4 / 26
第1章 迷宮案内人ローラン
糞まみれ
しおりを挟む
「じゃあまずは…そのフローラルな香りを消さないとな。」
「消す?どうやって?」
首を傾げているナタリアをよそに俺は空洞の壁を見渡す。
「あった。これこれ」
レッサーバットは床だけではなく壁に向かっても排泄をする習性がある。
レッサーバットの群れに潜入するなら結局のところコイツが一番効く。
俺は糞尿のカケラを摂取していき、持っていた水と混ぜ合わせる。カピカピになっていた糞尿は水に溶け出し濁った液体となった。
ポーチから泡石を出して砕いて混ぜ合わせる。泡石はある程度の殺菌と泡立ちをよくする作用がある用は洗剤の素だ。
液体を試験管に入れてしばらく振ると、茶色の透明感のある液体が精製された。
必殺竣工 うんちシャンプーの完成だ。
「おい、ナタリア。これ全身に塗れ。」
「ん、何ですかこれ…って臭!!」
試験管に顔を近づけたナタリアは悶絶しているようだ。
「うんちシャンプーだ。体には害はない。…多分。」
「嫌ですよ!嫌ッ!嫌ッ!絶対!」
彼女は乙女のプライドなのか断固拒否の姿勢をとる。
「これは一番簡単に臭いを消す方法なんだ。香水の匂いは他の魔物も呼び寄せるが、レッサーバットの糞の匂いじゃこの階層のモンスターは反応しない。」
「…ぐぬぬ」
ナタリアは依然しかめっつらをしている。
「それとも何だ?糞の匂いが嫌だからって仲間を見捨てるのか?」
「それは!………わかりまし」
「よし」
「っきゃ!!」
ナタリアからの了承を得るや否や俺はうんちシャンプーを手に馴染ませナタリアの髪、頬、腕、足、そして服に
つけていく。
花畑のような乙女の匂いは俺の手捌きによって一瞬にして糞の臭いに変わった。
「一皮剥けたな」
「私ちょっとあなたのこと嫌いになりました。」
ジト目で恨み言を言ってくるが知ったこっちゃない。時間が無いのだ。
「じゃあ向かうぞ。この臭いのおかげでだいぶ奴らに気付かれにくくなるはずだ。蘇生の条件は知っているか?」
「えっと、蘇生は神殿や教会等の神聖な術式を施してある場所でしか行えず、蘇生の成功率は肉体の損傷が少ないほど上がる。ですよね。」
「あぁそうだ。もっと言えば、肉体の損傷と言っても腕の切断などの切り傷はあまり蘇生に影響を施さない。しかし焼けて炭と化していたり腐っていったり、体の大部分が損失していると途端に神聖蘇生術の成功率が落ちる。」
俺が遺体の回収を急いでいる理由はそこにある。
「レッサーバットは獲物を細かく分けて保存する習性がある。それに保存場所は一箇所では無い。君の仲間の奮戦具合によるが遺体の回収と蘇生が困難になるかもしれない。」
「それじゃ…」
俺の言葉を聞いたナタリアは顔を落とし、歩みを早めた。
俺は俺を追い抜こうとするナタリアの肩をつかむ。
「かといって、急ぎすぎるのはもっと危険だ。
魔術師が前衛に出るな。」
「…はい」
歩き始めて数分経った頃。洞窟の壁が段々と淡い青色に変化してきた。
この青色は青ヒカリゴケといい綺麗な水場の近くに群生するコケだ。
青ヒカリゴケは第二層に最も群生しており、コイツを見かけるということは一層も終わりかけということだ。
「えらい遠くまで逃げておるようだな。」
今まで通ってきた道は一本道のためレッサーバットの大群を撒けた…という事はないだろう。
「俺自身はレッサーバットの巣の方面から第二層へ入る事は少ないので、地形をそこまで覚えているわけではないが、この先にに無数の穴のある広場があるはずだ。」
「俺の予想ではそこに仲間がいる可能性が高いと思う。」
「…!」
ナタリアの表情が少し明るくなる。
「が、レッサーバットの大群にも近いという事だ。油断せずに進むぞ。」
「はい」
改めて数分歩くと視界が開けてきた。
円形のドーム上の広場に足を踏み入れる。足元には2~3m程の直径の穴が5~6個空いておりここが第二層へと繋がる入り口となっている。
天井は真っ赤な岩石、床は青いコケが繁茂しているこの空間は何とも特殊であった。
俺の予想に反してレッサーバットの大群は見当たらなかった。
「……あそこに倒れているのはお前の仲間か?」
俺は数十メートル先のドームの淵に倒れ込んでいる人影を見つけた。
「あ、あれは!間違いありません!そうです!!」
人影を見るや否や走り出したナタリアを手で制止する。
「急ぐな。」
入念に周りを警戒し、人影の方へ進む。
すると、ところどころにレッサーバットの死体が見受けられた。
彼女の仲間が倒したのか…?
