包帯令嬢の恩返し〜顔面難病の少女を助けたら数年後美少女になって俺に会いに来た件〜

藤白ぺるか

文字の大きさ
上 下
196 / 270

193話 入学式 その2

しおりを挟む
「――ね、ねぇ真空! なんで光流があそこにいるの!? どういうことなの!?」

 私は今起きていることが理解することができず、必死になって小さな声で真空に聞いていた。

「い、いや……これって理由は一つでしょ。ねぇ冬矢……?」

 すると真空が隣にいた冬矢くんに向かって答えを言うように誘導した。

「俺も今知ったというか……驚いてるんだけどさ。日本じゃ新入生代表挨拶ってのは、成績最上位者がすることが多い」
「えっ。ってことは……」
「あぁ、あいつは受験で一位の成績だったってことだ……!」
「うそっ……」

 だって、新入生だけでも三百名ほどの生徒がいる。推薦の人を抜いても二百五十人はいるのではないだろうか。
 光流はその中で一位の成績ということらしい。

「すごい……」

 私はかっこいい光流の背中を見送りながら、声を小さく漏らした。

「ルーシーちゃん、あいつがなんで勉強頑張ってるか、知ってるか?」
「えっ。ちゃんとは聞いたことがないと思うけど……」

 光流は元々、成績は普通だったそうだ。
 五年振りに再会した時には、成績がかなり上がったと聞いた。

 けど、なぜ上がったのかはよくわかっていない。

「あいつ、ルーシーちゃんのために勉強頑張ってたんだぜ? ルーシーちゃんって勉強できるんだろ? だから並び立てるようにって、そんな感じだ。まぁ、一位を目指してたのかどうかは俺にもよくわかってないけどな」
「――っ」

 冬矢くんの話を聞いて、嬉しくて口を手で覆ってしまった。

 光流は勉強以外には何か誇れるものはないからと推薦は受けなかったそうだ。
 でも、ここまで成績を残せるようなら、推薦も受けれたのではないだろうか。

 それなら、なぜ今光流はあそこにいるのか。

 推薦での受験は筆記試験がない。つまり一位をとることは不可能。
 けど、一般受験なら筆記試験があり、勝負することができる。

 もしかして、本当は推薦を受けれたけど、一位を取るために一般受験を受けたのではないだろうか。
 もしそうなら、とんでもないサプライズだ。

 そして、それを実際にやってのけた光流は本当すごい。

 すごすぎるよ、光流……。



 ◇ ◇ ◇



「――新緑の匂いと春の息吹が感じられるなか、私たちは今日、秋皇学園高等学校の門をくぐりました。まだ着慣れない新しい制服を身に纏い、これからの学校生活に期待を膨らませています。本日は私たち新入生のために式を挙げていただきありがとうございます」

 文章を全て覚え原稿を見ずに話せている――なんて格好良い挨拶ではない。
 ただ、紙を見ながらたまに顔を上げて話しているせいか、少しライブと似ている気がしていた。

 ギターを弾きながらたまに手元を見る。でも、歌う時には前を向く。
 あのライブの時には、もうほとんどコードを覚えていたので、手元を見ることは少なかったけど、ライブと今の状況は少しだけ似ていた。

 そして、言おうか迷った部分。
 平坦なことを言うより、実体験に基づいたことを話した方が良いと思って書いた文章。

 ただ、努力努力ばかりの内容で、人にとってはうざいと思われる文章かもしれない。
 けど、全員に好かれるような文章なんて書けるわけもない。だから、俺らしいと思うことを原稿に書き加えた。

「――私事ながら、最近、心に響いた言葉を紹介しようと思います。――『百折不撓ひゃくせつふとう』。この言葉には、何度くじけても志をまげずに立ち上がるという意味があります。全員に才能があるとは思いません。全員が努力を大事にしているなんて思っているわけでもありません。努力が全て報われるとも思っていません。――ただ、努力の先にある景色。これは努力した人にしか見えないと思っています。これは私自身の経験談です。だからこそ、くじけても諦めずに立ち上がることが大切だと伝えるこの言葉が心に響き、新入生としての決意をこの話に込めました」

「秋皇学園は、勉学はもちろん、部活動や生徒会活動も積極的で、多くの実績を残してきている学校だと聞いております。そのような向上心の高い学び舎で新たな経験をしていくにあたり、壁にぶつかり立ち止まってしまうこともあると思います。そんな時は友や仲間と手を取り合い、時には先生方、先輩方、保護者の皆さまの力を借りながらも、前に進めるよう精進していきます。ですので、そんな私たちを温かくご指導くださいますよう、お願い申し上げます」

「最後になりますが、人生で一度きりしかない高校生活。ここに集う仲間たちと互いに協力し、時に笑い、時には涙しながらこれからの三年間を過ごしていきます。それが、その先の私たちの人生の大きな財産となるはずです。そのことを信じて、一歩一歩前に進んで行きます。本日は誠にありがとうございました。――新入生代表・九藤光流」

 少しくどい挨拶だったかもしれない。

 けど、言いたいことは言えた。
 たぶん、こういう代表あいさつというのは、その人の特徴が出るのだろう。

 俺は真面目な人だと思われただろうか。
 努力バカだと思われただろうか。
 もしくは少し上から目線だと思われただろうか。

 ――それでもいい。

 今日話した言葉だって、時間とともにほとんどの人が忘れるだろう。
 誰か一人でも届けば良いなと思って気持ちを込めた。


 そうして、俺の代表挨拶は終わり、体育館が拍手で包まれた。

 壇上から降りて自分の席へと戻ろうと、演台から一歩下がって礼。

 しかし、そんな時だった――、



『ゴンっ……キーーーーン…………』



 長い文章を読み終えて、安心しきっていたのかもしれない。
 もしくは、文化祭ライブよりも数倍多い人の前で話したからか、自分で感じる以上に緊張していたからかもしれない。

 俺は思った以上に後ろに下がりきれていなかった。

 つまり――礼をした時にマイクにゴツンと頭をぶつけてしまったのだ。

 そして、頭をぶつけると同時にハウリング音が鳴り響いた。
 その結果、拍手に包まれていた体育館が、一瞬にして静かになった。

 あんなに真面目に話したというのに、これで台無しだ。

 マイクに当たった頭が痛い。
 顔も熱をもって火照っていくのを感じた。

 徐々にクスクスと笑いの声が広がっていくなか、俺は上げたくない顔を必死になって上げた。


 ちらりと舞台袖に目線を送った。
 すると、ジュードさんが腹を抱えて地面を転がっていた。


「…………」


 その足で演台から横へ。小階段を降り、顔が赤いまま自分の席へと歩いた。

 は、恥ずかしいっ……。

 皆が俺の赤くなってしまった顔を見てくる。
 それを見られて、さらに恥ずかしくなってしまう。

 あぁ、誰か俺を殺してくれ――。



 …………



「クッ……クッ……」


 席に戻ると近くの席にいた冬矢が必死に笑いを堪えていた。
 今日だけはこいつをぶん殴ってやろうかと思った。

 しかし、それだけなら良かった。

 その隣のしずは、千彩都、真空、そしてルーシーまでもが冬矢と同じようにして口を押さえていたのだ。
 そして、あの深月までもが顔を俯けながらピクピクと体を小刻みに震わせていた。

 俺が必死に考えた文章とルーシーや皆へのサプライズ。
 完全に台無しになってしまった。



 ◇ ◇ ◇



 その後、俺たちがまだ知らない校歌が流れたあと、閉式となった。

 体育館へ入ってきた順番と同じく、A組から退場していく。

 そして、俺たちのクラスが退場し、体育館から廊下へと出た途端、一気に皆が笑いはじめた。

「だーはっは! 光流お前! お前ってやつは最高だぜ!!」
「光流くんっ! 本当に面白いね!」
「光流! 私は笑ってないよ! だって、すごいかっこよかったし、内容も良かったもん!」
「あそこで話したのは驚いたし、かっこよかった! でも私は笑ってない! ルーシーはゴツンした時に吹いてたじゃん!」
「光流、私は笑ったよ! だって、笑わないってほうが無理じゃん?」

