悪だったのでプラマイマイナスだが。
心底楽しくやっているらしい花音さんが──ちなみにこの異常に人口密度の高い一角で楽しそうなのは花音さんだけである──素直に質問に答えていく。
「えーとっ、兄ちゃんが好きだったからウチも野球好きだったんだけど、今はチームに所属してなくてぇ~、趣味程度かなー? あとはピアノ! プロ目指してまーす!」
「……ふむ!」
(何の納得だよ)
そういえば花音さんの趣味を聞いたことがなかった。ピアノ弾けるんだ。なんかやっぱりこう言うところはお嬢様だなと思う。
「…………」
「…………」
無言……ッ!
圧倒的無言……ッ!
「あー……だから手、ちゃんと手入れされてるんですね。綺麗だなと思ってたんですよ」
「それだ!!」
「どれだよ」
「流石です師匠!!」
「何がだよ」
仕方ないので口を挟めば、何故か真道が大はしゃぎした。もう何だこいつ本当にあの風紀委員長か? 悪い夢でも見てるんじゃないのか? たまに現実が嫌すぎて起きた時もう一回寝るよね。夢にしたくて。
「え~、でも今のポイントはそーちん。+一億ポイント」
「上限なんなんですか?」
ウキウキとポイントをつける花音さん。嬉しかったらしい。良いことである。
「でもそいつはキモかったので-五億ね」
「なぬっ」
「萌さんも参戦するんですか」
その後も花音さん(と審査役の萌さん)による熾烈な試験は続いていき──本人は試験のつもりはないが──
最終結果
俺:三兆五千億ポイント
真道:-四兆ポイント
数字がデカけりゃ面白いってもんでもねぇぞ。
「不甲斐ないッッッッ!!!!」
「本当に」
項垂れる真道くん。これは童貞卒業の道のりも遠そうである。当の審査員である花音さんは数多の童貞仕草を見てもなおニコニコしていた。肝の太いひとだ。おおらかとも言う。
もうすっかり夕暮れの光が降り注いでおり、室内が橙の光を編み込んだレースに覆われる。
「いやでも、オニーサンイケメンだしさぁ。眼鏡やめれば何とかなるんじゃねー? 野暮ったいよー」
「いや花音、早計っしょ。古来より眼鏡キャラの眼鏡を外すのは犯罪で……」
「えー? 何で? 自分に自信を持つためのイメチェンって男の子もやっていっしょ」
「ぐうの音も出ない」
花音さんは意外と好意的に見てくれているらしい。途中から夜景のことしか言わなくなった童貞男だと言うのに。やはり顔がいいってずるい。
「花音殿……!」
「あっでも一回ヤったら結婚ってクソ重いかも。がっつく割に誠実にしよーってしてるのが性欲に恋愛を絡めようとする童貞クンって感じ! 誠実なのはいいけど、初手で結婚式の相談はドン引き~」
「ヴッッッッッッッ」
おお……オーバーキル。
これを全部何の悪意もなく害意もなく言うのだからもはや怖い。飽きたのか颯爽と自分の席に戻り、帰り支度をし始めた花音さんと萌さんを見送りながら、項垂れた哀れかつ純な童貞の肩をポンと叩いた。
悪い人ではないのだ、悪い人では……キモいけど。
「次俺の目の前でああいうキモ仕草したら、それ以上恥を晒す前に意識を刈り取りますね……」
「…………刈り取るって言葉、何だか卑わッ」
ぱきょっ。
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