129 / 213
76.『淫儀』(2)
しおりを挟む
「…」
つう、とカークは自分の唇を伝ったよだれに目を細めた。
あの中で極められていく快楽は先ほどカークを粉々にしたばかりだ。
ラゴル13-4を父から打たれ、感覚の閾値を限界まで下げられた体は、ハイトの膝に座るだけ、その萎えた、用をなさない中心に触れただけですぐに駆け上がった。勃ち上がり弾けかけたものは絡みつかれた触手に縛められ、なのに同時にハイトのものを受け入れるべく後ろを無理矢理広げられて、その感触に視界も失うほど感じて叫んだ。
悲鳴は途切れることなく部屋を満たし続けた。ハイトのものと同時に押し込まれたのは父の触手、それはハイトを支えつつ奥へ深く広がり波打ちぐるぐると回り続ける。弱いところを探すような優しいものではない、全ての襞を弱点にする圧倒的な快楽の蹂躙。精一杯目を見開き、叫び続けるしかないカークは、それがまだほんのテストでしかなかったとすぐに知る。
「わあああああああ!!!」
背後に注ぎ込まれたのはハイトのものではなかった。高濃度のラゴル13-4。意識が吹っ飛び全身の感覚が弾けて気を失った瞬間に容赦のない快楽で引きずり起こされる。真っ暗になった視界に怯える間もなく、縛められたものがぬるぬるした激しく震え扱くものに吸い込まれる。おいしいよ、リフ。父が囁き再び強く吸い上げられる。絶叫して目を開けると、視界に迫っているのは父の白く滑らかな体から想像もつかないごつごつと節くれ立って濡れ光った巨大な男根、大声を上げたカークの口を一杯に満たして突っ込まれ、喉の奥まで犯される。広げられた両脚にからみつく触手が腹を這い上がり胸の先に争うように何本も絡みつき絞り吸い付き、首筋にまるで死ぬ間際のような喘ぎを響かせながら、ハイトが噛みついてくる。
なのに。
カークは一度たりとして放つことを許されなかった。全ての感覚器を犯され味わいしゃぶりつくされ、悲鳴さえも封じられて身体中に響き渡る快感の絶叫を傷みとして感じるしかないレベルで叩きつけられ、呼吸が止まりそうになっては一瞬口を外されるその時だけ視界が戻る、けれどそこにはすぐにまた口をねじ開けて押し込んでくる吐き気を催させる肉色の塊が全面を覆うだけで。
すばらしいすばらしいすばらしいすばらしいすばらしいすばらしいすばらしい。
もっともっともっともっともっともっともっともっと。
何度か吐いた気がする。局部からは体液ではなく生臭い血までもが流れていたように思う。
ハイトのものを銜え、今度は口一杯を満たした父のものに背後を引き裂かれた時も痛みは既に感覚に入っていなかった。生きながら死体になっているカークの胸を両方とも舐めしゃぶり噛みつきながら、父は切なげに喘ぎ触手で扱き続けているカークのものにもっと深く我が身を差し入れてきて、もっとよこせとねだり続けた。
何を。
遠い遥かな意識の彼方でカークはぼんやりと考えていた。
何を望んでいるのか、この二体の機械は。
何をよこせと言うのか、今カークの全てはハイトと父にむしゃぶり尽くされ喰らい尽くされている。体だけではない、感覚や精神までも、ラゴル13-4で押し開きすり潰し一粒残らず持ち去っているではないか。
「リフ、違う、もっと、ああ、違う、この、これじゃない、それだ、それを私にくれ、それが欲しいそれが欲しいんだああああ」
喘ぎの合間に父の懇願が響く。ハイトはもう意識がないのだろう、がくりと崩れた首が人形のように揺れている。カークの体に触手とともに押し込まれたものは絡まれ引き延ばされてもうずたずたになっているのではないか。下半身をべたべたに濡らしている鮮血と体液に塗れたハイトこそが屍体のようだ、と考えた。折り重なって床に崩れているカークの口に男根を突っ込んで激しく前後させ、うねうねと動く首に開いた口に胸をしゃぶらせ、もう片方は触手で弄り回し続け、自分の口はカークの赤黒く爛れたものをじゃぶじゃぶ言わせて啜っている父は、呆れたことにまだまだ美しい顔でねだった。
