32 / 48
32話 ソースコード
しおりを挟む
早速コードを見る。
「ここだ。ここで例外をキャッチして、その後の処理が書かれている。」
「どんなことが書かれているか分かる?」
「うん。例外をキャッチした場合、つまりバグ認定された場合は、その対象から半径15m以内の魔物が対象。もしいない場合は何もしない。いた場合は、魔物の強さを、その魔物に設定してあるトータルバリューって総合値?多分強さって意味かな?の上限の値に設定して攻撃するって書いてある。」
「なるほど。距離に関しては検証した通りだね。」
「そうだね。」
「強さに関しては、上限の値の設定するって事は、例えば自分の強さが100。スライムの強さが1~10の設定と仮定して、強さが5のスライムに会ったとする。そのスライムの前でバグ認定されると、スライムの強さは10になる。でもまだ自分の方が強いから倒せるって事かな。」
「うん。お父さんの認識通りだと思う。ミノタウロスの場合だと、例えば強さが50~150の設定だとしたら、バグ認定されると150になって、100の僕には勝てないって事だね。」
「だったらこれまで現象は納得だね。」
「そうだね。僕がどれくらい強いかは分からないけど、ミノタウロスの上限よりかは弱かったって事になるね。」
「自分がどれくらい強いのかってのは、コードから分かるものなのか?」
「いや、分からないと思う。コードと言うより、僕自身の値だから。」
「どういうことですか?」
シリルさんもやっぱ気になるよね。
「うーんと、コードは設計書みたいな物で、例えばリンゴは、品種、大きさ、重さ、糖度とかそういう項目がありますよって書かれているんだ。実際にリンゴは一つとして同じものはないから、実際の数値とかは、データベースってところに一つ一つ保管されていて、だから、そのデータベースにアクセス出来ないと、実際の数値は分からないと思う。」
「うーん。ややこしいね。」
「でも例えば、さっき言ってた設定の数値はコードから分かると思うから、それを頼りに大体の値は分かるんじゃないかな?実際に魔物の一覧のコードもあるはずだから、それ探してみてもいい?」
「お父さん達は、フランツに付いていくよ。」
「ありがとう。」
「あっ、そうだ。その前にさ、このコードって消せたりはしないのかな?」
「消す?」
「うん。ほら、この魔物が襲うって書いてあるところを消せれば、もう襲ってこないのになって思って。」
「確かにそれはそうだけど、やり方は分からないな。」
「そうだよね。普通は編集出来ないようにロックがかかってたりするもんね。」
僕らはまたファイル一覧まで戻った。もう一段階奥に行くとどうなるんだろうと思い進むと、フォルダ一覧だった。
そこから魔物のフォルダを見つけ、魔物設定のコードを見つける。
これなら他のコードも思ったより簡単に見つけられそうだ。
魔物一覧を見ると、スライムから魔王まで全ての魔物のステータスが載っているみたいだ。
設定としては、属性、総合値、体力量、魔力量、物理攻撃、物理防御、魔法攻撃、魔法防御、俊敏性があるらしい。
それぞれ1~10のように幅があって、その魔物によって数値が異なっている。
コードに書かれているコメントを見る限り、さっきのトータルバリューはこの総合値を指しているみたいだ。
ミノタウロスの総合値は5000~10000だった。
思ったより幅があるんだな。
ということは僕の総合値はおそらく10000未満なんだろう。でも初めのうちは勝ててたから、5000以上はあるってことだね。
ちなみにシルバーウルフの総合値は300~500だった。
そりゃ余裕で勝てるわけだ。
「ここだ。ここで例外をキャッチして、その後の処理が書かれている。」
「どんなことが書かれているか分かる?」
「うん。例外をキャッチした場合、つまりバグ認定された場合は、その対象から半径15m以内の魔物が対象。もしいない場合は何もしない。いた場合は、魔物の強さを、その魔物に設定してあるトータルバリューって総合値?多分強さって意味かな?の上限の値に設定して攻撃するって書いてある。」
「なるほど。距離に関しては検証した通りだね。」
「そうだね。」
「強さに関しては、上限の値の設定するって事は、例えば自分の強さが100。スライムの強さが1~10の設定と仮定して、強さが5のスライムに会ったとする。そのスライムの前でバグ認定されると、スライムの強さは10になる。でもまだ自分の方が強いから倒せるって事かな。」
「うん。お父さんの認識通りだと思う。ミノタウロスの場合だと、例えば強さが50~150の設定だとしたら、バグ認定されると150になって、100の僕には勝てないって事だね。」
「だったらこれまで現象は納得だね。」
「そうだね。僕がどれくらい強いかは分からないけど、ミノタウロスの上限よりかは弱かったって事になるね。」
「自分がどれくらい強いのかってのは、コードから分かるものなのか?」
「いや、分からないと思う。コードと言うより、僕自身の値だから。」
「どういうことですか?」
シリルさんもやっぱ気になるよね。
「うーんと、コードは設計書みたいな物で、例えばリンゴは、品種、大きさ、重さ、糖度とかそういう項目がありますよって書かれているんだ。実際にリンゴは一つとして同じものはないから、実際の数値とかは、データベースってところに一つ一つ保管されていて、だから、そのデータベースにアクセス出来ないと、実際の数値は分からないと思う。」
「うーん。ややこしいね。」
「でも例えば、さっき言ってた設定の数値はコードから分かると思うから、それを頼りに大体の値は分かるんじゃないかな?実際に魔物の一覧のコードもあるはずだから、それ探してみてもいい?」
「お父さん達は、フランツに付いていくよ。」
「ありがとう。」
「あっ、そうだ。その前にさ、このコードって消せたりはしないのかな?」
「消す?」
「うん。ほら、この魔物が襲うって書いてあるところを消せれば、もう襲ってこないのになって思って。」
「確かにそれはそうだけど、やり方は分からないな。」
「そうだよね。普通は編集出来ないようにロックがかかってたりするもんね。」
僕らはまたファイル一覧まで戻った。もう一段階奥に行くとどうなるんだろうと思い進むと、フォルダ一覧だった。
そこから魔物のフォルダを見つけ、魔物設定のコードを見つける。
これなら他のコードも思ったより簡単に見つけられそうだ。
魔物一覧を見ると、スライムから魔王まで全ての魔物のステータスが載っているみたいだ。
設定としては、属性、総合値、体力量、魔力量、物理攻撃、物理防御、魔法攻撃、魔法防御、俊敏性があるらしい。
それぞれ1~10のように幅があって、その魔物によって数値が異なっている。
コードに書かれているコメントを見る限り、さっきのトータルバリューはこの総合値を指しているみたいだ。
ミノタウロスの総合値は5000~10000だった。
思ったより幅があるんだな。
ということは僕の総合値はおそらく10000未満なんだろう。でも初めのうちは勝ててたから、5000以上はあるってことだね。
ちなみにシルバーウルフの総合値は300~500だった。
そりゃ余裕で勝てるわけだ。
0
お気に入りに追加
334
あなたにおすすめの小説

