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本編
49.終幕(1)
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王都から帰って半月ほど。その日初めてローズさんから手紙が届いた。文字の練習がてら手紙書いてねーなんて話していたのが遠い昔のようだが、十数枚にも及ぶ量にはちょっとビックリした。
この世界の言葉に時々英文が混じった手紙はローズさんが根気よく女神から聞き出した事が丁寧に綴られている。
「手紙読んだ? 何だって?」
「うん、自分で読まなくて良いの?」
「面倒過ぎる。フィーから聞ければ十分かな」
宛名は俺と瑛士君だったけれど、母国語でもない言語のミックス文章は確かに読むのが大変かもしれない。
「この世界はね、女神が好みの人間を異世界中から集めて作ってるんだって。願いを叶えてあげるのが女神の役目みたい」
「は? コレクションしてんの? 趣味悪」
自分が管理する理想郷で暮らすのは自分が気に入った人間だけ……人々には禁じておきながら、神様はなんて傲慢なんだろう。神々は元々自分の世界で暮らす人間にしか興味がないようだ、とも書いてある。
「寵愛する人々の望みを叶えるべく外から人を喚ぶけど、その人が元の世界に戻るのならもう管理外。戻った後がどうなるかなんて興味もないみたいだよ」
因みに瑛士君やローズさんを召喚したのはそれぞれの異世界の神様だそうだ。瑛士君達がそこに留まる選択をしたなら、それなりの恩恵は与えられたのだろう。
その一方で、もしも女神にも選ばれず、何も知らされず元の世界に戻っていたなら……浦島太郎が生まれていた訳だ。そんな可哀想な人が世界のどこかには確実に居るのだろう。
「あー女神嫌い。てか、もう神さま全部大嫌いだ」
「それはそうなんだけど――なら、この世界の人達って皆がどっかの世界救ってきた奴らってことか? 勇者とか聖女だらけ?」
「元は本当にそうみたいだよ。一度生まれ変われば記憶自体はなくなるみたいだけど、魂はここに留まるんだって」
「うわぁ……ガチで寒いだろ、それ」
瑛士君はそこで初めてブルッと身を震わせた。神様達には元々失望していただろうし、文面から察するに、ローズさんも女神に対して前ほど憤りを感じてはいなさそうに思える。いや、相互理解を放棄しただけかも。
俺みたいな部外者が多少混じってたとしても大多数が救世主。兄ちゃんもリアさんも皆みんな。それはちょっと面白い。いつかこの生を終えて、記憶を失ったとしても、また瑛士君に出会えるかもしれないのだ。
「あーでも来世もエイジと同じ年代かは分かんないしなぁ」
「来世? あぁ……関係ねーだろ」
ええっ、と身も蓋もない言葉に瑛士君を見れば、ニカッと爽やかな笑顔を浮かべられた。
「どうせ根っこは変わんねーだろうし。たぶん年齢とか性別とか違ってても俺はまたフィーの近くに居座ると思うわ」
運良く出会えればだけど、なんて続けられた都合が悪い言葉はあんまり耳に届かない。だって何か来世の俺まで口説かれちゃったし。キュンキュンするしかないだろう。あー瑛士君格好良い……!
抱いて! とか口走ったら、真顔で「え、普通に抱くけど」って返された。冗談ぽく抱きしめて、ついでにちょっと持ち上げられて、ブンブン左右に振られるけど、自分の台詞に無駄にダメージ受けて瑛士君の顔が少々見づらい。
「――今日は止めとく?」
その言葉には恥を忍んで首が折れそうなくらい否定した。
「絶対する。したい」
「本当にいいの? 熱心に手紙読み出すから、遠回しに拒否られてんのかと思った」
「違うよ。何か……ほら、注意事項とか追加で書いてあるかもだし? じっとしてると緊張で吐きそうだし? ……まぁそんな感じ?」
尻すぼみでゴニョゴニョ言ってみるけど、結局は何度それらしい行為をしても進歩がない俺は毎度悶えたくなるのだ。今日は特に、宣言されてしまっているから余計にだが。
「ゆっくりするし、無理はしねーから。ちょびっとでも切れたら呪うぞってローズにも脅されてる。手紙に書いてなかった?」
え、書いてないけど。そんなやりとりがあったのかと驚く俺の肩を抱き、瑛士君はやんわりベッドに押し倒してきた。伸し掛かられた瞬間、心拍数が倍以上に跳ね上がった気がする。
「出来るだけ優しくするから――抱かせて」
瑛士君は熱っぽい声で言って、しっとりとキスをした。キスはもう数えきれないくらい経験したのに、今日のはいつもと違って性急だった。快感を引きずり出すみたいに、ねちっこく舌を絡ませて耳を指で擽られる。息継ぎする間も惜しそうに延々と終わらないキスが続いた。
しよう、とようやく許可が下りたのは昨日のこと。連日地道に拡張を続けたおかげで受け入れる準備が整ったのだ。待たせてしまって申し訳なくて、数日前から「もう大丈夫」「もう入れて」と訴えていたのだが、瑛士君はちっとも折れてくれなかった。
違和感ばかりだった後孔が着々と性感帯に変わって行くのを少し恐ろしく感じていたけれど、瑛士君とちゃんと繋がりたい。特別な今日はとっておきの最高級ライキ油を用意しておいた。
胸に垂らされるだけで違いを感じた。限りなく無臭で、粘度が高い。滑りは良いのにしっかり肌に残留する。性能の良さにはちょっと感動した。
「何笑ってんの? 余裕じゃん」
「っん、ない。余裕、はない……ん、っ」
「いつもと違った? どんな感じ? 俺にも教えて」
胸の先をピンと弾かれてピリッと甘い電流が走る。爪の先で引っ掻かれても、いつもは僅かにある摩擦の不快な痛みが全くないのはすごいと思うのだが、それを言葉にしようとしても喘ぎに途切れてしまう。
たっぷり喘がされて後ろ向かされて、ぬちぬち後孔を探られる。四つん這いで瑛士君に尻を向けるのは死ぬほど恥ずかしいのだが、これがベストの姿勢というのだから耐えるしかない。
「フィー、腰揺れてる。気持ち良い?」
「っう、んん……いっ、きもちい、いい」
「はぁー可愛い。我慢出来っかな……」
瑛士君が尻にチュッとキスした。声が出過ぎるから両手で口を押えているのに、わざと反応させようとするのは意地悪い。でも好き。
傍にある揺れる陰茎に手を伸ばし、あやすように撫でながら腹の内側を捏ね回される。しこりをグッと押されると腰が抜けそうになるから止めて欲しいけど、気持ち良いからもっとして欲しい。もっと、もっと。
ふーふー息しながら陰茎をシーツに擦りつけて出してしまいたい衝動に駆られた。まだ後ろを弄られるだけではイけないけど、イけないからこそ快感がずっと内に溜まって火照った肌に触れられるだけでも陰茎に響く。
乳首なんて最初は本当に擽ったいだけだったのに、今はキュッと摘まれただけで背が撓って内腿が大げさに震えた。力が入らなくなって、ぺしゃんと潰れてしまいそうなのを瑛士君が辛うじて腰を支えててくれる。
「――良い、よな」
確認みたいに指でくぱぁっと拡げられ、呟かれたのは問いかけか独り言か考えても分からなかった。ただ刺激を失った腹の奥が疼いて堪らなくて、俺も勝手に頷き返す。
早く、早く……。
仰向きにひっくり返されて、瑛士君の顔がやっと見れた。俺の顔も真っ赤だと思うけど、瑛士君もいつもの綺麗な顔が興奮に歪んでいた。目元が赤くて艶っぽい。ぽやーっと見惚れていると目を細められた。
「余裕ないから。あんま見ないで」
「……っや、だ。見たい」
「は、じゃ良いよ。ずっと見てて」