「それをくれそれをくれそれをあああああリフなぜくれないそれだリフ」
わからないよ。
あなたは一体何を欲しがっているのか、全くわからない。
私にあなたが欲しがる何が残っているのか、全くわからない。
放り出された時には既に意識がなかった。
今絶叫を放ってさすがに崩れ落ちて動かなくなった二つの体を眺め、そこにあっただろう快楽に無意識によだれを流しながら、カークは身動き一つできない自分の体がひどく透明なものになっている感覚に戸惑った。
父はカークの中に何かを見つけたのだろうか。それを持ち去ってしまったのだろうか。だからこれほど、カークは静かに冷ややかに澄んだ気がするのだろうか。
何だ、これは。
ふいに、それが視えた。
無数の光の粒が一面にある。
砂漠だ。
透明な空の下、果てのない砂漠が広がっている。
つう、とカークは自分の唇を伝ったよだれに目を細めた。
あの中で極められていく快楽は先ほどカークを粉々にしたばかりだ。
ラゴル13-4を父から打たれ、感覚の閾値を限界まで下げられた体は、ハイトの膝に座るだけ、その萎えた、用をなさない中心に触れただけですぐに駆け上がった。勃ち上がり弾けかけたものは絡みつかれた触手に縛められ、なのに同時にハイトのものを受け入れるべく後ろを無理矢理広げられて、その感触に視界も失うほど感じて叫んだ。
悲鳴は途切れることなく部屋を満たし続けた。ハイトのものと同時に押し込まれたのは父の触手、それはハイトを支えつつ奥へ深く広がり波打ちぐるぐると回り続ける。弱いところを探すような優しいものではない、全ての襞を弱点にする圧倒的な快楽の蹂躙。精一杯目を見開き、叫び続けるしかないカークは、それがまだほんのテストでしかなかったとすぐに知る。
「わあああああああ!!!」
背後に注ぎ込まれたのはハイトのものではなかった。高濃度のラゴル13-4。意識が吹っ飛び全身の感覚が弾けて気を失った瞬間に容赦のない快楽で引きずり起こされる。真っ暗になった視界に怯える間もなく、縛められたものがぬるぬるした激しく震え扱くものに吸い込まれる。おいしいよ、リフ。父が囁き再び強く吸い上げられる。絶叫して目を開けると、視界に迫っているのは父の白く滑らかな体から想像もつかないごつごつと節くれ立って濡れ光った巨大な男根、大声を上げたカークの口を一杯に満たして突っ込まれ、喉の奥まで犯される。広げられた両脚にからみつく触手が腹を這い上がり胸の先に争うように何本も絡みつき絞り吸い付き、首筋にまるで死ぬ間際のような喘ぎを響かせながら、ハイトが噛みついてくる。
なのに。
カークは一度たりとして放つことを許されなかった。全ての感覚器を犯され味わいしゃぶりつくされ、悲鳴さえも封じられて身体中に響き渡る快感の絶叫を傷みとして感じるしかないレベルで叩きつけられ、呼吸が止まりそうになっては一瞬口を外されるその時だけ視界が戻る、けれどそこにはすぐにまた口をねじ開けて押し込んでくる吐き気を催させる肉色の塊が全面を覆うだけで。
すばらしいすばらしいすばらしいすばらしいすばらしいすばらしいすばらしい。
もっともっともっともっともっともっともっともっと。
何度か吐いた気がする。局部からは体液ではなく生臭い血までもが流れていたように思う。
ハイトのものを銜え、今度は口一杯を満たした父のものに背後を引き裂かれた時も痛みは既に感覚に入っていなかった。生きながら死体になっているカークの胸を両方とも舐めしゃぶり噛みつきながら、父は切なげに喘ぎ触手で扱き続けているカークのものにもっと深く我が身を差し入れてきて、もっとよこせとねだり続けた。
何を。
遠い遥かな意識の彼方でカークはぼんやりと考えていた。
何を望んでいるのか、この二体の機械は。
何をよこせと言うのか、今カークの全てはハイトと父にむしゃぶり尽くされ喰らい尽くされている。体だけではない、感覚や精神までも、ラゴル13-4で押し開きすり潰し一粒残らず持ち去っているではないか。
「リフ、違う、もっと、ああ、違う、この、これじゃない、それだ、それを私にくれ、それが欲しいそれが欲しいんだああああ」
喘ぎの合間に父の懇願が響く。ハイトはもう意識がないのだろう、がくりと崩れた首が人形のように揺れている。カークの体に触手とともに押し込まれたものは絡まれ引き延ばされてもうずたずたになっているのではないか。下半身をべたべたに濡らしている鮮血と体液に塗れたハイトこそが屍体のようだ、と考えた。折り重なって床に崩れているカークの口に男根を突っ込んで激しく前後させ、うねうねと動く首に開いた口に胸をしゃぶらせ、もう片方は触手で弄り回し続け、自分の口はカークの赤黒く爛れたものをじゃぶじゃぶ言わせて啜っている父は、呆れたことにまだまだ美しい顔でねだった。
「それをくれそれをくれそれをあああああリフなぜくれないそれだリフ」
わからないよ。
あなたは一体何を欲しがっているのか、全くわからない。
私にあなたが欲しがる何が残っているのか、全くわからない。
放り出された時には既に意識がなかった。
今絶叫を放ってさすがに崩れ落ちて動かなくなった二つの体を眺め、そこにあっただろう快楽に無意識によだれを流しながら、カークは身動き一つできない自分の体がひどく透明なものになっている感覚に戸惑った。
父はカークの中に何かを見つけたのだろうか。それを持ち去ってしまったのだろうか。だからこれほど、カークは静かに冷ややかに澄んだ気がするのだろうか。
何だ、これは。
ふいに、それが視えた。
無数の光の粒が一面にある。
砂漠だ。
透明な空の下、果てのない砂漠が広がっている。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
公開凌辱される話まとめ
たみしげ
BL
BLすけべ小説です。
・性奴隷を飼う街
元敵兵を性奴隷として飼っている街の話です。
・玩具でアナルを焦らされる話
猫じゃらし型の玩具を開発済アナルに挿れられて啼かされる話です。
僕が玩具になった理由
Me-ya
BL
🈲R指定🈯
「俺のペットにしてやるよ」
眞司は僕を見下ろしながらそう言った。
🈲R指定🔞
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説は他の場所で書いていましたが、携帯が壊れてスマホに替えた時、小説を書いていた場所が分からなくなってしまいました😨
ので、ここで新しく書き直します…。
(他の場所でも、1カ所書いていますが…)
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
【R18】奴隷に堕ちた騎士
蒼い月
BL
気持ちはR25くらい。妖精族の騎士の美青年が①野盗に捕らえられて調教され②闇オークションにかけられて輪姦され③落札したご主人様に毎日めちゃくちゃに犯され④奴隷品評会で他の奴隷たちの特殊プレイを尻目に乱交し⑤縁あって一緒に自由の身になった両性具有の奴隷少年とよしよし百合セックスをしながらそっと暮らす話。9割は愛のないスケベですが、1割は救済用ラブ。サブヒロインは主人公とくっ付くまで大分可哀想な感じなので、地雷の気配を感じた方は読み飛ばしてください。
※主人公は9割突っ込まれてアンアン言わされる側ですが、終盤1割は突っ込む側なので、攻守逆転が苦手な方はご注意ください。
誤字報告は近況ボードにお願いします。無理やり何となくハピエンですが、不幸な方が抜けたり萌えたりする方は3章くらいまでをおススメします。
※無事に完結しました!
旦那様、お仕置き、監禁
夜ト
BL
愛玩ペット販売店はなんと、孤児院だった。
まだ幼い子供が快感に耐えながら、ご主人様に・・・・。
色々な話あり、一話完結ぽく見てください
18禁です、18歳より下はみないでね。
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる