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新学期
第74話 番外編:小ネタ集その2
しおりを挟む[モテモテラクア]
昼休み。私はラクアに用事があってB組の教室に来ていた。
「ラクア様、よろしければこれどうぞ! 」
「私からはこれを!」
すると、ラクアが4,5人の女生徒に囲まれていた。どうやらラクアにお菓子を渡しているようだ。
「ありがとう。」
ラクアが営業スマ…屈託のない笑顔で礼を言う。
「「キャーー!!」」
すると女生徒達が黄色い声をあげた。倒れそうになる人までいる。
まさか実際に少女漫画の主人公みたいな場面が見られるとは…別に少女漫画はそんなに読んでいなかったが、ここまで見事だと感心する域だ。
女生徒が去り、こちらに気がついたラクアが近づいてきた。
「俺に用か。……彼女らに時間を取られた。」
今の"……"には"すまん"という意味が含まれている。気がする。
「いやいいよ。面白いもの見られたし。」
「……面白い……?」
[ランドルト環]
「おや、カナ様おはようございます」
「おはようランドルト」
ある朝、教室前の廊下でばったりとランドルトに出くわした。珍しくラクアと一緒ではないようだ。
ランドルトは、私の知り合いの中では珍しくいつもメガネをかけている。
「そういえば、ランドルトってどれくらいの視力なの?」
「それが、極度の近視でして…メガネがないと目の前の人の顔もろくに見えません」
「それは確かにかなり視力悪いね」
そういえば"ランドルト"って単語どこかで聞いたことがあるんだが……
あ。
「ねえランドルト、メガネ外した状態でこの円の上下左右どこが欠けてるかわかる?」
そう言って私は手でCのような形を作ってみせる。
「すみません、分かりませんね…」
ちなみにこの視力検査で使うCのようなものは"ランドルト環"という。"ランドルト環"が見えない"ランドルト"……
「フッ…」
「??」
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