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何かと不穏です
第67話 起床
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「あれ…」
ふと目を開けると、そこはベッドの上だった。
えーと確か、セレナさんに捕まったけどエリオット様に助けられて、そのまま倒れて…
…ここどこ!?
この部屋に見覚えは無いし、窓の外を見ようにもカーテンが閉まっている。立ちあがってカーテンを開ける気力はない。
いや、エリオット様が運んでくれたんだろうから危ない場所じゃないだろうし、別にどこでもいいっちゃ良いんだけど。
あれ、そういえばさっきから体の右側に何かある気が…
重たい体を上手くひねって右側の違和感がある辺りを見ると、なんとエリオット様が椅子に座り、ベッドに突っ伏したまま眠っていた。
まさか私が眠っている間ついていてくれたの…?
あれでも調査団から帰ってきたなら事後処理が色々あるんじゃ?
てかこれ私が起きたこと報告するために起こした方がいい?
「…シェリー…?」
などと考えているうちに、エリオット様が目を覚ました。まだ眠いのか、ベッドに体重を預けたまま目を擦っている。
「えっと…おはようございます、エリオット様。」
今何時なのか全然わかんないけど。
少しの間無反応だったけど、だんだん目が覚めてきたみたいだ。
「…シェ…!!」
ガバッ!!
「!?」
完全に目が開ききったと思うと、突然立ち上がった。
「………」
「………」
私たちは一瞬無言になる。
喋らない2人、動けない私、動かないエリオット様…
どうすりゃいいのこれ。
スッ
少しすると、エリオット様が椅子に座り直した。
「シェリー、その……目が覚めて良かったよ。」
最初こそ取り乱したけど、エリオット様は平静を取り戻したみたいだ。
「ありがとうございます。」
「気分が悪いとか、どこか痛いとかはないか?」
「それは大丈夫です。まだ体力が回復していないのか体がうまく動かないですが。」
「そうか、それなら良かった…」
「ところで、私どれくらい寝ていましたか?」
「大体3日くらいだ。」
「え、結構寝てましたね…」
せいぜい長くても丸一日くらいかと思ってたのに…
「まあ、結構危ない所までいってましたし、そんなもんですかね。」
「そう、だな…」
「……?どうかしましたか?」
エリオット様は座ったまま俯く。
「その、すまねえ…俺のせいでこんなことに…」
…俺のせい?
「なんで謝るんですか?今回の件で悪いのはセレナさんとリオネル・シェイファーじゃないですか。エリオット様は助けてくれただけでしょう?」
「え…」
エリオット様は顔を上げ目を丸くする。
「…怒ってないのか?」
「はい、もちろん。怒ることなんてないですから。」
「ほんとに同じこと…」
「同じこと?」
「ああいや、なんでもねえ。」
他にも同じようなことを言ってる人がいたのかな…?
「…あ、でも私の忠告を聞かなかったのは頂けませんね。私もですが、ストーカーは早めに対処しておくべきでした。」
「う…」
エリオット様はまた俯く。ちょっと親に怒られてる子どもみたいだな…
「まあ、そんなものは次から気をつければいいんです。今回は私もエリオット様も無事だったから、それで良いでしょう?」
「俺も?」
「ええ、エリオット様のストーカーだったんですから、本来はむしろエリオット様の方が危なかったんですよ?前にも言いましたが、ほんとに刺されないように気をつけてください。」
「……ああ。」
エリオット様は少し驚いた顔をした後、嬉しそうに微笑んだ。
ふと目を開けると、そこはベッドの上だった。
えーと確か、セレナさんに捕まったけどエリオット様に助けられて、そのまま倒れて…
…ここどこ!?
この部屋に見覚えは無いし、窓の外を見ようにもカーテンが閉まっている。立ちあがってカーテンを開ける気力はない。
いや、エリオット様が運んでくれたんだろうから危ない場所じゃないだろうし、別にどこでもいいっちゃ良いんだけど。
あれ、そういえばさっきから体の右側に何かある気が…
重たい体を上手くひねって右側の違和感がある辺りを見ると、なんとエリオット様が椅子に座り、ベッドに突っ伏したまま眠っていた。
まさか私が眠っている間ついていてくれたの…?
あれでも調査団から帰ってきたなら事後処理が色々あるんじゃ?
てかこれ私が起きたこと報告するために起こした方がいい?
「…シェリー…?」
などと考えているうちに、エリオット様が目を覚ました。まだ眠いのか、ベッドに体重を預けたまま目を擦っている。
「えっと…おはようございます、エリオット様。」
今何時なのか全然わかんないけど。
少しの間無反応だったけど、だんだん目が覚めてきたみたいだ。
「…シェ…!!」
ガバッ!!
「!?」
完全に目が開ききったと思うと、突然立ち上がった。
「………」
「………」
私たちは一瞬無言になる。
喋らない2人、動けない私、動かないエリオット様…
どうすりゃいいのこれ。
スッ
少しすると、エリオット様が椅子に座り直した。
「シェリー、その……目が覚めて良かったよ。」
最初こそ取り乱したけど、エリオット様は平静を取り戻したみたいだ。
「ありがとうございます。」
「気分が悪いとか、どこか痛いとかはないか?」
「それは大丈夫です。まだ体力が回復していないのか体がうまく動かないですが。」
「そうか、それなら良かった…」
「ところで、私どれくらい寝ていましたか?」
「大体3日くらいだ。」
「え、結構寝てましたね…」
せいぜい長くても丸一日くらいかと思ってたのに…
「まあ、結構危ない所までいってましたし、そんなもんですかね。」
「そう、だな…」
「……?どうかしましたか?」
エリオット様は座ったまま俯く。
「その、すまねえ…俺のせいでこんなことに…」
…俺のせい?
「なんで謝るんですか?今回の件で悪いのはセレナさんとリオネル・シェイファーじゃないですか。エリオット様は助けてくれただけでしょう?」
「え…」
エリオット様は顔を上げ目を丸くする。
「…怒ってないのか?」
「はい、もちろん。怒ることなんてないですから。」
「ほんとに同じこと…」
「同じこと?」
「ああいや、なんでもねえ。」
他にも同じようなことを言ってる人がいたのかな…?
「…あ、でも私の忠告を聞かなかったのは頂けませんね。私もですが、ストーカーは早めに対処しておくべきでした。」
「う…」
エリオット様はまた俯く。ちょっと親に怒られてる子どもみたいだな…
「まあ、そんなものは次から気をつければいいんです。今回は私もエリオット様も無事だったから、それで良いでしょう?」
「俺も?」
「ええ、エリオット様のストーカーだったんですから、本来はむしろエリオット様の方が危なかったんですよ?前にも言いましたが、ほんとに刺されないように気をつけてください。」
「……ああ。」
エリオット様は少し驚いた顔をした後、嬉しそうに微笑んだ。
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