されるがまま両足を割り開かれて、緊張でひくつく後孔に熱い先端が押し当てられ、反射的に固く窄まりそうになる。思ったより全然大きい。正直怖い……けど受け入れたい。短く息を吐き出して、瑛士君を見上げると、身を屈めて唇を寄せてくれた。
ぴったり唇をくっつけて、様子窺うように入口が綻ぶ隙を待たれている。くちくち潤滑液が鳴って、衝撃がいつ来るかドキドキが止まらない。ぐーっと押される圧迫感にシーツを掴んでいた手を瑛士君の首に回して縋り付く。
「大丈夫。フィー、大丈夫だから」
「え、っえい、えいじく……っ」
緩急つけて押し開かれていく。痛みこそないけれど、入り口が引き伸ばされるのが怖い。でも蕩けて朦朧とした頭でも嫌だとか止めてとか言ったら駄目なのは分かった。言ったらきっと止められちゃうから。
「――っ、きっつ」
ねっとり絡む潤滑のおかげで、一番太い所だけ咥えこむと瑛士君が唸った。動きたいのを堪えているのか、甘えるみたいに首元にぐりぐり額を擦りつけてじっとしてくれていた。優しさが胸にじんと来た。
平気だから、もう我慢してくれなくて良いから。
明瞭ではなかったけれど、胸元を大きく上下させながらも何とか口にして。それでも慎重にちょっとずつちょっとずつ深く潜り込んで来る。
「深く息吸いこんで」
「う……んん、はっ」
「あーやば。腰抜けそ……」
それは俺の台詞だと思うけど、瑛士君も気持ち良いなら嬉しい。
中で感じる瑛士君は俺の腹を押し上げて、隙間を埋めてくみたいにぴったり密着していた。そう思うと、奥まで引きこむように中が蠢く。
――入った、と思った時には二人とも汗だくだった。
だけど、真上から顔に落ちてきた、汗かと思った滴が何となく……そう本当になんとなく違う気がして見上げたら、それは瑛士君の目から零れ落ちてきていた。
この世界の言葉に時々英文が混じった手紙はローズさんが根気よく女神から聞き出した事が丁寧に綴られている。
「手紙読んだ? 何だって?」
「うん、自分で読まなくて良いの?」
「面倒過ぎる。フィーから聞ければ十分かな」
宛名は俺と瑛士君だったけれど、母国語でもない言語のミックス文章は確かに読むのが大変かもしれない。
「この世界はね、女神が好みの人間を異世界中から集めて作ってるんだって。願いを叶えてあげるのが女神の役目みたい」
「は? コレクションしてんの? 趣味悪」
自分が管理する理想郷で暮らすのは自分が気に入った人間だけ……人々には禁じておきながら、神様はなんて傲慢なんだろう。神々は元々自分の世界で暮らす人間にしか興味がないようだ、とも書いてある。
「寵愛する人々の望みを叶えるべく外から人を喚ぶけど、その人が元の世界に戻るのならもう管理外。戻った後がどうなるかなんて興味もないみたいだよ」
因みに瑛士君やローズさんを召喚したのはそれぞれの異世界の神様だそうだ。瑛士君達がそこに留まる選択をしたなら、それなりの恩恵は与えられたのだろう。
その一方で、もしも女神にも選ばれず、何も知らされず元の世界に戻っていたなら……浦島太郎が生まれていた訳だ。そんな可哀想な人が世界のどこかには確実に居るのだろう。
「あー女神嫌い。てか、もう神さま全部大嫌いだ」
「それはそうなんだけど――なら、この世界の人達って皆がどっかの世界救ってきた奴らってことか? 勇者とか聖女だらけ?」
「元は本当にそうみたいだよ。一度生まれ変われば記憶自体はなくなるみたいだけど、魂はここに留まるんだって」
「うわぁ……ガチで寒いだろ、それ」
瑛士君はそこで初めてブルッと身を震わせた。神様達には元々失望していただろうし、文面から察するに、ローズさんも女神に対して前ほど憤りを感じてはいなさそうに思える。いや、相互理解を放棄しただけかも。
俺みたいな部外者が多少混じってたとしても大多数が救世主。兄ちゃんもリアさんも皆みんな。それはちょっと面白い。いつかこの生を終えて、記憶を失ったとしても、また瑛士君に出会えるかもしれないのだ。
「あーでも来世もエイジと同じ年代かは分かんないしなぁ」
「来世? あぁ……関係ねーだろ」
ええっ、と身も蓋もない言葉に瑛士君を見れば、ニカッと爽やかな笑顔を浮かべられた。
「どうせ根っこは変わんねーだろうし。たぶん年齢とか性別とか違ってても俺はまたフィーの近くに居座ると思うわ」
運良く出会えればだけど、なんて続けられた都合が悪い言葉はあんまり耳に届かない。だって何か来世の俺まで口説かれちゃったし。キュンキュンするしかないだろう。あー瑛士君格好良い……!
抱いて! とか口走ったら、真顔で「え、普通に抱くけど」って返された。冗談ぽく抱きしめて、ついでにちょっと持ち上げられて、ブンブン左右に振られるけど、自分の台詞に無駄にダメージ受けて瑛士君の顔が少々見づらい。
「――今日は止めとく?」
その言葉には恥を忍んで首が折れそうなくらい否定した。
「絶対する。したい」
「本当にいいの? 熱心に手紙読み出すから、遠回しに拒否られてんのかと思った」
「違うよ。何か……ほら、注意事項とか追加で書いてあるかもだし? じっとしてると緊張で吐きそうだし? ……まぁそんな感じ?」
尻すぼみでゴニョゴニョ言ってみるけど、結局は何度それらしい行為をしても進歩がない俺は毎度悶えたくなるのだ。今日は特に、宣言されてしまっているから余計にだが。
「ゆっくりするし、無理はしねーから。ちょびっとでも切れたら呪うぞってローズにも脅されてる。手紙に書いてなかった?」
え、書いてないけど。そんなやりとりがあったのかと驚く俺の肩を抱き、瑛士君はやんわりベッドに押し倒してきた。伸し掛かられた瞬間、心拍数が倍以上に跳ね上がった気がする。
「出来るだけ優しくするから――抱かせて」
瑛士君は熱っぽい声で言って、しっとりとキスをした。キスはもう数えきれないくらい経験したのに、今日のはいつもと違って性急だった。快感を引きずり出すみたいに、ねちっこく舌を絡ませて耳を指で擽られる。息継ぎする間も惜しそうに延々と終わらないキスが続いた。
しよう、とようやく許可が下りたのは昨日のこと。連日地道に拡張を続けたおかげで受け入れる準備が整ったのだ。待たせてしまって申し訳なくて、数日前から「もう大丈夫」「もう入れて」と訴えていたのだが、瑛士君はちっとも折れてくれなかった。
違和感ばかりだった後孔が着々と性感帯に変わって行くのを少し恐ろしく感じていたけれど、瑛士君とちゃんと繋がりたい。特別な今日はとっておきの最高級ライキ油を用意しておいた。
胸に垂らされるだけで違いを感じた。限りなく無臭で、粘度が高い。滑りは良いのにしっかり肌に残留する。性能の良さにはちょっと感動した。
「何笑ってんの? 余裕じゃん」
「っん、ない。余裕、はない……ん、っ」
「いつもと違った? どんな感じ? 俺にも教えて」
胸の先をピンと弾かれてピリッと甘い電流が走る。爪の先で引っ掻かれても、いつもは僅かにある摩擦の不快な痛みが全くないのはすごいと思うのだが、それを言葉にしようとしても喘ぎに途切れてしまう。
たっぷり喘がされて後ろ向かされて、ぬちぬち後孔を探られる。四つん這いで瑛士君に尻を向けるのは死ぬほど恥ずかしいのだが、これがベストの姿勢というのだから耐えるしかない。
「フィー、腰揺れてる。気持ち良い?」
「っう、んん……いっ、きもちい、いい」
「はぁー可愛い。我慢出来っかな……」
瑛士君が尻にチュッとキスした。声が出過ぎるから両手で口を押えているのに、わざと反応させようとするのは意地悪い。でも好き。
傍にある揺れる陰茎に手を伸ばし、あやすように撫でながら腹の内側を捏ね回される。しこりをグッと押されると腰が抜けそうになるから止めて欲しいけど、気持ち良いからもっとして欲しい。もっと、もっと。
ふーふー息しながら陰茎をシーツに擦りつけて出してしまいたい衝動に駆られた。まだ後ろを弄られるだけではイけないけど、イけないからこそ快感がずっと内に溜まって火照った肌に触れられるだけでも陰茎に響く。
乳首なんて最初は本当に擽ったいだけだったのに、今はキュッと摘まれただけで背が撓って内腿が大げさに震えた。力が入らなくなって、ぺしゃんと潰れてしまいそうなのを瑛士君が辛うじて腰を支えててくれる。
「――良い、よな」
確認みたいに指でくぱぁっと拡げられ、呟かれたのは問いかけか独り言か考えても分からなかった。ただ刺激を失った腹の奥が疼いて堪らなくて、俺も勝手に頷き返す。
早く、早く……。
仰向きにひっくり返されて、瑛士君の顔がやっと見れた。俺の顔も真っ赤だと思うけど、瑛士君もいつもの綺麗な顔が興奮に歪んでいた。目元が赤くて艶っぽい。ぽやーっと見惚れていると目を細められた。
「余裕ないから。あんま見ないで」
「……っや、だ。見たい」
「は、じゃ良いよ。ずっと見てて」
されるがまま両足を割り開かれて、緊張でひくつく後孔に熱い先端が押し当てられ、反射的に固く窄まりそうになる。思ったより全然大きい。正直怖い……けど受け入れたい。短く息を吐き出して、瑛士君を見上げると、身を屈めて唇を寄せてくれた。
ぴったり唇をくっつけて、様子窺うように入口が綻ぶ隙を待たれている。くちくち潤滑液が鳴って、衝撃がいつ来るかドキドキが止まらない。ぐーっと押される圧迫感にシーツを掴んでいた手を瑛士君の首に回して縋り付く。
「大丈夫。フィー、大丈夫だから」
「え、っえい、えいじく……っ」
緩急つけて押し開かれていく。痛みこそないけれど、入り口が引き伸ばされるのが怖い。でも蕩けて朦朧とした頭でも嫌だとか止めてとか言ったら駄目なのは分かった。言ったらきっと止められちゃうから。
「――っ、きっつ」
ねっとり絡む潤滑のおかげで、一番太い所だけ咥えこむと瑛士君が唸った。動きたいのを堪えているのか、甘えるみたいに首元にぐりぐり額を擦りつけてじっとしてくれていた。優しさが胸にじんと来た。
平気だから、もう我慢してくれなくて良いから。
明瞭ではなかったけれど、胸元を大きく上下させながらも何とか口にして。それでも慎重にちょっとずつちょっとずつ深く潜り込んで来る。
「深く息吸いこんで」
「う……んん、はっ」
「あーやば。腰抜けそ……」
それは俺の台詞だと思うけど、瑛士君も気持ち良いなら嬉しい。
中で感じる瑛士君は俺の腹を押し上げて、隙間を埋めてくみたいにぴったり密着していた。そう思うと、奥まで引きこむように中が蠢く。
――入った、と思った時には二人とも汗だくだった。
だけど、真上から顔に落ちてきた、汗かと思った滴が何となく……そう本当になんとなく違う気がして見上げたら、それは瑛士君の目から零れ落ちてきていた。
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