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分け入っても、分け入っても、暗い森は続きます。
足元も見えない中、ぬかるみや根っこに滑ってはこけ、一体自分が前に後ろに進んでいるのか分からなくなるほどでした。
研ぎ澄まされた冷たい空気に鳥や獣の声が響きます。
どこからかおぼろげに月が明かりをこぼします。
わたくしは今どこにいるのでしょう。
背の高い木々が見下ろすようにわたくしを取り囲み、今までにない経験に思わず辺りを見回しました。
このうっそうとした木々を抜けた高い高い空では月がとんでもない程美しく幸せそうに輝くのでしょうか。
けれど、湿った地面の森にはそんな物、一切見えやしません。
見えない一歩一歩を踏みしめ、前へ前へと歩くのです。
その時、ふと光が見えた気がしました。
暗闇に目を凝らすと、遠い森の一点に確かに光がありました。
その明るさは温かで、今までに見たことが無い色と感覚を覚えました。
その光に吸い寄せられるようにわたくしは、歩みを進めました。
足元も見えない中、ぬかるみや根っこに滑ってはこけ、一体自分が前に後ろに進んでいるのか分からなくなるほどでした。
研ぎ澄まされた冷たい空気に鳥や獣の声が響きます。
どこからかおぼろげに月が明かりをこぼします。
わたくしは今どこにいるのでしょう。
背の高い木々が見下ろすようにわたくしを取り囲み、今までにない経験に思わず辺りを見回しました。
このうっそうとした木々を抜けた高い高い空では月がとんでもない程美しく幸せそうに輝くのでしょうか。
けれど、湿った地面の森にはそんな物、一切見えやしません。
見えない一歩一歩を踏みしめ、前へ前へと歩くのです。
その時、ふと光が見えた気がしました。
暗闇に目を凝らすと、遠い森の一点に確かに光がありました。
その明るさは温かで、今までに見たことが無い色と感覚を覚えました。
その光に吸い寄せられるようにわたくしは、歩みを進めました。
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