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第2章 迷宮の異変
遠吠え
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魔力の暴発から1日、ペンタクールの療養期間も終わったので、私たちは軽い依頼でも受けて、戦いの勘を取り戻そうということになった。
依頼の手続きの途中、組合の掲示板に、迷宮の魔物分布がおかしくなっているから気をつけろとの張り紙を見つけた。
ローランさんが言ってたのはこのことか。
他の情報版も見てみると、「王都を騒がせていた盗賊、捕まる。アルテマでの火災収まる。氷の勇者、獣重鬼を討伐。」など書かれていた。
まぁ今の私には関係ないことだ。
依頼内容は小鬼の退治と、ナナツユクサの採取。ナナツユクサとは、食用にも数多くのポーションにも使用される薬草の一種で、ここら辺の近くでは王都南部の森「カノンの森」に自生している。
小鬼は狡猾だがしっかり対処すれば誰でも狩れる魔物とされている。魔物なのか亜人なのかは人によって見識が分かれるらしい。私は魔物だと思うけど。
現在、私とペンタクールは武装をして王都の南門の街道を歩いている。私の魔法の練習場所に近い場所だ。
そして私の後ろにもう1人。大きな気張りの弓を背負った、背の低い少年が歩いていた。
童顔…というか単に幼いだけか、黒の瞳に茶色のはねまくってる髪などどことなく風貌から田舎出身なのが伝わってくる。
彼の名前はシモーネ。今朝組合であった少年だ。
私達は迷宮での反省から、簡単な依頼でも確実に成功できるようパーティーを募集したのだ。
「シモーネ殿は依頼や戦闘経験はどれほどあるので?」
ペンタクールが後ろを向いて尋ねる。
「…魔物は村にいた頃、よく狩っていたから戦闘の心得はあるよ。ただ、僕は依頼は初めてだから一応パーティーに入ろうかな…とそんなところかな。役割は探求者、主に索敵や援護を担当させてもらうよ。」
「左様でございますか。私はペンタクールと申します。僭越ながらも槍術を学んでおります。このパーティーでは
前衛を務めさせていただきますね。よろしくお願いします。」
形式ばったお辞儀をするペンタクール。
「ちょっとペンタ、かしこまりすぎだよ。私はナタリア、魔術師をやらせてもらってるよ。と言っても、そこまで強くないから期待しないでね?よろしくね!」
私は手を差し出し、握手を促す。
少し戸惑った様子のシモーネは数秒経って私の手を握り返した。彼の耳がほんのり赤くなっているのが見えた。
あ、この子女の子に耐性ないタイプだな。私よりフレンドリーな女の子なんて沢山いるんだから早く慣れてもらわねば。
私たちはしばらく歩き続けついに森の入り口まで来た。
森の入り口で数分休息を取るとシモーネが口を開いた。
「小鬼は村でもよく仕留めていた。アイツらは弱いけれどよく群れる。俺たちが気づかないうちに周りを囲まれる…ってのは避けたい。だから最前列は索敵に長けた僕が歩く。いいよね?」
「では私がその次を歩きましょう。シモーネ殿は敵を見つけたらすぐに引いてきてください。攻撃は私が惹きつけます。」
ペンタクールがタンク役を引き受ける。
「ナタリアさm……ナタリアは私のそばに着いてください。ナタリアが主に魔法で敵を迎撃し、撃ち漏らしを私とシモーネ殿で叩き潰しましょう。」
「うっうん!」
ペンタ、今ナタリア様って言おうとしたな。一応これでも身分を隠しているのだ。うちの従者にはしっかりしてもらいたい。
作戦は決まった。いざカノンの森へ
カノンの森。繁栄の著しい王都では見れないような自然豊かなこの森は、多くの薬剤になる草花が生い茂っている。 森を横断するように沢が幾本も流れており、獣や魔物も多種多様に生息している。
森へ一歩入ると、文字通り空気が変わったのを感じる。
やけに涼しいのだ。これが森林のパワーか。
数歩歩くと、徐にシモーネが立ち止まった。
「どうかしたの?」と私が尋ねる。
「ちょっと感覚を鳴らしたくて、1分待ってくれ。」
シモーネはしゃがみこみ、聞き耳を立てた。そして目を瞑り何かを唱えた。
しばらくして目を開けて立ち上がる。
「うん、慣れてきた。待たせてごめんね。」
何が起きたのだろう…と疑問に思っている私の顔に気づいたのかペンタクールが耳打ちをしてくる。
「あれは、「聴覚強化」と「色覚強化」の術だと思います。魔術の類ではありませんが、体内の魔力を上手に操作することで発動できるそうです。っと言っても元から五感に優れた人じゃないとできないそうですが」
なるほど、要するに探求者特有の技…ということか。
「そうだよ、これを使うと索敵能力が非常に向上するんだ。ずっと使い続けるとしんどいから森に入るまでやらなかったんだ。」
私とペンタクールとの耳打ち話が聞こえていたようでシモーネが補足をしてくれた。
なるほど確かに地獄耳だ。
私たちは陣形を組んで数分歩き続けた。
やがてシモーネが手を開いてコチラの方へ向かって差し出した。
止まれの合図。何かいるようだ。
私は目を凝らし聞き耳をたてる。何もいるようには感じない。
シモーネの手が変化した。その指3本、3体いるようだ。
「小鬼だ。酷い臭い。」
シモーネは草藪に向かって弓をつがえ矢を放つ。
数秒後、「キッ」という小さな断末魔の後何かが倒れる音がした。
「くるぞ!!」
シモーネが叫び後退する。瞬間ペンタクールが槍を携え前に陣取った。
私は杖に魔力を浸透させておく。
その数秒後、いきなり草むらから2対の小鬼が飛び出した。
どちらもとても醜い濃い緑の怪物で、黄色い目は血走っている。
それぞれ棍棒を握っており、肌が緑じゃなければまるでチンピラの格好をしていた。
「目を瞑って!!閃光!」
赤くギラついた光が小鬼の目を焼き尽くす。小鬼共は、目が眩んでその場に立ち尽くした。
たった数秒、されどそれは命取り。
「ハァッ!!」
ペンタクールが突き出した槍は一体の小鬼の心臓を突き刺し、残りの一体の脳天には矢により風穴が空いていた。
私たちは危なげなく一勝をあげた。
「今のところ他に敵はいないよ。討伐証明を行なって?」
「承知しました。」
ペンタクールと私は小鬼の死体の元へ行く。討伐証明とは死体の一部を剥ぎ取り、それを組合に提出するのだ。
それぞれの魔物に決められた部位がある。小鬼の場合は緑色のブヨブヨした右腕だ。
シモーネが見張りをしている間に、難なく剥ぎ取りを済ませた。
その後私たちは3回ほど小鬼の小集団と戦ったが、危なげもなく戦闘を済ませた。
森へ入ってから2時間ほど経って、小さな沢の横で休息を取ることにした。
「シモーネはどこの出身なの?」
「僕?僕はイングラシア州にある小さな村の出だよ」
シモーネは岩に腰掛けながら答える。
イングラシア州とは王都のあるメヴィア州の東どなりにある州。黄金畑と呼ばれるほどの小麦の名産地だ。確か最近飢饉があったとか…
「イングラシア州では最近飢饉があったそうですね。」
ペンタクールが言う。
シモーネは少しだけ顔を落とし答えた。
「うん。よく知ってるね。と言っても僕の村は大丈夫だったんだけど…イングラシア州最大の街、「トリューミロス」はてんてこ舞いだったよ。」
「飢饉の原因はわかってるの?」
今度は私が質問した。
「雨不足と穀物に感染する病気のダブルパンチ…と州長が言っていたね。」
州長とはすなわち土地を収める貴族達のことだ。
「おっと…不味いな」
突然シモーネが立ち上がる。
「囲まれてる…素早さが小鬼のそれじゃない。なんだ??」
ペンタクールが槍を構え、私たちに近くに寄るように注意させた。私は光を焚く準備をする。
やがてジリジリと木々の間から黒い物体が現れる。
血よりも赤黒い、燻んだ目。白い牙はナイフのように鋭く、灰色と黒の混じった毛並みは滑らか。
それはカノンの森の奥地にしかいない生物
メヴィア狼だ。
狼は4頭、前方に2頭と後方に2頭だ。狼が遠吠えを上げる。森に音がこだまする。
戦闘開始の合図だ。
依頼の手続きの途中、組合の掲示板に、迷宮の魔物分布がおかしくなっているから気をつけろとの張り紙を見つけた。
ローランさんが言ってたのはこのことか。
他の情報版も見てみると、「王都を騒がせていた盗賊、捕まる。アルテマでの火災収まる。氷の勇者、獣重鬼を討伐。」など書かれていた。
まぁ今の私には関係ないことだ。
依頼内容は小鬼の退治と、ナナツユクサの採取。ナナツユクサとは、食用にも数多くのポーションにも使用される薬草の一種で、ここら辺の近くでは王都南部の森「カノンの森」に自生している。
小鬼は狡猾だがしっかり対処すれば誰でも狩れる魔物とされている。魔物なのか亜人なのかは人によって見識が分かれるらしい。私は魔物だと思うけど。
現在、私とペンタクールは武装をして王都の南門の街道を歩いている。私の魔法の練習場所に近い場所だ。
そして私の後ろにもう1人。大きな気張りの弓を背負った、背の低い少年が歩いていた。
童顔…というか単に幼いだけか、黒の瞳に茶色のはねまくってる髪などどことなく風貌から田舎出身なのが伝わってくる。
彼の名前はシモーネ。今朝組合であった少年だ。
私達は迷宮での反省から、簡単な依頼でも確実に成功できるようパーティーを募集したのだ。
「シモーネ殿は依頼や戦闘経験はどれほどあるので?」
ペンタクールが後ろを向いて尋ねる。
「…魔物は村にいた頃、よく狩っていたから戦闘の心得はあるよ。ただ、僕は依頼は初めてだから一応パーティーに入ろうかな…とそんなところかな。役割は探求者、主に索敵や援護を担当させてもらうよ。」
「左様でございますか。私はペンタクールと申します。僭越ながらも槍術を学んでおります。このパーティーでは
前衛を務めさせていただきますね。よろしくお願いします。」
形式ばったお辞儀をするペンタクール。
「ちょっとペンタ、かしこまりすぎだよ。私はナタリア、魔術師をやらせてもらってるよ。と言っても、そこまで強くないから期待しないでね?よろしくね!」
私は手を差し出し、握手を促す。
少し戸惑った様子のシモーネは数秒経って私の手を握り返した。彼の耳がほんのり赤くなっているのが見えた。
あ、この子女の子に耐性ないタイプだな。私よりフレンドリーな女の子なんて沢山いるんだから早く慣れてもらわねば。
私たちはしばらく歩き続けついに森の入り口まで来た。
森の入り口で数分休息を取るとシモーネが口を開いた。
「小鬼は村でもよく仕留めていた。アイツらは弱いけれどよく群れる。俺たちが気づかないうちに周りを囲まれる…ってのは避けたい。だから最前列は索敵に長けた僕が歩く。いいよね?」
「では私がその次を歩きましょう。シモーネ殿は敵を見つけたらすぐに引いてきてください。攻撃は私が惹きつけます。」
ペンタクールがタンク役を引き受ける。
「ナタリアさm……ナタリアは私のそばに着いてください。ナタリアが主に魔法で敵を迎撃し、撃ち漏らしを私とシモーネ殿で叩き潰しましょう。」
「うっうん!」
ペンタ、今ナタリア様って言おうとしたな。一応これでも身分を隠しているのだ。うちの従者にはしっかりしてもらいたい。
作戦は決まった。いざカノンの森へ
カノンの森。繁栄の著しい王都では見れないような自然豊かなこの森は、多くの薬剤になる草花が生い茂っている。 森を横断するように沢が幾本も流れており、獣や魔物も多種多様に生息している。
森へ一歩入ると、文字通り空気が変わったのを感じる。
やけに涼しいのだ。これが森林のパワーか。
数歩歩くと、徐にシモーネが立ち止まった。
「どうかしたの?」と私が尋ねる。
「ちょっと感覚を鳴らしたくて、1分待ってくれ。」
シモーネはしゃがみこみ、聞き耳を立てた。そして目を瞑り何かを唱えた。
しばらくして目を開けて立ち上がる。
