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アイススケート2
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城に帰ってすぐイベリスは池に向かった。そして腰に両手を当ててこう言った。
〈ほらね!〉
ファーディナンドどころか誰もいない。スケートリンクへと駆け出そうとするマシロをウォルフが抱き抱えて阻止する横を通って執務室へと向かった。
長い廊下を歩き、長い階段を上り、また長い廊下を進んで、何度か角を曲がった先にある部屋を訪ねた。数多くある部屋で唯一間違わずにいられるのは騎士がそこに立っているから。
イベリスが来たと知らせるために騎士が叩いたドアをそのまま開けて部屋に入ったイベリスはご立腹。それを感じ取りながらもファーディナンドはあえて「どうした?」と聞いた。
〈どうして練習してないの!?〉
ここに来るまでに歩きながら書いておいた言葉を突きつけるとゆっくりと、だが鬱陶しげにメモ帳を払われる。
「言っただろう。俺は忙しいんだ。見ろ、今日中に終わらせなければならない仕事がこれだけある。これを放置してお前とのんきに滑るなどできると思うか?」
〈私だから?〉
「なんだ?」
〈ロベリアとなら滑ってた?〉
「だから何度言えばわかる。口だけ動かすのはやめろ。わからん」
苛立ちを顔に出すファーディナンドの机にメモ帳を置いて言葉を読まれる前提で書いた。
「またお前は……バカの一つ覚えみたいに。いい加減そういう子供のような真似はやめろ」
バーカ!と書かれた文字に呆れながら仕事に戻るのを見てイベリスはそのまま部屋を出ていく。
「きっと夜になれば滑ってくださいますよ。ほら、風邪をひいてまでイベリス様とボートに乗りたかったぐらいですし」
〈ボートに乗ったから風邪をひいただけよ〉
「イベリス様?」
これは不便だとウォルフも思う。イベリスが口にしたことが表示されれば何を言っているかわかるし、すぐに返事もできるが、声に反応する仕組みとなっている言語表示の魔法は声が出ないイベリスには使えない。
彼は仕事をしている。それは皇帝の義務である。一緒に滑りたかったからと拗ねて怒って相手に当たるのは違う。そんな子供めいたことをすれば今より呆れられてしまうだけなのに、ついカッとなってしまった。
ズンズンと大股で歩いていた歩幅が徐々に狭くなり、ゆっくりとなり、ついに止まる。
「どうかされましたか?」
顔を覗き込むウォルフにイベリスが笑顔で首を振る。だが、そうする直前、覗き込んだ瞬間に見たイベリスの表情でその笑顔が偽りであることに気付いた。
〈今日は良い天気だからお昼寝でもしようかな〉
メモ帳を二人に向けると二人同時に頷く。できていないスキップをできているつもりのイベリスがそのまま弾んで部屋へ入る。
〈何かお持ちしましょうか? ホットミルクか、紅茶でも〉
必要ないとかぶりを振ったイベリスのドレスを脱がせ、ベッドに入ったのを見て頭を下げて部屋を出る。廊下で待っていたウォルフと目が合い、かぶりを振ると二人で廊下を歩いていく。
「陛下はとても残酷なお方だな。あれじゃあイベリス様が可哀想だ」
「忙しいのは事実だし、仕方ないでしょ」
「陛下の肩をもつのか?」
「私は可能性を信じてるだけ」
「可能性?」
「早く仕事を終わらせて、イベリス様が望む夜のアイスリンクでのスケートをお誘いになるのではないかって」
「あー……」
なるほどと納得はするが、ウォルフにはどうしてもその可能性が低いものに思えて仕方なかった。彼の愛はそこまでではないだろうから、と。
「イベリス様、泣いてないといいけどな」
「そうね」
階段を下りて裏口のドアの横に置いていたデッキブラシを持って池へと向かうサーシャを見送ろうとして腕を掴まれる。
「な、なに? まさか一緒に滑るとか?」
「あなたの背中に乗ってブラシをかけたいの」
「……まさか……」
嫌な予感がする。
「獣になれ、とか言わないよな?」
気位の高いサーシャが騎士におぶられながらブラシをかけるわけがない。となると考えられるのは一つ。狼の背に乗ってブラシをかけること。
「肉球が霜焼け起こすから無理」
「クリームを塗ってあげる」
「肉球が氷にくっつくから無理」
「猫じゃないんだからくっつかない」
「なんで知ってんの?」
「グラキエスに住んでた人間がそれぐらいの知識がないわけないでしょ」
狼の肉球は頑丈で、雪の中だろうと氷の上だろうと関係なく走れる。ただ凍ったというだけで気温まで下がったわけではない庭はグラキエスで生きてきたウォルフにとって過ごしやすい気温である。
グラキエスの奥地には様々な野生動物が暮らしている。白狼もその一種だ。吹雪の中で獲物を探し、洞窟へと持ち帰って食べる。そんな暮らしをしてきた白狼の肉球が氷に負けるわけがないとわかっているものの、馬のように扱われるのが嫌だった。
サーシャと話せて嬉しい感情はあれど、依頼内容に嫌悪がある。
「なら、交換条件といこう」
あからさまに嫌な顔を見せるサーシャにニッコリ笑って人差し指を立てた。
「お前の部屋のあのランタン。どこで手に入れたか教えてくれれば背中に乗せる」
サーシャの答えは簡単だった。何も答えず一人で池へと向かっていく。
グラキエスで作った物だと既に答えたからなのか、それとも真実は他にあるから答えたくないだけなのか。どちらにせよ、あのランタンがサーシャにとって触れられたくないものであることは間違いないと確信を得た。
「一人でかけられるのか?」
お得意の無視。あくまでもあの会話は交渉にすぎない。仲良くするつもりはないと明白な態度を取るサーシャに肩を竦めながらとりあえずあとを追いかける。
ブラシを持ってもう一度氷の上に乗ったサーシャは今度はちゃんとバランスを取って立った。
「お」
だがそれだけ。そこからが本番。ブラシを両手で持って、表面に軽く傷をつける。引っかかって転ぶほどの傷ではなく、ちゃんと停止できる程度の浅いもの。わかっていてもできないのは既に感覚がそう言っているから。ここでブラシを持った腕を動かそうものならまた背中を冷やして空を見上げることになると。サーシャは氷は使えても器用に操ることはできないのだ。
魔法士の家に生まれたわけではなく、たまたま魔力を持って生まれただけ。グラキエスの民らしい氷魔法。氷には困らない国ではなんの役にも立たなかったため使うこともほとんどなかった。昔から訓練していれば器用に使いこなすこともできたのかもしれないが、意味がないと放置していたため今こうして苦戦することとなった。
イベリスの前で無様に転んでしまった恥を挽回したいと思うのに身体は動かない。
「なんで端からかけて徐々に奥へ行かなかったんだ?」
サーシャも後悔していた。なぜ自分はいきなり桟橋から氷の上に乗ったのか。端からかけてブラシで傷をつけた効果を実感しながら進んでいけばよかったのに、何故かそれを思いつかなかった。
それでもサーシャは無視を続け、意を決してブラシを動かした。
「ッ!」
転ぶと覚悟した直後、モフッとした毛に包まれた。
「死人が出たら即中止なんだぞ。頭打ったらどうする」
白狼となったウォルフが受け止めてくれた。
「助けてくれって言ってないから喋らない」
「可愛げねぇの」
肩を竦めるも狼の耳はちゃんと拾った。「ありがと」というサーシャの呟きを。
「イベリス様が起きる前にやっちまうか」
「ちょっと!」
「あれこれ可愛げのないこと言う前に手ぇ動かそうぜ」
サーシャの服を噛んでそのまま勢いよく上を向くと簡単に身体が宙に上がり、ウォルフは背中で受け止める。しっかりとした乗り心地は舗装されていない道を走る馬車よりもずっと安定しているような感覚があった。
ブラシを握り直したサーシャはそのまま黙って表面に傷をつけていく。そこをウォルフが歩いて滑らないかどうか確かめるの繰り返し。浅すぎてもダメ。深くてもダメ。二人はそれをイベリスが昼寝から目を覚ますまで続けていた。
〈ほらね!〉
ファーディナンドどころか誰もいない。スケートリンクへと駆け出そうとするマシロをウォルフが抱き抱えて阻止する横を通って執務室へと向かった。
長い廊下を歩き、長い階段を上り、また長い廊下を進んで、何度か角を曲がった先にある部屋を訪ねた。数多くある部屋で唯一間違わずにいられるのは騎士がそこに立っているから。
イベリスが来たと知らせるために騎士が叩いたドアをそのまま開けて部屋に入ったイベリスはご立腹。それを感じ取りながらもファーディナンドはあえて「どうした?」と聞いた。
〈どうして練習してないの!?〉
ここに来るまでに歩きながら書いておいた言葉を突きつけるとゆっくりと、だが鬱陶しげにメモ帳を払われる。
「言っただろう。俺は忙しいんだ。見ろ、今日中に終わらせなければならない仕事がこれだけある。これを放置してお前とのんきに滑るなどできると思うか?」
〈私だから?〉
「なんだ?」
〈ロベリアとなら滑ってた?〉
「だから何度言えばわかる。口だけ動かすのはやめろ。わからん」
苛立ちを顔に出すファーディナンドの机にメモ帳を置いて言葉を読まれる前提で書いた。
「またお前は……バカの一つ覚えみたいに。いい加減そういう子供のような真似はやめろ」
バーカ!と書かれた文字に呆れながら仕事に戻るのを見てイベリスはそのまま部屋を出ていく。
「きっと夜になれば滑ってくださいますよ。ほら、風邪をひいてまでイベリス様とボートに乗りたかったぐらいですし」
〈ボートに乗ったから風邪をひいただけよ〉
「イベリス様?」
これは不便だとウォルフも思う。イベリスが口にしたことが表示されれば何を言っているかわかるし、すぐに返事もできるが、声に反応する仕組みとなっている言語表示の魔法は声が出ないイベリスには使えない。
彼は仕事をしている。それは皇帝の義務である。一緒に滑りたかったからと拗ねて怒って相手に当たるのは違う。そんな子供めいたことをすれば今より呆れられてしまうだけなのに、ついカッとなってしまった。
ズンズンと大股で歩いていた歩幅が徐々に狭くなり、ゆっくりとなり、ついに止まる。
「どうかされましたか?」
顔を覗き込むウォルフにイベリスが笑顔で首を振る。だが、そうする直前、覗き込んだ瞬間に見たイベリスの表情でその笑顔が偽りであることに気付いた。
〈今日は良い天気だからお昼寝でもしようかな〉
メモ帳を二人に向けると二人同時に頷く。できていないスキップをできているつもりのイベリスがそのまま弾んで部屋へ入る。
〈何かお持ちしましょうか? ホットミルクか、紅茶でも〉
必要ないとかぶりを振ったイベリスのドレスを脱がせ、ベッドに入ったのを見て頭を下げて部屋を出る。廊下で待っていたウォルフと目が合い、かぶりを振ると二人で廊下を歩いていく。
「陛下はとても残酷なお方だな。あれじゃあイベリス様が可哀想だ」
「忙しいのは事実だし、仕方ないでしょ」
「陛下の肩をもつのか?」
「私は可能性を信じてるだけ」
「可能性?」
「早く仕事を終わらせて、イベリス様が望む夜のアイスリンクでのスケートをお誘いになるのではないかって」
「あー……」
なるほどと納得はするが、ウォルフにはどうしてもその可能性が低いものに思えて仕方なかった。彼の愛はそこまでではないだろうから、と。
「イベリス様、泣いてないといいけどな」
「そうね」
階段を下りて裏口のドアの横に置いていたデッキブラシを持って池へと向かうサーシャを見送ろうとして腕を掴まれる。
「な、なに? まさか一緒に滑るとか?」
「あなたの背中に乗ってブラシをかけたいの」
「……まさか……」
嫌な予感がする。
「獣になれ、とか言わないよな?」
気位の高いサーシャが騎士におぶられながらブラシをかけるわけがない。となると考えられるのは一つ。狼の背に乗ってブラシをかけること。
「肉球が霜焼け起こすから無理」
「クリームを塗ってあげる」
「肉球が氷にくっつくから無理」
「猫じゃないんだからくっつかない」
「なんで知ってんの?」
「グラキエスに住んでた人間がそれぐらいの知識がないわけないでしょ」
狼の肉球は頑丈で、雪の中だろうと氷の上だろうと関係なく走れる。ただ凍ったというだけで気温まで下がったわけではない庭はグラキエスで生きてきたウォルフにとって過ごしやすい気温である。
グラキエスの奥地には様々な野生動物が暮らしている。白狼もその一種だ。吹雪の中で獲物を探し、洞窟へと持ち帰って食べる。そんな暮らしをしてきた白狼の肉球が氷に負けるわけがないとわかっているものの、馬のように扱われるのが嫌だった。
サーシャと話せて嬉しい感情はあれど、依頼内容に嫌悪がある。
「なら、交換条件といこう」
あからさまに嫌な顔を見せるサーシャにニッコリ笑って人差し指を立てた。
「お前の部屋のあのランタン。どこで手に入れたか教えてくれれば背中に乗せる」
サーシャの答えは簡単だった。何も答えず一人で池へと向かっていく。
グラキエスで作った物だと既に答えたからなのか、それとも真実は他にあるから答えたくないだけなのか。どちらにせよ、あのランタンがサーシャにとって触れられたくないものであることは間違いないと確信を得た。
「一人でかけられるのか?」
お得意の無視。あくまでもあの会話は交渉にすぎない。仲良くするつもりはないと明白な態度を取るサーシャに肩を竦めながらとりあえずあとを追いかける。
ブラシを持ってもう一度氷の上に乗ったサーシャは今度はちゃんとバランスを取って立った。
「お」
だがそれだけ。そこからが本番。ブラシを両手で持って、表面に軽く傷をつける。引っかかって転ぶほどの傷ではなく、ちゃんと停止できる程度の浅いもの。わかっていてもできないのは既に感覚がそう言っているから。ここでブラシを持った腕を動かそうものならまた背中を冷やして空を見上げることになると。サーシャは氷は使えても器用に操ることはできないのだ。
魔法士の家に生まれたわけではなく、たまたま魔力を持って生まれただけ。グラキエスの民らしい氷魔法。氷には困らない国ではなんの役にも立たなかったため使うこともほとんどなかった。昔から訓練していれば器用に使いこなすこともできたのかもしれないが、意味がないと放置していたため今こうして苦戦することとなった。
イベリスの前で無様に転んでしまった恥を挽回したいと思うのに身体は動かない。
「なんで端からかけて徐々に奥へ行かなかったんだ?」
サーシャも後悔していた。なぜ自分はいきなり桟橋から氷の上に乗ったのか。端からかけてブラシで傷をつけた効果を実感しながら進んでいけばよかったのに、何故かそれを思いつかなかった。
それでもサーシャは無視を続け、意を決してブラシを動かした。
「ッ!」
転ぶと覚悟した直後、モフッとした毛に包まれた。
「死人が出たら即中止なんだぞ。頭打ったらどうする」
白狼となったウォルフが受け止めてくれた。
「助けてくれって言ってないから喋らない」
「可愛げねぇの」
肩を竦めるも狼の耳はちゃんと拾った。「ありがと」というサーシャの呟きを。
「イベリス様が起きる前にやっちまうか」
「ちょっと!」
「あれこれ可愛げのないこと言う前に手ぇ動かそうぜ」
サーシャの服を噛んでそのまま勢いよく上を向くと簡単に身体が宙に上がり、ウォルフは背中で受け止める。しっかりとした乗り心地は舗装されていない道を走る馬車よりもずっと安定しているような感覚があった。
ブラシを握り直したサーシャはそのまま黙って表面に傷をつけていく。そこをウォルフが歩いて滑らないかどうか確かめるの繰り返し。浅すぎてもダメ。深くてもダメ。二人はそれをイベリスが昼寝から目を覚ますまで続けていた。
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