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本編
14.3日目/枷(2)
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意外にもユーヴィスは自分が見聞きしてきた様々な情報を持っていた。お礼のつもりか、聞けば至極面倒臭そうではあるものの、きちんと答えてくれる。その口調や嗄れた声、痩けた身体で一見すると老人のようにも見えるけれど、まじまじ見てみると案外若い。まだ二十代半ばではないだろうか。
背は俺達より随分と高かったし骨格もしっかりしている。目鼻立ちも整っている。伸びっぱなしの汚れた髪も、以前は輝く銀色をしていたかもしれない。肉がついていた頃はかなりの美丈夫だったんじゃないかな。ちょっと見てみたかった。
つい瑛士君の方に乗り出してまで見てしまっていたのか、そっと猫のように後ろ首を掴まれ引っ張られる。ユーヴィスへの警戒心が知らず薄れてきている俺に対し、瑛士君は今だバチバチに警戒しているようだ。
「聖女? そんな物は知らんが……御使いじゃないのか?」
「……御使い?」
「特別に神との対話を許された者の事だ」
神の言葉を聞き、神と人を繋ぐ役割を課された選ばれし者。それが女性ならば聖女と呼ばれいても不思議ではないらしい。神に遣わされ、突如人の世に現れるのだと言う。それだ、と思った。瑛士君と無言で顔を見合わせる。
「聖女が王都に現れたって噂があるんだ。どう思う?」
「……さぁ? もし本当に現れたならもっと騒ぎになるんじゃないか? それか偽物。そちらの可能性の方が高い」
「ただの噂か、偽物?」
「今まで一度として現れた事がない。信じる方がどうかしている」
うーん。むしろ瑛士君が本物の御使いだったりしない? 俺とユーヴィスの会話に参加せず、長いこと考え込んでいる様子の瑛士君。何か他に聞いておく事はなかったかなーと考えつつ、手が無意識に胃の辺りを労るように擦っていて、聞き忘れていた事を思い出した。
「そういえば、ユーヴィスに手を掴まれた時、すごく気分が悪くなったんだけど。あれって何?」
掴まれた部分に、強烈な嫌悪が湧いたのだ。それこそ魔法のように。思い出すだけでゾワゾワしてくる。
「擦り込みだ。枷や罪人に嫌悪を抱くように仕込まれている」
「え、その時はまだ枷に気づいてなかったけど?」
「最初に目が合った時点で、違和感があったろう? どう隠しても絶対に気づかれる。これはそういう物らしい」
小さな頃から「悪い事をすると手枷をつけられるよ」なんて言われて育つ。日本でも「鬼が来るよ」とか言われていたからあまり違和感はなかったが、知らない間に生理的嫌悪が根深く植え付けられてしまっているようだ。日本の知識がなかったら、瑛士君の腕時計に俺も怯えていたかもしれない。
でもまぁ俺の反応はまだマシな方で、普通は目が合ったら理由もわからず一目散に逃げ出すようだ。ちょっと鈍い俺のような人を見つけては路地裏に引きずり込んで、何とか食いつないで来たらしい。やっぱりか。
「ところで、何したの?」
「人を殺した」
「……そっか。後悔してる?」
「してないな、他に方法がなかった」
「……そっか」
他にもいくつか質問して、そろそろかなと立ち上がる。聞きたい事は粗方聞けたので、次の馬車には乗るつもりだ。ユーヴィスだけが座り込んだまま、その場から動こうとしない。
「これからどこに向かうの?」
「決めてない。気が向くままに進むだけだ」
「ん、えっと贖罪……頑張ってね?」
あ、また鼻で嗤われた。どこかでまた会う事があるかなーと思いながら立ち去ろうとする俺を止め、最後に瑛士君が尋ねた。
「誰か会いたい人でも居るのか?」
ユーヴィスはそれに答えず、薄く笑う。居るんだな、と思ったのは瑛士君も同じだったらしく、「いつか会えるといいな」とだけ言って彼にくるりと背を向けた。その言葉が安っぽい慰めとかじゃなく、心から願っているのはユーヴィスにも伝わったと思う。
ようやく次の町に向かう馬車に乗り込み、席に座って一番に言われたのはユーヴィスに遭遇した時の事だった。その後色々あったのでつい忘れていたが、俺は声を掛けるタイミングを完全に間違えた。もし相手が強盗だったら瑛士君だって危険だったのに。
「ごめん。もっと早く言えば良かった」
「隣に居ても変なの引っ掛けんのな」
「あ、それ兄ちゃんにも言われた事ある」
あれ、おかしいな。また信用度が落ちた気がする。瑛士君の俺を見る目が家族によく向けられていた視線にそっくりだ。王都で合流したら、瑛士君と兄ちゃんは結構気が合うかもしれない。
声を落としつつ、ユーヴィスから聞いた事を二人で整理する。瑛士君こそ御使いじゃないかという俺の考えは、即座に否定されてしまった。対話を許されるような存在なら、とっくに神様から接触があっただろうと。確かに。直に話が出来るのなら瑛士君にちゃんと説明してあげて欲しかった。
とりあえず聖女の存在を確かめなくてはいけないだろう。聖女が居て、本当に神様と対話が可能というなら、瑛士君を連れて来た理由だって聞けるし、元の世界に帰りたいという願いを直接伝えて貰う事も可能なはずだ。ユーヴィスの話に寄れば、王都には神殿があるらしいので、まずはそこから調べてみよう。
「――フィーは、俺の時みたいに助けてやるかと思った」
一通り話し終わると、瑛士君がぽつりと言った。ユーヴィスの事だろう。あの場で出来る事は少なかったけれど、しようと思えばもっと何かしてあげられる事はあったと思う。
「エイジの時とは状況も違うし……あの人、図々しいから何かして欲しい事あったら自分から言うと思ったんだよ」
「言われたら聞いてやった?」
「うーん。数日分の食料が欲しいとか言われたら渡すかもだけど、一緒に連れてけって言われたら普通に断るよね」
お人好しと思われているんだろうか。こっちで再会した時にもそんな事を言われた気がする。しかし最初に目をつけられたのは俺でも、当たり前みたいに食べ物を差し出したのは瑛士君の方なのだ。薄情だと思った? と尋ねる俺に、瑛士君は首を振って否定する。
「フィーに救われんのは俺だけで良い」
馬車の窓から流れていく風景を遠く眺める横顔が綺麗で儚くて。フッと消えてしまうのが怖くて、思わず瑛士君の袖をこっそり握る。
「あいつが言ってただろ、女神は誰も救わないって言葉。あれ聞いて、すげーホッとしたんだ。ずっと俺だけが救われない気がしてたから」
瑛士君とユーヴィス。同じ境遇に立った二人にしか分からない言葉の重みがあるんだろう。助けを求めても誰の耳にも、神様にすら届かない虚しさをきっと彼らだけが共有できる。
「贅沢だった。俺にはフィーが居るのに、今さら神様恨んでても仕方ないよな」
「瑛士君は恨んでも良いと思う。勝手に呼んどいて放置した神様が悪い。救うとか以前の問題じゃない?」
「まぁ確かに……でももう良いよ」
瑛士君は何て寛大なんだ。しかし俺としてはやっぱり許容できないので、心の中で神様へ思いつく限りの恨み言を言った。俺が瑛士君の為に用意された駒なら、神様はうちの前まで瑛士君をきっちり送り届ける義務があったと思う。仕事が大雑把だ。
「やけにアッサリしてんのはちょっと驚いたけど」
「うん?」
馬車の中なので言葉を濁しつつ、ユーヴィスに罪の理由を尋ねた時の事だと言われる。不躾な事を聞いた気はするが、嫌なら適当に躱すだろうと思った。贖罪だと口にしながらも生に執着する彼が不思議で、後悔していないと聞いて、妙に納得した。後悔していたら運命を受け入れ、とっくに力尽きていたはずだ。彼はとことん生きて罪を贖い、そしていつか女神の赦される日を待つつもりなのだと思った。
「癖強めだけど悪い人じゃなかったよね」
「悪人だろ。普通に重罪だぞ」
「そうだけど……根っからの悪人じゃないよ、たぶん」
「美形だから肩持ってる訳じゃねーよな?」
なんてこった。瑛士君の中で、面食いキャラにされてしまっている。いや、嫌いではないけど。
背は俺達より随分と高かったし骨格もしっかりしている。目鼻立ちも整っている。伸びっぱなしの汚れた髪も、以前は輝く銀色をしていたかもしれない。肉がついていた頃はかなりの美丈夫だったんじゃないかな。ちょっと見てみたかった。
つい瑛士君の方に乗り出してまで見てしまっていたのか、そっと猫のように後ろ首を掴まれ引っ張られる。ユーヴィスへの警戒心が知らず薄れてきている俺に対し、瑛士君は今だバチバチに警戒しているようだ。
「聖女? そんな物は知らんが……御使いじゃないのか?」
「……御使い?」
「特別に神との対話を許された者の事だ」
神の言葉を聞き、神と人を繋ぐ役割を課された選ばれし者。それが女性ならば聖女と呼ばれいても不思議ではないらしい。神に遣わされ、突如人の世に現れるのだと言う。それだ、と思った。瑛士君と無言で顔を見合わせる。
「聖女が王都に現れたって噂があるんだ。どう思う?」
「……さぁ? もし本当に現れたならもっと騒ぎになるんじゃないか? それか偽物。そちらの可能性の方が高い」
「ただの噂か、偽物?」
「今まで一度として現れた事がない。信じる方がどうかしている」
うーん。むしろ瑛士君が本物の御使いだったりしない? 俺とユーヴィスの会話に参加せず、長いこと考え込んでいる様子の瑛士君。何か他に聞いておく事はなかったかなーと考えつつ、手が無意識に胃の辺りを労るように擦っていて、聞き忘れていた事を思い出した。
「そういえば、ユーヴィスに手を掴まれた時、すごく気分が悪くなったんだけど。あれって何?」
掴まれた部分に、強烈な嫌悪が湧いたのだ。それこそ魔法のように。思い出すだけでゾワゾワしてくる。
「擦り込みだ。枷や罪人に嫌悪を抱くように仕込まれている」
「え、その時はまだ枷に気づいてなかったけど?」
「最初に目が合った時点で、違和感があったろう? どう隠しても絶対に気づかれる。これはそういう物らしい」
小さな頃から「悪い事をすると手枷をつけられるよ」なんて言われて育つ。日本でも「鬼が来るよ」とか言われていたからあまり違和感はなかったが、知らない間に生理的嫌悪が根深く植え付けられてしまっているようだ。日本の知識がなかったら、瑛士君の腕時計に俺も怯えていたかもしれない。
でもまぁ俺の反応はまだマシな方で、普通は目が合ったら理由もわからず一目散に逃げ出すようだ。ちょっと鈍い俺のような人を見つけては路地裏に引きずり込んで、何とか食いつないで来たらしい。やっぱりか。
「ところで、何したの?」
「人を殺した」
「……そっか。後悔してる?」
「してないな、他に方法がなかった」
「……そっか」
他にもいくつか質問して、そろそろかなと立ち上がる。聞きたい事は粗方聞けたので、次の馬車には乗るつもりだ。ユーヴィスだけが座り込んだまま、その場から動こうとしない。
「これからどこに向かうの?」
「決めてない。気が向くままに進むだけだ」
「ん、えっと贖罪……頑張ってね?」
あ、また鼻で嗤われた。どこかでまた会う事があるかなーと思いながら立ち去ろうとする俺を止め、最後に瑛士君が尋ねた。
「誰か会いたい人でも居るのか?」
ユーヴィスはそれに答えず、薄く笑う。居るんだな、と思ったのは瑛士君も同じだったらしく、「いつか会えるといいな」とだけ言って彼にくるりと背を向けた。その言葉が安っぽい慰めとかじゃなく、心から願っているのはユーヴィスにも伝わったと思う。
ようやく次の町に向かう馬車に乗り込み、席に座って一番に言われたのはユーヴィスに遭遇した時の事だった。その後色々あったのでつい忘れていたが、俺は声を掛けるタイミングを完全に間違えた。もし相手が強盗だったら瑛士君だって危険だったのに。
「ごめん。もっと早く言えば良かった」
「隣に居ても変なの引っ掛けんのな」
「あ、それ兄ちゃんにも言われた事ある」
あれ、おかしいな。また信用度が落ちた気がする。瑛士君の俺を見る目が家族によく向けられていた視線にそっくりだ。王都で合流したら、瑛士君と兄ちゃんは結構気が合うかもしれない。
声を落としつつ、ユーヴィスから聞いた事を二人で整理する。瑛士君こそ御使いじゃないかという俺の考えは、即座に否定されてしまった。対話を許されるような存在なら、とっくに神様から接触があっただろうと。確かに。直に話が出来るのなら瑛士君にちゃんと説明してあげて欲しかった。
とりあえず聖女の存在を確かめなくてはいけないだろう。聖女が居て、本当に神様と対話が可能というなら、瑛士君を連れて来た理由だって聞けるし、元の世界に帰りたいという願いを直接伝えて貰う事も可能なはずだ。ユーヴィスの話に寄れば、王都には神殿があるらしいので、まずはそこから調べてみよう。
「――フィーは、俺の時みたいに助けてやるかと思った」
一通り話し終わると、瑛士君がぽつりと言った。ユーヴィスの事だろう。あの場で出来る事は少なかったけれど、しようと思えばもっと何かしてあげられる事はあったと思う。
「エイジの時とは状況も違うし……あの人、図々しいから何かして欲しい事あったら自分から言うと思ったんだよ」
「言われたら聞いてやった?」
「うーん。数日分の食料が欲しいとか言われたら渡すかもだけど、一緒に連れてけって言われたら普通に断るよね」
お人好しと思われているんだろうか。こっちで再会した時にもそんな事を言われた気がする。しかし最初に目をつけられたのは俺でも、当たり前みたいに食べ物を差し出したのは瑛士君の方なのだ。薄情だと思った? と尋ねる俺に、瑛士君は首を振って否定する。
「フィーに救われんのは俺だけで良い」
馬車の窓から流れていく風景を遠く眺める横顔が綺麗で儚くて。フッと消えてしまうのが怖くて、思わず瑛士君の袖をこっそり握る。
「あいつが言ってただろ、女神は誰も救わないって言葉。あれ聞いて、すげーホッとしたんだ。ずっと俺だけが救われない気がしてたから」
瑛士君とユーヴィス。同じ境遇に立った二人にしか分からない言葉の重みがあるんだろう。助けを求めても誰の耳にも、神様にすら届かない虚しさをきっと彼らだけが共有できる。
「贅沢だった。俺にはフィーが居るのに、今さら神様恨んでても仕方ないよな」
「瑛士君は恨んでも良いと思う。勝手に呼んどいて放置した神様が悪い。救うとか以前の問題じゃない?」
「まぁ確かに……でももう良いよ」
瑛士君は何て寛大なんだ。しかし俺としてはやっぱり許容できないので、心の中で神様へ思いつく限りの恨み言を言った。俺が瑛士君の為に用意された駒なら、神様はうちの前まで瑛士君をきっちり送り届ける義務があったと思う。仕事が大雑把だ。
「やけにアッサリしてんのはちょっと驚いたけど」
「うん?」
馬車の中なので言葉を濁しつつ、ユーヴィスに罪の理由を尋ねた時の事だと言われる。不躾な事を聞いた気はするが、嫌なら適当に躱すだろうと思った。贖罪だと口にしながらも生に執着する彼が不思議で、後悔していないと聞いて、妙に納得した。後悔していたら運命を受け入れ、とっくに力尽きていたはずだ。彼はとことん生きて罪を贖い、そしていつか女神の赦される日を待つつもりなのだと思った。
「癖強めだけど悪い人じゃなかったよね」
「悪人だろ。普通に重罪だぞ」
「そうだけど……根っからの悪人じゃないよ、たぶん」
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