いや、それにしては傷跡が…
レッサーバットの死体はどれも抉れるように欠損しており、剣や魔法の類の仕業ではないことは確かだ。
…うーん。第二層から迷い込んだ魔物の仕業か?いや第二層にこんな凶暴な魔物は居ないはず。
とりあえず、周りに魔物の気配がしないので人影へと直行することにした。
「あぁ…あ、ペンタクール……」
「死んでるな。」
人影と認識した物体は女の死体であった。
黒いポニーテール、革のベストに白いズボン、そこらに転がっている武器は槍のようだ。
「死体の状態を見る。離れてくれ。」
俺は手袋をはめ女の身体を起こす。
「顔…欠損なし。腕、咬み傷2つ。脚、大きな裂傷ありついでに大きく折れている。胴は…ベストが無事なことから大きい傷はないだろうな。」
彼女の周りを見る。彼女の近くの穴から血をひきづったような跡が見られ、彼女の元で大きな血の池を作っていた。
「穴から這いずった後を見るに戦闘しながら転落し、復帰したが失血死って流れか。」
「ナタリアは死体回収屋の仕事を見たことあるか?」
「いえ…」
「死体回収屋は迷宮で見つけた死体を神殿へ運ぶことで生計を立てている。そんな彼らが死体を効率よく持ち帰る方法を今からとる。覚えておいて損はないから見ていろ。」
俺は死体を仰向けに起こし大の字の形に直した。俺が腰から剣を抜き、彼女の肩と腕に刃をかけ…体重を乗せた。
刃は止まることなく滑り、骨を一瞬にして切断する。
「ッ!!」
ナタリアは突然の解体作業に狼狽している様子だった。
「死体回収は四肢をいかに綺麗に切断するかが重要だ。
死体は重いのでバラすと持ち運びやすくなる。切断面が滑らかであればある程、素性に影響を及ぼさなくなる。」
「右腕と右足には左右確認のためにインクで印をつける。」
俺は流れるように四肢を切断し、印づけを行なった。
「あとはこの黒い袋に手足を、もう一つの袋に体を入れる。この黒い袋は死体袋になっている。」
「……」
さすがに仲間の解体作業は刺激が強すぎたのかナタリアは手を口に当て口をパクパクとさせていた。
「あー…、すまないな。時間がなくて心の準備をさせてなかった。」
「レッサーバットの大群がどうして消えたのか疑問だが今は素性が優先だ。早く撤収するぞ。」
「じゃあ袋は俺が持ってくからナタリアがその槍を持っていってくれ。」
「はっはい。」
地面に転がっている槍を指差し、ナタリアに拾わせた。
ドームの入り口へ向かいながら少し思案する。
何故レッサーバットがこの女を捕食していないのか。
レッサーバットは敵を仕留めたらすぐ捕食する習性がある。 なのであんな風に放置されていることは珍しいのだ。
ふとレッサーバットの死体に目をやる。どれもこれも奇妙な咬み傷のような傷があった。
この傷…どこかでみたような…。
…!!まさか!!
