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24話 銀の祈り
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私は見ていることしか出来なかった。
姉さまにはものすごく心配させてグラルド兄様に隙を作らせてしまった。
アルス兄様は私のせいで帝国の奴隷商に捕まりひどい仕打ちを受けることになった。
ショウマ様は私を助けるために危険を冒してケルタイネンまで来てくれた。その所為で実の兄妹と戦うことになった。
今だってみんなが命を削って戦っているのに何もすることが出来ない。
「私は・・・。」
アルス兄様もショウマ様ももうすぐ殺されてしまう。
「嫌です・・・。」
大好きなアルス兄様や姉さま。そして、やっと見つけることが出来た番のショウマ様・・・。
「誰か・・・誰か助けて・・・。」
私は迫りくる絶望に恐怖した。
「メビィア様・・・。」
この世界の創造主である女神に祈る。
その時だった。
『・・・貴方は望みますか?』
「えっ・・・?」
その声は頭に響いた。
『銀の巫女よ。貴方が望むのであれば力を貸しましょう。』
「私は・・・。」
その時、目に入ったのは膝をつくショウマ様とアルス兄様の姿だった。
「望みます!どんな代償でも払います!だから、皆を守る力を貸してください!」
『貴方の願いと覚悟、確かに受け取りました。』
すると、私の中で込み上げるものがあった。その力はとても強くて飲み込まれてしまいそうだった。
「くぅ・・・!?」
『私は力を与えるだけ・・・。それを制御出来なければその力に貴方は喰われてしまいます。』
その声は冷静な声で告げてくる。
『力は時には人を傷つけ、狂わせます。貴方の想いが本物であればその力を制御できるでしょう・・・。』
「本・・・物・・・?」
「そうです。力をただ望むのは愚かなこと・・・。その力をどのように使うのか・・・何を守りたいのか・・・考え、想いにするのです。」
「守りたいもの・・・。」
私は考える。
いつも私を助けてくれた姉さまとアルス兄様・・・。私のために命を張ってくれるダグラスとショウマ様・・・。
そんな時、ショウマ様に刀が振り下ろされる。
「ショウマ様!!」
私は願った。どうか、ショウマ様を・・・みんなを助けてと・・・。
『唱えなさい・・・。力ある言葉を!』
「「マギカ・ブースト」!」
次の瞬間、私の中の力が外に出てショウマ様に入って行く。
すると、ショウマ様は銀色の輝きを放つ。
「これは・・・!?」
僕は込み上げる力に驚く。
でも、その力はとても温かいものだった。まるで、僕を支えてくれるような・・・。
「まだだ・・・。」
僕は正文兄さんの刀を弾く。
「なっ・・・!?」
「まだ、終われるものか!!!」
僕は力を開放する。すると、正文兄さんの刀にまとわりついていた電撃が消える。
「俺の紫電が!?」
「はあ!!」
僕はがむしゃらに兄さんに突っ込む。
「くっ!?」
兄さんは突然のことで混乱しており反応が遅れた。僕の拳が兄さんの腹部に入り兄さんは膝をつく。
「シルビア!ジラルド!逃げるぞ!皆を乗せて走れ!」
『ええ!』
『おお!』
僕の言葉に答えてジラルドはミーシャ女王とマリア王女を・・・。シルビアは倒れているダグラスさんとアルスを背中に乗せてそのまま僕に向かってくる。
『背中はいっぱいだからアンタは咥えて運ぶわ!』
そう言って僕を加えて走り出す。
「待て!!」
正悟兄さんの声が聞こえたがその時には僕たちは森の中に駆け込んでいた。
姉さまにはものすごく心配させてグラルド兄様に隙を作らせてしまった。
アルス兄様は私のせいで帝国の奴隷商に捕まりひどい仕打ちを受けることになった。
ショウマ様は私を助けるために危険を冒してケルタイネンまで来てくれた。その所為で実の兄妹と戦うことになった。
今だってみんなが命を削って戦っているのに何もすることが出来ない。
「私は・・・。」
アルス兄様もショウマ様ももうすぐ殺されてしまう。
「嫌です・・・。」
大好きなアルス兄様や姉さま。そして、やっと見つけることが出来た番のショウマ様・・・。
「誰か・・・誰か助けて・・・。」
私は迫りくる絶望に恐怖した。
「メビィア様・・・。」
この世界の創造主である女神に祈る。
その時だった。
『・・・貴方は望みますか?』
「えっ・・・?」
その声は頭に響いた。
『銀の巫女よ。貴方が望むのであれば力を貸しましょう。』
「私は・・・。」
その時、目に入ったのは膝をつくショウマ様とアルス兄様の姿だった。
「望みます!どんな代償でも払います!だから、皆を守る力を貸してください!」
『貴方の願いと覚悟、確かに受け取りました。』
すると、私の中で込み上げるものがあった。その力はとても強くて飲み込まれてしまいそうだった。
「くぅ・・・!?」
『私は力を与えるだけ・・・。それを制御出来なければその力に貴方は喰われてしまいます。』
その声は冷静な声で告げてくる。
『力は時には人を傷つけ、狂わせます。貴方の想いが本物であればその力を制御できるでしょう・・・。』
「本・・・物・・・?」
「そうです。力をただ望むのは愚かなこと・・・。その力をどのように使うのか・・・何を守りたいのか・・・考え、想いにするのです。」
「守りたいもの・・・。」
私は考える。
いつも私を助けてくれた姉さまとアルス兄様・・・。私のために命を張ってくれるダグラスとショウマ様・・・。
そんな時、ショウマ様に刀が振り下ろされる。
「ショウマ様!!」
私は願った。どうか、ショウマ様を・・・みんなを助けてと・・・。
『唱えなさい・・・。力ある言葉を!』
「「マギカ・ブースト」!」
次の瞬間、私の中の力が外に出てショウマ様に入って行く。
すると、ショウマ様は銀色の輝きを放つ。
「これは・・・!?」
僕は込み上げる力に驚く。
でも、その力はとても温かいものだった。まるで、僕を支えてくれるような・・・。
「まだだ・・・。」
僕は正文兄さんの刀を弾く。
「なっ・・・!?」
「まだ、終われるものか!!!」
僕は力を開放する。すると、正文兄さんの刀にまとわりついていた電撃が消える。
「俺の紫電が!?」
「はあ!!」
僕はがむしゃらに兄さんに突っ込む。
「くっ!?」
兄さんは突然のことで混乱しており反応が遅れた。僕の拳が兄さんの腹部に入り兄さんは膝をつく。
「シルビア!ジラルド!逃げるぞ!皆を乗せて走れ!」
『ええ!』
『おお!』
僕の言葉に答えてジラルドはミーシャ女王とマリア王女を・・・。シルビアは倒れているダグラスさんとアルスを背中に乗せてそのまま僕に向かってくる。
『背中はいっぱいだからアンタは咥えて運ぶわ!』
そう言って僕を加えて走り出す。
「待て!!」
正悟兄さんの声が聞こえたがその時には僕たちは森の中に駆け込んでいた。
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