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魔術大会
第37話 大会6日目:午後①
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祝賀会が終わり、魔術大会6日目も午後に差し掛かっていた。
「カナ、この後どうする?休んどく?」
「どうしようかな…でも確か明日ってほぼほぼ閉会式だけだよね?」
「そうだな、3位決定戦があるけど俺らには関係ねえし、屋台は今日までだしな」
「だよね、それならちょっと屋台見て回りたいかな。特に欲しいものがある訳でもないんだけど」
「お、いいね!僕も一緒に行っていい?」
「もちろん」
「やった!アランとマリーも行かない?」
「私は部活の集まりに行かなくちゃ行けないからやめておくわ」
「俺も、新しく買った剣を部活の道場で試してぇから今日はいいや。もう行きたい店には行ったしな」
ちなみにアランは剣術部に所属している。入部当初、有望株が入ったと噂になった。
部活といえば、私も第2王子に勝って生徒会役員をやる必要が無くなったので部活に入ることが出来る。…まあこの辺の話は大会期間が終わってからでいいか。
「それは残念。じゃあ私たちだけで回ってこようか、ジーク」
「うん!」
――――――――――――――
先程から屋台の通りをプラプラ歩いているが、これといって寄りたい店は見つからない。一方ジークは道中買ったフランクフルトのようなものを歩きながら食べている。
そもそも私は前世のころから物欲がない。瞬間的に欲しいと思うことはそれなりにあったが、そのうち使わなくなるなとか、親になんて言われるだろうなどと考えているうちに買う気が失せるのだ。
とはいえ、こういうのは見ているだけでも楽しいものだ。それに、買った食べ物を頬張りながらニコニコして楽しそうにしているジークを見ると、来て良かったなんて思う。
――――――
もう少し歩くと、不思議な雰囲気の店が目に入った。どうやら魔道具の店のようだ。私はその店をじっと見る。
「カナ、そこのお店行きたい?」
「え?あ、いや…」
「…行こ!」
「あ、ちょっと!」
ジークに手を引かれ、店の前まで連れてこられた。
「あら、いらっしゃい」
「わあ、色々あるね!」
「…うん…」
店頭には、紫色に光る水晶、羽の生えた便箋、魔力の込められた宝石がついた指輪など、様々な商品がズラっと並んでいる。ついつい見るのに夢中になって返事が適当になってしまう。
「なにか欲しいものか気になるものはあるかい?」
「えっと……」
店主のお婆さんが声をかけてくる。どれも興味深いが、いざそう言われると困ってしまう。
「お婆さんのおすすめは何かある??」
返答しないでいる私を見かねてか、逆にジークが質問する。
「そうだね……これなんてどうだい?」
そう言って彼女が見せてきたのは、1つの無色透明なひし形の石がついたチェーンのブレスレットだ。
「これは?」
「魔法陣を溜めておけるブレスレットさね。そうすることで相手の属性に関わらず、自分の魔法を他人に使わせることができる。もちろんその逆もね。お嬢さん、試しにやってみるかい?」
「いいんですか?」
「ええ、でもこれは実践用のやつじゃなくてあくまで遊び用だから、魔力の込めすぎには気をつけるんだよ」
「わかりました」
やり方を教わり、私は実際にやってみる。
まず私の魔法陣を透明な石が中心に来るように展開すると、水属性の青い魔法陣が勝手に小さくなって石の中に入り、石全体が青く光り出した。
「溜められたみたいね。そしたら今度、坊やがそのブレスレットでお嬢さんの魔法を使ってみなさい」
「うんわかった!でもできるかな?」
そういうとジークは青く光っている石に魔力を込める。
シャーーー
「あ、シャワーでた!面白い!!」
石からシャワーのように水が出てくる。これは私が想定していた通りの魔法だ。
「面白いですね。元々石自体に何らかの魔法が使われてるわけでは無さそうでしたけど、石固有の効果なんですか?」
「ん?なんでそれを知って…ああ、魔力視を使ったのかい。そうさ、これは"畜陣石"って言って、今やったように魔法陣を閉じ込めておく性質がある。まあ魔法以外でもできるんだが…」
「魔法以外と言うと…」
「おっと、余計なこと喋っちまったねえ。ちなみに畜陣石の他にも、空気中の魔素が結晶化した"魔石"とか、魔力を蓄えておける"畜魔石"とか色々あるよ」
……あからさまに話を逸らされた気がするが、まあいいか。魔石と畜魔石は本で読んだし授業でも扱ったので知っている。そして魔石の方は普段の生活でも多様に使われている。
この世界、見た目は中世ヨーロッパの世界観そのままだが、文明のレベルで言うと魔法がある分だいぶ進んでいる。
例えばこの世界のシャワーは各家庭にあるが、中世ヨーロッパは確か家にお風呂などなく公衆浴場(銭湯のようなもの)で済ますのが一般的だったはずだ。
それ以外にも照明、上下水道、ガスコンロのようなもの、電話のような連絡手段などのあると嬉しいインフラは、一定以上の資産を持っている家には平民でも一通り揃っている。これらを可能にしているのが魔石だ。これが前世の電気の代わりにエネルギー源となっている。
「さてお嬢さん、どうする?買っていくかい?」
値段は銀貨1枚。遊び用なだけあって普通のブレスレットとしてもむしろ安い位の値段だった。ちなみにお金の価値はおおよそ銅貨1枚で十円、銀貨1枚で千円、金貨1枚で1万円、大金貨1枚で10万円くらいのイメージだ。
「せっかくなので、買っていきます。」
「毎度あり。もしもっと実用的なのとか別の商品が欲しくなったら、普段は城下町で店構えてるからおいで」
「はい、ありがとうございます」
「お婆さんじゃあね!」
私は店の看板にある"リジー魔道具店"という文字を確認してからジークと共にその店を後にした。
「カナ、この後どうする?休んどく?」
「どうしようかな…でも確か明日ってほぼほぼ閉会式だけだよね?」
「そうだな、3位決定戦があるけど俺らには関係ねえし、屋台は今日までだしな」
「だよね、それならちょっと屋台見て回りたいかな。特に欲しいものがある訳でもないんだけど」
「お、いいね!僕も一緒に行っていい?」
「もちろん」
「やった!アランとマリーも行かない?」
「私は部活の集まりに行かなくちゃ行けないからやめておくわ」
「俺も、新しく買った剣を部活の道場で試してぇから今日はいいや。もう行きたい店には行ったしな」
ちなみにアランは剣術部に所属している。入部当初、有望株が入ったと噂になった。
部活といえば、私も第2王子に勝って生徒会役員をやる必要が無くなったので部活に入ることが出来る。…まあこの辺の話は大会期間が終わってからでいいか。
「それは残念。じゃあ私たちだけで回ってこようか、ジーク」
「うん!」
――――――――――――――
先程から屋台の通りをプラプラ歩いているが、これといって寄りたい店は見つからない。一方ジークは道中買ったフランクフルトのようなものを歩きながら食べている。
そもそも私は前世のころから物欲がない。瞬間的に欲しいと思うことはそれなりにあったが、そのうち使わなくなるなとか、親になんて言われるだろうなどと考えているうちに買う気が失せるのだ。
とはいえ、こういうのは見ているだけでも楽しいものだ。それに、買った食べ物を頬張りながらニコニコして楽しそうにしているジークを見ると、来て良かったなんて思う。
――――――
もう少し歩くと、不思議な雰囲気の店が目に入った。どうやら魔道具の店のようだ。私はその店をじっと見る。
「カナ、そこのお店行きたい?」
「え?あ、いや…」
「…行こ!」
「あ、ちょっと!」
ジークに手を引かれ、店の前まで連れてこられた。
「あら、いらっしゃい」
「わあ、色々あるね!」
「…うん…」
店頭には、紫色に光る水晶、羽の生えた便箋、魔力の込められた宝石がついた指輪など、様々な商品がズラっと並んでいる。ついつい見るのに夢中になって返事が適当になってしまう。
「なにか欲しいものか気になるものはあるかい?」
「えっと……」
店主のお婆さんが声をかけてくる。どれも興味深いが、いざそう言われると困ってしまう。
「お婆さんのおすすめは何かある??」
返答しないでいる私を見かねてか、逆にジークが質問する。
「そうだね……これなんてどうだい?」
そう言って彼女が見せてきたのは、1つの無色透明なひし形の石がついたチェーンのブレスレットだ。
「これは?」
「魔法陣を溜めておけるブレスレットさね。そうすることで相手の属性に関わらず、自分の魔法を他人に使わせることができる。もちろんその逆もね。お嬢さん、試しにやってみるかい?」
「いいんですか?」
「ええ、でもこれは実践用のやつじゃなくてあくまで遊び用だから、魔力の込めすぎには気をつけるんだよ」
「わかりました」
やり方を教わり、私は実際にやってみる。
まず私の魔法陣を透明な石が中心に来るように展開すると、水属性の青い魔法陣が勝手に小さくなって石の中に入り、石全体が青く光り出した。
「溜められたみたいね。そしたら今度、坊やがそのブレスレットでお嬢さんの魔法を使ってみなさい」
「うんわかった!でもできるかな?」
そういうとジークは青く光っている石に魔力を込める。
シャーーー
「あ、シャワーでた!面白い!!」
石からシャワーのように水が出てくる。これは私が想定していた通りの魔法だ。
「面白いですね。元々石自体に何らかの魔法が使われてるわけでは無さそうでしたけど、石固有の効果なんですか?」
「ん?なんでそれを知って…ああ、魔力視を使ったのかい。そうさ、これは"畜陣石"って言って、今やったように魔法陣を閉じ込めておく性質がある。まあ魔法以外でもできるんだが…」
「魔法以外と言うと…」
「おっと、余計なこと喋っちまったねえ。ちなみに畜陣石の他にも、空気中の魔素が結晶化した"魔石"とか、魔力を蓄えておける"畜魔石"とか色々あるよ」
……あからさまに話を逸らされた気がするが、まあいいか。魔石と畜魔石は本で読んだし授業でも扱ったので知っている。そして魔石の方は普段の生活でも多様に使われている。
この世界、見た目は中世ヨーロッパの世界観そのままだが、文明のレベルで言うと魔法がある分だいぶ進んでいる。
例えばこの世界のシャワーは各家庭にあるが、中世ヨーロッパは確か家にお風呂などなく公衆浴場(銭湯のようなもの)で済ますのが一般的だったはずだ。
それ以外にも照明、上下水道、ガスコンロのようなもの、電話のような連絡手段などのあると嬉しいインフラは、一定以上の資産を持っている家には平民でも一通り揃っている。これらを可能にしているのが魔石だ。これが前世の電気の代わりにエネルギー源となっている。
「さてお嬢さん、どうする?買っていくかい?」
値段は銀貨1枚。遊び用なだけあって普通のブレスレットとしてもむしろ安い位の値段だった。ちなみにお金の価値はおおよそ銅貨1枚で十円、銀貨1枚で千円、金貨1枚で1万円、大金貨1枚で10万円くらいのイメージだ。
「せっかくなので、買っていきます。」
「毎度あり。もしもっと実用的なのとか別の商品が欲しくなったら、普段は城下町で店構えてるからおいで」
「はい、ありがとうございます」
「お婆さんじゃあね!」
私は店の看板にある"リジー魔道具店"という文字を確認してからジークと共にその店を後にした。
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