俺は咄嗟に足元にあったレッサーバットの死体を裏返す。
「…やっぱり!」
レッサーバットの死体の背中は、溶けたように黒ずみ、無くなっていた。このような傷は強力な酸性の液体で生じる。
迷宮「ギルドクライン」で酸性の液体を扱う魔物は一種類しか居ない。
さらに下層の魔物が上層でも見られるという噂
間違いない。犯人は4層に住む危険生物
古代百足
7~8mを超える巨大なムカデだ。
コイツは生き餌しか食べないため、ペンタクールと呼ばれるこの死体は喰われなかったのだろう。
代わりにレッサーバットの大群の一部が喰われたのだ。
レッサーバットが居なかったのは格上の相手に逃げたから。幸か不幸か化け物によってこの子は助けられたらしい。
ちょうど、ドームの入り口に入り一本道に入るところだった。
ピチャン!という水音が背後から鳴った。そしてすぐさま、シューーという地面が溶ける音が鳴った。
ナタリアが振り向いたのだろう。
「キャァァァァァァァァァァ!!!!」
甲高い悲鳴がこだまする。
今日はとことんツイてない。
巨大ムカデと戦闘開始だ。
「消す?どうやって?」
首を傾げているナタリアをよそに俺は空洞の壁を見渡す。
「あった。これこれ」
レッサーバットは床だけではなく壁に向かっても排泄をする習性がある。
レッサーバットの群れに潜入するなら結局のところコイツが一番効く。
俺は糞尿のカケラを摂取していき、持っていた水と混ぜ合わせる。カピカピになっていた糞尿は水に溶け出し濁った液体となった。
ポーチから泡石を出して砕いて混ぜ合わせる。泡石はある程度の殺菌と泡立ちをよくする作用がある用は洗剤の素だ。
液体を試験管に入れてしばらく振ると、茶色の透明感のある液体が精製された。
必殺竣工 うんちシャンプーの完成だ。
「おい、ナタリア。これ全身に塗れ。」
「ん、何ですかこれ…って臭!!」
試験管に顔を近づけたナタリアは悶絶しているようだ。
「うんちシャンプーだ。体には害はない。…多分。」
「嫌ですよ!嫌ッ!嫌ッ!絶対!」
彼女は乙女のプライドなのか断固拒否の姿勢をとる。
「これは一番簡単に臭いを消す方法なんだ。香水の匂いは他の魔物も呼び寄せるが、レッサーバットの糞の匂いじゃこの階層のモンスターは反応しない。」
「…ぐぬぬ」
ナタリアは依然しかめっつらをしている。
「それとも何だ?糞の匂いが嫌だからって仲間を見捨てるのか?」
「それは!………わかりまし」
「よし」
「っきゃ!!」
ナタリアからの了承を得るや否や俺はうんちシャンプーを手に馴染ませナタリアの髪、頬、腕、足、そして服に
つけていく。
花畑のような乙女の匂いは俺の手捌きによって一瞬にして糞の臭いに変わった。
「一皮剥けたな」
「私ちょっとあなたのこと嫌いになりました。」
ジト目で恨み言を言ってくるが知ったこっちゃない。時間が無いのだ。
「じゃあ向かうぞ。この臭いのおかげでだいぶ奴らに気付かれにくくなるはずだ。蘇生の条件は知っているか?」
「えっと、蘇生は神殿や教会等の神聖な術式を施してある場所でしか行えず、蘇生の成功率は肉体の損傷が少ないほど上がる。ですよね。」
「あぁそうだ。もっと言えば、肉体の損傷と言っても腕の切断などの切り傷はあまり蘇生に影響を施さない。しかし焼けて炭と化していたり腐っていったり、体の大部分が損失していると途端に神聖蘇生術の成功率が落ちる。」
俺が遺体の回収を急いでいる理由はそこにある。
「レッサーバットは獲物を細かく分けて保存する習性がある。それに保存場所は一箇所では無い。君の仲間の奮戦具合によるが遺体の回収と蘇生が困難になるかもしれない。」
「それじゃ…」
俺の言葉を聞いたナタリアは顔を落とし、歩みを早めた。
俺は俺を追い抜こうとするナタリアの肩をつかむ。
「かといって、急ぎすぎるのはもっと危険だ。
魔術師が前衛に出るな。」
「…はい」
歩き始めて数分経った頃。洞窟の壁が段々と淡い青色に変化してきた。
この青色は青ヒカリゴケといい綺麗な水場の近くに群生するコケだ。
青ヒカリゴケは第二層に最も群生しており、コイツを見かけるということは一層も終わりかけということだ。
「えらい遠くまで逃げておるようだな。」
今まで通ってきた道は一本道のためレッサーバットの大群を撒けた…という事はないだろう。
「俺自身はレッサーバットの巣の方面から第二層へ入る事は少ないので、地形をそこまで覚えているわけではないが、この先にに無数の穴のある広場があるはずだ。」
「俺の予想ではそこに仲間がいる可能性が高いと思う。」
「…!」
ナタリアの表情が少し明るくなる。
「が、レッサーバットの大群にも近いという事だ。油断せずに進むぞ。」
「はい」
改めて数分歩くと視界が開けてきた。
円形のドーム上の広場に足を踏み入れる。足元には2~3m程の直径の穴が5~6個空いておりここが第二層へと繋がる入り口となっている。
天井は真っ赤な岩石、床は青いコケが繁茂しているこの空間は何とも特殊であった。
俺の予想に反してレッサーバットの大群は見当たらなかった。
「……あそこに倒れているのはお前の仲間か?」
俺は数十メートル先のドームの淵に倒れ込んでいる人影を見つけた。
「あ、あれは!間違いありません!そうです!!」
人影を見るや否や走り出したナタリアを手で制止する。
「急ぐな。」
入念に周りを警戒し、人影の方へ進む。
すると、ところどころにレッサーバットの死体が見受けられた。
彼女の仲間が倒したのか…?
いや、それにしては傷跡が…
レッサーバットの死体はどれも抉れるように欠損しており、剣や魔法の類の仕業ではないことは確かだ。
…うーん。第二層から迷い込んだ魔物の仕業か?いや第二層にこんな凶暴な魔物は居ないはず。
とりあえず、周りに魔物の気配がしないので人影へと直行することにした。
「あぁ…あ、ペンタクール……」
「死んでるな。」
人影と認識した物体は女の死体であった。
黒いポニーテール、革のベストに白いズボン、そこらに転がっている武器は槍のようだ。
「死体の状態を見る。離れてくれ。」
俺は手袋をはめ女の身体を起こす。
「顔…欠損なし。腕、咬み傷2つ。脚、大きな裂傷ありついでに大きく折れている。胴は…ベストが無事なことから大きい傷はないだろうな。」
彼女の周りを見る。彼女の近くの穴から血をひきづったような跡が見られ、彼女の元で大きな血の池を作っていた。
「穴から這いずった後を見るに戦闘しながら転落し、復帰したが失血死って流れか。」
「ナタリアは死体回収屋の仕事を見たことあるか?」
「いえ…」
「死体回収屋は迷宮で見つけた死体を神殿へ運ぶことで生計を立てている。そんな彼らが死体を効率よく持ち帰る方法を今からとる。覚えておいて損はないから見ていろ。」
俺は死体を仰向けに起こし大の字の形に直した。俺が腰から剣を抜き、彼女の肩と腕に刃をかけ…体重を乗せた。
刃は止まることなく滑り、骨を一瞬にして切断する。
「ッ!!」
ナタリアは突然の解体作業に狼狽している様子だった。
「死体回収は四肢をいかに綺麗に切断するかが重要だ。
死体は重いのでバラすと持ち運びやすくなる。切断面が滑らかであればある程、素性に影響を及ぼさなくなる。」
「右腕と右足には左右確認のためにインクで印をつける。」
俺は流れるように四肢を切断し、印づけを行なった。
「あとはこの黒い袋に手足を、もう一つの袋に体を入れる。この黒い袋は死体袋になっている。」
「……」
さすがに仲間の解体作業は刺激が強すぎたのかナタリアは手を口に当て口をパクパクとさせていた。
「あー…、すまないな。時間がなくて心の準備をさせてなかった。」
「レッサーバットの大群がどうして消えたのか疑問だが今は素性が優先だ。早く撤収するぞ。」
「じゃあ袋は俺が持ってくからナタリアがその槍を持っていってくれ。」
「はっはい。」
地面に転がっている槍を指差し、ナタリアに拾わせた。
ドームの入り口へ向かいながら少し思案する。
何故レッサーバットがこの女を捕食していないのか。
レッサーバットは敵を仕留めたらすぐ捕食する習性がある。 なのであんな風に放置されていることは珍しいのだ。
ふとレッサーバットの死体に目をやる。どれもこれも奇妙な咬み傷のような傷があった。
この傷…どこかでみたような…。
…!!まさか!!
