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第一部

★一線を越えて【6】

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「あっ……!」

 モニカの身体がびくりと跳ねた。
 そのまま尻の形に沿って愛撫されていると、背中を向かされた。
 同じように背中にも口づけをされると、また尻に戻ってきて口づけられる。
 くすぐったくなって、身動ぎながらも口を開く。

「そこ、汚いので……」
「先程、一緒に沐浴して流したでしょう。どこも汚くありません」

 マキウスに向かって尻を突き出す形となり、恥ずかしくなる。
 シーツを掴み、赤面して耐えていると、モニカの身体がびくりと跳ねた。
 マキウスがモニカの蜜口を弄り出したのだった。

「っ……!」
「おや。もう濡れていますね」

 息を詰めていると、蜜口を触るマキウスの指が激しさを増した。
 撫でるようだった指先は激しさを増して、モニカの蜜口を力強く擦っていた。
 撫でられた分だけ、蜜口からは蜜の様な愛液が溢れるようで、モニカの身体は熱を帯びていく。

「っ……!」

 尻を向けたまま、シーツを掴んで息を詰めて、目を瞑っていると、マキウスが優しく囁いてきた。

「……入れてもいいですか?」

 息を詰めたまま頷くと、ズブリと蜜口の中に指が入ってきた。
 目の前で火花が散ったような衝撃が走り、モニカの目の前は一瞬だけ白く染まったのだった。

「っ……!」
「やはり、貴女のナカは広くなっていますね。痛みはありますか?」
「少しだけ……」

 蜜口の中に指を入れて、膣内をなぞりながら聞いてきたマキウスに、モニカは掠れ声で返す。
 御國だった頃、経験のある友人に聞いてはいたが、まさかこんなに痛いとは思わなかった。
 少しだけとは言いながら、先程から手足をぶつけた時に感じるような、じわじわとした痛みがモニカを襲い、会話をすることさえ難しかった。
 マキウスが指を動かす度に、モニカの身体に痛みが走り、叫びそうになる。

「二回目なので、最初の破瓜の痛みに比べたら痛みはないと聞いていますが……どうですか?」
「私、これが初めてなので……」
「そうでしたね。失言でした。ですが、貴女の『最初』を貰う栄誉を賜りました。今の私は、これ以上なく幸福です」

 そう言っている間も、マキウスは指の数を増やして、膣内をなぞっていった。
 やはり、モニカの蜜口の中は処女の乙女に比べれば大きくなっており、指が入れやすくなっているらしい。
 あまりに奥まで指を入れてくるので、このまま子宮に届いてしまうのではないかと錯覚さえしてしまう。
 痛みを堪えて小さく呻いていると、マキウスのアメシストの様な瞳が心配そうに見ていることに気づいた。

「やはり、無理をしていますね。今から抜くので、もう止めましょう。これ以上は、貴女に負担が大きい……」
「つ、続けて下さい……。まだ指しか入れてないじゃないですか……」

 幾ら元の世界で処女のまま死んだモニカでも、ベッドで交わり合った男女が、この後、何をするかくらいは知っている。
 友人も話していたし、漫画や小説などでも読んでいる。
 ここからが、本番ではないのだろうか。

「ですが……」
「私は大丈夫ですから……」
「分かりました。今から抜きます。貴女はそのまま……」

 そうして水音と共にマキウスが指を引き抜くと、また目の前で火花が弾けたように思えた。

「ああっ……!」

 今度こそ声を上げてしまい、モニカはベッドに倒れてしまう。金の髪がシーツの上に散らばると、そっと身体を動かして仰向けになる。
 蜜口だけではなく、その中の蜜壷までもが、じわじわと痛み、身体中が汗を掻いてベタベタしていた。
 マキウスは指についていた愛液と、モニカの蜜口から溢れた愛液を掬い取ると、自分の肉棒に塗っていた。
 まるでモニカの中に入れやすくするかの様に屹立する肉棒に愛液を塗ると、何度か触って固さを確かめているようだった。

「あの、何を……」
「確かめているんです。あまり固いと貴女が苦しいと思ったので」

 用意が出来ると、マキウスは肉棒をモニカの蜜口に押しつけてくる。
 愛する人の肉棒をモニカの蜜口はあっさり受け入れて、どんどん蜜壷の奥へと入っていった。

「ああ……っ! イヤッ! あ、ああ……!」

 先程までとは比べ物にならない衝撃がモニカを襲う。
 御國だった頃も含めて、これまで感じたことのない衝撃にシーツを掴むことさえ出来なくなる。万歳をする様な形でベッドに身を投げ出していると、マキウスが手を握ってきた。
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