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シエル視点
31、妃たちと会ってみた感想【シエル視点】
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クリスタル宮の側妃たちに順番に会うという計画を立てたのはノゼアンだ。
なかなか側妃のところへ通わないシエルに、ノゼアンが呆れてしまい、それなら妃たちと話をするだけでもと提案してきた。
ただ会話をするだけでは時間の無駄になる。
そう考えたシエルは妃たちの本質を見抜くために、前もって質問を準備して向かった。
そのひとつが「何かほしいものはあるか?」だった。
オパールは何もほしがらなかった。普段から彼女を見ているのでそれは予想がついた。
ルビーは「差し支えなければ、陛下ともっと親しくなる時間がほしい」と答えた。
アンバーは「あなたの愛がほしい」と答えた。
ガーネットは「新しい宝石がほしい」と答えた。
みな、自分の欲望に忠実だなという感想をシエルは抱いた。
アクアは「平穏に暮らせることが望みです」と言った。あとは「王のおかげで平和が保たれている」とも言った。
悪くない。
次に「俺がお前の親を殺したらどうする?」と質問した。
オパールは「場合によっては陛下に従います」と答えた。
ルビーは「どんな理由があっても陛下に従います」と答えた。
アンバーは狼狽えながら何とか従うと答えた。
ガーネットは驚きのあまり泣き出した。
別にこれが理由で廃妃にしようなどとは思わない。
ただ、妃たちがどのような心構えをしているのか知りたいと思った。
アクアも最終的には「陛下に従います」と答えたが、まさか自分の騎士道まで語られるとは思わなかった。
彼女はシエルと同じ価値観を持っている。まるで見透かされているようで不思議な気分だった。
それに、育った環境まで似ている。
だが、明確に違うことがある。
アクアは父親に対して割り切った考えを持っているということだ。
「羨ましいことだ」
シエルは部屋の窓から、夜の庭園の向こうに輝くクリスタル宮を眺めながら、ふっと笑った。
自分はいまだに父親のことを吹っ切ることができないでいる。
父と同じ立場になれば少しは心境に変化があると思っていたが、そうでもなかった。
いまだに、生きているときに会えなかった父の幻想を抱いては、そんな子どもじみた自分に嫌気がさし、酒を煽って紛らわせるのだ。
アクアのように父が生きていれば、この溜まりに溜まった鬱憤を晴らす機会があったならば、もしかしたら吹っ切れてしまえたのかもしれない。
「ねえ、言ったでしょ。アクアはシエルとそっくりだって」
目の前でチェスの駒を動かしながら、ノゼアンがしれっとそんなことを言う。
シエルは椅子に深く腰かけたまま、ぶっきらぼうに言い返す。
「あの女と似ているのはお前だ」
「あはは、そうかもね。はい、シエルの負け」
シエルが考えごとをしているうちに、ノゼアンはしっかり王手に追い込んだ。
「つまらん」
シエルは葡萄酒をグラスに注いでぐいっと一気に飲み干す。
ノゼアンは面白そうに笑いながら言う。
「アクアにも一度も勝てなかったんだよね?」
「うるさい。頭脳戦は俺には合わん」
「他の妃たちとはどうだったの?」
「どうもしない。特に印象に残ったものもない」
「なんだ、そっか。じゃあ、やっぱりアクアだけか」
「どうしてそうなる?」
もうゲームをする気のないシエルの目の前で、ノゼアンはまたチェスの駒をスタートの状態に戻している。
そのうちの王妃の駒をひとつ手に取って、ノゼアンはシエルにそれを見せびらかして言った。
「アクアは僕の後継者になれる。その意味が、君にはわかるよね?」
シエルは少し黙り、それからノゼアンを見ないようにして答える。
「確かに聡い。頭の回転も速いしな」
ノゼアンはにっこりと笑って王妃をチェス盤に戻す。
「結構アクアのことを気に入っているね」
「深い意味はない。思ったことを言っただけだ」
「アクアには僕のようになってもらって、シエルを支えてもらいたいんだ」
その言葉にシエルは眉をひそめて言う。
「何も妃でなくてもいいだろう。爵位を与えて臣下に置けばいいものを」
「伯爵令嬢がどうやって最高位の爵位を得られるの? 王国議会の反対勢力に邪魔されて終わりだよ」
「だったら議会を潰せ」
「ほんとに、めちゃくちゃなことを言うなあ。シエルは」
シエル本人にもそんなことは不可能だとわかっている。
王族一強の政治はいずれ綻びが出て破綻する。先々代のような暴君は国を簡単に破壊することができたが、ほとんど機能しなかった王国議会でも、その存在があったからこそ先代国王は謀反を成功させることができた。
特に貴族は領地運営に不可欠な存在でありながらたびたび王族に歯向かってくる。そうした貴族派を抑えるためにも王国議会の存在はなくてはならないものだ。
実質、今はシエルとノゼアンという若き国王と王兄で、王宮内の不穏分子と停戦状態なのである。
いつ内戦の火が点くかわからない状況で、病弱のノゼアンは王の支えとなる者をひとりでも多く手に入れたかった。
ノゼアンに言われなくとも、シエルは一晩話しただけでわかった。
アクアに正妃の素質があるということを。
「あれ? もう帰るの? もっと話していけばいいのに」
シエルが立ち上がるとノゼアンはがっかりした表情になった。
「俺は忙しい。お前と遊んでいる暇などない」
「ひどーい。じゃあ、ひとりで遊ぼう」
シエルはひとりでチェスを始めたノゼアンを怪訝な表情で見つめる。
何か言いたかったが、ふと別のことを思い出してノゼアンにそれを伝えることにした。
「そういえばお前、架空の恋人がいるらしいぞ」
「え? 何それ?」
「何でもない」
「ええっ? 教えてよ、シエル」
「知らん」
シエルは興味津々のノゼアンを無視してさっさと出ていってしまった。
アクアの(妄想)日記のことを知っているのは自分だけか。
そう思うと、自然と笑みがこぼれた。
ノゼアンに対して、妙に優越感を覚えたことは、気のせいではない。
なかなか側妃のところへ通わないシエルに、ノゼアンが呆れてしまい、それなら妃たちと話をするだけでもと提案してきた。
ただ会話をするだけでは時間の無駄になる。
そう考えたシエルは妃たちの本質を見抜くために、前もって質問を準備して向かった。
そのひとつが「何かほしいものはあるか?」だった。
オパールは何もほしがらなかった。普段から彼女を見ているのでそれは予想がついた。
ルビーは「差し支えなければ、陛下ともっと親しくなる時間がほしい」と答えた。
アンバーは「あなたの愛がほしい」と答えた。
ガーネットは「新しい宝石がほしい」と答えた。
みな、自分の欲望に忠実だなという感想をシエルは抱いた。
アクアは「平穏に暮らせることが望みです」と言った。あとは「王のおかげで平和が保たれている」とも言った。
悪くない。
次に「俺がお前の親を殺したらどうする?」と質問した。
オパールは「場合によっては陛下に従います」と答えた。
ルビーは「どんな理由があっても陛下に従います」と答えた。
アンバーは狼狽えながら何とか従うと答えた。
ガーネットは驚きのあまり泣き出した。
別にこれが理由で廃妃にしようなどとは思わない。
ただ、妃たちがどのような心構えをしているのか知りたいと思った。
アクアも最終的には「陛下に従います」と答えたが、まさか自分の騎士道まで語られるとは思わなかった。
彼女はシエルと同じ価値観を持っている。まるで見透かされているようで不思議な気分だった。
それに、育った環境まで似ている。
だが、明確に違うことがある。
アクアは父親に対して割り切った考えを持っているということだ。
「羨ましいことだ」
シエルは部屋の窓から、夜の庭園の向こうに輝くクリスタル宮を眺めながら、ふっと笑った。
自分はいまだに父親のことを吹っ切ることができないでいる。
父と同じ立場になれば少しは心境に変化があると思っていたが、そうでもなかった。
いまだに、生きているときに会えなかった父の幻想を抱いては、そんな子どもじみた自分に嫌気がさし、酒を煽って紛らわせるのだ。
アクアのように父が生きていれば、この溜まりに溜まった鬱憤を晴らす機会があったならば、もしかしたら吹っ切れてしまえたのかもしれない。
「ねえ、言ったでしょ。アクアはシエルとそっくりだって」
目の前でチェスの駒を動かしながら、ノゼアンがしれっとそんなことを言う。
シエルは椅子に深く腰かけたまま、ぶっきらぼうに言い返す。
「あの女と似ているのはお前だ」
「あはは、そうかもね。はい、シエルの負け」
シエルが考えごとをしているうちに、ノゼアンはしっかり王手に追い込んだ。
「つまらん」
シエルは葡萄酒をグラスに注いでぐいっと一気に飲み干す。
ノゼアンは面白そうに笑いながら言う。
「アクアにも一度も勝てなかったんだよね?」
「うるさい。頭脳戦は俺には合わん」
「他の妃たちとはどうだったの?」
「どうもしない。特に印象に残ったものもない」
「なんだ、そっか。じゃあ、やっぱりアクアだけか」
「どうしてそうなる?」
もうゲームをする気のないシエルの目の前で、ノゼアンはまたチェスの駒をスタートの状態に戻している。
そのうちの王妃の駒をひとつ手に取って、ノゼアンはシエルにそれを見せびらかして言った。
「アクアは僕の後継者になれる。その意味が、君にはわかるよね?」
シエルは少し黙り、それからノゼアンを見ないようにして答える。
「確かに聡い。頭の回転も速いしな」
ノゼアンはにっこりと笑って王妃をチェス盤に戻す。
「結構アクアのことを気に入っているね」
「深い意味はない。思ったことを言っただけだ」
「アクアには僕のようになってもらって、シエルを支えてもらいたいんだ」
その言葉にシエルは眉をひそめて言う。
「何も妃でなくてもいいだろう。爵位を与えて臣下に置けばいいものを」
「伯爵令嬢がどうやって最高位の爵位を得られるの? 王国議会の反対勢力に邪魔されて終わりだよ」
「だったら議会を潰せ」
「ほんとに、めちゃくちゃなことを言うなあ。シエルは」
シエル本人にもそんなことは不可能だとわかっている。
王族一強の政治はいずれ綻びが出て破綻する。先々代のような暴君は国を簡単に破壊することができたが、ほとんど機能しなかった王国議会でも、その存在があったからこそ先代国王は謀反を成功させることができた。
特に貴族は領地運営に不可欠な存在でありながらたびたび王族に歯向かってくる。そうした貴族派を抑えるためにも王国議会の存在はなくてはならないものだ。
実質、今はシエルとノゼアンという若き国王と王兄で、王宮内の不穏分子と停戦状態なのである。
いつ内戦の火が点くかわからない状況で、病弱のノゼアンは王の支えとなる者をひとりでも多く手に入れたかった。
ノゼアンに言われなくとも、シエルは一晩話しただけでわかった。
アクアに正妃の素質があるということを。
「あれ? もう帰るの? もっと話していけばいいのに」
シエルが立ち上がるとノゼアンはがっかりした表情になった。
「俺は忙しい。お前と遊んでいる暇などない」
「ひどーい。じゃあ、ひとりで遊ぼう」
シエルはひとりでチェスを始めたノゼアンを怪訝な表情で見つめる。
何か言いたかったが、ふと別のことを思い出してノゼアンにそれを伝えることにした。
「そういえばお前、架空の恋人がいるらしいぞ」
「え? 何それ?」
「何でもない」
「ええっ? 教えてよ、シエル」
「知らん」
シエルは興味津々のノゼアンを無視してさっさと出ていってしまった。
アクアの(妄想)日記のことを知っているのは自分だけか。
そう思うと、自然と笑みがこぼれた。
ノゼアンに対して、妙に優越感を覚えたことは、気のせいではない。
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