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第4章
11.六人と七人(10)
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仕切り直ししましょうね。
伊吹の提案に頷いて、二人交互にシャワーを浴びた。
暖めた部屋で,丁寧にコーヒーを淹れて飲んで。
「もう、いい?」
「ん」
顔を見合わせて小さく笑って、そっと唇を合わせ、立ち上がる。
「わ」
「んっ」
二人してバスローブを脱いで潜り込んだベッドは冷えていた。
「布団開けておけばよかったなあ…」
「ですね、でも」
「あ」
ちゅ、と右耳の後ろにキスされて、京介は覚えていた快感を体がすぐに呼び出してくるのに気づいた。じわりと熱くなってくる中心、熱を放ちながら伊吹の腰を撫で上げるのに、居心地悪くなってもぞもぞする。
「なに?」
「え、だって」
さっきしたのに。
「嬉しいです」
「え?」
「欲しいってことでしょ?」
「あん…」
しっとり温かな手で包まれて、思わず零れた声を噛み殺そうとしてきわどくなる。
「んー」
「…なに」
「困りました」
「なにが」
「さっきよりも」
色っぽくないですか、京介。
「そう……っ」
そのままゆるりと握りしめられ、撫で上げられて仰け反る。
「ん、っ」
「ここはずっと弱いんですね」
「っ、だってっ」
今さっき散々刺激されたばかりだし、何より布を隔てない直接的な柔らかさとか温かさとか、指先一つ一つの動きまで拾ってしまう感覚は、
「あ、あっっ」
悲鳴を上げて腰を浮かせたのは、伊吹がきちんとその場所も覚えていたせいだ。
「だ、め…っ」
「どうして?」
ちゅ、とこめかみにキスされ、目元に吸い付かれて、自分が涙を滲ませていたと気づく。
「気持ちいいんでしょ?」
「うっ…ふ」
押し広げられるように触れられて脳裏に星が飛び散る。いつの間にか自分が足を広げてねだっていたのだと理解する前に、もっと深く入られて息を引いた。
「みなっ……みっ……」
眉を寄せて見上げると、覗き込んだ伊吹が微笑む。その柔らかな胸元の線に朦朧としながら唇を寄せる。
「あ…」
「…んうっ」
伊吹の頂きも唇を押し返す弾力で膨らんでいた。舌で迎えて吸い付くと、刺激になったのかずぶりと入られて一瞬視界を失う。それでも、目を閉じて口の中の柔らかな粒を楽しむとそろそろと指が抜かれていった。
「京介…」
掠れた声が乱れた呼吸に混じって聞こえる。反り返った京介を挟むように抱き締めてくれる。胸への愛撫を繰り返すと、伊吹が腰を揺らせて京介を揺すってくれる。
「んん…」
名残惜しく片方からもう片方へ移る間にも、谷間にキスを刻みながら、軽く頬を膨らみで押されてぼうっとする。
「は…」
気持ちいい。
呟いてすぐもう片方を含んで舐めた。赤ん坊になったような無防備さ、揺れて顔に当たる感触、伊吹が揺する腰が京介を滑らかな腹で擦ってくれて、それもまた蕩けるような気持ちになる。
布団の中に少しずつこもっていく熱気に汗が滲んできた。伊吹も熱いのだろう、見上げるとうっすらと濡れた顔で見下ろしてきて、微かに唇を開いた。
まるでその唇に吸い込まれていくようで。
ああ、わかるかも、とぼんやり思う。
あの柔らかそうな唇の中で、京介自身を温めてほしい。舌で可愛がって、愛しんでほしい。
ここは寒い、そう思ったのは自分が濡れてきたからだ。
揺れ動く空気に濡れた自分が冷えてくるような気がして焦ってくる。
「みなみ…」
もう入りたい。
呟くと、頷いた伊吹と体を入れ替えた。一瞬迷ったけれど、それでも注意深くゴムを付ける。
ゴムも冷たい。
なんだかちょっとしょんぼりした気分になったから、伊吹に触れてそこが潤っているのにほっとした。
「……濡れてるね」
「……京介が、色っぽくて」
小さく息を弾ませて伊吹が笑う。
「襲いそうで困ります」
「もう襲ったくせに…」
でも、お待ちどうさま。
伊吹の中に滑り込もうとして、軽く抵抗されて戸惑う。
「いや…?」
「ううん、大丈夫」
「でも…」
拒まれているみたいで、うまく入れない。
「そういうときは」
さっきの私のまねでもして?
「えーと…」
さっきの伊吹のまね。
京介が逃げようとしても、そこから身動きできないようにされて、そのままひたすら愛撫を受けて。
「じゃあ……こう、かな」
「っっあ」
伊吹の腰を掴んで、引き寄せながら押し進めると、伊吹が小さく声を上げた。入り口の閉鎖感を押し開く瞬間、キスした時の感覚が戻って背筋を熱いものが駆け上がる。
「ああ…」
同じことを、僕は今舌の替わりに僕自身でやってるんだ?
閃光のような理解の後は、体が勝手に学んでいく。自分の弱い部分を避けて、伊吹の中をあちこち探る。大きく体が跳ねたところを何度も触れると、伊吹が仰け反りながら首を振った。
「い…や…っ」
拒否、でないのは京介にもわかる。
嫌なのはそこに触れられることではなくて、触れられることで変わってしまう自分、制御できなくなる自分のみっともなさを思うから。
「大…丈夫…だよ」
「うっ…」
「もっと……感じて…」
京介の動きに伊吹が応じてくれるのが嬉しくて、繰り返しそこを責め続けると、がくがくと揺れ始めた伊吹が怯えた顔で腕にすがってきてはっとする。
「うん…待って……」
体は熱くても心が寒い。
伊吹はきっと今そう感じている。
伊吹の弱いところに、自分の弱いところをそっと当てる。触れた瞬間にお互いの体に微かな電流が走った気がして、思わず相手の顔を見る。
「ここ…?」
「うん…」
「……僕も…」
「……うん」
「動くね」
「う…っ」
頷きかけた伊吹が目を見開いてすがりついてきた。
「や、、」
「あ…っ」
京介も同時に飛び込む目の眩むような快感の海。
京介の弱い部分が呑み込まれ吸い付かれ、ざわめくような感覚に包み込まれていって意識が白くなった。
伊吹の提案に頷いて、二人交互にシャワーを浴びた。
暖めた部屋で,丁寧にコーヒーを淹れて飲んで。
「もう、いい?」
「ん」
顔を見合わせて小さく笑って、そっと唇を合わせ、立ち上がる。
「わ」
「んっ」
二人してバスローブを脱いで潜り込んだベッドは冷えていた。
「布団開けておけばよかったなあ…」
「ですね、でも」
「あ」
ちゅ、と右耳の後ろにキスされて、京介は覚えていた快感を体がすぐに呼び出してくるのに気づいた。じわりと熱くなってくる中心、熱を放ちながら伊吹の腰を撫で上げるのに、居心地悪くなってもぞもぞする。
「なに?」
「え、だって」
さっきしたのに。
「嬉しいです」
「え?」
「欲しいってことでしょ?」
「あん…」
しっとり温かな手で包まれて、思わず零れた声を噛み殺そうとしてきわどくなる。
「んー」
「…なに」
「困りました」
「なにが」
「さっきよりも」
色っぽくないですか、京介。
「そう……っ」
そのままゆるりと握りしめられ、撫で上げられて仰け反る。
「ん、っ」
「ここはずっと弱いんですね」
「っ、だってっ」
今さっき散々刺激されたばかりだし、何より布を隔てない直接的な柔らかさとか温かさとか、指先一つ一つの動きまで拾ってしまう感覚は、
「あ、あっっ」
悲鳴を上げて腰を浮かせたのは、伊吹がきちんとその場所も覚えていたせいだ。
「だ、め…っ」
「どうして?」
ちゅ、とこめかみにキスされ、目元に吸い付かれて、自分が涙を滲ませていたと気づく。
「気持ちいいんでしょ?」
「うっ…ふ」
押し広げられるように触れられて脳裏に星が飛び散る。いつの間にか自分が足を広げてねだっていたのだと理解する前に、もっと深く入られて息を引いた。
「みなっ……みっ……」
眉を寄せて見上げると、覗き込んだ伊吹が微笑む。その柔らかな胸元の線に朦朧としながら唇を寄せる。
「あ…」
「…んうっ」
伊吹の頂きも唇を押し返す弾力で膨らんでいた。舌で迎えて吸い付くと、刺激になったのかずぶりと入られて一瞬視界を失う。それでも、目を閉じて口の中の柔らかな粒を楽しむとそろそろと指が抜かれていった。
「京介…」
掠れた声が乱れた呼吸に混じって聞こえる。反り返った京介を挟むように抱き締めてくれる。胸への愛撫を繰り返すと、伊吹が腰を揺らせて京介を揺すってくれる。
「んん…」
名残惜しく片方からもう片方へ移る間にも、谷間にキスを刻みながら、軽く頬を膨らみで押されてぼうっとする。
「は…」
気持ちいい。
呟いてすぐもう片方を含んで舐めた。赤ん坊になったような無防備さ、揺れて顔に当たる感触、伊吹が揺する腰が京介を滑らかな腹で擦ってくれて、それもまた蕩けるような気持ちになる。
布団の中に少しずつこもっていく熱気に汗が滲んできた。伊吹も熱いのだろう、見上げるとうっすらと濡れた顔で見下ろしてきて、微かに唇を開いた。
まるでその唇に吸い込まれていくようで。
ああ、わかるかも、とぼんやり思う。
あの柔らかそうな唇の中で、京介自身を温めてほしい。舌で可愛がって、愛しんでほしい。
ここは寒い、そう思ったのは自分が濡れてきたからだ。
揺れ動く空気に濡れた自分が冷えてくるような気がして焦ってくる。
「みなみ…」
もう入りたい。
呟くと、頷いた伊吹と体を入れ替えた。一瞬迷ったけれど、それでも注意深くゴムを付ける。
ゴムも冷たい。
なんだかちょっとしょんぼりした気分になったから、伊吹に触れてそこが潤っているのにほっとした。
「……濡れてるね」
「……京介が、色っぽくて」
小さく息を弾ませて伊吹が笑う。
「襲いそうで困ります」
「もう襲ったくせに…」
でも、お待ちどうさま。
伊吹の中に滑り込もうとして、軽く抵抗されて戸惑う。
「いや…?」
「ううん、大丈夫」
「でも…」
拒まれているみたいで、うまく入れない。
「そういうときは」
さっきの私のまねでもして?
「えーと…」
さっきの伊吹のまね。
京介が逃げようとしても、そこから身動きできないようにされて、そのままひたすら愛撫を受けて。
「じゃあ……こう、かな」
「っっあ」
伊吹の腰を掴んで、引き寄せながら押し進めると、伊吹が小さく声を上げた。入り口の閉鎖感を押し開く瞬間、キスした時の感覚が戻って背筋を熱いものが駆け上がる。
「ああ…」
同じことを、僕は今舌の替わりに僕自身でやってるんだ?
閃光のような理解の後は、体が勝手に学んでいく。自分の弱い部分を避けて、伊吹の中をあちこち探る。大きく体が跳ねたところを何度も触れると、伊吹が仰け反りながら首を振った。
「い…や…っ」
拒否、でないのは京介にもわかる。
嫌なのはそこに触れられることではなくて、触れられることで変わってしまう自分、制御できなくなる自分のみっともなさを思うから。
「大…丈夫…だよ」
「うっ…」
「もっと……感じて…」
京介の動きに伊吹が応じてくれるのが嬉しくて、繰り返しそこを責め続けると、がくがくと揺れ始めた伊吹が怯えた顔で腕にすがってきてはっとする。
「うん…待って……」
体は熱くても心が寒い。
伊吹はきっと今そう感じている。
伊吹の弱いところに、自分の弱いところをそっと当てる。触れた瞬間にお互いの体に微かな電流が走った気がして、思わず相手の顔を見る。
「ここ…?」
「うん…」
「……僕も…」
「……うん」
「動くね」
「う…っ」
頷きかけた伊吹が目を見開いてすがりついてきた。
「や、、」
「あ…っ」
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京介の弱い部分が呑み込まれ吸い付かれ、ざわめくような感覚に包み込まれていって意識が白くなった。
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