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私のことですか?/桜木シンコ
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王様の耳はロバの耳作戦?
桜木シンコと申します。
今日、しんどい子さん、と皆が噂しているのは
私のことですか?
私は悪気はないのであります。
いいね、を押してるのは本当にいいねと思ったからで
お返しが欲しいとかではありません。
いつも通知が来て、気持ち悪いと思った方
ごめんなさい。
職場では男性が多いのですが
同じ部署の男性からすこぶる嫌われております。
業務連絡をしているだけなのに
「女(オマエ)の言うことなんか聞くか」
と言ってきて話になりません。
もう時代は令和なんですけど昭和じゃないんですけど
と、何度思ったでしょうか。
お客さまに失礼なことをしていたので
「それは、ちょっと」と言うことが
何度もありました。
そのうち不機嫌になってきて
ついに、私は「クレーマー」と
呼ばれ出しました。
新人さんに話しかけただけで
「おい、クレーマー、今度は何クレーム付けてたんだ?」
と言われました。
上司や他の部署の方たちとは良き関係なのですが。
同じ部署の男性たちには私はしんどいようです。
そんなことを言う私はしんどいですか?
「わかりました。桜木さんがあの人たちの中にいることで
バランスが取れていると思っていたのですが。規定を守るよう
もう一度それとなくこちらから言います。私からは、気にしないで
としか言えません。また何かあればいつでも遠慮なく言ってくださいね。」
スタッフの半年に一度の面談でみちよは桜木に言った。
桜木のいるグループはスタッフの出入りが多かった。
「皆が辞めていく職場で続いてる私って頑張ってるよね!」
社員食堂に行くとマツおばちゃんがおかずをおまけしてくれた。
「なんか、元気ないね。そういう時は食堂の裏で田んぼに向かって叫びな。
誰も聞いてないから。」
食後、桜木は試しに食堂の裏に行ってみた。
「ホントだ。こんな所あったんだ。」
満腹の桜木は大きく息を吸った。
「○○と○○と○○のク○ヤロウ‼︎人生やり直して来い!バ~カ!」
桜木の叫びはフェンスの向こうの小川にサラサラと流れていった。
日の当たらないカウンター席で食事をしていた男性スタッフたちは
桜木の叫びを聞いてしまった。
○○たちは唾を呑んだ。
翌日
「おはようございます」桜木はいつも通り出勤した。
「シンコちゃん、おはよう!今日もいい天気だね!」
同僚の態度が昨日までと明らかに違っていて桜木は戸惑った。
いつも挨拶無視する人たちがなぜ?みちよさんが何か言ってくれたのかしら?
でも、いつまで続くかわからないわ。
私は自分の仕事だけきちんとして帰ろう。
何かあったらマツさんの教えてくれたアレをまたやろうっと。
桜木シンコと申します。
今日、しんどい子さん、と皆が噂しているのは
私のことですか?
私は悪気はないのであります。
いいね、を押してるのは本当にいいねと思ったからで
お返しが欲しいとかではありません。
いつも通知が来て、気持ち悪いと思った方
ごめんなさい。
職場では男性が多いのですが
同じ部署の男性からすこぶる嫌われております。
業務連絡をしているだけなのに
「女(オマエ)の言うことなんか聞くか」
と言ってきて話になりません。
もう時代は令和なんですけど昭和じゃないんですけど
と、何度思ったでしょうか。
お客さまに失礼なことをしていたので
「それは、ちょっと」と言うことが
何度もありました。
そのうち不機嫌になってきて
ついに、私は「クレーマー」と
呼ばれ出しました。
新人さんに話しかけただけで
「おい、クレーマー、今度は何クレーム付けてたんだ?」
と言われました。
上司や他の部署の方たちとは良き関係なのですが。
同じ部署の男性たちには私はしんどいようです。
そんなことを言う私はしんどいですか?
「わかりました。桜木さんがあの人たちの中にいることで
バランスが取れていると思っていたのですが。規定を守るよう
もう一度それとなくこちらから言います。私からは、気にしないで
としか言えません。また何かあればいつでも遠慮なく言ってくださいね。」
スタッフの半年に一度の面談でみちよは桜木に言った。
桜木のいるグループはスタッフの出入りが多かった。
「皆が辞めていく職場で続いてる私って頑張ってるよね!」
社員食堂に行くとマツおばちゃんがおかずをおまけしてくれた。
「なんか、元気ないね。そういう時は食堂の裏で田んぼに向かって叫びな。
誰も聞いてないから。」
食後、桜木は試しに食堂の裏に行ってみた。
「ホントだ。こんな所あったんだ。」
満腹の桜木は大きく息を吸った。
「○○と○○と○○のク○ヤロウ‼︎人生やり直して来い!バ~カ!」
桜木の叫びはフェンスの向こうの小川にサラサラと流れていった。
日の当たらないカウンター席で食事をしていた男性スタッフたちは
桜木の叫びを聞いてしまった。
○○たちは唾を呑んだ。
翌日
「おはようございます」桜木はいつも通り出勤した。
「シンコちゃん、おはよう!今日もいい天気だね!」
同僚の態度が昨日までと明らかに違っていて桜木は戸惑った。
いつも挨拶無視する人たちがなぜ?みちよさんが何か言ってくれたのかしら?
でも、いつまで続くかわからないわ。
私は自分の仕事だけきちんとして帰ろう。
何かあったらマツさんの教えてくれたアレをまたやろうっと。
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