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24話 大人の味
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その後、エリーから事務所の契約書が家に送られてきて、父とそれについて話した。
「ぱっと見た感じはルーシーの意向に沿った内容になってそうだな……」
この契約書はあのレコーディング施設で話した内容を元に作ったものだ。
だから今の私がさらに提示したい条件があった。
それは『学校生活やプライベートを侵害しない活動範囲にすること』『仕事を勝手に決めず必ず私の承諾を得てから受けること』『仮面は取らないこと』『何かあった時には会社全体で守ってくれること』『できるだけ歌詞は自分で作ること』『仕事の催促しないこと』このような感じだ。
私のワガママを盛りだくさんにした。正直このような条件を飲んでくれるのか微妙だ。まだ仕事をしていないのに、仕事を決めるのはこちらだと言っているからだ。普通ならこんなことまかり通らないだろう。ただ、私はアーティストに個室していない。今を全力で生きて楽しみたいだけだ。
「お父さん、どうかな?」
「俺はルーシーのしたいようにしてほしい。まずはルーシーの譲れない条件を先方に話してみよう」
父は私のワガママを盛り込むことに同意してくれた。
◇ ◇ ◇
その後、エリーさんに連絡し、契約に付け足して欲しい条件を話した。
結果から言えば問題ないとのことだった。後日、新たな契約書を送るとのことだった。
「ルーシー。本当にいいのね? この契約はあなたを芸能人にしてしまうものよ?」
「正直、まだまだよくわからない。でも、私の歌を良いと言ってもらえてるのは素直に嬉しいの」
母がリビングでコーヒーを入れてくれて、互いにそれを飲みながら話す。
母はブラック。私は一つだけ角砂糖を入れて飲んでいる。光流はコーヒー飲む時はブラックなのかな。砂糖入れるのかな。それとも飲めないのかな。飲めなかったそれで可愛いけど……。
ふと別のことを考えてしまっていた。
「一つだけ懸念があるの。あなたがこの先、有名になってしまったら、あなたの会いたい人といられる時間が少なくなるかもしれない可能性よ」
「うん……それはできるだけ条件に盛り込んだと思うんだけど……」
母には私には想像できない何かを理解しているのかもしれない。
「あなたが有名になった時、正体が何かでバレた時、学校でも私生活でもあなたに寄ってくる人が増えるわ」
「そう、なのかな……」
「そうなった時、ルーシーに近づきにくくなるのよ」
「…………」
そこまでは考えていなかった。
今まで友達なんていなかったし、今だって本当の友達と呼べるのは二人だけだ。だからそんなことは想像もつかなかった。
「ルーシーがこの先、何を一番大事に思っているのか。よーく考えなさい。契約なんて先延ばしにしても良いんだから」
「うん。ありがとう。お母さん。もっとたくさんそういうこと教えて……聞かせて」
「じゃあ私がイギリスの学校でファンクラブが出来た頃の事からにしようかしら……」
「なにそれ……」
突然、母の自慢話が始まったかと思いきや、内容を聞けばとんでもない話だった。
母は高校入学当初から、たくさんの人に告白されたらしい。しかし、全て断っていたとか。
その後、いつの間にかその人気でファンクラブまで出来たそうで、誰も告白できない雰囲気が出来上がった。
当時、少し気になっていた男子生徒がいたらしいが、ファンクラブのせいでいつもどこかで誰かが監視しているような感じがして、自分からは動けなかったらしい。
自分が人気になったとは思わないが、注目される恐ろしさというのを深く感じ取った。
「今は契約、待とうかな……」
「あなたはまだ中学生、そして来年は高校一年生なのよ。私はこれからの学生生活を楽しんでほしいと思うわ」
「そうだね。だって私、まだ本当の楽しみ全然知らない。光流と一緒に日本の学校生活を楽しみたい」
「事務所も本気であなたが欲しいなら、何年でも、あなたが大人になるまで待ってくれるはずよ」
「うん……」
決めた。色々と条件をつけてしまったが、今はアーティスト契約をしない。
アレックスやエリーには申し訳ないけど、私の年齢的にもそんな責任は負えない。
「ただ一つ言っておくとね。真空ちゃんとバンドしようと思ってるでしょ? バンドで歌ったらすぐに正体バレるわよ」
「あっ……その時は……もう、しょうがないと思ってるけど」
「ルーシーがそう言うならお母さんは気にしないけどね」
それも全然頭になかった。そうだよね。仮面のエルアールとして動画サイトで歌っている曲。私の歌声なんだから、バンドなんかで歌ったらどこかでバレる可能性がある。
でもバンドはしたいことの一つだし、これは腹をくくるしかないと考えた。
「ちょっとお母さん。それ少し飲ませて?」
「……良いわよ」
ふと、私は母が飲んでいたブラックコーヒーが入ったコップを手元に引き寄せ、口先を尖らせ少しだけ口に含んだ。
「ん~~っ、苦い~~~」
「ふふっ、ルーシーにはまだ早かったようね」
「いいもん、私まだ子供だし」
「光流くんは子供っぽいルーシーと大人っぽいルーシー、どっちが好きなんだろうね?」
「……ッ!?」
母から言われた子供と大人の話。光流ってどっちが好きなんだろう。やっぱり好みってあるよね。
成長した私が光流の好みじゃなくなっていて、興味が失せたなんてことにはならないだろうか?
『ーールーシーってまだ砂糖入れてるんだ? 本当に子供だね』
「ちょっとルーシー!?」
「んっ……んっ……ゴクっ…………にっがあ……」
私は一気にコップの中身を飲み干した。
光流は多分そんなことは言わない。でもそう言われた時のことを想像してしまい、大人っぽい(?)行動をとってしまった。
「大人、かあ……」
私は母の体のある部分を見た……凄い大きい。真空の姿を考えた……ちょっとだけ大きい。
視線を真下に落とし自分の体を見下ろした……あるには、ある……。
「私、あと半年でもうちょっと成長するかなあ……」
「ふふっ、ルーシーは私の子なのよ? 当たり前でしょ? というかあなたナニで光流くんを誘惑するつもりなの?」
「お、お母さんは知らなくていいのっ!!」
「思春期ねえ……」
光流のことを考えると、いつも私の感情が揺さぶられて、普通はしない行動をとってしまう。
今だって、いつもは甘いはずの口の中は、ほろ苦いどころかとても苦く、大人の味が広がっていた。
ー☆ー☆ー☆ー
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「ぱっと見た感じはルーシーの意向に沿った内容になってそうだな……」
この契約書はあのレコーディング施設で話した内容を元に作ったものだ。
だから今の私がさらに提示したい条件があった。
それは『学校生活やプライベートを侵害しない活動範囲にすること』『仕事を勝手に決めず必ず私の承諾を得てから受けること』『仮面は取らないこと』『何かあった時には会社全体で守ってくれること』『できるだけ歌詞は自分で作ること』『仕事の催促しないこと』このような感じだ。
私のワガママを盛りだくさんにした。正直このような条件を飲んでくれるのか微妙だ。まだ仕事をしていないのに、仕事を決めるのはこちらだと言っているからだ。普通ならこんなことまかり通らないだろう。ただ、私はアーティストに個室していない。今を全力で生きて楽しみたいだけだ。
「お父さん、どうかな?」
「俺はルーシーのしたいようにしてほしい。まずはルーシーの譲れない条件を先方に話してみよう」
父は私のワガママを盛り込むことに同意してくれた。
◇ ◇ ◇
その後、エリーさんに連絡し、契約に付け足して欲しい条件を話した。
結果から言えば問題ないとのことだった。後日、新たな契約書を送るとのことだった。
「ルーシー。本当にいいのね? この契約はあなたを芸能人にしてしまうものよ?」
「正直、まだまだよくわからない。でも、私の歌を良いと言ってもらえてるのは素直に嬉しいの」
母がリビングでコーヒーを入れてくれて、互いにそれを飲みながら話す。
母はブラック。私は一つだけ角砂糖を入れて飲んでいる。光流はコーヒー飲む時はブラックなのかな。砂糖入れるのかな。それとも飲めないのかな。飲めなかったそれで可愛いけど……。
ふと別のことを考えてしまっていた。
「一つだけ懸念があるの。あなたがこの先、有名になってしまったら、あなたの会いたい人といられる時間が少なくなるかもしれない可能性よ」
「うん……それはできるだけ条件に盛り込んだと思うんだけど……」
母には私には想像できない何かを理解しているのかもしれない。
「あなたが有名になった時、正体が何かでバレた時、学校でも私生活でもあなたに寄ってくる人が増えるわ」
「そう、なのかな……」
「そうなった時、ルーシーに近づきにくくなるのよ」
「…………」
そこまでは考えていなかった。
今まで友達なんていなかったし、今だって本当の友達と呼べるのは二人だけだ。だからそんなことは想像もつかなかった。
「ルーシーがこの先、何を一番大事に思っているのか。よーく考えなさい。契約なんて先延ばしにしても良いんだから」
「うん。ありがとう。お母さん。もっとたくさんそういうこと教えて……聞かせて」
「じゃあ私がイギリスの学校でファンクラブが出来た頃の事からにしようかしら……」
「なにそれ……」
突然、母の自慢話が始まったかと思いきや、内容を聞けばとんでもない話だった。
母は高校入学当初から、たくさんの人に告白されたらしい。しかし、全て断っていたとか。
その後、いつの間にかその人気でファンクラブまで出来たそうで、誰も告白できない雰囲気が出来上がった。
当時、少し気になっていた男子生徒がいたらしいが、ファンクラブのせいでいつもどこかで誰かが監視しているような感じがして、自分からは動けなかったらしい。
自分が人気になったとは思わないが、注目される恐ろしさというのを深く感じ取った。
「今は契約、待とうかな……」
「あなたはまだ中学生、そして来年は高校一年生なのよ。私はこれからの学生生活を楽しんでほしいと思うわ」
「そうだね。だって私、まだ本当の楽しみ全然知らない。光流と一緒に日本の学校生活を楽しみたい」
「事務所も本気であなたが欲しいなら、何年でも、あなたが大人になるまで待ってくれるはずよ」
「うん……」
決めた。色々と条件をつけてしまったが、今はアーティスト契約をしない。
アレックスやエリーには申し訳ないけど、私の年齢的にもそんな責任は負えない。
「ただ一つ言っておくとね。真空ちゃんとバンドしようと思ってるでしょ? バンドで歌ったらすぐに正体バレるわよ」
「あっ……その時は……もう、しょうがないと思ってるけど」
「ルーシーがそう言うならお母さんは気にしないけどね」
それも全然頭になかった。そうだよね。仮面のエルアールとして動画サイトで歌っている曲。私の歌声なんだから、バンドなんかで歌ったらどこかでバレる可能性がある。
でもバンドはしたいことの一つだし、これは腹をくくるしかないと考えた。
「ちょっとお母さん。それ少し飲ませて?」
「……良いわよ」
ふと、私は母が飲んでいたブラックコーヒーが入ったコップを手元に引き寄せ、口先を尖らせ少しだけ口に含んだ。
「ん~~っ、苦い~~~」
「ふふっ、ルーシーにはまだ早かったようね」
「いいもん、私まだ子供だし」
「光流くんは子供っぽいルーシーと大人っぽいルーシー、どっちが好きなんだろうね?」
「……ッ!?」
母から言われた子供と大人の話。光流ってどっちが好きなんだろう。やっぱり好みってあるよね。
成長した私が光流の好みじゃなくなっていて、興味が失せたなんてことにはならないだろうか?
『ーールーシーってまだ砂糖入れてるんだ? 本当に子供だね』
「ちょっとルーシー!?」
「んっ……んっ……ゴクっ…………にっがあ……」
私は一気にコップの中身を飲み干した。
光流は多分そんなことは言わない。でもそう言われた時のことを想像してしまい、大人っぽい(?)行動をとってしまった。
「大人、かあ……」
私は母の体のある部分を見た……凄い大きい。真空の姿を考えた……ちょっとだけ大きい。
視線を真下に落とし自分の体を見下ろした……あるには、ある……。
「私、あと半年でもうちょっと成長するかなあ……」
「ふふっ、ルーシーは私の子なのよ? 当たり前でしょ? というかあなたナニで光流くんを誘惑するつもりなの?」
「お、お母さんは知らなくていいのっ!!」
「思春期ねえ……」
光流のことを考えると、いつも私の感情が揺さぶられて、普通はしない行動をとってしまう。
今だって、いつもは甘いはずの口の中は、ほろ苦いどころかとても苦く、大人の味が広がっていた。
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