「うん、慣れてきた。待たせてごめんね。」
何が起きたのだろう…と疑問に思っている私の顔に気づいたのかペンタクールが耳打ちをしてくる。
「あれは、「聴覚強化」と「色覚強化」の術だと思います。魔術の類ではありませんが、体内の魔力を上手に操作することで発動できるそうです。っと言っても元から五感に優れた人じゃないとできないそうですが」
なるほど、要するに探求者特有の技…ということか。
「そうだよ、これを使うと索敵能力が非常に向上するんだ。ずっと使い続けるとしんどいから森に入るまでやらなかったんだ。」
私とペンタクールとの耳打ち話が聞こえていたようでシモーネが補足をしてくれた。
なるほど確かに地獄耳だ。
私たちは陣形を組んで数分歩き続けた。
やがてシモーネが手を開いてコチラの方へ向かって差し出した。
止まれの合図。何かいるようだ。
私は目を凝らし聞き耳をたてる。何もいるようには感じない。
シモーネの手が変化した。その指3本、3体いるようだ。
「小鬼だ。酷い臭い。」
シモーネは草藪に向かって弓をつがえ矢を放つ。
数秒後、「キッ」という小さな断末魔の後何かが倒れる音がした。
「くるぞ!!」
シモーネが叫び後退する。瞬間ペンタクールが槍を携え前に陣取った。
私は杖に魔力を浸透させておく。
その数秒後、いきなり草むらから2対の小鬼が飛び出した。
どちらもとても醜い濃い緑の怪物で、黄色い目は血走っている。
それぞれ棍棒を握っており、肌が緑じゃなければまるでチンピラの格好をしていた。
「目を瞑って!!閃光!」
赤くギラついた光が小鬼の目を焼き尽くす。小鬼共は、目が眩んでその場に立ち尽くした。
たった数秒、されどそれは命取り。
「ハァッ!!」
ペンタクールが突き出した槍は一体の小鬼の心臓を突き刺し、残りの一体の脳天には矢により風穴が空いていた。
私たちは危なげなく一勝をあげた。
「今のところ他に敵はいないよ。討伐証明を行なって?」
「承知しました。」
ペンタクールと私は小鬼の死体の元へ行く。討伐証明とは死体の一部を剥ぎ取り、それを組合に提出するのだ。
それぞれの魔物に決められた部位がある。小鬼の場合は緑色のブヨブヨした右腕だ。
シモーネが見張りをしている間に、難なく剥ぎ取りを済ませた。
その後私たちは3回ほど小鬼の小集団と戦ったが、危なげもなく戦闘を済ませた。
森へ入ってから2時間ほど経って、小さな沢の横で休息を取ることにした。
「シモーネはどこの出身なの?」
「僕?僕はイングラシア州にある小さな村の出だよ」
シモーネは岩に腰掛けながら答える。
イングラシア州とは王都のあるメヴィア州の東どなりにある州。黄金畑と呼ばれるほどの小麦の名産地だ。確か最近飢饉があったとか…
「イングラシア州では最近飢饉があったそうですね。」
ペンタクールが言う。
シモーネは少しだけ顔を落とし答えた。
「うん。よく知ってるね。と言っても僕の村は大丈夫だったんだけど…イングラシア州最大の街、「トリューミロス」はてんてこ舞いだったよ。」
「飢饉の原因はわかってるの?」
今度は私が質問した。
「雨不足と穀物に感染する病気のダブルパンチ…と州長が言っていたね。」
州長とはすなわち土地を収める貴族達のことだ。
「おっと…不味いな」
突然シモーネが立ち上がる。
「囲まれてる…素早さが小鬼のそれじゃない。なんだ??」
ペンタクールが槍を構え、私たちに近くに寄るように注意させた。私は光を焚く準備をする。
やがてジリジリと木々の間から黒い物体が現れる。
血よりも赤黒い、燻んだ目。白い牙はナイフのように鋭く、灰色と黒の混じった毛並みは滑らか。
それはカノンの森の奥地にしかいない生物
メヴィア狼だ。
狼は4頭、前方に2頭と後方に2頭だ。狼が遠吠えを上げる。森に音がこだまする。
戦闘開始の合図だ。
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