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈



王太子に転生したけど、国王になりたくないので全力で抗ってみた
こばやん2号
ファンタジー
とある財閥の当主だった神宮寺貞光(じんぐうじさだみつ)は、急病によりこの世を去ってしまう。
気が付くと、ある国の王太子として前世の記憶を持ったまま生まれ変わってしまうのだが、前世で自由な人生に憧れを抱いていた彼は、王太子になりたくないということでいろいろと画策を開始する。
しかし、圧倒的な才能によって周囲の人からは「次期国王はこの人しかない」と思われてしまい、ますますスローライフから遠のいてしまう。
そんな彼の自由を手に入れるための戦いが今始まる……。
※この作品はアルファポリス・小説家になろう・カクヨムで同時投稿されています。

ゲームの中に転生したのに、森に捨てられてしまいました
竹桜
ファンタジー
いつもと変わらない日常を過ごしていたが、通り魔に刺され、異世界に転生したのだ。
だが、転生したのはゲームの主人公ではなく、ゲームの舞台となる隣国の伯爵家の長男だった。
そのことを前向きに考えていたが、森に捨てられてしまったのだ。
これは異世界に転生した主人公が生きるために成長する物語だ。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます
長尾 隆生
ファンタジー
旧題:放逐された転生貴族は冒険者として生きることにしました
★第2回次世代ファンタジーカップ『痛快大逆転賞』受賞★
★現在三巻まで絶賛発売中!★
「穀潰しをこのまま養う気は無い。お前には家名も名乗らせるつもりはない。とっとと出て行け!」
苦労の末、突然死の果てに異世界の貴族家に転生した山崎翔亜は、そこでも危険な辺境へ幼くして送られてしまう。それから十年。久しぶりに会った兄に貴族家を放逐されたトーアだったが、十年間の命をかけた修行によって誰にも負けない最強の力を手に入れていた。
トーアは貴族家に自分から三行半を突きつけると憧れの冒険者になるためギルドへ向かう。しかしそこで待ち受けていたのはギルドに潜む暗殺者たちだった。かるく暗殺者を一蹴したトーアは、その裏事情を知り更に貴族社会への失望を覚えることになる。そんな彼の前に冒険者ギルド会員試験の前に出会った少女ニッカが現れ、成り行きで彼女の親友を助けに新しく発見されたというダンジョンに向かうことになったのだが――
俺に暗殺者なんて送っても意味ないよ?
※22/02/21 ファンタジーランキング1位 HOTランキング1位 ありがとうございます!

魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる