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30話 白人の翼
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「確かに書類は頂きました。仮登録はこれで完了です。」
僕達は受付に書類を提出する。
「では、明日のお昼過ぎに実技試験がありますので遅れないように・・・。」
「実技試験ってどんなことをやるのですか?」
「実技試験はチーム戦で行います。試験内容は魔物の討伐。試験の監督者としてBランク以上の冒険者が同行しますのでもしも危険と判断された場合は試験が中止になる場合があります。」
「なるほど・・・。」
受付の女性はさらに話を続ける。
試験内容はEランク級の魔物の討伐。D~S級の魔物が現れた場合試験は中断、その場にいるBランク以上の冒険者が討伐することになっている。
試験が中断された場合は別の日に再度試験を行う。
だが、不合格の場合はそのパーティーは半年間試験を受けることが出来なくなる。
「まあ、よっぽど才能が無い限りは不合格になることはありませんので安心してください。」
受付の女性は安心させるように微笑む。
「では、明日の昼過ぎにこのギルドハウスに集合してください。遅刻厳禁です。」
こうして、僕たちは試験を受けることになった。
翌日。
「まさか、アンタらが今回の受験者とはな・・・。」
そう言うのは商人の護衛の時にお世話になったスーダンさんだった。
どうやら、今回の試験監督はスーダンさんみたいだ。
「今日はよろしくお願いします。」
「ああ、任せておけ。」
そう言ってスーダンさんはニカッと笑う。
「では、一応自己紹介をしようか・・・。俺は”白人の翼”のリーダー、スーダンだ。職業は剣士だ。」
「あたしはコーラン。このパーティーの副リーダーを務めているわ!職業は魔法使いよ!」
「俺はモリスン。職業は僧侶だ。怪我をした時には俺に任せておけ。」
「・・・リーサン。精霊術師。」
スーダンさんに続いて白人の翼のメンバーたちが自己紹介をしてくれる。
スーダンさんはがっしりとした体格の獣人だった。
副リーダーのコーランさんは黒髪長髪の大人の色気のある女性だ。
僧侶のモーリスさんは優しそうな男性で、精霊術師のリーサン金髪で耳が長い、もしかしたらエルフなのかも・・・?
「さて、俺たちはランクAの冒険者だ。大抵の魔物なら討伐できるから安心して試験に臨むといい。」
「・・・凄いですね。」
確か、Aランクの冒険者はSランクの次に強いはずだ。
「さて、今回の討伐目標はゴブリンだ。奴らは女性なら例え他種族でも凌辱して苗床にする残忍な魔物だ。まあ、だからといってゴブリン自身はとても弱いので脅威ではないが・・・。その繁殖力はゴキブリ並みで時折近くの村で女性が誘拐されて苗床になってしまうケースがある。そこのお嬢さんがたは気を付けるんだな。」
そう言ってスーダンさんはミーシャ女王とマリア、シルビアを見る。
「わかりました。」
さっきの話を聞いてもミーシャ女王は動じることはなかった。さすがは女王だ。
マリア王女はまあ、やはり怯えている。
僕はそんなマリア王女の肩に手を置く。
「大丈夫。いざという時は僕が守るから・・・。」
「ショウマ様・・・。」
マリア王女は嬉しそうに僕に微笑みかける。その時咳払いが聞こえる。
「ショウマ。そういうのは後にしろ。」
どうやら、さっきの咳はアルスのようだ。
「まあ、ショウマの言う通り俺たちがいるんだ。そんな雑魚には負けないさ。」
「アルス兄様・・・。」
「さあ、出発するぞ!」
僕達はゴブリン討伐に向かうのだった。
僕達は受付に書類を提出する。
「では、明日のお昼過ぎに実技試験がありますので遅れないように・・・。」
「実技試験ってどんなことをやるのですか?」
「実技試験はチーム戦で行います。試験内容は魔物の討伐。試験の監督者としてBランク以上の冒険者が同行しますのでもしも危険と判断された場合は試験が中止になる場合があります。」
「なるほど・・・。」
受付の女性はさらに話を続ける。
試験内容はEランク級の魔物の討伐。D~S級の魔物が現れた場合試験は中断、その場にいるBランク以上の冒険者が討伐することになっている。
試験が中断された場合は別の日に再度試験を行う。
だが、不合格の場合はそのパーティーは半年間試験を受けることが出来なくなる。
「まあ、よっぽど才能が無い限りは不合格になることはありませんので安心してください。」
受付の女性は安心させるように微笑む。
「では、明日の昼過ぎにこのギルドハウスに集合してください。遅刻厳禁です。」
こうして、僕たちは試験を受けることになった。
翌日。
「まさか、アンタらが今回の受験者とはな・・・。」
そう言うのは商人の護衛の時にお世話になったスーダンさんだった。
どうやら、今回の試験監督はスーダンさんみたいだ。
「今日はよろしくお願いします。」
「ああ、任せておけ。」
そう言ってスーダンさんはニカッと笑う。
「では、一応自己紹介をしようか・・・。俺は”白人の翼”のリーダー、スーダンだ。職業は剣士だ。」
「あたしはコーラン。このパーティーの副リーダーを務めているわ!職業は魔法使いよ!」
「俺はモリスン。職業は僧侶だ。怪我をした時には俺に任せておけ。」
「・・・リーサン。精霊術師。」
スーダンさんに続いて白人の翼のメンバーたちが自己紹介をしてくれる。
スーダンさんはがっしりとした体格の獣人だった。
副リーダーのコーランさんは黒髪長髪の大人の色気のある女性だ。
僧侶のモーリスさんは優しそうな男性で、精霊術師のリーサン金髪で耳が長い、もしかしたらエルフなのかも・・・?
「さて、俺たちはランクAの冒険者だ。大抵の魔物なら討伐できるから安心して試験に臨むといい。」
「・・・凄いですね。」
確か、Aランクの冒険者はSランクの次に強いはずだ。
「さて、今回の討伐目標はゴブリンだ。奴らは女性なら例え他種族でも凌辱して苗床にする残忍な魔物だ。まあ、だからといってゴブリン自身はとても弱いので脅威ではないが・・・。その繁殖力はゴキブリ並みで時折近くの村で女性が誘拐されて苗床になってしまうケースがある。そこのお嬢さんがたは気を付けるんだな。」
そう言ってスーダンさんはミーシャ女王とマリア、シルビアを見る。
「わかりました。」
さっきの話を聞いてもミーシャ女王は動じることはなかった。さすがは女王だ。
マリア王女はまあ、やはり怯えている。
僕はそんなマリア王女の肩に手を置く。
「大丈夫。いざという時は僕が守るから・・・。」
「ショウマ様・・・。」
マリア王女は嬉しそうに僕に微笑みかける。その時咳払いが聞こえる。
「ショウマ。そういうのは後にしろ。」
どうやら、さっきの咳はアルスのようだ。
「まあ、ショウマの言う通り俺たちがいるんだ。そんな雑魚には負けないさ。」
「アルス兄様・・・。」
「さあ、出発するぞ!」
僕達はゴブリン討伐に向かうのだった。
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