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そろそろ日暮れかという頃。
はなおばあちゃんの部屋の出窓で
サーとシーが外を眺めていました。
「何か胸騒ぎがする。」
「私も同じこと言おうとしてた。」
やがて辺りが暗くなり始め
街灯が灯ります。
「来るね。」
「うん。」
はなおばあちゃんは
マツ、ナミおばあちゃんと
この部屋で暮らしています。
三人のおばあちゃんたちは
明るいうちに帰るつもりだったのか
部屋のカーテンは開けたままに
なっています。
辺りがすっかり暗くなった時
どこからか一羽の蝙蝠が飛んで来ました。
いや、それは蝙蝠ではなく
蝙蝠のような姿をした
悪魔の皇子だったのです。
魔界の皇子ナポレオンは
まだ小さな子どもでした。
母親である女王の許可を得て
人間界へやって来たのです。
皇子は迷うことなく
サーとシーのいる
この部屋へと
飛んで来ました。
サーとシーとは?
おばあちゃんたちの孫
拓が修学旅行で沖縄へ行ったときに
お土産にくれた
マグカップくらいの大きさの
置物です。
はなおばあちゃんは
どちらがサーで
どちらがシーなのか
よくわからなくなってしまいました。
そんなことを気にしない
サーとシーは
ここで三人を
守っていたのです。
はなおばあちゃんの部屋の出窓で
サーとシーが外を眺めていました。
「何か胸騒ぎがする。」
「私も同じこと言おうとしてた。」
やがて辺りが暗くなり始め
街灯が灯ります。
「来るね。」
「うん。」
はなおばあちゃんは
マツ、ナミおばあちゃんと
この部屋で暮らしています。
三人のおばあちゃんたちは
明るいうちに帰るつもりだったのか
部屋のカーテンは開けたままに
なっています。
辺りがすっかり暗くなった時
どこからか一羽の蝙蝠が飛んで来ました。
いや、それは蝙蝠ではなく
蝙蝠のような姿をした
悪魔の皇子だったのです。
魔界の皇子ナポレオンは
まだ小さな子どもでした。
母親である女王の許可を得て
人間界へやって来たのです。
皇子は迷うことなく
サーとシーのいる
この部屋へと
飛んで来ました。
サーとシーとは?
おばあちゃんたちの孫
拓が修学旅行で沖縄へ行ったときに
お土産にくれた
マグカップくらいの大きさの
置物です。
はなおばあちゃんは
どちらがサーで
どちらがシーなのか
よくわからなくなってしまいました。
そんなことを気にしない
サーとシーは
ここで三人を
守っていたのです。
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