 冬矢、真空はゲラゲラと俺を指をさして笑い、ルーシーとしずはは俺を褒めながらも笑ってはいたらしい。そして千彩都は完全に笑ったことを認めた。

「どんまい……光流。でも、良かったぜ」

 最後には開渡が俺の肩を叩いて、慰めてくれた。
 唯一、開渡だけは俺の味方だったのだ。

 あぁ……神よ。

 久しぶりにクラスメイトとなった開渡が神に見えた。



 …………



 教室に戻ると、ロングホームルームが始まった。

 揺木先生が、俺が新入生代表挨拶をしたことについて皆の前で褒めてくれた。
 ただ、彼女も深月同様にピクピクしていた。

 笑いを必死に堪えているのが見て取れた。

 その後は、学校生活のしおり、学生証、保護者へのお手紙などが配られた。
 そして最後に写真撮影が行われることになった。

「はーい、皆さん黒板のほうに集まってくださいねー」

 揺木先生が俺たちを立たせて、前に集まるように言う。
 順番にクラスを回ってきたのか、担当のカメラマンが教室に入ってきていた。

 黒板の前へと移動し適当に配置につく。
 するとカメラマンがカメラを構える。

「――もうちょっと左右寄ってもらえますかー?」

 カメラマンの声の通りに、それぞれが体を寄せることになった。

「――あっ……」

 俺は隣にいた人物と肩がぶつかった。

 右側にはルーシー、前には中腰になっていたしずはがいたのだが、俺の左側が問題だった。


 ――焔村火恋ほむらかれんだった。


 女優をしているという美少女・焔村火恋。
 俺の肩が彼女の肩と触れた瞬間、顔をじっと見つめられた。


「…………ふんっ」


 そして、彼女は見下すような目線で鼻を鳴らした。

 撮影中、肩を離そうともしたのだが、左右からギュウギュウに押し付けられていて、どうしようもなかった。
 なので、そのまま写真撮影が始まり、何枚か撮影が終わるまでずっと肩が触れたままになってしまった。

 撮影が終わると焔村火恋が自分の手でブレザーの肩の部分の埃を落とすようにしてパッパッと払った。俺が触れた部分がよほど嫌だったらしい。

 この子怖い……。


「じゃあ、休憩挟んで部活動紹介なので、しばらく待っていてくださいねー!」


 揺木先生の言葉で三十分ほどの休憩となった。
 部活動紹介にも準備する時間がある程度必要なのだろう。それなりの休憩時間だ。


 とりあえずこの休憩時間を使って、この学校で初めてトイレに行こうと思い、そそくさと席を立った。
 漏れそうだったという理由もあり、一人でトイレに向かった。

 そして、トイレを済ませて廊下を出た時だった。


「――やあ、光流っち」


 声をかけられた。

 振り返るとそこに立っていたのは、小柄な体型に首元まで伸びた髪の毛先は外ハネしているミディアムボブの少女。
 特徴的な大きめの黒縁メガネにゆったりとした雰囲気を纏っている彼女は、以前会ったことのある人物――、

「――氷室さん……だっけ?」
「そうそう。覚えてたんだ」
「うん。試験で話したのは君だけだったから」


 彼女の名前は氷室麻悠ひむろまゆ。筆記試験の時に後ろの席にいた人物。

 名字が気になる子ではあったが、筆記試験の時はほんの少ししか話していないので、まだまだどんな子かわからない。
 ただ、初対面で俺の名前を知ると『光流っち』などといきなり下の名前で呼んできた少し会話の距離感が近い子だ。


「まさか光流っちがナンバーワンだったとはねぇ」
「たまたまだと思うけどね」
「謙遜しちゃってぇ。まぁ、それとは別にあのマイクごつんの時は、クラスのほとんどが笑ってたよぉ?」
「別の意味で有名になっちゃったか……」


 席に戻った時は、顔をほとんどあげられず近くの席の冬矢たちのことしか見えていなかったが、他のクラスメイトも結構笑っていたらしい。
 困ったものだ。

「てか光流っち、見かけによらずバンドなんてやってるんだぁ?」
「見かけによらずって……まぁそうかもだけど。」

 ほとんどの人が俺の自己紹介でそう思ったのではないだろうか。
 見た目が平凡な俺が、バンドをしているなんて。

「でも、そのギャップが良いのかもねぇ。結構激しくヤッちゃうの?」
「はは、多分結構激しいかも」
「ふぅん。激しいんだぁ……」

 なんだか氷室さんのその言い方がどこかエロい。

「あ、光流いたー!」

 すると、背後から聞き覚えのある声が聞こえた。

「ルーシー」

 小走りでこちらに駆けてきたのは、俺の隣の主人公席のルーシーだ。

「どうしたの? そんなに慌てて」

 ルーシーは肩で息をしていた。
 少し後方には真空やしずはたちもいたことから一緒にトイレにきたらしいが、ルーシーだけこんな様子だ。

「な、なんか、光流が席離れた瞬間にバッと色んな子が私の席にきちゃって! たくさん質問されて、私日本でこんなの初めてだからびっくりしちゃって!」
「ふふ。皆ルーシーに興味あるんだよ。しかも帰国子女だし、珍しいんでしょ」
「そうなのかなぁ……というか、その子……」

 会話の途中、ルーシーが俺の後ろにいた氷室さんに目を向けた。

「は、初めまして。宝条・ルーシー・凛奈って言いますっ。氷室麻悠ちゃん、だよね?」
「ふぅん。私の名前もう覚えたんだ?」
「うん! 私の知り合いと同じ名字だったから、すぐに覚えちゃった」

 このルーシーの話し方から、彼女――氷室さんのことは知らないらしい。
 ルーシーも俺と同じく彼女の名字から執事の氷室さんを思い浮かべたようだ。

「ルーシーちゃんはキラキラしてるねぇ」
「キラキラ!? なにそれ?」
「オーラがあるってことぉ。とりあえず、焔村火恋には気をつけなぁ?」

 突如、氷室さんが、ルーシーに警告を出した。
 なぜ焔村火恋なのか。

「えっ! あのすっごい可愛い子? 女優さんって言ってたよね? 私、日本のことに疎いから知らなかったけど、有名な子なんだよね?」
「すごいってのは、人それぞれの視点だと思うけどぉ。彼女目立つのが好きみたいだし、でもその人気を誰かさんにとられて怒り心頭みたいだったから」
「ええっ!? 人気!? 誰だろう……もしかしてラウ……樋口さんとか? あの子もドイツ人みたいですっごい綺麗だったよね!」

 いやいやルーシー、君もだよ! とツッコみたかったがやめておいた。

「女の嫉妬ほど怖いものはないからねぇ。とりあえず頭に隅にでも置いておいて~。じゃあまた~」
「う、うんっ!」

 すると真空たちが近づくと同時に、氷室さんは教室へと向かっていった。

「あの子良い子だねっ」
「うん。たぶん……?」

 彼女のことはまだよくわからない。
 どこか不思議な、ミステリアスな部分がある。

 それに、ちゃんと近くで氷室さんを見て、気付いたことがあった。

 ――メガネに度が入っていない?

 その意味はよくわからないが、ともかく俺には度が入っているようには見えなかった。
 お洒落でメガネでもしているのだろうか。それとも何か理由があって――?


「ルーシ~」
「真空っ」

 すると真空たちがルーシーの下へと到着した。

「光流くんこんなところでどうしたの? まさか女子トイレに一緒に入りたいとか?」
「そんなわけ!」

 真空はこうやってたまに人をからかう。
 ルーシーのこともからかっている様子を見ると、誰に対してもこういうキャラのようだ。

「じゃあ私たちは連れション行くからルーシー借りて行くね~」

 女子が連れションって……。男子ならともかく。
 そうして、しずはと深月も同時に女子トイレへと入っていった。

 俺は向きを変えて教室に戻った。



 ◇ ◇ ◇



 廊下を一人で歩き、窓から差し込む光を浴びる一人の少女。

 度なしメガネを取り、ブレザーのポケットに入っていたハンカチで汚れを拭き取る。
 それを窓から見える空にかざし、汚れがとれたかを確認。


「――じぃじから聞いた話とはちょっと違うけど、あれはもうずっと前の話だしなぁ」


 メガネを掛け直し、物憂げにそう呟く。
 何かを知っているような言い方だが、全ては知らない。そんな呟き。


「病気が治って元気になったってことだよねぇ。ま、私は初めて会ったわけだけど。……あんなお嬢様中のお嬢様が、ねぇ」


 一度だけ軽く振り返る。
 その視線の先にいたのは、先ほどまで会話していた九藤光流と宝条・ルーシー・凛奈。


「あの呼び方にあの距離感。光流っちが何かしたってことかぁ……?」


 顎に手を当て、考察しながら廊下を歩く。
 その表情は少しだけ楽しそうで――、


「色々聞くためにも、久しぶりにじぃじに会いに行こっかなぁ」


 ――彼女の名前は氷室麻悠ひむろまゆ

 宝条家の家令である氷室幸之進ひむろこうのしんの息子の娘――つまり孫である。

 麻悠は宝条家やルーシーのことを少しだけ氷室から聞かされていた。

 ――病気の同い年の子がいる、と。

 そして、もしいつか会うことがあったなら、仲良くしてあげてほしいと――。


「ま、私は別にそんなつもりはないけどぉ、たまに様子見るくらいなら、ねぇ」


 ただ、麻悠は生粋のおじいちゃんっ子でもあった。
 だから、できるだけおじいちゃんである氷室の言うことは聞いてあげたいという気持ちがあった。


「――それにしても、この偏差値の学校で私が勉強で負けるなんてねぇ……」


 秋皇学園高校、一般受験・筆記試験。

 ――総合得点、第二位。


 中学では一年時より二位に圧倒的な差をつけ、一度も一位を落としたことのなかった生徒。それが彼女――氷室麻悠だった。










 ー☆ー☆ー☆ー


この度は本小説をお読みいただきありがとうございます!
もしよろしければ下のハートのいいねやお気に入り登録などの応援をしていただけると嬉しいです。

カクヨムと小説家になろうでも同じタイトルで投稿しているのですが、他の読者のコメントが見たい方はカクヨムがお勧めです。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

まずはお嫁さんからお願いします。

桜庭かなめ
恋愛
 高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。  4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。  総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。  いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。  デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!  ※特別編3が完結しました!(2024.8.29)  ※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。  ※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

三角関係にオタクで平凡な俺が巻き込まれた件!?

モモ
恋愛
俺、八神誠は平凡な少年、脇役だったはずなのに何故三角関係に巻き込まれてしまう。 何故、こんな事に。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

処理中です...