鑑賞用王女は森の中で黒い獣に出会い、愛を紡ぐ

永江寧々

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 部屋に戻ると既に食事会の準備ができていた。
 一刻も早く部屋に戻りたいクラリッサにとって部屋の真ん中に存在するセッティングは苦痛でしかない。
 家族以外の前で食事はしたくないと言っていたのだが、父親はそれさえも断ることができなかった。

「おお、戻ったか。散歩はどうだった?」

 ここまでの道中、騎士がどうの、火山の噴火がどうの、その山で取れる鉱石がどうのと女には興味ない話ばかりする王子にクラリッサは何度欠伸を噛み殺したかわからない。嫌われるためにしているのだとしたら大成功だと絶賛するが、好かれようとして話しているのだとしたら大失敗。
 それでもクラリッサは笑顔を見せた。

「レイニアについてお話いただいて、とても楽しかったです。火山というものがあるなんて知りませんでした」
「そうかそうか、それは勉強になったな。お前は王子をどう思った?」
「聡明さと逞しさを持ち合わせた素晴らしい男性です」

 思ってもいないことを笑顔で口にするクラリッサにレイニアの国王と王子はまんざらでもないといった笑顔を浮かべる。
 父親も笑顔を浮かべてはいるが、この場に相応しくない汗が流れている。それをハンカチで何度も拭いながらクラリッサに意味深な視線を向けた。
 
(一刻も早くこの場を切り上げるためには断るのが一番だけど、勝手すぎるお父様には少しお灸が必要。どうしようかしら?)

 視線を無視するクラリッサが何も言わないことに父親を目を見開きながら必死に視線を送り続ける。

「モレノスは素晴らしい国ですが、環境を変えてみるというのも良いものですよ」
「そうですね」
「クラリッサ」

 隣から聞こえる小声で名を呼ぶ父親のことは無視。

「一度レイニアまで足をお運びいただくというのはいかがでしょう? 素晴らしい光景をお見せできるのではないかと」
「それは楽しみですね」
「クラリッサ」
「いずれ王妃となる身。今までと変わらず大事にしていただき、レイニアでも今と変わらぬ生活を送っていただくことをお約束いたします」
「ありがとうございます」
「クラリッサッ」

 テーブルの下でドレスを引っ張る父親の手を強めに払って顔を向けるとさっきまでの汗が嘘のように倍増している父親と目が合った。
 断ってくれ。そう言っているのだろう瞳が揺れている。それでもクラリッサは意地悪にもそれに気付かないフリをして顔を王子へと戻した。

「本当にお美しい。女神カロンの生まれ変わりだと言われているのも納得だ」
「ありがとうございます」

 品定めされることにはもう慣れた。今更それに対して気分を害することはない。
 結局はそこなのだとわかっている。クラリッサという女が魅力的だから欲しているのではなく、鑑賞用王女が欲しいだけなのだ。モレノスの財産をレイニアの物にしたい。それが透けて見えるほどレイニア国王の表情はわかりやすかった。

「レイニアに来ていただければ民は大喜びするでしょう」
「ありがとうございます」
「クラリッサッッ」

 そろそろ限界かと横目で父親を見るとズボンは汗でぐっしょりと濡れていた。
 一国の王がズボンを濡らしている姿はあまりにもみっともない。汗で濡れているとはいえ、濡れている部分が悪すぎるためクラリッサはその情けない姿をこれ以上視界に留めているのは厳しいと本題に入ることにした。

「レイニアからわざわざ船でお越しくださいましたこと、感謝申し上げます。ですが、私はまだ結婚するつもりはないんです。年齢的にもそろそろ、と考えるべきなのでしょうが、私はこの国を愛していて、まだ離れたくないのです。ですから、婚約の話をお受けすることはできません」

 唐突な断りに二人の目が見開かれた。

「な、何を言っているんだ? この結婚は契約で交わされたものだ。ちゃんと契約書があるんだぞ!」
「それは私が交わしたものではありません。父が勝手に、私の同意も得ずに、勝手に交わしたものです」

 同じことを二回言われた父親の背丈が椅子の上で縮んでいく。

「子は親のものだ! 親の命に従うのは当然だろう! そなたはどう考えているんだ!? 娘が断ろうとしているんだぞ!」
「いやはや、これは困りました。クラリッサや、どうして嫌なんだい? この婚約話は契約で決まったものなんだぞ?」

 下手すぎる棒読みの演技にクラリッサが笑顔で固まる。父親ならここで頭を下げてでも娘を守るものではないのかと思うが、自分は悪者にならないように必死。守るどころか娘に話を合わせてもらおうとしていた。
 今すぐこの場で笑顔を作るのをやめてしまおうかと考えながらもここまで来てしまったのだから今更見放せないと話を合わせることにした。

「モレノスに居たいんです。ずっとこの国で暮らしたい。もし、結婚するのであれば私はこの国に来てくれる方と結婚したいのです」

 チラッと視線だけ国王に向けると身体を震わせながらテーブルを叩いて立ち上がった。

「そんなふざけた言い分が通るとでも思っているのか!? これは一方的な契約破棄だぞ! そんなことをすればどうなるかわかっていてのことだろうな!?」
「ど、どうか落ち着いてください! 私が娘を説得しますのでもう暫くお時間をいただきたい!」
「ダメだ! 今すぐここで返事を寄越せ! レイニアに来るか、契約破棄か! 今すぐ答えろ!」

 感情を乱し、怒声を上げる。国王には相応しくない幼稚さ。声を上げて怒鳴れば相手が言うことを聞くとでも思っているのかと問いたくなる。
 王子が完璧さを繕えるのは国王ではなく教育係の賜物だと王子を見ると目が合い、その瞬間、王子が立ち上がった。

「わかりました」
「なッ!? 何を言っているんだ! 何を馬鹿げたことを言っているんだ!? 婚約破棄を受けたんだぞ!」

 怒鳴り散らす父親に落ち着けと言わんばかりに身体を向けて座らせた。それでも怒りは収まらない様子の父親を無視して王子はクラリッサに顔を向けた。

「彼女が言うように、これは親が勝手に決めた婚約です。彼女の気持ちも考えずに交わされたのであれば、これは無効にすべきだと考えます」
「ふざけるんじゃない! これは完全な婚約破棄だ! 無効になどするものか! 我がレイニアが持てる力全てを駆使してモレノスに血の雨を降らせてやるぞ!」
「血の雨──ッ!?」

 半狂乱状態で声を荒らげる国王の言葉をクラリッサが不思議そうに口にすると今度は父親が思いきりテーブルを叩いて立ち上がった。隠れていた濡れたズボンが丸見え。

「……無効ではなく、婚約破棄でかまいません。私が娘にちゃんと説明していなかったことが全ての原因です。長い船旅を無駄な時間として使わせてしまったこと、心よりお詫び申し上げます」


 深く頭を下げて謝る父親にクラリッサは目を見開いて固まっていた。
 父親はいつだって自分本位で、誰かに頭を下げるようなことはしなかった。
 国王は頭を下げるべきではない。国民の前では絶対にだ。他国の者に頭を下げるときは国と民を守るときだ、と言っていた。
 血の雨という言葉をクラリッサは知らないが、そのまま受け取れば不安にしかならない言葉。何より、父親が頭を下げている時点で国民と国に関わることなのだろうとクラリッサは不安げに父親を見てはその肩に手を添えた。

「当然だ! この無礼は──」
「ですが!!」

 言葉を遮るように声を上げる。

「娘の前で乱暴な言葉はお控えください。子供たちには乱暴な言葉の使用を禁止しており、娘はそういう言葉に慣れておりません。ですからどうか、そのようなお言葉はお控え願います」

 頭を下げたまま願いを口にする様子を暫く眺めていた王子が口を開いた。


「……この契約はなかったことにしましょう。結ばれてさえいなかったことに」
「勝手なことを言う──ッ!?」

 また怒鳴ろうとする父親の顔の前を息子の拳が通り過ぎ、勢いよく机に叩きつけた。その威力はセッティングされていた食器が全て宙に浮くほどで、反抗などしない息子の行動とは思えないと恐る恐る顔を向けると冷めた表情をしていた。

「少し、黙っていてください」

 返事はなかったが、拒否しなかったのが答えだと受け取った王子はクラリッサを見て笑顔を見せる。

「どうして……」
「ここで契約のことを持ち出してあなたを責めて嫌われたくない。もし、あなたが結婚を考えた際には私も候補者としてリストに入れていただけますか?」

 長々と語ることのない潔さにクラリッサは小さく息を吐き出した。彼にも欠点はある。だが、それが全てではない。誰にだって欠点があって、それを隠すために良い顔を見せる。
 自分と彼はよく似ていると、クラリッサは改めて実感した。

「ええ、もちろんです」

 控えめに言葉を選ぶ王子の聡明さは確かなもので、国王と違って好印象が残った。

「お前の婚約者はもう決めてある! 帰ったらすぐに結婚だ! 帰るぞ! モレノスがこれほどまでに忌々しい国だったとはな! 貴様たちが婚約を破棄したのだから友好条約も破棄する! 覚悟しておけ!」

 乱暴に立ち上がって乱暴な足取りで帰っていく姿を見送る義理はないと思いながらも父親が見送りに向かうため一緒に向かった。
 用意された馬車に乗り込んでこれから港へと向かうのだろう。日帰りになるとは思っていなかっただろう王子には申し訳ないと思ったが、クラリッサの胸は安堵で満たされていた。
 
「お父様、友好条約の破棄というのは大丈夫なのですか?」
「ああ、問題ないさ。レイニアから何ができるというのか。レイニアを怒らせたところで怖くもなんともないさ。友好条約を結んでいるのはレイニアだけではないからな。お前が私の傍にいてくれる限り、この国は安泰だ。お前は本当にこの国の宝だ」
「では、この国の宝からお父様に一言だけ。もう二度と私の意見も聞かずに婚約しないでください!」
「わっわかっているとも! すまなかった!」

 素直に非を認めればいいというわけではないが、わかっているならいいとクラリッサも甘くなってしまう。
 あそこで父親が頭を下げなければこんなに甘くなることもなかったのだが、ああいう姿を見せられると弱い。

「今日はとても疲れました」
「ああ、だろうな。申し訳ない。今日はゆっくり休みなさい」
「そうします。お風呂に入ったら寝ますね」

 部屋へと戻ろうとするクラリッサを呼び止める父親の声に振り向くと再び頭を下げているのが目に入った。

「情けない父親ですまない」

 微笑む以外に感情は浮かんでこない。
 婚約という一大イベントを娘に断らせる父親を情けないと思わない娘はいない。手紙で断れば済んだ話だ。そうすれば相手もわざわざ船に乗って来ることもなく、時間を無駄にすることもなかったのだ。
 それでもクラリッサは失望はしなかった。父親はこういう人間だとわかっているのもあるが、頭を下げるのは国と民のためだけではないときがあるから。

「次はありませんからね」
「もちろんだ。お前を結婚させるつもりなどないからな」

 余計な言葉だと苦笑しながらも次第に笑顔に変わっていく。
 パーティー後よりも疲れを感じているが、今日はこれで誰も邪魔はしない。
 部屋に戻って入浴を済ませたら森へ行こう。

(彼に会いたい)

 まだ片手で足りるほどしか会っていないのに、クラリッサの頭の中を占める時間は確実に増えていた。
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