乙女ゲームのヒロインに転生、科学を駆使して剣と魔法の世界を生きる

アミ100

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魔術大会

第24話 大会1日目:団体戦決勝後

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「…うん、大体大丈夫そうね!でも一応この薬塗って今日は休んでおきなさい」 
「はい、ありがとうございます」

私はあの後保健室に来て、保健室の先生の診察を受けていた。ジークも私を見張るためかついて来た。

「大丈夫そうだね!」
「うん。ジークのおかげだよ、ありがとう」
「良かった!」
「ところでアランは?あの人も怪我してなかった?」
「アランは思ったより怪我してなかったし僕が治したから教室に先に戻ってるよ!」
「そっか、なら良かった」

あれだけベークマンとやり合って大して怪我していないとは驚きだ。というかそれを言うならジークは直接の打ち合いは少なかったとはいえほぼ無傷だ。2人ともタフ過ぎやしないか。それとも私が打たれ弱いのか。

「僕達もクラスに戻ろうか!」
「そうだね」

――――――――――

教室に戻ると、マリーが入口で出迎えてくれた。

「カナ、ジークさん!お疲れ様!!」

そう言うとマリーは私に抱きつく。マリーの背後からアランが なかまに なりたそうに こちらをみている。

「ありがとうマリー」
「ほんとに!ほんとにおめでとう!!」

少ししてからマリーの頭をポンポンと撫でて離れてもらい、教室へと入る。すると今度は他のクラスメイトが待っていた。

「すごかったぞ2人とも!!」
「ジークさすがだな!」
「めちゃくちゃかっこよかったぞベルナールさん!!」
「あの大男相手によくやった!!」

教室内に賛辞の声が飛び交う。 

「ありがとう」
「ありがとう皆!!」

「いやー俺もさっき教室来たとき褒められまくって照れちまったぜ」
「ハハ、そうだね。でも悪い気はしないよ。」
「だな!」
「嬉しいね!」

「なあ、使ってた魔法について色々聞かせてくれよ!」
「そうそう、アランとカナの剣とかどうなってたんだ??」
「ジークの空飛ぶやつって俺もできるかな?」
「ああそれは…」
「はいみなさん!盛り上がってるところ悪いですけど先にHR(ホームルーム)済ませちゃいましょう!」

――――――――――

HRを済ませた後も引き続き質問の嵐だった。私はそれに対しなるべく噛み砕いて説明した。ちょっと噛み砕き過ぎたかもしれないが、皆興味津々で聞いていたので良しとしよう。

「ふー、やっと落ち着いたね!」
「そうだね」
「ふーってお前、説明したのほとんどカナさんで、ジークはほとんど何も言ってねえじゃねえか」
「えへへ!あ、そう言えばカナ疲れすぎてない?大丈夫??」
「怪我のことなら平気だよ、純粋に今日は動きっぱなしで疲れたけど。」
「だな、俺もだ!そろそろ寮に帰ろうぜ!」
「僕も帰る!」
「あ、カナ!それなら一緒に女子寮に戻りましょう!」
「うんそうだね、マリー。」

こうして私たちは帰路についた。その後私は夕飯とシャワーだけ済ませ早々に寝てしまった。さすがに今日は疲れた。…むしろ私としては本番はこれからなのだが。
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