俺は咄嗟に足元にあったレッサーバットの死体を裏返す。
「…やっぱり!」
レッサーバットの死体の背中は、溶けたように黒ずみ、無くなっていた。このような傷は強力な酸性の液体で生じる。
迷宮「ギルドクライン」で酸性の液体を扱う魔物は一種類しか居ない。
さらに下層の魔物が上層でも見られるという噂
間違いない。犯人は4層に住む危険生物
古代百足
7~8mを超える巨大なムカデだ。
コイツは生き餌しか食べないため、ペンタクールと呼ばれるこの死体は喰われなかったのだろう。
代わりにレッサーバットの大群の一部が喰われたのだ。
レッサーバットが居なかったのは格上の相手に逃げたから。幸か不幸か化け物によってこの子は助けられたらしい。
ちょうど、ドームの入り口に入り一本道に入るところだった。
ピチャン!という水音が背後から鳴った。そしてすぐさま、シューーという地面が溶ける音が鳴った。
ナタリアが振り向いたのだろう。
「キャァァァァァァァァァァ!!!!」
甲高い悲鳴がこだまする。
今日はとことんツイてない。
巨大ムカデと戦闘開始だ。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。

異世界でネットショッピングをして商いをしました。
ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。
それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。
これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ)
よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m
hotランキング23位(18日11時時点)
本当にありがとうございます
誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。

スキルを得られない特殊体質の少年。祠を直したらユニークスキルもらえた(なんで??)
屯神 焔
ファンタジー
魔法が存在し、魔物が跋扈し、人々が剣を磨き戦う世界、『ミリオン』
この世界では自身の強さ、もしくは弱さを知られる『ステータス』が存在する。
そして、どんな人でも、亜人でも、動物でも、魔物でも、生まれつきスキルを授かる。
それは、平凡か希少か、1つか2つ以上か、そういった差はあれ不変の理だ。
しかし、この物語の主人公、ギル・フィオネットは、スキルを授からなかった。
正確には、どんなスキルも得られない体質だったのだ。
そんな彼は、田舎の小さな村で生まれ暮らしていた。
スキルを得られない体質の彼を、村は温かく迎え・・・はしなかった。
迫害はしなかったが、かといって歓迎もしなかった。
父親は彼の体質を知るや否や雲隠れし、母は長年の無理がたたり病気で亡くなった。
一人残された彼は、安い賃金で雑用をこなし、その日暮らしを続けていた。
そんな彼の唯一の日課は、村のはずれにある古びた小さな祠の掃除である。
毎日毎日、少しずつ、汚れをふき取り、欠けてしまった所を何とか直した。
そんなある日。
『ありがとう。君のおかげで私はここに取り残されずに済んだ。これは、せめてものお礼だ。君の好きなようにしてくれてかまわない。本当に、今までありがとう。』
「・・・・・・え?」
祠に宿っていた、太古の時代を支配していた古代龍が、感謝の言葉と祠とともに消えていった。
「祠が消えた?」
彼は、朝起きたばかりで寝ぼけていたため、最後の「ありがとう」しか聞こえていなかった。
「ま、いっか。」
この日から、彼の生活は一変する。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる