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238話 祖母の最後の願い
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「——おばあちゃん!」
私はすぐに着替えて車で送ってもらい、おばあちゃんがいるという病室に駆け込んだ。
病室の扉を開けるとそこにはたくさんの人が集まっていた。
「ルーシー、来たか」
アーサー兄が一言、腕を組みながらそう言った。
病室にいたのは両親、兄、須崎、氷室、祖父、父の妹である伊須実おばさん。
宝条家の資本が入っている病院だからかVIP扱いのようで、テーブルやソファなども揃っていてホテルのような部屋だった。
「お、おばあちゃんは!?」
私はとにかく祖母の容態が気になったので、すぐにベッドへと向かった。
そこには呼吸が浅く、静かに眠っている祖母がいた。
「今は安定してるよ。危ない状態には変わりないが……」
そう答えてくれたのは父だ。日本の祖父母は父の両親ということになる。
なので、おばあちゃんは父のお母さんなのだ。
「そ、そうなの……?」
「ふむ。ルーシーには伝えていなかったな」
「え?」
「ちょっと、そっちのソファに座って話をしようか」
私は父に促されて、ソファへと移動。
祖母のベッドには氷室と須崎が残って、家族だけテーブルを囲んでソファに座った。
「率直に言うとな、母さんは末期の膵臓癌なんだ」
「癌……?」
私の脳裏を何か黒いものが支配した。
だって、癌って聞いたら、もう……。しかも末期だなんて。
「見つかりにくい癌だそうだ。……それでここ最近ずっと体調不良が続いてたんだが、改めて検査してみたら、もう末期だったんだ」
「え……だって。少し前まで、私とも元気に話してたのに……?」
父はコクリを頷き、ベッドで寝ている祖母を遠目で見つめた。
「ああ、もしかしたら我慢していたのかもしれないな。でも、痛みは強かったり収まったり、その時々だったそうだ。ルーシーと一緒にいた時は痛まなかったのかもしれない」
「そんな…………」
五年振りに実家に帰った時、優しく出迎えてくれて。
その後私の記憶のために、サシェをくれたりして。
サシェのことがわかったらまた話に来ると言っておきながら、結局話してもいなかった。
ちゃんと、そのことも話したいのに……。
私はまだおばあちゃんに何もしてあげられていない。
昔、誰にも会いたくなくてずっと塞ぎ込んでいた時にも呼びかけてくれたり、プレゼントをくれたり。
こんなことって……早すぎるよ。
「元気なルーシーを見れて、加津江は十分に喜んでたよ。別に何かしようと考えなくても良い。ただ、元気でいてくれたら、歳を取った連中は嬉しいもんだ」
「おじいちゃん……」
祖父が一番悲しいはずなのに、既にそれを受け入れているかのように、優しい表情をしていた。
なぜ、そんなにもすぐに受け入れられるのだろう。
ずっと前から近くで祖母の様子を見てきたからだろうか。
二人はもう四十年以上も一緒に生きてきた。いつでも別れを受け入れられるように過ごしてきたのかもしれない。
「だ、旦那様! お祖母様が!」
すると、須崎が声を張り上げ、祖母の変化を告げた。
私たちは一斉に立ち上がり、祖母が眠るベッドへと向かった。
…………
ベッドの前に立つと、そこには薄く目を開けた祖母がいた。
前よりもずっとか細くなっていた手の指先を少しだけ動かし、明らかに体が弱くなっていることを実感させられた。
「おや、ルーシー……」
「おばあちゃん、来たよ」
私に気づいた祖母が私の方へと手を動かしたのを感じた。
冷たくなっていた手をぎゅっと両手で握り、祖母に温かさを返すように包んだ。
「ほんとに、綺麗な、女の子に、なったねぇ……」
「おばあちゃん……」
ゆっくり、ゆっくりと。
言葉を途切れ途切れに、でもしっかりと伝えてくれた祖母。
「私に何かしてほしいことない? できることなら、何でもするからっ」
少し前に祖父に言われたばかり。
でも、言わずにはいられない。何か少しでもしてあげたいから。
「何でも、良いのかしら……?」
「うん。絶対に叶える」
正直、祖母が何かお願いをしてくるとは思えなかった。
先程の祖父の話からも、十分に人生に満足して生きてきたと伝わってきたからだ。
でも、今祖母が何か叶えて欲しいことがあるなら、全力で叶えるんだ。
「まだ、ルーシーは、十五歳……。難しいことよ……」
「難しい、こと……?」
年齢に関わる難しいこと、それはどういったことだろうか。
まだ、その内容は全く想像がつかなかった。
「ふふふ……孫を持つとね。いつかはって、見たくなる、ものなのよ……」
動かない顔のまま、口の端を少しだけ動かす祖母。
そこから言い放たれた言葉は——、
「————」
たった、三文字。
でもその文字は、今すぐに叶えるには、難しいものだった。
祖母が先程言った私の十五歳という年齢に関すること。
それを言った理由も理解できた。
確かに難しい。難しいけど……。
そう、考えているうちに、祖母はまた眠りについてしまった。
大丈夫。まだ心電図は動いている。本当に眠っただけ。
「別に、擬似的でも良いんじゃねーか?」
「アーサー兄?」
祖母が言った言葉に対するアーサー兄の意見だった。
その顔は祖母がこんな状態だというのに、少しニヤけていて本当に何を考えているやつなのかとも思った。
「ばあちゃんだって、嘘だってちゃんとわかると思うぞ。だから年齢のこと言ったんだろ」
「うん……そうかもしれないけど……ただ、着るだけで良いのかな? でもやっぱり……」
本当にそれだけで良いのか。
祖母の願いを叶えられることには、叶えられる。
やろうと思えば明日にでも叶えられるだろう。
でも、そんなすぐに準備して、祖母は喜ぶのだろうか。私には疑問だった。
「ルーシーには、良い相手がいるよね?」
「え?」
今度はジュード兄だった。
相手……。でも、それって。
「巻き込んじゃったらどう? 予行練習にもなるし、良いんじゃないかしら?」
「お母さん……でも、そんなこと勝手に……」
皆の言いたいことはわかる。
でも、それってまた私のワガママで……、しかもそんな重大なこと、祖母が伏せるベッドの前でしてくれなんて、とてもじゃないけど……。
「母さん、言ってたわよ。あの時助けれくれた子にもう一度会いたいって。ルーシーもわかるでしょう? 今はこういう状態にはなったけれど、本当なら半年前に同じようなことになっていたかもしれないんだから」
「伊須実おばさん……でも、良いのかな。それとこれとは話が違うような気もするし……」
「彼のこと、本気なんでしょう?」
伊須実おばさんには、その『彼』のことは、既に伝えていた。
今、どういう関係なのか、どういう繋がりがあったのか、あのクリスマスイブの日、何が起きていたのか。
「もちろん、本気……です」
「なら、その役目は彼にしかできないでしょう。他の誰でもなく、彼にしか」
「…………っ」
伊須実おばさんの言う通りだった。
祖母が望む願い、それを最大限叶えるために必要なのは相手の存在。
そして、その役をしてくれるとしたら最初から『彼』しか考えられなかった。
昔からずっと、今でもずっと、これからもずっと。私の心に不動の存在としていてくれる『彼』しか……。
「迷惑、じゃないのかな……気が早いって思われないかな……?」
「そりゃ気が早いだろうな。——でも考えてみろ。お前が思う彼ってのは、どういう奴だ? そんなのお前が一番わかってるはずだろ?」
「え……あ……っ」
「ばあちゃんの為に何でもするって言ったのはルーシーだぜ? なら、覚悟決めて、お願い聞いてもらえるまで何度でも言ってみろよ。まあ、そんなこと心配するまでもなく、OKだろうけどな」
アーサー兄が言った彼のこと。
どういう奴かと言われれば、凄く優しくて、ピンチの時には助けてくれて、王子様みたいで。
私の全部を包んでくれるかけがえのない存在——。
もう、言葉だけでは全部伝えられないくらいの存在だ。
その彼は、私がお願いしたら多分アーサー兄が言った通りに……。
私が言ったんだ。おばあちゃんに『絶対叶えるって』。
でも、それは中途半端な形じゃなくて、できるだけちゃんと叶えてあげたいから。
「……わかった。お願いしてみる。言ってみるよ——光流に」
その彼とはもちろん光流のことだ。
でも、今回はこれまでのお願いとはレベルが違う。
疑似だったとしても、少なからず大きな責任が伴うと思っている。
それがたとえ、互いに想い合っていたとしても——だ。
おばあちゃんが私に告げたお願い。
『ふふふ……孫を持つとね。いつかはって、見たくなる、ものなのよ……』
『——花嫁姿』
言葉では三文字。
でも、それを実行するには、簡単にはいかない。
私だけなら、すぐにでも準備できるだろう。
でも、花嫁には相手が必要。
一人では、絶対に花嫁にはなれないのだから。
責任が伴うかもしれないというのは、このことだ。
疑似だと言っても、実際に着るのだ。それはもう、将来を想像してしまってもおかしくない行為。
少し前に真空の誕生日に、彼女に着せたものとは全く違う。
あの、社交界の時に正装をしてダンスして触れ合った時とも違う。
おばあちゃんだって、次にいつ目を覚ましてくれるかわからないだろう。
だから、私はお願いするんだ。
彼に、光流に。
『——花婿役をやってくれませんか?』
まだ、付き合ってすらいない相手に、自分勝手な願いを。
私はすぐに着替えて車で送ってもらい、おばあちゃんがいるという病室に駆け込んだ。
病室の扉を開けるとそこにはたくさんの人が集まっていた。
「ルーシー、来たか」
アーサー兄が一言、腕を組みながらそう言った。
病室にいたのは両親、兄、須崎、氷室、祖父、父の妹である伊須実おばさん。
宝条家の資本が入っている病院だからかVIP扱いのようで、テーブルやソファなども揃っていてホテルのような部屋だった。
「お、おばあちゃんは!?」
私はとにかく祖母の容態が気になったので、すぐにベッドへと向かった。
そこには呼吸が浅く、静かに眠っている祖母がいた。
「今は安定してるよ。危ない状態には変わりないが……」
そう答えてくれたのは父だ。日本の祖父母は父の両親ということになる。
なので、おばあちゃんは父のお母さんなのだ。
「そ、そうなの……?」
「ふむ。ルーシーには伝えていなかったな」
「え?」
「ちょっと、そっちのソファに座って話をしようか」
私は父に促されて、ソファへと移動。
祖母のベッドには氷室と須崎が残って、家族だけテーブルを囲んでソファに座った。
「率直に言うとな、母さんは末期の膵臓癌なんだ」
「癌……?」
私の脳裏を何か黒いものが支配した。
だって、癌って聞いたら、もう……。しかも末期だなんて。
「見つかりにくい癌だそうだ。……それでここ最近ずっと体調不良が続いてたんだが、改めて検査してみたら、もう末期だったんだ」
「え……だって。少し前まで、私とも元気に話してたのに……?」
父はコクリを頷き、ベッドで寝ている祖母を遠目で見つめた。
「ああ、もしかしたら我慢していたのかもしれないな。でも、痛みは強かったり収まったり、その時々だったそうだ。ルーシーと一緒にいた時は痛まなかったのかもしれない」
「そんな…………」
五年振りに実家に帰った時、優しく出迎えてくれて。
その後私の記憶のために、サシェをくれたりして。
サシェのことがわかったらまた話に来ると言っておきながら、結局話してもいなかった。
ちゃんと、そのことも話したいのに……。
私はまだおばあちゃんに何もしてあげられていない。
昔、誰にも会いたくなくてずっと塞ぎ込んでいた時にも呼びかけてくれたり、プレゼントをくれたり。
こんなことって……早すぎるよ。
「元気なルーシーを見れて、加津江は十分に喜んでたよ。別に何かしようと考えなくても良い。ただ、元気でいてくれたら、歳を取った連中は嬉しいもんだ」
「おじいちゃん……」
祖父が一番悲しいはずなのに、既にそれを受け入れているかのように、優しい表情をしていた。
なぜ、そんなにもすぐに受け入れられるのだろう。
ずっと前から近くで祖母の様子を見てきたからだろうか。
二人はもう四十年以上も一緒に生きてきた。いつでも別れを受け入れられるように過ごしてきたのかもしれない。
「だ、旦那様! お祖母様が!」
すると、須崎が声を張り上げ、祖母の変化を告げた。
私たちは一斉に立ち上がり、祖母が眠るベッドへと向かった。
…………
ベッドの前に立つと、そこには薄く目を開けた祖母がいた。
前よりもずっとか細くなっていた手の指先を少しだけ動かし、明らかに体が弱くなっていることを実感させられた。
「おや、ルーシー……」
「おばあちゃん、来たよ」
私に気づいた祖母が私の方へと手を動かしたのを感じた。
冷たくなっていた手をぎゅっと両手で握り、祖母に温かさを返すように包んだ。
「ほんとに、綺麗な、女の子に、なったねぇ……」
「おばあちゃん……」
ゆっくり、ゆっくりと。
言葉を途切れ途切れに、でもしっかりと伝えてくれた祖母。
「私に何かしてほしいことない? できることなら、何でもするからっ」
少し前に祖父に言われたばかり。
でも、言わずにはいられない。何か少しでもしてあげたいから。
「何でも、良いのかしら……?」
「うん。絶対に叶える」
正直、祖母が何かお願いをしてくるとは思えなかった。
先程の祖父の話からも、十分に人生に満足して生きてきたと伝わってきたからだ。
でも、今祖母が何か叶えて欲しいことがあるなら、全力で叶えるんだ。
「まだ、ルーシーは、十五歳……。難しいことよ……」
「難しい、こと……?」
年齢に関わる難しいこと、それはどういったことだろうか。
まだ、その内容は全く想像がつかなかった。
「ふふふ……孫を持つとね。いつかはって、見たくなる、ものなのよ……」
動かない顔のまま、口の端を少しだけ動かす祖母。
そこから言い放たれた言葉は——、
「————」
たった、三文字。
でもその文字は、今すぐに叶えるには、難しいものだった。
祖母が先程言った私の十五歳という年齢に関すること。
それを言った理由も理解できた。
確かに難しい。難しいけど……。
そう、考えているうちに、祖母はまた眠りについてしまった。
大丈夫。まだ心電図は動いている。本当に眠っただけ。
「別に、擬似的でも良いんじゃねーか?」
「アーサー兄?」
祖母が言った言葉に対するアーサー兄の意見だった。
その顔は祖母がこんな状態だというのに、少しニヤけていて本当に何を考えているやつなのかとも思った。
「ばあちゃんだって、嘘だってちゃんとわかると思うぞ。だから年齢のこと言ったんだろ」
「うん……そうかもしれないけど……ただ、着るだけで良いのかな? でもやっぱり……」
本当にそれだけで良いのか。
祖母の願いを叶えられることには、叶えられる。
やろうと思えば明日にでも叶えられるだろう。
でも、そんなすぐに準備して、祖母は喜ぶのだろうか。私には疑問だった。
「ルーシーには、良い相手がいるよね?」
「え?」
今度はジュード兄だった。
相手……。でも、それって。
「巻き込んじゃったらどう? 予行練習にもなるし、良いんじゃないかしら?」
「お母さん……でも、そんなこと勝手に……」
皆の言いたいことはわかる。
でも、それってまた私のワガママで……、しかもそんな重大なこと、祖母が伏せるベッドの前でしてくれなんて、とてもじゃないけど……。
「母さん、言ってたわよ。あの時助けれくれた子にもう一度会いたいって。ルーシーもわかるでしょう? 今はこういう状態にはなったけれど、本当なら半年前に同じようなことになっていたかもしれないんだから」
「伊須実おばさん……でも、良いのかな。それとこれとは話が違うような気もするし……」
「彼のこと、本気なんでしょう?」
伊須実おばさんには、その『彼』のことは、既に伝えていた。
今、どういう関係なのか、どういう繋がりがあったのか、あのクリスマスイブの日、何が起きていたのか。
「もちろん、本気……です」
「なら、その役目は彼にしかできないでしょう。他の誰でもなく、彼にしか」
「…………っ」
伊須実おばさんの言う通りだった。
祖母が望む願い、それを最大限叶えるために必要なのは相手の存在。
そして、その役をしてくれるとしたら最初から『彼』しか考えられなかった。
昔からずっと、今でもずっと、これからもずっと。私の心に不動の存在としていてくれる『彼』しか……。
「迷惑、じゃないのかな……気が早いって思われないかな……?」
「そりゃ気が早いだろうな。——でも考えてみろ。お前が思う彼ってのは、どういう奴だ? そんなのお前が一番わかってるはずだろ?」
「え……あ……っ」
「ばあちゃんの為に何でもするって言ったのはルーシーだぜ? なら、覚悟決めて、お願い聞いてもらえるまで何度でも言ってみろよ。まあ、そんなこと心配するまでもなく、OKだろうけどな」
アーサー兄が言った彼のこと。
どういう奴かと言われれば、凄く優しくて、ピンチの時には助けてくれて、王子様みたいで。
私の全部を包んでくれるかけがえのない存在——。
もう、言葉だけでは全部伝えられないくらいの存在だ。
その彼は、私がお願いしたら多分アーサー兄が言った通りに……。
私が言ったんだ。おばあちゃんに『絶対叶えるって』。
でも、それは中途半端な形じゃなくて、できるだけちゃんと叶えてあげたいから。
「……わかった。お願いしてみる。言ってみるよ——光流に」
その彼とはもちろん光流のことだ。
でも、今回はこれまでのお願いとはレベルが違う。
疑似だったとしても、少なからず大きな責任が伴うと思っている。
それがたとえ、互いに想い合っていたとしても——だ。
おばあちゃんが私に告げたお願い。
『ふふふ……孫を持つとね。いつかはって、見たくなる、ものなのよ……』
『——花嫁姿』
言葉では三文字。
でも、それを実行するには、簡単にはいかない。
私だけなら、すぐにでも準備できるだろう。
でも、花嫁には相手が必要。
一人では、絶対に花嫁にはなれないのだから。
責任が伴うかもしれないというのは、このことだ。
疑似だと言っても、実際に着るのだ。それはもう、将来を想像してしまってもおかしくない行為。
少し前に真空の誕生日に、彼女に着せたものとは全く違う。
あの、社交界の時に正装をしてダンスして触れ合った時とも違う。
おばあちゃんだって、次にいつ目を覚ましてくれるかわからないだろう。
だから、私はお願いするんだ。
彼に、光流に。
『——花婿役をやってくれませんか?』
まだ、付き合ってすらいない相手に、自分勝手な願いを。
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